婚約破棄までの大切なプロセス

ごろごろみかん。

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ごじゅーなな

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なんの話をしているの?全く読めない………。だけど王太子の声は以前聞いたように柔らかなのに、その声はどこか暗くて、恐ろしい。ゾッとするような柔らかさを孕んでいた。

「ミリニア嬢。きみはこれからどうなると思う?」

ミリニアーーー。おそらく彼女の名前がそれなのだろう。というか、何かしらこれ。
どこからどう聞いても王太子が悪役にしか聞こえない。私は息を潜めながら会話を盗み聞く。

「そ、それは………」

「これから、貴族の政権争いはさらに激化するだうね。既に賽は投げられた。否応なく、きみの周りは政権争いに巻き込まれる」

「そっ………そのきっかけを作ったのは殿下ではありませんか!私は証明するつもりです、この、今回の出来事全てが殿下のーーー」

「どうやって?」

ミリニア、と呼ばれた少女はなにごとこ話そうとしたが、それに割いるようにして殿下が告げた。そしてピシッと何かが割れる音が聞こえた。
なに、いまの…………?
気になるが、顔を出して気づかれては元も子もない。
それより、ミリニアという名前。どこかで聞いたことがある。どこだったかしら………?

「あっ……ああ………!」

「元々、ここで出会った時点で未来は確定していたんだよ。ミリニア・エヴァド公爵令嬢」

ーーー思い出した!!

ミリニアとはエヴァド公爵の一人娘の名前でたり、彼が溺愛しているという噂のご令嬢だった。かく言う私も幼い頃に一度か二度程度しかあったことが無い。国の行事ですら出てくることはなく、基本的に領地の別荘に引っ込んでいるらしい。
極度の人見知りで人との関わりを恐れているーーーというのがが貴族内にまことしとやかに流れている噂だ。

とはいえ、一回目の人生だったか、二回目の人生だったかーーー。彼女は人見知りで領地に引っ込んでいる訳ではなく、その攻撃的な性格を隠すためにエヴァド公爵が別荘に押し込んだという話を聞いたことがある。
今回もそうなのかしら………?いや、そもそもどうして殿下がこんなところに………。
そう思っているうちにも時は進んでいく。気がつけば殿下は何事かをミリニアに告げ、こちらに歩いてきているようだった。

………まずい!!鉢合わせる!!

私の変化術のいいところは、物にも変化できるところだろうか。有機物、無機物と問わず変化できることはこの魔法技の唯一の良点だと思う。持続性は短いが、僅かな間であればごまかせるはず………!

「ロードオブチャージ………!」

小声で呟き、私は逸る心を抑えながら目を閉じた。足音はもう近い。すぐそばにまで殿下が接近してることを把握しつつ、不安定な精神で呪文を唱える。ぶわり、と魔力が漂い次の瞬間。
私は路地裏に佇むネズミとなっていた。
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