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1巻
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しおりを挟む「……婚約の件、もう、逃げ続けるのは無理だって兄さんもわかってるんじゃない? だから、大丈夫かなって」
アレックスの言葉に、レジナルドは沈黙した。彼も、わかっているのだろう。
レジナルドが王族である以上、そして、王太子という立場である以上、結婚は避けられない。
レジナルドも、もう二十歳。しかし彼は婚約者が儚くなってから、新たな相手を見つけることをしなかった。この歳まで王太子に婚約者がいないことの方がおかしい。
臣下も、レジナルドを、この国の行方を心配している。
それだけじゃない。国際関係の問題で、隣国と同盟を結ぶ必要もあった。
国同士の同盟でもっとも結びつきが強いのは、やはり婚約だ。
そして、隣国にはレジナルド同様未婚の姫がいる。状況的に、レジナルドと彼女が政略結婚するのが、いちばん望ましい。
もし、レジナルドが、王族などではなく、一国民、そして王族に仕える城の人間なら。彼もきっと、そう考えていたはずだ。
それが正しい。そうすべきだと。
わかっていも、レジナルドのこころは硬く錆びつき、凍っていた。
それがわかっているから、アレックスは兄に尋ねたのだ。
しかし、ある日、レジナルドは諦めた。
それまで婚約の打診はすべて退けていたのに、彼は突然、それを受け入れたのだ。
新たにもたらされた婚約話は、隣国王女とのものだった。
婚姻を通じて、二国間の同盟を結ぶのだ、誰がどう見ても最良な婚約話だった。
だから、レジナルドも受け入れたのだ。弟の言う通りだと思ったし、自分のくだらない感情で、この同盟をだめにするわけにはいかないと、そう感じた。
レジナルドは王族であり、王太子だ。
いつまでも個を優先しているわけにはいかない。
――それに、彼はもう嫌というほど理解していた。
何をしても、リリネリアは戻らない。
何をしても、リリネリアは生き返らない。
幼いときから好きだった少女の、最期を看取ることはできず、葬儀にも参列できなかった。
知らない間に、彼女は死んでいた。
リリネリアのことはもう忘れろと国王が言うのももっともな話だった。死んだ人間を想うほど不毛な行為はないからだ。その上、レジナルドは王太子である。
いつまでも過去に、不毛な想いに囚われて責務を忘れているようでは、彼が王太子であることを疑問視する人間もでてくることだろう。
王の信頼に、臣下の期待に、そして国民の希望に、彼は応えなければならない。
そして、レジナルドは王太子としての正当を選んだ。
隣国の王女――アンジェラと婚約を結んだのだ。
二十二歳になり、レジナルドと隣国アンジェラ王女との婚姻が執り行われた。アンジェラ王女は黒髪に青眼の艶やかな美少女だったが、レジナルドのこころが揺れることはなかった。
ただ――ひたすら、強い罪悪感を抱いた。アンジェラにも、リリネリア、にも。
彼女を愛らしいと思うことはリリネリアに悪いと思った。思って、しまった。
アンジェラを不憫に思った。こんな男と結婚することになる彼女に。
なにせ、彼は彼女を愛せない。レジナルドにはそれがよくわかった。
夫として、王太子として、隣国の王女である彼女を愛さなければならないと理性ではわかっているのに、それができそうになかった。
レジナルドは自分という個が時々、ひどく薄くなるように感じていた。他人が作り上げた【王太子像】を演じる。それは本来のレジナルドではない。それは対人関係においても、そうだ。
それでいて、彼はパーソナルスペースが広い。
柔らかな笑顔の仮面を身に着けて、他者が必要以上に自身に踏み込むのをかたくなに拒む。
昔は、そんなことはなかった。彼は社交的な性格で、誰とでもすぐに仲良くなれた。打ち解けられたし、他者を拒むこともなかった。
それなのに――リリネリアが死んだと聞かされたあの日から。
あの日、彼のこころも共に死んでしまったかのように。
……こころが、動かなくなってしまった。
彼は、どこか自分の感情に欠落があると知っていた。そういった理由もあり、彼は閨教育を拒否した。いや、具体的には、できなかったのだ。吐いてしまったから。
それを受けて、レジナルドは女性が嫌いなのではないか、とまことしやかに囁かれた。
しかしレジナルドは、表面上は女性への対応も優しかったため、その話題はすぐに立ち消えとなった。だから、後々問題になるとは、誰も予想だにしなかったのだ。
アンジェラと婚姻を結んで一ヶ月。初夜は、失敗に終わった。
理由は簡単だ。レジナルドができなかった、ただそれだけ。
……最低だと、彼は自嘲する。
閨教育の時と同じように、レジナルドはその時、吐き気を覚えた。思わず口に手を当てて、吐き気をこらえた。体が、受け付けなかった。
結局、体調の悪さを理由に初夜は後延ばしにした。
そんなことをしたら、アンジェラが気に病むことは分かっていたが、どうしようもできなかった。そんな日が続き、レジナルドは後悔した。やはり、結婚するのではなかったと。
あまりに、アンジェラが不憫だ。彼女には、レジナルドを罵る権利がある。
この不能! と言われても仕方のないことだった。
アンジェラはレジナルドの子供を産むために嫁いだのだ。
それなのに、そのレジナルドに拒否されればアンジェラの立場がなくなる。
だけど、どうしてもレジナルドには出来なかった。
まさか本当に自分は女性を抱けないのかと危惧したが、リリネリアの夢を見た次の日、それは解消された。彼女を穢したことに罪悪感と、自身の異常性を察して、レジナルドはまた鬱々とした感情を抱いた。
そんな日々が続き、ついに父王から閨についての問題を指摘された。
レジナルドは情けなく思いながらも早くこの問題を解決するべきだと動いたが、何をしてもだめなものはだめだった。
もう、この婚姻自体考え直すべきなのではないか――
レジナルドがそう考えていた時、辺境での視察の話が上がった。
現地から上がってくる報告と、現地調査で得られた報告に乖離があるとみられたのだ。
本来、王太子という立場であるレジナルドが足を運ぶ必要はないのだが、彼は軍に所属する人間としてその視察を買って出た。
アンジェラと、一時的に距離を置きたいと考えていたのもあった。この問題は、放置してはならないことだ。むしろ、長引けば長引くほど、彼女の立場を悪くする。
だけど、今のこの膠着状態――少なくとも、今の自分には答えが出せない、と彼は思った。煮え切らない態度であることは分かっている。
アンジェラにも、酷いことをしている。誠実ではない。
わかっている。わかっていても、唯一の解決法が彼にはできないのだからどうしようもない。
ひとまず王都から離れよう。遠く離れた辺境でなら、あるいは。
そう考えて、彼は辺境へ向かった。つまり、彼は目先の問題を後回しにしたのだ。
彼の悩み事は、根深いものだった。
アンジェラと関係が持てない――いわゆる、その気になれない。
彼は自主的に侍医の診断を受け、合法的な媚薬を摂取したこともある、がそれも失敗に終わっている。ただ、吐き気を催し、酷く体調を崩す結果に終わった。
「何も急ぐ必要は無いのです、ゆっくりいきましょう」
アンジェラは、レジナルドを責めない。
それがまた、どうしようもなく彼を情けなくさせた。
彼自身、まさかここまでダメだとは思わなかったのだ。自分の体が、こんなにも他人を拒否するなんて。本当に、どうしようもない。
そしてある日、アンジェラは思い詰めた顔でレジナルドに言った。
「レジナルド様は……まだ、リリネリア様をお好きなのですか」
硬い声だった。だけど、その言葉を聞いてレジナルドは言葉を失った。
おそらくどこぞの貴族か侍女たちの噂話を耳にしたのだろう。アンジェラに悪意のある彼らはこぞってあることないことをアンジェラに吹き込む。
そして、アンジェラのその言葉はまさに真実で――いや、そんな綺麗なものではない。
十年を経て、レジナルドのリリネリアへの想いはぐちゃぐちゃになっていた。
もはや、好きとか、そういった言葉で表せるものではなくなっていたのだ。
「……リリネリアは、関係ないよ」
久しぶりに口にしたその名前は、柔らかくて、ひたすら苦く感じた。
やはり、未だに彼女に……十年前に囚われている自分が結婚なんて、無理があったのだ。
レジナルドの言葉を受けて、アンジェラは泣きそうな顔になった。彼は謝罪を口にしようとして、それが彼女を傷つけるだけだと気が付き、口を噤む。八方塞がりだった。
「私を……私を、リリネリア様の代わりにはしていただけませんか」
か細い、声だった。
「何を」
「リリネリア様の代わりとして、どうか、私を」
彼女は、最後まで言わなかった。言えなかったのだろう。
彼女は王女という立場にあった人だった。レジナルドと結婚さえしなければ傅かれ、幸せな結婚をすることができただろうに。
「――」
頭を殴られたような衝撃だった。
複数の感情が、目まぐるしい勢いで濁流のように彼を吞み込んだ。
同情、罪悪感、そして不快感――
リリネリアの名前を、口にされたこと。リリネリアの代わりなど、どこにもいない。
アンジェラは彼女の王女としての矜持を歪めてでも。レジナルドにそう言ってくれた。現状を変えるために、と下手に出たのである。
客観的に見るなら彼女の努力は涙ぐましいもので、責められるべきはレジナルドだ。
わかっている。わかっていても、感情が追いつかない。
似ても似つかないアンジェラとリリネリア。
安易にリリネリアを――彼女の名を、出さないでほしかった。
過去の記憶を、彼がもっとも大事にしていた心の柔らかな場所を土足で踏み荒らされたような心持になった。
「――……」
何か言おうとして、それに失敗して。結果、彼は口を噤んだ。
最後に残ったのは、胸中を占める罪悪感。そして、後悔。
(この結婚は)
やはり、失敗だったかもしれない。
アンジェラを、不幸にさせただけだ。
彼のせいで、アンジェラは――
その後、彼はなんて答えただろうか。彼は自分がどう返答したのか覚えていなかった。
ただ、アンジェラは驚いた顔をしていて、そして泣きそうな顔をしていた。
だから恐らく、取り返しのつかないことを言ったのだろう。
アンジェラには詫びの品だけを送って、逃げるように辺境の街の視察へと向かった。
帰ったらもう一度ちゃんと話さなくてはならない。逃げてばかりでは悪い方に向かうだけだ。
だけど、何を話せばいい?
この関係に、どう決着をつければいい。
レジナルドはただそれだけを悩んでいた。
道中、彼の護衛騎士であるエレンは相変わらずあちこちで女をひっかける。彼の女癖はなかなか治りそうにない。それでいて後腐れのない関係を結べているのだから、ある意味器用なのだろう。
辺境の街に到着し、拠点とする宿に向かおうと歩いていた時。
女性の悲鳴が聞こえてきた。
「いゃっ……」
ちいさな、頼りない声だったが、すぐにエレンとレジナルドは状況を把握した。
辺境の街――ユレイスピアに視察に来たのだって、その治安の悪さが理由である。
一見、美麗に見える街だが、実態は酷く荒れている。人身売買が秘密裡に行われ、領主も袖の下を貰って目こぼししているのが現状だ。
レジナルドとエレンが早足で声のした方向に向かうと、大柄な男性と、その向かいに小柄な女性が見えた。迫られていたのだろう。
レジナルドとエレンが辿り着いた時には、女性はずるずると蹲り――そして吐いた。
「うっ……ァ、げほっ……けほ、うっ……ぁ、はぁっ……!」
しかし胃液しか出ないのか、女性は随分苦しそうだ。レジナルドはエレンに目配せをし、男の方を任せた。女性の傍によって、声をかける。
「大丈夫か? きみ、落ち着いて」
そっと、落ち着かせるように肩に触れる。そうすると女性はびくりと大きく肩を震わせて――そして、顔を上げた。蜂蜜色のまつ毛に彩られた、宝石のような空色の瞳。裏路地だと暗くてよく分からないが、その髪も、豪奢な金髪に見える。
どこかあどけなさを残しつつも不安に彩られた瞳と目が合って、心臓が大きく鳴った。
――リリネリア……?
そして、すぐその考えを打ち消す。
リリネリアではない。
なぜなら、彼女は死んだのだから。リリネリアであるはずがない。
だけど、リリネリアの面影をよく残した彼女をこのままにしておけない、とも思った。
失ったリリネリアへの手がかりになるかも。いや、彼女はリリネリアかもしれない。そうであってほしい。自分勝手であり得ない願いがこころを支配する。
そう人生が上手くいくはずがないことも理解していた。
だってリリネリアは死んだのだ。
そう分かっていても、リリネリアに似た彼女の顔に、こんなにもこころが揺さぶられる。
思わず見つめていると、彼女の表情に訝しげな色が浮かんでくる。その表情すらも、昔見たそれに似ている気がして、どうしようもない高揚感を覚えた。
「ルド、こいつどうするよ」
エレンの言葉にハッとしてそちらを見る。
視察するにあたって、レジナルドは今、ルドという偽名を使って自分の素性を偽っている。
とりあえずその男は憲兵に差し出すよう告げてから、再度リリネリアに似た女性を見た。名前を聞けば、エリザベートだと言う。
あの有名な娼婦の名前だ。珍しい、と思った。エリザベートという名前は毒婦や娼婦として有名だから、まともな親はそんな名前を娘につけない。
だけど、目の前の彼女はエリザベートなのだという。
素性が気になったが、彼女はすぐに裏路地を離れて、帰路についてしまった。
レジナルドは彼女の後ろ姿をいつまでも見ていた。
やはり、似ている。
リリネリアに歳の近い親戚はいないし、恐らく他人の空似なのだろうけど。似ていると言うだけで、ここまでこころを揺さぶられていた。
エレンが向こうから戻ってくるのが見える。恐らく男を憲兵に差し出してきたのだろう。
そろそろ自分も離れるべきだ、と思って視線を路地裏に一度戻すと、地面に何かがころがっているのが見えた。
微かな光を反射しているそれは……
「髪飾り……?」
★
これは、今から十二年前。
リリネリアが事件に巻き込まれた、直後の時の話だ。
リリネリアの父である公爵と母である夫人は、沈鬱な顔で、執務室で向かい合い、座っていた。
「リリネリアは……もう王太子妃にはなれまい」
公爵のその言葉にはっと夫人は息を飲んだ。
だけど公爵の言葉に反論できない。できるはずもない。
確かにあのリリネリアの様子であれば王太子に嫁ぐのはもう厳しいだろう。
嫁ぎ先はただの貴族ではない。相手はこの国の王族であり、そして次期国王の王太子なのだ。
あの事件があった以上、リリネリアはもう、社交界には戻れない……
それに、リリネリアの男性恐怖症はひどいものだった。おそらく、一生治ることはないだう。
こころの病は、治療法もない上に、どれくらいで完治するかもわからない。
そもそも、治るかどうかも、不明だ。
しかし、今ひとつだけ言えることは。
彼女のあの錯乱状態では、最悪王太子にけがを負わせる可能性があるということ。それは、一臣下として認められなかった。
厳しいことをいうが、しかし、公爵も夫人も、由緒正しい貴族の家柄で、彼らは生まれながらの貴族だ。時には、家族としての情よりも貴族としての覚悟を優先しなければならない。
夫人は、わっと泣き出した。
リリネリアは哀れな子だ。
あんなに王太子を慕っていたのに、こんなことになるなんて……
「このまま、何事もなかったようにするのが、リリネリアのためだ」
「……何事も、なかったように……」
夫人が呆然と呟く。
「リリネリアは死んだ。……何もなかった。風邪をこじらせてあの子は死んだのだ。いいな?」
「……」
あの事件も、それで熱を出したことも。
全て葬り去るのだと、そう公爵は言った。
そうすることでリリネリアの名誉を守れるのだ。それしか方法はないのだと。
リリネリアはまだ夢見るお年頃だった。
少女の知っている悪役とは、絵本に出てくる悪い魔女だけだ。
悪い魔女と言ってもお姫様をカエルにするくらいのことしかしない彼女を、リリネリアは悪者だと思っていた。
リリネリアは真の悪というのを知らなかったのだ。何せ、子供だったのだから。ほんとうに悪い人間、どうしようもない下衆がいることを、彼女は知らなかった。
公爵夫人は公爵の言葉にそっと顔を上げた。その目は赤く充血している。
公爵夫人も元は侯爵令嬢だった。だから、この世界の恐ろしさを知っている。
これが、最善だ。リリネリアはもう、社交界には戻れない。
それならばせめて……穏やかに、幸せに。いたって普通の生活を送ってほしい。
もう、いたずらにこころがさわがないように。
それができることが、そうすることが、親の務めであり、優しさだと彼らは思った。
(……だけど)
リリネリアは、レジナルドをひどく慕っていた。
ほんとうに、ほんとうに……これで、いいのだろうか?
リリネリアは、もしかしたら恐怖を克服し、また社交界に戻れるのではないだろうか。
言われない悪評や、悪意ある噂話に挫けることなく、立つことが出来る日が……もしかしたら、来るかもしれない。
レジナルドとリリネリアは、ほんとうに仲がよかった。だからこそ、夫人は悩んだ。
今後の人生を大きく分ける、分水嶺だった。
この選択が、正しいかどうかなんてわからない。
夫人は悩みながら、ちいさく呟いた。
「リリネリアの、あの娘の……回復を待つことは出来ませんか」
珍しく反対意見を募ってきた公爵夫人に公爵は僅かに眉を寄せた。
そしてとんとん、と指で机の上を叩き、渋い声を出す。
「……万が一、リリネリアが回復したとして。あれのトラウマはちょっとやそっとじゃ治らないだろう」
「……」
確かに、その通りだ。
リリネリアの取り乱しようは、凄まじい。家族であっても男性を近寄らせず、物を投げつけて、暴れ、錯乱する。時には記憶の混濁も見られ、事件がなかったかのように振る舞うのに、突然悲鳴をあげ、暴れ出す。
夢か現かわからないようで、発言に一貫性もない。
彼女がまた、以前のように戻るかなど、誰にもわからない。
「例えば……夜会」
公爵が言う。
「夜会で、あれが突然の発作を起こしたらどうする? 今のように何もかもわからなくなってものをあちこちに投げるようになったらどうする。そうすれば、それは我が公爵家だけの傷にはならず、王族の方の恥にもなる。厳しいことを言うが……リリネリアだけの問題ではないんだよ」
「……そう、です……わね」
歯切れの悪い夫人に、公爵が眉を寄せる。
「これはリリネリアのためでもある。万が一、あの子の過去が露見するようなことがあれば、辛い思いをするのはリリネリアだ。それは分かるな」
貴族社会というのはかなり閉鎖的なところだ。
万が一リリネリアの不祥事が露見すれば、すなわちそれは彼女への誹謗中傷へと繋がるだろう。
リリネリアはもちろん、ブライシフィック家もまた、批判されることだろう。
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