異世界探訪!~VRMMOプレイ記~

劉竜

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第2章

3話~フラグ回収?~

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 ノーム君が俺のことを師匠と呼んでしまい、なぜかクラインが怒りだした。これ、きっと回収したよね。嫌な予感って一つはこの人達にボコられることだったんだけど。クラインの言葉は「耀一とか言ったよな、ちょっと面貸せや?」的なことを含んでいた。
「えっと、何で俺、こんなやばい状況に置かれてるんですかね?」
これに答えたのはダント。
「気にするな、それはいつものことだ。只の嫉妬だ」
嫉妬なのかよ。クラインのほうは…おっと、黒歴史暴かれたみたいな顔してる。おまけに
「し、嫉妬じゃねえよ!ちゃんと師匠って言われてるだけの実力があるか確かめようとしただけだ!決して嫉妬じゃねぇ!」
最後にそんなこと言ってる時点で嫉妬確定じゃないの?…ていうか、このままPvPに持ち込む気だったのか?
「クライン、認めなよ。自分も弟子が欲しいって」
ああ、そういうことか。第一、俺は弟子を取った覚えはないんだが。ノーム君が勝手に「師匠」って言ってるだけだからな…
「弟子なんかいらねぇ!欲しくねえ!だから嫉妬じゃねぇ!」
いや、ウェルの言葉で確信したよ。どう考えても嫉妬だよ。みっともない…

 クラインが怒り出してあやされて怒り?が収まるまでひたすらクラインの愚痴を聞かされるはめになった。彼も弟子は取っていた(リアルで)のだが、突然弟子をやめさせてくれと言われ、おまけに変な噂までばらまかれたそうな。お蔭で入門者はいなくなり社会的に浮いてしまったとのこと。被害者だったのね。御愁傷様です。ていうか、弟子さん酷すぎでしょ…
 クラインの愚痴を聞かされて十分。ようやくダント達の目的だった鉱石採掘が始まった。銅系の鉱石に鉄鉱石、おまけの金鉱石が採れた。ダント達は上位の鉱石であるスズ鉱石(この世界だと現時点で最高クラスの性能の装備が作れる鉱石だとのこと)、なぜかあったエメラルド、あとは鉄鉱石を採っていた。
 鉱石採掘が中盤に差し掛かった頃、ウェルが突然「これいるかい?」と言いながら差し出してきたのは、なんとルビー。この場所、鉱石なら何でも採れるんじゃないか?ちなみにルビーは攻撃力上昇系の装備に主に使う。武器やアクセサリーが一番需要が高いかな。もちろんサファイアとかエメラルドでもそれぞれ異なった効果を持つ装備の素材に使う。
「ルビーですか。一応貰っておきましょうか。何に使うか分からないですからね」
「なんなら宝石にあたる鉱石はあげようか?」
なんちゅうことを言い出すんだ、この人。後の見返りが怖いよ。
「い、いえ、大丈夫です」
「そうか。だいじょうぶさ。見返りなんて物、僕は要求するつもりはないから。そもそも僕らはこの辺りの鉱石は持ってるからね。今回は魔鉱石が欲しいからここにきたんだ。はじめてきたから迷ったけどね」
ここ以外にも鉱石うはうはなところがあるのか。まあ、主に宝石がうはうはなんだろうけど。そろそろ鍛治屋で防具を作る必要があるかなぁ。
 鉱石を採掘していた時間はおよそ三十分。ダント達は目的の鉱石であった魔鉱石をおよそ五十個(魔鉱石は纏まっているらしく、ひとつ見つかれば大抵十~二十個は固まっているとのこと。実際見つけたのはスズ鉱石が百五十個以上、鉄に関しては三百個以上見つかった。この内固まっていたのはスズ鉱石も鉄鉱石も三十回ほどで他はバラけていた)集まったようで、満足そうだった。こちらもおこぼれで魔鉱石を十個ほどに加え、鉄鉱石が五十個、銅と石炭がかなり見つかった。銅があると、大抵石炭がくっついていたので、数はほとんど同じくらいだった。あとは各種宝石が全部で五種類、合計二十個ほどあつまった。一番多かったのはルビーだったが。サファイア、エメラルド、ラピスラズリはルビーと同じように以外と見つかるらしく、この四種類は平均して二個だった(ルビーは四個)。あと一種類はアクアマリンのようで、専門の人に見てもらわないと本物かはわからないとのこと。もし本物だったらかなりのレア物だそうだ。本物でなくとも青い鉱石というアイテムで、一応効果持ち装備を作ることは出来る。しかし効果がつくかは確率次第で効果も高くても小までしかつかないとのこと。
「その水色のやつが本物だといいな、師匠さんよ?」
クライン…ここぞとばかりにいじってくるな…第一俺は師匠になった覚えはない!弟子を取った覚えはない!
「師匠ー、これなんですか?」
ノーム君…君には恨みはないが八つ当たりしたくなったよ。まあ、しないだろうけどさ。
「なんだこれ?なんか、猫の瞳みたいだな?」
「猫の目なんじゃねえの?抜き取った感じするし」
さらっとグロいことを言わないでくれ。想像しちまう。
「猫の瞳となると、キャッツ・アイか?」
いつだったか覚えてないけど、そんなタイトルかなんかのアニメがあったな。見てないが。
「違うよ、ダント。これはエルフの金眼とかいうやつじゃないかな」
「エルフの金眼?確かに僕のお父さんは金眼でしたけど」
「あ、いや、そういうことではなくてね、宝石の名前だよ。希少価値が高くて所有者に応じて力を分け与えてくれるんだ。君だったら…弓を使うときにやけにまっすぐ飛ぶとかね」
採掘を始める前にノームの弓の実力を見てて貰ってよかった。魔法もあんまり使えないからな、ノーム君。
「へえ、それじゃあ僕が強くなったらそれに応じていろんな力を分けてくれるんですか?」
「どうなのかな。それはわからないんだけど…でも、所有者に応じてだからきっとそうかもね」
「ウェル、話は終わったか?」
ダントがいきなり割り込んできた。彼の話は早く寝床を作ろうとのことだった。
「そうだね、早く寝床を作ってしまおうか。このあとの採掘のために」
どうやら彼らはまだ採掘するつもりらしい。俺はログアウトするけど。
 五人で二つ簡易テントを立て(丸太を組んで布を被せただけだが)、食事をしてから今日は終わった。明日は鉱石の採掘の続きかな。
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