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一話
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『ねぇ、もう誰も、君のことをいじめたりしない。
私が約束するよ。あの池は、もう絶対に汚さない。
人間だっていいところあるんだよ……君は信じてくれないかもしれないけれど。
許して……なんていまさら言えない。
でも……でも……約束するから。
君は、私が守ってあげる。
あの池も、私が守る
だから……ね。
友達になろうよ……もう、争わないで。
怪我してるじゃない。もう……やめて……』
不覚にも、ぼくは涙を流していた。
液晶テレビ画面の中では、今をときめく子役スター『カレン』も涙をこぼしていた。
住処である池を人間達によって汚された物の怪が暴れ回り、もはやドラマはクライマックス。
カレンはそのぬたぬたと蠢く体液にまみれた物の怪を抱きしめて、切々と訴えかけている。
流行りのファンタジー系ホラードラマ『物の怪王』。おきまりの感動シーンである。
まぁ、僕はといえばそのお約束に毎回のように引っかかって涙腺を緩めているわけであるが……ドラマの脚本が特に素晴らしいわけではない。
子役のカレンのせいだ。カレンの持つ、現代の奇跡とも思えるような純情可憐純真無垢な演技が心を打つのだ。
あの幼さの残る顔に汚れのない涙が伝うさまを、臨場感たっぷりで見せられては、人間の心をもつ者ならば誰だってもらい泣きしてしまうだろう。
きっと、いまこの瞬間この国の何万人という人達が涙を浮かべているはずだ。
……まったく。
「まったく……こいつはサギだよな」
「なみぃわ?」
なにが? ……と、くぐもった声で答える女の子に向けて、僕は下を覗く。
にゅぷにゅぷといやらしい音をたてながら、少女は僕のいきりたったモノを喉奥にくわえ込み頭を振っていた。
上目遣いでこっちを見上げて唇をすぼませる。
その幼い頬を必死ですぼませて、その小さな口腔に収まりきらない根元の部分を両手で握りしめて上下させながら、舌を絡める。
男の子みたいなショートヘア。白いタンクトップに膝丈のオーバーオール。
ありふれた小学5年生の少女がそんな格好をすれば、まずユニセックスな見た目になってしまう。
事実、この少女も第二次性徴前で、本人の言うところでは同級生はもう初めてのブラだの生理用品だのの話をしているらしいが、彼女は子役であることが無意識下で成長を抑制しているのか、いまだまったく女らしさをみせる気配がない。
柔らかさを持っているのはその頬ぐらいのものだから男の子と見違う仕上がりになっていても不思議ではなかった。
しかし、カレンはそんな格好をしていても、紛れもない少女を保っていた。
「なによー、気持ちよくないのォ?」
「うるさいな……」
「ぁあ! 雇われの家庭教師がそんな口利いていいのォ? いいのかなー先生にやらしいことされたって、言っちゃおうかなぁ?」
そんなことを言いながらも手を動かすことは止めない。
もう慣れた手つきで僕の感じやすい部分を的確に突いている。
カレンが潤んだ瞳で僕を見詰めている。
モニターの中で流したのと同じ涙ではあるが、こっちは演技ではない。本当に興奮から生まれた涙だった。
私が約束するよ。あの池は、もう絶対に汚さない。
人間だっていいところあるんだよ……君は信じてくれないかもしれないけれど。
許して……なんていまさら言えない。
でも……でも……約束するから。
君は、私が守ってあげる。
あの池も、私が守る
だから……ね。
友達になろうよ……もう、争わないで。
怪我してるじゃない。もう……やめて……』
不覚にも、ぼくは涙を流していた。
液晶テレビ画面の中では、今をときめく子役スター『カレン』も涙をこぼしていた。
住処である池を人間達によって汚された物の怪が暴れ回り、もはやドラマはクライマックス。
カレンはそのぬたぬたと蠢く体液にまみれた物の怪を抱きしめて、切々と訴えかけている。
流行りのファンタジー系ホラードラマ『物の怪王』。おきまりの感動シーンである。
まぁ、僕はといえばそのお約束に毎回のように引っかかって涙腺を緩めているわけであるが……ドラマの脚本が特に素晴らしいわけではない。
子役のカレンのせいだ。カレンの持つ、現代の奇跡とも思えるような純情可憐純真無垢な演技が心を打つのだ。
あの幼さの残る顔に汚れのない涙が伝うさまを、臨場感たっぷりで見せられては、人間の心をもつ者ならば誰だってもらい泣きしてしまうだろう。
きっと、いまこの瞬間この国の何万人という人達が涙を浮かべているはずだ。
……まったく。
「まったく……こいつはサギだよな」
「なみぃわ?」
なにが? ……と、くぐもった声で答える女の子に向けて、僕は下を覗く。
にゅぷにゅぷといやらしい音をたてながら、少女は僕のいきりたったモノを喉奥にくわえ込み頭を振っていた。
上目遣いでこっちを見上げて唇をすぼませる。
その幼い頬を必死ですぼませて、その小さな口腔に収まりきらない根元の部分を両手で握りしめて上下させながら、舌を絡める。
男の子みたいなショートヘア。白いタンクトップに膝丈のオーバーオール。
ありふれた小学5年生の少女がそんな格好をすれば、まずユニセックスな見た目になってしまう。
事実、この少女も第二次性徴前で、本人の言うところでは同級生はもう初めてのブラだの生理用品だのの話をしているらしいが、彼女は子役であることが無意識下で成長を抑制しているのか、いまだまったく女らしさをみせる気配がない。
柔らかさを持っているのはその頬ぐらいのものだから男の子と見違う仕上がりになっていても不思議ではなかった。
しかし、カレンはそんな格好をしていても、紛れもない少女を保っていた。
「なによー、気持ちよくないのォ?」
「うるさいな……」
「ぁあ! 雇われの家庭教師がそんな口利いていいのォ? いいのかなー先生にやらしいことされたって、言っちゃおうかなぁ?」
そんなことを言いながらも手を動かすことは止めない。
もう慣れた手つきで僕の感じやすい部分を的確に突いている。
カレンが潤んだ瞳で僕を見詰めている。
モニターの中で流したのと同じ涙ではあるが、こっちは演技ではない。本当に興奮から生まれた涙だった。
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