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二話
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仕事の合間に学校に行っても、寝ぼけ眼でいつも授業どころではなく、来年には中学進学もひかえながら学力が低下するばかりだった。
そんなカレンに、やむなく週2回。夕方から深夜までホテルに閉じこもって、家庭教師の授業を受けさせるという特別措置が取られることになった。
なにしろ世間は、カレンを清楚可憐でありながら天真爛漫な優等生。というイメージで見ている。
まさか、その家庭教師の男のナニを毎回しゃぶっているとは誰も思ってはいないだろう。
「ねぇ、いいの? 言っちゃうよー」
返事を返さず、表情も変えない僕に不安を感じ、さらに瞳を潤ませる。
得意の芝居だということはわかっている。お決まりだった。
勉強に身のはいらないカレンに、成績次第でご褒美をあげようと言ったのが最初だった。
そして、驚くことにカレンが最初に要求したのがキスだった。彼女にとっては本当にファーストキスだったらしい。
それがいまや、授業とご褒美が半々。こんなことまでするような関係になった。
「わかったよ」
「……え?」
「カレンの家庭教師なんてやめてやるよ。言いたいんなら言えばいい、クビにするって言えば僕が御機嫌取るとでも思ってるの?」
ガタン、とソファーを揺らして立ち上がり、唾液に濡れた自分のモノをかまわずパンツの中に仕舞ってズボンを上げる。
カチャカチャとベルトを鳴らしてやると、カレンはついに頬を濡らして泣き出してしまう。
そうだ、カレンには本当に涙がよく似合う。
「……いやぁ」
僕の右足にすがりつき。ぎゅっと両腕でしがみついている。しかし遠慮は必要ない。僕はカレンを振り払った。
もちろん手加減はしている。これはお約束で、カレンのごっこ遊びの一貫なのだ。
普通ならカレンが涙をみせたり弱音を吐くと誰もが心配する。
でも、カレンは僕にそんなことを求めていないということに気付いたのは最近だ。
「ごめん……なさい……」
体を起こし、正座をしたカレンは、もじもじと肩を揺すっていた。
「言うなんて……うそ。やだよ、先生いなくなっちゃヤダ……何でもするから。成績も上がったでしょ、頑張ったんだよ。先生が褒められるとカレンもうれしいの……」
『入った』普段は自分のことを名前で呼ばない彼女が、自分のことを『カレン』と呼び始めたとき。いつもよりちょっと舌っ足らずな喋り方に変わったとき。
それは、カレンがある役に『入った』証拠だった。
そして、その役に徹底して酔わせることが、彼女が僕に求めている役目だった。
「カレン、この間の約束もちゃんと守ってるんだよ。先生のために頑張ったんだよ……」
僕は再びソファーに腰をおろした。
「……確かめてやる」
一瞬、カレンの目に歓喜の色が浮かぶのを見逃さなかった。
「はい……」
と小さく素直に答える。
立ち上がった少女は、小さな身体に大きめのオーバーオールの肩紐の金具をつたない動作で外すと、肩からすとんと脱げ落ちる。
俯いて頬を染める。恥ずかしいのか、嬉しいのか、おそらくその両方だ。
「早くしないと、休憩は1時間。終わっちゃうよ?」
「……はい」
頷いて、白のシンプルな下着に手をかけた。
そんなカレンに、やむなく週2回。夕方から深夜までホテルに閉じこもって、家庭教師の授業を受けさせるという特別措置が取られることになった。
なにしろ世間は、カレンを清楚可憐でありながら天真爛漫な優等生。というイメージで見ている。
まさか、その家庭教師の男のナニを毎回しゃぶっているとは誰も思ってはいないだろう。
「ねぇ、いいの? 言っちゃうよー」
返事を返さず、表情も変えない僕に不安を感じ、さらに瞳を潤ませる。
得意の芝居だということはわかっている。お決まりだった。
勉強に身のはいらないカレンに、成績次第でご褒美をあげようと言ったのが最初だった。
そして、驚くことにカレンが最初に要求したのがキスだった。彼女にとっては本当にファーストキスだったらしい。
それがいまや、授業とご褒美が半々。こんなことまでするような関係になった。
「わかったよ」
「……え?」
「カレンの家庭教師なんてやめてやるよ。言いたいんなら言えばいい、クビにするって言えば僕が御機嫌取るとでも思ってるの?」
ガタン、とソファーを揺らして立ち上がり、唾液に濡れた自分のモノをかまわずパンツの中に仕舞ってズボンを上げる。
カチャカチャとベルトを鳴らしてやると、カレンはついに頬を濡らして泣き出してしまう。
そうだ、カレンには本当に涙がよく似合う。
「……いやぁ」
僕の右足にすがりつき。ぎゅっと両腕でしがみついている。しかし遠慮は必要ない。僕はカレンを振り払った。
もちろん手加減はしている。これはお約束で、カレンのごっこ遊びの一貫なのだ。
普通ならカレンが涙をみせたり弱音を吐くと誰もが心配する。
でも、カレンは僕にそんなことを求めていないということに気付いたのは最近だ。
「ごめん……なさい……」
体を起こし、正座をしたカレンは、もじもじと肩を揺すっていた。
「言うなんて……うそ。やだよ、先生いなくなっちゃヤダ……何でもするから。成績も上がったでしょ、頑張ったんだよ。先生が褒められるとカレンもうれしいの……」
『入った』普段は自分のことを名前で呼ばない彼女が、自分のことを『カレン』と呼び始めたとき。いつもよりちょっと舌っ足らずな喋り方に変わったとき。
それは、カレンがある役に『入った』証拠だった。
そして、その役に徹底して酔わせることが、彼女が僕に求めている役目だった。
「カレン、この間の約束もちゃんと守ってるんだよ。先生のために頑張ったんだよ……」
僕は再びソファーに腰をおろした。
「……確かめてやる」
一瞬、カレンの目に歓喜の色が浮かぶのを見逃さなかった。
「はい……」
と小さく素直に答える。
立ち上がった少女は、小さな身体に大きめのオーバーオールの肩紐の金具をつたない動作で外すと、肩からすとんと脱げ落ちる。
俯いて頬を染める。恥ずかしいのか、嬉しいのか、おそらくその両方だ。
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