13 / 67
第二章 第一次〈ムーン〉制圧作戦編
第2話 会談
しおりを挟む
「くはぁあ……」
頭をかきながら大きなあくびをする僕。
就任祝いとかで王宮を訪問する貴族達が絶え間なくやってきて、昨日は一睡もできなかった。しかも、僕にかける言葉は全て形式的なものなので、退屈だ。
お前なんかに従うか!!なんていう威勢のいい貴族がいればよかったんだけどなぁ。でも、そんなこと言ったら首がとぶもんね。周りは知らないが、僕はそんなことしないけど。
「ほっほっほっ、大分お疲れのようですな。」
「ホスロぉ、…なんでそんなに元気なの?」
「コツは聞き流すことですよ。」
「聞かなかったことにしとこう。」
さあ、今日から本格的に仕事が始まる。こんなことでへこたれてられない。
今まで僕が住んでいた家よりも、何倍も広い王の間。最初はそこで過ごすようにホスロに言われたんだけど、(当たり前だけどね。)なんか余計に緊張してしまったので、今までの通り、自宅からさまざまなことをしようと決めた。こうして、僕は数日ぶりに自宅へと帰ってきた。
「たーだいまぁ!」
「お帰りなさいませ。お体の調子は大丈夫ですか?」
出迎えてくれたのは、王家に昔から仕えるメイドである、エルフ族のハルーラだ。
ちなみに、ホスロはハルーラの作る料理が大好きで、よく家に食べに来る。ハルーラも、ホスロが美味しそうに食べるのが好きみたいだ。
「大丈夫大丈夫!こんなことでへこたれてられないさ。」
「ふふふ、そうですね。」
ニコニコしながら、僕の羽織っていたマントを片付ける。
「……あ、そういえば。」
「ん?どうしたの?」
「私が留守番をしている間に、このような手紙が届いたのですが。」
そう言って、僕に手紙を渡す。ん?これって……
「ボイスメールかな?」
「差出人はどなたですかな?」
ホスロとハルーラが手紙を覗き込んでくる。
差出人は…………
「「ズール帝国!!!??」」
二人とも思いきり驚く。ズール帝国は、我々タールランドの敵とも言える。国王暗殺を命じた、張本人だからだ。
「試しに聞いてみよう。」
そっと手紙に手をかざす。特に危ない魔法はかかっていないようだ。
すると、立体ホログラムが浮かび上がる。
こいつは、ズール帝国の外交官だ。
『初めまして。私は、ズール帝国において外交を任ぜられている、サガミと言います。この度は、執政官就任、おめでとうございます。タールランドの中でも指折りほどの聡明で謙虚な方が就任なさるとは。我々としても嬉しい限りです。』
白々しい奴だ。もしくは本気でこんなことを言ってるのか?
『さて、私たちズール帝国との交易が、1ヶ月前に突然一方的に止められましたが、何かご不満でもあったでしょうか。よろしければ、来週に対談をしましょう。』
対談………か。
「対談でしたら、私の方から外交大臣に相談しましょうか?」
「いや、僕がやろう。」
「!?なんですと?」
ホスロはとても驚いている。ムリもない。初代国王を殺された相手の所に二代目国王が飛び込むのだ。正気の沙汰ではないだろう。殺されに行くようなものだ。それでも…
「僕は、決着をつけたい。」
そして、ズール帝国の真意を知りたい。
「……そこまで仰られるなら、私としては止める理由はありませんよ。全力を尽くしなさい。」
「ご主人様、頑張ってください!」
二人が、僕のことを鼓舞する。
――これが、執政官としての最初の仕事。
しっかりと期待に応えたい。
また、気合いを入れ直さなくちゃ。
「そうだ、対談の前にあいつの所へ行っておくか。」
◇
対談の日。今回は、相手側の意向で、ズール帝国の王宮で行うことになった。正直に言って、相手側の国で会談するということは、何か仕掛けてくる可能性は高いと思う。だから、何をやられてもいいように防護結界を張っておこう。
応接室につくと、使者から、外交官はまだ来てないから、ソファに腰かけて待つように言われた。
会談を持ちかけといて相手の国を待たせるとは…
いくら相手が格下であろうと、常識であれば考えられない行為だ。
「外交官、サガミ様が入られます。」
数十分待って、ようやく入ってきた。
ホログラムで見たのと同じ、帝国の大臣の制服を着ている。
「いやいや、お待たせして申し訳ない。」
頭をかきながら入ってくる。
「なにぶん、急用が入ったものですから。」
「いえいえ、お気になさらず…」
じっと僕を見据える。
「あなたが……外交官の、ウルップ殿ですかな?」
「……………ああ、はい。よろしくお願いいたします。」
さすがに素性を明かすわけにはいかないので、実在する大臣を偽名として使わせてもらった。
もちろん、無許可だ。帰ったら何を言われるんだろう。
………………なんでもいいが、さっきからサガミはじろじろこっちを見てくる。顔に何かついてるのか?
「さて、今回は国交回復についてお話しするために、あなた様をここまでお呼びしました。」
「我が国の方から一方的に国交断絶したのは申し訳ないのですが、取り止めた理由はあなた方が一番知ってるのでは?」
見ると、サガミは何を言ってるのか分からない、みたいな顔をしている。なんなんだ一体。
「どういうことでしょうか?私では計りかねます。」
「そうですか。知らんふりをするなら言わせていただこう。」
僕は思い切り机を叩く。
「あなたがたでしょう!!我々の国の王を殺したのは!?」
すると、サガミは本当に何も知らないのか、どうすればいいのだろうか、みたいな顔をしている。
「そ、それは…!一国の王を我々が殺害したと言いたいのですか!?…そんなあまりにもむごいこと、するわけないでしょう!!」
もしかして、全員が関与しているわけじゃないのか…?
だったら、試してみる価値はあるかもしれない。
「実は、暗殺を計画した者を取り押さえたところ、ズール帝国内の何者かが、協力したようなのです。そして、ズール帝国関係者がその者に接触したのも、証拠として残っています。」
「そうですか…まさか、内部にそんな者が。…………………ん?もしかしたら…………あいつらか?」
「あいつらというのは?」
サガミは、深刻そうな表情をしている。
「実は、帝国議会内に、テロ組織が侵入しようとしているのです。私は、その調査を先ほどまで行っておりました。」
なるほど。それで遅刻ならばしょうがない気がする。
「一体、何ていう組織なんです?」
恐ろしげな顔をしながら、組織の名前を口にする。
「……〈ムーン〉という組織です。」
僕も聞いたことがある。〈ムーン〉は、かつてこの大陸を滅ぼそうとしたグループだ。
頭をかきながら大きなあくびをする僕。
就任祝いとかで王宮を訪問する貴族達が絶え間なくやってきて、昨日は一睡もできなかった。しかも、僕にかける言葉は全て形式的なものなので、退屈だ。
お前なんかに従うか!!なんていう威勢のいい貴族がいればよかったんだけどなぁ。でも、そんなこと言ったら首がとぶもんね。周りは知らないが、僕はそんなことしないけど。
「ほっほっほっ、大分お疲れのようですな。」
「ホスロぉ、…なんでそんなに元気なの?」
「コツは聞き流すことですよ。」
「聞かなかったことにしとこう。」
さあ、今日から本格的に仕事が始まる。こんなことでへこたれてられない。
今まで僕が住んでいた家よりも、何倍も広い王の間。最初はそこで過ごすようにホスロに言われたんだけど、(当たり前だけどね。)なんか余計に緊張してしまったので、今までの通り、自宅からさまざまなことをしようと決めた。こうして、僕は数日ぶりに自宅へと帰ってきた。
「たーだいまぁ!」
「お帰りなさいませ。お体の調子は大丈夫ですか?」
出迎えてくれたのは、王家に昔から仕えるメイドである、エルフ族のハルーラだ。
ちなみに、ホスロはハルーラの作る料理が大好きで、よく家に食べに来る。ハルーラも、ホスロが美味しそうに食べるのが好きみたいだ。
「大丈夫大丈夫!こんなことでへこたれてられないさ。」
「ふふふ、そうですね。」
ニコニコしながら、僕の羽織っていたマントを片付ける。
「……あ、そういえば。」
「ん?どうしたの?」
「私が留守番をしている間に、このような手紙が届いたのですが。」
そう言って、僕に手紙を渡す。ん?これって……
「ボイスメールかな?」
「差出人はどなたですかな?」
ホスロとハルーラが手紙を覗き込んでくる。
差出人は…………
「「ズール帝国!!!??」」
二人とも思いきり驚く。ズール帝国は、我々タールランドの敵とも言える。国王暗殺を命じた、張本人だからだ。
「試しに聞いてみよう。」
そっと手紙に手をかざす。特に危ない魔法はかかっていないようだ。
すると、立体ホログラムが浮かび上がる。
こいつは、ズール帝国の外交官だ。
『初めまして。私は、ズール帝国において外交を任ぜられている、サガミと言います。この度は、執政官就任、おめでとうございます。タールランドの中でも指折りほどの聡明で謙虚な方が就任なさるとは。我々としても嬉しい限りです。』
白々しい奴だ。もしくは本気でこんなことを言ってるのか?
『さて、私たちズール帝国との交易が、1ヶ月前に突然一方的に止められましたが、何かご不満でもあったでしょうか。よろしければ、来週に対談をしましょう。』
対談………か。
「対談でしたら、私の方から外交大臣に相談しましょうか?」
「いや、僕がやろう。」
「!?なんですと?」
ホスロはとても驚いている。ムリもない。初代国王を殺された相手の所に二代目国王が飛び込むのだ。正気の沙汰ではないだろう。殺されに行くようなものだ。それでも…
「僕は、決着をつけたい。」
そして、ズール帝国の真意を知りたい。
「……そこまで仰られるなら、私としては止める理由はありませんよ。全力を尽くしなさい。」
「ご主人様、頑張ってください!」
二人が、僕のことを鼓舞する。
――これが、執政官としての最初の仕事。
しっかりと期待に応えたい。
また、気合いを入れ直さなくちゃ。
「そうだ、対談の前にあいつの所へ行っておくか。」
◇
対談の日。今回は、相手側の意向で、ズール帝国の王宮で行うことになった。正直に言って、相手側の国で会談するということは、何か仕掛けてくる可能性は高いと思う。だから、何をやられてもいいように防護結界を張っておこう。
応接室につくと、使者から、外交官はまだ来てないから、ソファに腰かけて待つように言われた。
会談を持ちかけといて相手の国を待たせるとは…
いくら相手が格下であろうと、常識であれば考えられない行為だ。
「外交官、サガミ様が入られます。」
数十分待って、ようやく入ってきた。
ホログラムで見たのと同じ、帝国の大臣の制服を着ている。
「いやいや、お待たせして申し訳ない。」
頭をかきながら入ってくる。
「なにぶん、急用が入ったものですから。」
「いえいえ、お気になさらず…」
じっと僕を見据える。
「あなたが……外交官の、ウルップ殿ですかな?」
「……………ああ、はい。よろしくお願いいたします。」
さすがに素性を明かすわけにはいかないので、実在する大臣を偽名として使わせてもらった。
もちろん、無許可だ。帰ったら何を言われるんだろう。
………………なんでもいいが、さっきからサガミはじろじろこっちを見てくる。顔に何かついてるのか?
「さて、今回は国交回復についてお話しするために、あなた様をここまでお呼びしました。」
「我が国の方から一方的に国交断絶したのは申し訳ないのですが、取り止めた理由はあなた方が一番知ってるのでは?」
見ると、サガミは何を言ってるのか分からない、みたいな顔をしている。なんなんだ一体。
「どういうことでしょうか?私では計りかねます。」
「そうですか。知らんふりをするなら言わせていただこう。」
僕は思い切り机を叩く。
「あなたがたでしょう!!我々の国の王を殺したのは!?」
すると、サガミは本当に何も知らないのか、どうすればいいのだろうか、みたいな顔をしている。
「そ、それは…!一国の王を我々が殺害したと言いたいのですか!?…そんなあまりにもむごいこと、するわけないでしょう!!」
もしかして、全員が関与しているわけじゃないのか…?
だったら、試してみる価値はあるかもしれない。
「実は、暗殺を計画した者を取り押さえたところ、ズール帝国内の何者かが、協力したようなのです。そして、ズール帝国関係者がその者に接触したのも、証拠として残っています。」
「そうですか…まさか、内部にそんな者が。…………………ん?もしかしたら…………あいつらか?」
「あいつらというのは?」
サガミは、深刻そうな表情をしている。
「実は、帝国議会内に、テロ組織が侵入しようとしているのです。私は、その調査を先ほどまで行っておりました。」
なるほど。それで遅刻ならばしょうがない気がする。
「一体、何ていう組織なんです?」
恐ろしげな顔をしながら、組織の名前を口にする。
「……〈ムーン〉という組織です。」
僕も聞いたことがある。〈ムーン〉は、かつてこの大陸を滅ぼそうとしたグループだ。
0
あなたにおすすめの小説
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
奇跡の少女セリア〜私は別に特別ではありませんよ〜
アノマロカリス
ファンタジー
王国から遠く離れた山奥の小さな村アリカ…
そこに、如何なる病でも治してしまうという奇跡の少女と呼ばれるセリアという少女が居ました。
セリアはこの村で雑貨屋を営んでおり、そこでも特に人気な商品として、ポーションが好評で…
如何なる病を治す…と大変評判な話でした。
そのポーションの効果は凄まじく、その効果は伝説のエリクサーに匹敵するという話も…
そんな事から、セリアは後に聖女と言われる様になったのですが…?
実は…奇跡の少女と呼ばれるセリアには、重大な秘密がありました。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる