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第3章
9話~機巧騎士戦、決着~
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機巧騎士の周囲が光り、その光に俺とクライン、ウェルの三人は引き込まれた。と同時に爆発が起き、気づくと俺は倒れていた。いや、同じように光に引き込まれたクラインとウェルも倒れている。
「ふ、ふふふふふ。はははは!これが私の第二の奥義であり最強のカウンター技である『光反砕』だ。与えられたダメージをすべて返し、さらに追加でダメージまで与える。移動障壁が発生している間はどのような攻撃も効かぬ。つまり、汝らの攻撃は全て無駄だったということだ」
カウンター技か。二次職のホーリーナイトのスキルにカウンター技があったな。その技は確か盾で攻撃を受け、攻撃してきた相手を盾で殴り、受けたダメージの半分を返すんだったかな。それの圧倒的上位版といったところか。機巧騎士の言葉は続く。
「さて、残ったうるさい蝿を最後に回してしまったのは残念だが…。まあいい。確か人族の一部の者達は同じボスとやらに挑んだ者が全て倒れたら死んだ扱いになるのだったか?」
ああ、ボス討伐時の特殊パーティルールね。確かパーティメンバーが全員やられたらデスペ貰って安全な場所で復活するんだっけか。通常パーティは倒された人は一定時間内に蘇生されなかったらデスペ貰って安全な場所で復活するけど、ボス討伐の時は別で全員倒されない限りずっとフィールドに残ってるんだっけ。
「細かいことはいいか。覚悟は出来ているか?まぁ、覚悟が出来ていようといまいと汝を殺すがな」
そう機巧騎士はいい放ちランスを構える。やばいな、クラインとウェルは…ピクリとも動かない。聞こえていないのか?パーティメンバーのHPゲージを見てみると、クライン、ウェルは一番下で仮死状態になっていた。俺はほんのすこし残っている。メイはほぼ満タンだが。
ともかく出来ることは仮死状態になることを恐れず突っ込む、か。メイが倒されたら蘇生も出来ない。そう考え、アイテムバッグの奥底にあった新規登録で貰ったか何かのポーションを飲む。そしてすぐに立ち上り剣を構えながら機巧騎士の突撃線上に割り込む。割り込んだ瞬間、機巧騎士が突撃してくる。俺は夢中で右手に持っていた鉄の両刃剣をランスの先を狙って振る。ギィィィンという音がした。鉄の両刃剣はランスの先を見事に捉え、受け止めていた。その代わり、システムメッセージで『鉄の両刃剣を修理出来なくなりました』と出ている。限界を越えたか。仕方がない。いままで重い突きを何度も受け、また今真正面からぶち当てたのだから。砕けなかっただけで上場だ。機巧騎士の方も受け止められるとは思っていなかったのか「なんだと!?」と言っている。
「メイ!でっかい魔法をぶち当ててくれ!こいつをどうにか抑えるから!」
「え?そんなことしたら耀一に当たります~」
「いいから!早く!」
メイは渋々といった感じで彼女が覚えているスキルの中で最高の威力を誇る魔法『マジック・デス』の詠唱を始めた。俺は機巧騎士の右手を掴み、逃げられないようにしながら詠唱完了を待っていた。
「離せ!離さぬかぁ!」
「悪いな、ここで一緒にあの魔法を食らってもらうぜ!」
機巧騎士は全力でこちらの腕を振りほどこうとする。こちらも離すわけにはいかないので、ダメージ覚悟で機巧騎士を地面に押さえ込んだ。当然機巧騎士も暴れてこちらを押さえ込もうとしてくる。このままでは埒があかないと思ったので、革の外套(金属補強)と革のマントをとり出し、機巧騎士を踏んで押さえながら革の外套(金属補強)の防具接続部分を機巧騎士の鎧の各所に接続していく。革のマントを羽織り、端の部分を機巧騎士に無理矢理取り付けた革の外套(金属補強)の端と結び合わせていく。自殺覚悟の行為だが、一番これが効果的と思う。そうこうしているとメイが詠唱を完了させ、攻撃体勢に入っていた。俺は右手でグッと親指を立て、OKのサインを送った。そしてメイが『マジック・デス』を放つ。その魔法によって出来た巨大な球体はこちらに目掛けてまっすぐ飛んでくる。そして最後の仕上げ。俺は全力で機巧騎士を持ち上げ球体に向けた。距離にしてあと四メートル、三メートル、二メートル、一メートル。…着弾。
着弾と同時に爆発が起きた。機巧騎士もろとも受けた俺は誰かに揺すられていた。
「……!起き…!よ…!」
誰かの声が聞こえる。これは……機巧騎士…だろうか。必死にこちらを揺すっている。
「……ぐ…」
「おお、起きたか。耀一殿。ここはどこかわかるかな?」
?どういうことだ?ここは…さっきまでいた部屋…か?ともかく起き上がって聞いてみる。
「ここは…先ほどの部屋でいいのか?」
機巧騎士が答える。
「うむ。汝らは私の試練を乗り越えた。よってこれを授ける」
はい?どういうことだ?試練?
「よう、耀一。いつまで寝てんだよ?とっとと起きろよ」
クラインか。てことはウェルとメイいるな。
「あ、ああ。クライン、試練ってなんのことなんだ?」
「あ?んなもん俺が知るか!って、いってーな!だからそれで叩くなつってんだろ!?」
「クライン、さっき説明されたばかりじゃないか。はぁ。機巧騎士…さん。もう一度この馬鹿と耀一に説明してください」
機巧騎士が答える。
「うむ。ではもう一度説明しよう」
「ふ、ふふふふふ。はははは!これが私の第二の奥義であり最強のカウンター技である『光反砕』だ。与えられたダメージをすべて返し、さらに追加でダメージまで与える。移動障壁が発生している間はどのような攻撃も効かぬ。つまり、汝らの攻撃は全て無駄だったということだ」
カウンター技か。二次職のホーリーナイトのスキルにカウンター技があったな。その技は確か盾で攻撃を受け、攻撃してきた相手を盾で殴り、受けたダメージの半分を返すんだったかな。それの圧倒的上位版といったところか。機巧騎士の言葉は続く。
「さて、残ったうるさい蝿を最後に回してしまったのは残念だが…。まあいい。確か人族の一部の者達は同じボスとやらに挑んだ者が全て倒れたら死んだ扱いになるのだったか?」
ああ、ボス討伐時の特殊パーティルールね。確かパーティメンバーが全員やられたらデスペ貰って安全な場所で復活するんだっけか。通常パーティは倒された人は一定時間内に蘇生されなかったらデスペ貰って安全な場所で復活するけど、ボス討伐の時は別で全員倒されない限りずっとフィールドに残ってるんだっけ。
「細かいことはいいか。覚悟は出来ているか?まぁ、覚悟が出来ていようといまいと汝を殺すがな」
そう機巧騎士はいい放ちランスを構える。やばいな、クラインとウェルは…ピクリとも動かない。聞こえていないのか?パーティメンバーのHPゲージを見てみると、クライン、ウェルは一番下で仮死状態になっていた。俺はほんのすこし残っている。メイはほぼ満タンだが。
ともかく出来ることは仮死状態になることを恐れず突っ込む、か。メイが倒されたら蘇生も出来ない。そう考え、アイテムバッグの奥底にあった新規登録で貰ったか何かのポーションを飲む。そしてすぐに立ち上り剣を構えながら機巧騎士の突撃線上に割り込む。割り込んだ瞬間、機巧騎士が突撃してくる。俺は夢中で右手に持っていた鉄の両刃剣をランスの先を狙って振る。ギィィィンという音がした。鉄の両刃剣はランスの先を見事に捉え、受け止めていた。その代わり、システムメッセージで『鉄の両刃剣を修理出来なくなりました』と出ている。限界を越えたか。仕方がない。いままで重い突きを何度も受け、また今真正面からぶち当てたのだから。砕けなかっただけで上場だ。機巧騎士の方も受け止められるとは思っていなかったのか「なんだと!?」と言っている。
「メイ!でっかい魔法をぶち当ててくれ!こいつをどうにか抑えるから!」
「え?そんなことしたら耀一に当たります~」
「いいから!早く!」
メイは渋々といった感じで彼女が覚えているスキルの中で最高の威力を誇る魔法『マジック・デス』の詠唱を始めた。俺は機巧騎士の右手を掴み、逃げられないようにしながら詠唱完了を待っていた。
「離せ!離さぬかぁ!」
「悪いな、ここで一緒にあの魔法を食らってもらうぜ!」
機巧騎士は全力でこちらの腕を振りほどこうとする。こちらも離すわけにはいかないので、ダメージ覚悟で機巧騎士を地面に押さえ込んだ。当然機巧騎士も暴れてこちらを押さえ込もうとしてくる。このままでは埒があかないと思ったので、革の外套(金属補強)と革のマントをとり出し、機巧騎士を踏んで押さえながら革の外套(金属補強)の防具接続部分を機巧騎士の鎧の各所に接続していく。革のマントを羽織り、端の部分を機巧騎士に無理矢理取り付けた革の外套(金属補強)の端と結び合わせていく。自殺覚悟の行為だが、一番これが効果的と思う。そうこうしているとメイが詠唱を完了させ、攻撃体勢に入っていた。俺は右手でグッと親指を立て、OKのサインを送った。そしてメイが『マジック・デス』を放つ。その魔法によって出来た巨大な球体はこちらに目掛けてまっすぐ飛んでくる。そして最後の仕上げ。俺は全力で機巧騎士を持ち上げ球体に向けた。距離にしてあと四メートル、三メートル、二メートル、一メートル。…着弾。
着弾と同時に爆発が起きた。機巧騎士もろとも受けた俺は誰かに揺すられていた。
「……!起き…!よ…!」
誰かの声が聞こえる。これは……機巧騎士…だろうか。必死にこちらを揺すっている。
「……ぐ…」
「おお、起きたか。耀一殿。ここはどこかわかるかな?」
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「あ?んなもん俺が知るか!って、いってーな!だからそれで叩くなつってんだろ!?」
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機巧騎士が答える。
「うむ。ではもう一度説明しよう」
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