188 / 200
ジークハルト
しおりを挟む
ズズズッ ─── ズズズッ ─── ズズズッ ─── 。
シュンッ ─── シュンッ ─── 。
再び行動を開始したキャスパリーグと分身たち。
そして、それに合わせて無数の影による攻撃がジークに向けて放たれる。
しかし、それすらも彼の前では何の意味も成さない。
ただ数を増やしただけで何ひとつ工夫の無いその戦いぶりに少しずつジークの顔から笑みが消えていった。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
この時キャスパリーグは明らかに攻め手を失っていた。
それと同時に軽く自信も喪失しつつあった。
しかし、それは致し方ないことなのかもしれない。
なにせAランク相当の魔獣である単眼巨人の王が率いる群れを軽く一掃してしまうほどの実力を持っているのだ。
ここ最近の戦いにおいて苦労することなど考えてこなかっただろう。
それ故に戦い方が単調になり、真の実力者を前にした時に為す術がない状態に陥ってしまったのだ。
「ホッホッホッ。そろそろ終わりでしょうか。己を過信し過ぎてはいけませんよ。常に自分と向き合い、自分を磨き、鍛錬を続けなさい。見込みは大いにありますよ」
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
ここまでか・・・。
その場にいる誰もがそう思った。
キャスパリーグ一人を除いて ──────── 。
─────────────────────────
繰り出す攻撃をことごとく防がれてしまい、これ以上の攻め手を失ったキャスパリーグ。
戦いを見守っていたスズネたちも両者の実力差を目の当たりにし、その終わりが近いことを感じ取っていた。
「凄い戦いだね」
「もう何がなんだか分からなかったわよ」
「ジークさんって、いったい何者なんすか」
そんな中でキャスパリーグが最後の悪足掻きをみせる。
ブシューーーーーッ。
「何!?何!?何!?何!?」
突如としてキャスパリーグと分身の身体から黒い煙が吹き上がる。
そして、それはあっという間に広間全体を覆い尽くすのだった。
ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ。
黒い煙によって視界を奪われたジークに対して間髪入れずにキャスパリーグが攻撃を仕掛ける。
キーンッ!キーンッ!キーンッ!
それでもジークはそれらを冷静に対処していく。
もしこれが奥の手であるというのならば、些か拍子抜けと言わざるを得ない。
ジークがそんなことを考えていると、黒煙に覆われた広間に悲鳴が響き渡る。
「うわぁぁぁぁぁ」
スズネたちの前に突然姿を現したのはキャスパリーグの本体であった。
視界を奪われているの中で、ジークが分身たちを相手にしている隙に彼の弱点になるであろう彼女たちを狙ったのだ。
しかし、そこにはクロノが展開した魔法防壁がある。
何度もキャスパリーグの攻撃を弾き返してきた強固な壁。
それにも関わらず、何か策があるのか迷うことなく一気に距離を詰めてくる。
「無駄だ。コイツの物理攻撃程度ではこの防壁を突破することは出来ねぇーよ」
そんなクロノの言葉を嘲笑うかのごとくキャスパリーグは彼女たちを守る防壁を覆うように闇魔法を展開する。
ズズッ…ズズズズズッ…。
「ちょっと、ちょっと、なんかヤバそうなんだけど」
「何か黒い膜みたいなので覆われてきたっすよ」
「皆さん、何が起こるか分かりません。密集隊形で備えましょう」
マクスウェルのひと声で一斉に隊形を組み、それぞれが背中を預け合い敵の攻撃に備える宿り木。
そして、緊張感が漂う空間の中でキャスパリーグが次の攻撃を仕掛けようとした次の瞬間 ───── 。
ゾクッ… ──────── 。
「おやおや、それはいただけませんね。あなたの相手は私ですよ」
シュンッ ───── シュタッ、シュタッ、シュタッ。
全く気配を感じなかった。
むしろ直前までは分身たちを相手にしていたはず。
しかし、目の前のヒト族に攻撃しようとした瞬間、背後に強烈な殺意を感じ、それと同時に無意識にその場を離れることを選んでいた。
いや…選ばされていた。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
キャスパリーグは生まれて初めての恐怖を感じていた。
気づけば広間を覆っていた黒い煙はかき消されており、分身たちは一匹残らず討ち倒されてその姿を消していた。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
必死になって唸り声を上げ、鋭い眼光で睨みつけようとしているものの、そこにこれまでのような力強さは失くなっており、その姿はどこか怯えているようにさえみえた。
「フゥー・・・。どうやら本当にここまでのようですね」
ジークは纏っていた強烈な覇気を解き、ゆっくりとキャスパリーグへと視線を向ける。
「総評。力とスピードには目を見張るものがあるが、まだまだ未熟。己が力に慢心することなく鍛錬し、創意工夫を心掛けなさい。以上!!」
キャスパリーグにとっては生死を懸けた殺し合いの場であっても、ジークにとってはあくまでも指導の範疇の中。
相手が力ある者だからこそ、その先を見せ導くことが真の強者としての役割と心得ている。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── チラッ。
少し声を震わせながらも威嚇を続けるキャスパリーグがスズネたちへと視線を向ける。
そして、それに応えるように彼女たちも武器を構える。
「その辺りにしておきなさい。あなたの標的はそこに転がっている単眼巨人たちであろう。これ以上欲張っても良いことはありませんよ。それに、その子は私の可愛い孫みたいなものでな。殺らせるわけにはいかんのだ。生き急ぐでないぞ、若人よ」
その言葉に対して威嚇の意味を込めて唸り声を響かせるキャスパリーグであったのだが、数秒間ジークと視線を交わした後、後退りしながら闇の中へと姿を消したのであった。
ザッ…ザッ…ズズッ…ズズズズズッ…スーーーーーッ。
─────────────────────────
キャスパリーグの気配が完全に消えたことを確認すると、クロノは周囲に展開していた魔法防壁を解除する。
「ジークさ~ん」
戦いを終えたジークへと駆け寄るスズネたち。
「本当に久しぶりだなスズネ。随分と大きくなったものだ」
「そりゃそうだよ!だって会うのは十年ぶりくらいじゃない?」
久々の再会に歓喜し、話に花を咲かせる二人。
「ちょっとスズネ、アタシたちにも紹介してよ」
「ああ、ゴメンゴメン。こちらはジークハルト。白猫の獣人で、私のおばあちゃんの召喚獣だよ」
「「「「「 え~っ!? 」」」」」
「ちょっと待って・・・その方、ロザリーさんの召喚獣なの・・・」
ミリアを始めその場にいた全員が一様に驚きを露わにする。
しかし、彼女たちがそうなってしまうのも仕方がない。
スズネの祖母であるロザリーの召喚獣ということは、それ即ち元ガルディア王国筆頭魔法師の召喚獣であるということを意味しているのだ。
「なるほどのう。ロザリー殿の召喚獣ということであれば、その強さも納得が出来るのじゃ」
「お…王国でも指折りの魔法師であるロザリーさんの召喚獣ですからね」
仲間たちにジークハルトのことを紹介したスズネ。
そして、ジークハルトがスズネの祖母ロザリーの召喚獣だと知り、より親近感を覚える宿り木のメンバーたち。
そこには楽しく穏やかな空気が流れていたのだが、一人だけ気に食わないことがある男がいた。
「おい!お前いきなり出てきて断りもなく俺の戦いに割って入るとはいい度胸してるじゃねぇーか。余計なことすんなよ」
「ちょっ…ちょっとクロノ」
二人の視線が交差する。
そして、沈黙が続く中で先に口を開いたのはジークハルトであった。
「ホッホッホッ。それは大変失礼なことをしました。久しぶりに会ったスズネに良いところを見せたかっただけで他意はありません」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ハァ~・・・。次からは気をつけろよ」
「ホッホッホッ。肝に銘しておきます」
暖簾に腕押し、糠に釘、豆腐にかすがい・・・。
いくら気負ったところでジークハルトは穏やかな心でそれを受け流してしまう。
その様子に根負けしたクロノは憮然とした態度をしながらも、それを許すことしか出来なかったのだった。
「それじゃ、今日はジークさんも帰ってきたことだし、このままみんなでおばあちゃんの家に行こうよ」
「おっ!それはいいわね」
「ロザリー殿のご飯はどれも美味いから好きなのじゃ」
「おい!そうと決まればさっさと山を下りるぞ!!お前ら全員急げ!!!」
「ちょっと待ってよ!クロノ~~~」
ジークハルトの帰還。
それに伴いみんなで久しぶりにロザリーの家に行くことにしたスズネたち。
そして、その先にある美味しいご飯を目指して誰よりも張り切って下山を始めるクロノなのであった。
シュンッ ─── シュンッ ─── 。
再び行動を開始したキャスパリーグと分身たち。
そして、それに合わせて無数の影による攻撃がジークに向けて放たれる。
しかし、それすらも彼の前では何の意味も成さない。
ただ数を増やしただけで何ひとつ工夫の無いその戦いぶりに少しずつジークの顔から笑みが消えていった。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
この時キャスパリーグは明らかに攻め手を失っていた。
それと同時に軽く自信も喪失しつつあった。
しかし、それは致し方ないことなのかもしれない。
なにせAランク相当の魔獣である単眼巨人の王が率いる群れを軽く一掃してしまうほどの実力を持っているのだ。
ここ最近の戦いにおいて苦労することなど考えてこなかっただろう。
それ故に戦い方が単調になり、真の実力者を前にした時に為す術がない状態に陥ってしまったのだ。
「ホッホッホッ。そろそろ終わりでしょうか。己を過信し過ぎてはいけませんよ。常に自分と向き合い、自分を磨き、鍛錬を続けなさい。見込みは大いにありますよ」
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
ここまでか・・・。
その場にいる誰もがそう思った。
キャスパリーグ一人を除いて ──────── 。
─────────────────────────
繰り出す攻撃をことごとく防がれてしまい、これ以上の攻め手を失ったキャスパリーグ。
戦いを見守っていたスズネたちも両者の実力差を目の当たりにし、その終わりが近いことを感じ取っていた。
「凄い戦いだね」
「もう何がなんだか分からなかったわよ」
「ジークさんって、いったい何者なんすか」
そんな中でキャスパリーグが最後の悪足掻きをみせる。
ブシューーーーーッ。
「何!?何!?何!?何!?」
突如としてキャスパリーグと分身の身体から黒い煙が吹き上がる。
そして、それはあっという間に広間全体を覆い尽くすのだった。
ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ。
黒い煙によって視界を奪われたジークに対して間髪入れずにキャスパリーグが攻撃を仕掛ける。
キーンッ!キーンッ!キーンッ!
それでもジークはそれらを冷静に対処していく。
もしこれが奥の手であるというのならば、些か拍子抜けと言わざるを得ない。
ジークがそんなことを考えていると、黒煙に覆われた広間に悲鳴が響き渡る。
「うわぁぁぁぁぁ」
スズネたちの前に突然姿を現したのはキャスパリーグの本体であった。
視界を奪われているの中で、ジークが分身たちを相手にしている隙に彼の弱点になるであろう彼女たちを狙ったのだ。
しかし、そこにはクロノが展開した魔法防壁がある。
何度もキャスパリーグの攻撃を弾き返してきた強固な壁。
それにも関わらず、何か策があるのか迷うことなく一気に距離を詰めてくる。
「無駄だ。コイツの物理攻撃程度ではこの防壁を突破することは出来ねぇーよ」
そんなクロノの言葉を嘲笑うかのごとくキャスパリーグは彼女たちを守る防壁を覆うように闇魔法を展開する。
ズズッ…ズズズズズッ…。
「ちょっと、ちょっと、なんかヤバそうなんだけど」
「何か黒い膜みたいなので覆われてきたっすよ」
「皆さん、何が起こるか分かりません。密集隊形で備えましょう」
マクスウェルのひと声で一斉に隊形を組み、それぞれが背中を預け合い敵の攻撃に備える宿り木。
そして、緊張感が漂う空間の中でキャスパリーグが次の攻撃を仕掛けようとした次の瞬間 ───── 。
ゾクッ… ──────── 。
「おやおや、それはいただけませんね。あなたの相手は私ですよ」
シュンッ ───── シュタッ、シュタッ、シュタッ。
全く気配を感じなかった。
むしろ直前までは分身たちを相手にしていたはず。
しかし、目の前のヒト族に攻撃しようとした瞬間、背後に強烈な殺意を感じ、それと同時に無意識にその場を離れることを選んでいた。
いや…選ばされていた。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
キャスパリーグは生まれて初めての恐怖を感じていた。
気づけば広間を覆っていた黒い煙はかき消されており、分身たちは一匹残らず討ち倒されてその姿を消していた。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── 。
必死になって唸り声を上げ、鋭い眼光で睨みつけようとしているものの、そこにこれまでのような力強さは失くなっており、その姿はどこか怯えているようにさえみえた。
「フゥー・・・。どうやら本当にここまでのようですね」
ジークは纏っていた強烈な覇気を解き、ゆっくりとキャスパリーグへと視線を向ける。
「総評。力とスピードには目を見張るものがあるが、まだまだ未熟。己が力に慢心することなく鍛錬し、創意工夫を心掛けなさい。以上!!」
キャスパリーグにとっては生死を懸けた殺し合いの場であっても、ジークにとってはあくまでも指導の範疇の中。
相手が力ある者だからこそ、その先を見せ導くことが真の強者としての役割と心得ている。
グヴヴゥゥゥゥゥ ──────── チラッ。
少し声を震わせながらも威嚇を続けるキャスパリーグがスズネたちへと視線を向ける。
そして、それに応えるように彼女たちも武器を構える。
「その辺りにしておきなさい。あなたの標的はそこに転がっている単眼巨人たちであろう。これ以上欲張っても良いことはありませんよ。それに、その子は私の可愛い孫みたいなものでな。殺らせるわけにはいかんのだ。生き急ぐでないぞ、若人よ」
その言葉に対して威嚇の意味を込めて唸り声を響かせるキャスパリーグであったのだが、数秒間ジークと視線を交わした後、後退りしながら闇の中へと姿を消したのであった。
ザッ…ザッ…ズズッ…ズズズズズッ…スーーーーーッ。
─────────────────────────
キャスパリーグの気配が完全に消えたことを確認すると、クロノは周囲に展開していた魔法防壁を解除する。
「ジークさ~ん」
戦いを終えたジークへと駆け寄るスズネたち。
「本当に久しぶりだなスズネ。随分と大きくなったものだ」
「そりゃそうだよ!だって会うのは十年ぶりくらいじゃない?」
久々の再会に歓喜し、話に花を咲かせる二人。
「ちょっとスズネ、アタシたちにも紹介してよ」
「ああ、ゴメンゴメン。こちらはジークハルト。白猫の獣人で、私のおばあちゃんの召喚獣だよ」
「「「「「 え~っ!? 」」」」」
「ちょっと待って・・・その方、ロザリーさんの召喚獣なの・・・」
ミリアを始めその場にいた全員が一様に驚きを露わにする。
しかし、彼女たちがそうなってしまうのも仕方がない。
スズネの祖母であるロザリーの召喚獣ということは、それ即ち元ガルディア王国筆頭魔法師の召喚獣であるということを意味しているのだ。
「なるほどのう。ロザリー殿の召喚獣ということであれば、その強さも納得が出来るのじゃ」
「お…王国でも指折りの魔法師であるロザリーさんの召喚獣ですからね」
仲間たちにジークハルトのことを紹介したスズネ。
そして、ジークハルトがスズネの祖母ロザリーの召喚獣だと知り、より親近感を覚える宿り木のメンバーたち。
そこには楽しく穏やかな空気が流れていたのだが、一人だけ気に食わないことがある男がいた。
「おい!お前いきなり出てきて断りもなく俺の戦いに割って入るとはいい度胸してるじゃねぇーか。余計なことすんなよ」
「ちょっ…ちょっとクロノ」
二人の視線が交差する。
そして、沈黙が続く中で先に口を開いたのはジークハルトであった。
「ホッホッホッ。それは大変失礼なことをしました。久しぶりに会ったスズネに良いところを見せたかっただけで他意はありません」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ハァ~・・・。次からは気をつけろよ」
「ホッホッホッ。肝に銘しておきます」
暖簾に腕押し、糠に釘、豆腐にかすがい・・・。
いくら気負ったところでジークハルトは穏やかな心でそれを受け流してしまう。
その様子に根負けしたクロノは憮然とした態度をしながらも、それを許すことしか出来なかったのだった。
「それじゃ、今日はジークさんも帰ってきたことだし、このままみんなでおばあちゃんの家に行こうよ」
「おっ!それはいいわね」
「ロザリー殿のご飯はどれも美味いから好きなのじゃ」
「おい!そうと決まればさっさと山を下りるぞ!!お前ら全員急げ!!!」
「ちょっと待ってよ!クロノ~~~」
ジークハルトの帰還。
それに伴いみんなで久しぶりにロザリーの家に行くことにしたスズネたち。
そして、その先にある美味しいご飯を目指して誰よりも張り切って下山を始めるクロノなのであった。
0
あなたにおすすめの小説
ウォーキング・オブ・ザ・ヒーロー!ウォークゲーマーの僕は今日もゲーム(スキル)の為に異世界を歩く
まったりー
ファンタジー
主人公はウォークゲームを楽しむ高校生、ある時学校の教室で異世界召喚され、クラス全員が異世界に行ってしまいます。
国王様が魔王を倒してくれと頼んできてステータスを確認しますが、主人公はウォーク人という良く分からない職業で、スキルもウォークスキルと記され国王は分からず、いらないと判定します、何が出来るのかと聞かれた主人公は、ポイントで交換できるアイテムを出そうとしますが、交換しようとしたのがパンだった為、またまた要らないと言われてしまい、今度は城からも追い出されます。
主人公は気にせず、ウォークスキルをゲームと同列だと考え異世界で旅をします。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現世に侵略してきた異世界人を撃退して、世界を救ったら、世界と異世界から命を狙われるようになりました。
佐久間 譲司
ファンタジー
突如として人類世界に侵略を始めた異世界人達。圧倒的な戦闘能力を誇り、人類を圧倒していく。
人類の命運が尽きようとしていた時、異世界側は、ある一つの提案を行う。それは、お互いの世界から代表五名を選出しての、決闘だった。彼らには、鉄の掟があり、雌雄を決するものは、決闘で決めるのだという。もしも、人類側が勝てば、降伏すると約束を行った。
すでに追い詰められていた人類は、否応がなしに決闘を受け入れた。そして、決闘が始まり、人類は一方的に虐殺されていった。
『瀉血』の能力を持つ篠崎直斗は、変装を行い、その決闘場に乱入する。『瀉血』の力を使い、それまでとは逆に、異世界側を圧倒し、勝利をする。
勝利後、直斗は、正体が発覚することなく、その場を離れることに成功した。
異世界側は、公約通り、人類の軍門に下った。
やがて、人類を勝利に導いた直斗は、人類側、異世界側両方からその身を狙われるようになる。人類側からは、異世界の脅威に対する対抗策として、異世界側からは、復讐と力の秘密のために。
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる