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王国を護る者
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「クッ…。僕は・・・」
グリーンアイランド中央に聳え立つ大山の火口。
そこで行われた壮絶な戦いは多くの犠牲者を出しつつもなんとか終焉を迎えた。
しかし、そこで失われたものはあまりにも大きく、残された者たちの心に決して消すことの出来ない傷を残すこととなった。
《なぜ…なぜ僕はこんなにも無力なんだ》
幼少の頃より王国聖騎士団聖騎士長であるアーサーに剣を教わってきた。
そして、課せられた日々の鍛錬は一日として欠かしたことはない。
そんな剣の師でもあるアーサーの勧めもあり、慣れ親しんだ首都メルサを離れ、魔王クロノの目付け役という建前はあるものの外の世界に触れ実践も重ねてきた。
スズネたちと共に数多くのクエストをこなし、凶悪な魔獣も討伐し、王都にいた時と比べても着実に力を付けてきたと自負している。
しかし、結果として十五名の命を奪われることとなり、さらに自身は島にいながらもその現場に居合わせることすら出来なかった。
『王国に住まう民を護る』
それは聖騎士にとって重要な役割の一つである。
聖騎士になるという自身が掲げる目標が少しずつ近づいている気がしていた。
それなのに ──────── 。
自分はなんと無力なのか ──────── 。
亡骸となった冒険者たちを埋葬しながらマクスウェルは自分の無力さに打ちひしがれていた。
そして、一人、また一人と、掘られた穴の中へと納められ土が被せられていった。
=========================
「アーサー様、僕も大きくなったら絶対に立派な聖騎士になります。そして、王国に暮らすみんなのことを護ります」
「アハハハハ、そうかそうか。でもなマクスウェル、聖騎士といえど一人の人間であることに変わりはない。それは聖騎士長である俺とて同様だ。どれほどの力を持っていたとしても全てを救えるわけではない。だからなマクスウェル、自分の目に映る人たちくらいは護れる男になれ」
=========================
《クッ…すみません師匠。護れませんでした・・・。何も…護れませんでした》
「あ…あの、大丈夫ですか?」
「セスリー。ええ、僕は大丈夫ですよ。特に大きな怪我などもありませんし」
「あっ…いえ、そういうことでは・・・」
「さぁ、一度灰じぃさんのところに戻るんでしたよね。僕たちも行きましょう」
「は…はい」
マクスウェルの心情を察したのか優しく声を掛けるセスリー。
しかし、そんなセスリーの気遣いに対して気丈に振る舞うマクスウェルなのであった。
それは男として、騎士として、他の者に弱みを見せるわけにはいかないという彼なりの想いがあるのかもしれない。
そんなマクスウェルの振る舞いを前にして心配しつつ複雑な感情を持ちながらも、セスリーは言い掛けた言葉を飲み込んだのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
グリーンアイランド ~ 灰じぃの家 ~
「それで…どうしよっか」
灰じぃの家へと戻ったスズネたちはある問題を抱えていた。
「どうするもこうするもなくない?」
「まぁ~本人たちがどうしたいのかによるとは思うっすけど、とりあえずは一緒に連れて行くしかないんじゃないっすかね」
その問題とは ─────── 。
セロフトとの戦闘においてファイングを除き唯一生き残ったナンシーとバンシー姉妹の今後についてであった。
大山を下山し、亡くなった者たちを埋葬も終え、灰じぃの家に辿り着いた現在も二人は未だ目を覚さない。
まだ幼い二人が目を覚ました時、仲間たちがもういないという現実を受け止めることが出来るだろうか。
スズネたちはどうしようもない思いを胸に眠り続ける二人の少女を見つめるのであった。
「もし行くあてが無いのであれば、師匠に頼み騎士団で保護してもらうというのはどうでしょうか」
「アーサー様に?まぁ~騎士団であれば安心だけど冒険者が騎士団に入れんの?」
「王宮には魔法師団もありますからね。二人には魔法の才もありますし、二人の努力次第ではありますが問題はないと思います」
「まぁ~でも二人の人生だからね。二人がどうしたいのかを大事にしてあげようよ」
こうしてスズネたちはナンシーとバンシーが目を覚ましてから改めてこの問題について話し合うことにしてグリーンアイランドを出発したのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
冒険者ギルドモア支部 ~ 支部長室 ~
「!? ─────── しっ…師匠!?」
《まさか…灰じぃさんが剣聖ミロク様?アーサー様と並び称される四聖の一人にして、現在世界最強の剣士とも云われる大剣豪。これはチャンスなんじゃないか?》
突然現れた世界最強の剣士。
それはあまりにも唐突過ぎていつも冷静なマクスウェルの頭でさえも処理が追いつかない。
四聖の一人であり“王剣”の異名を持つアーサーから剣を学びこれまで鍛錬を積んできた。
しかし、今それだけでは“何か”が足りないと感じ始めている。
そんな時に現れた剣聖ミロク。
これは天の計らいか ──────── 。
マクスウェルはそう思わずにはいられなかった。
《でも…僕には幼い頃からアーサー様に教わってきた剣がある。それなのに他の剣を学ぶことなど許されるのだろうか》
今のマクスウェルを育てたのは紛れもなくアーサーだ。
そして、彼にはアーサーより授かった剣がある。
それは彼にとって何よりも大切なものであり、その剣を以って王国に貢献することは彼の存在意義といっても過言ではない。
このまま今の剣だけを突き詰めさらに強固なものとするのか ──────── 。
それとも新たな剣を学び、自身の剣に幅を与えより強固なものとするのか ──────── 。
マクスウェルは岐路に立たされていた。
この選択が今後の彼の人生に大きな影響を与えることは想像に難しくない。
それはマクスウェル自身もよく理解していた。
《僕はどうしたいのか》
《アーサー様より授かったこの剣の腕を磨き上げたいのか》
《剣聖と謳われるミロク様より剣を学びさらなる高みを目指したいのか》
《いや、僕がこの剣で成したいことは ──────── 》
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
──────── グッ。
「よし!行こう!!」
力強く剣を手に取る。
いよいよ今日からミロクによる剣の指導が始まる。
マクスウェルは心震わせていた。
幼少の頃に剣を学び始めた時に感じたドキドキとワクワクが入り混じったような感覚。
また新たなことを学べる喜びとそれによる変化に対する不安の両方を感じながらも、そのことによって自分の中からどういったものが出てくるのかという期待が何よりも上回っていた。
────── ガチャッ。
「ちょっと、アンタいつまで待たせんのよ!さっさと行くわよ」
玄関の扉を開けると早くミロクから剣を学びたくてウズウズした様子のミリアが待っていた。
そんなミリアに促され急いで駆け寄るマクスウェル。
「アンタも気合い入れなさいよ」
「大丈夫ですよ。僕は気合い十分です」
朝の澄んだ空気に雲ひとつない快晴。
まさに修行日和。
新たな船出としては最高の日である。
《ここからだ。僕はまだまだ強くなる。そして必ず聖騎士となって、僕は ────── 》
自分自身の限界を超える。
そんな自分に対する期待を胸にマクスウェルはミリアと共にミロクの待つ修練場へと駆け出したのであった。
グリーンアイランド中央に聳え立つ大山の火口。
そこで行われた壮絶な戦いは多くの犠牲者を出しつつもなんとか終焉を迎えた。
しかし、そこで失われたものはあまりにも大きく、残された者たちの心に決して消すことの出来ない傷を残すこととなった。
《なぜ…なぜ僕はこんなにも無力なんだ》
幼少の頃より王国聖騎士団聖騎士長であるアーサーに剣を教わってきた。
そして、課せられた日々の鍛錬は一日として欠かしたことはない。
そんな剣の師でもあるアーサーの勧めもあり、慣れ親しんだ首都メルサを離れ、魔王クロノの目付け役という建前はあるものの外の世界に触れ実践も重ねてきた。
スズネたちと共に数多くのクエストをこなし、凶悪な魔獣も討伐し、王都にいた時と比べても着実に力を付けてきたと自負している。
しかし、結果として十五名の命を奪われることとなり、さらに自身は島にいながらもその現場に居合わせることすら出来なかった。
『王国に住まう民を護る』
それは聖騎士にとって重要な役割の一つである。
聖騎士になるという自身が掲げる目標が少しずつ近づいている気がしていた。
それなのに ──────── 。
自分はなんと無力なのか ──────── 。
亡骸となった冒険者たちを埋葬しながらマクスウェルは自分の無力さに打ちひしがれていた。
そして、一人、また一人と、掘られた穴の中へと納められ土が被せられていった。
=========================
「アーサー様、僕も大きくなったら絶対に立派な聖騎士になります。そして、王国に暮らすみんなのことを護ります」
「アハハハハ、そうかそうか。でもなマクスウェル、聖騎士といえど一人の人間であることに変わりはない。それは聖騎士長である俺とて同様だ。どれほどの力を持っていたとしても全てを救えるわけではない。だからなマクスウェル、自分の目に映る人たちくらいは護れる男になれ」
=========================
《クッ…すみません師匠。護れませんでした・・・。何も…護れませんでした》
「あ…あの、大丈夫ですか?」
「セスリー。ええ、僕は大丈夫ですよ。特に大きな怪我などもありませんし」
「あっ…いえ、そういうことでは・・・」
「さぁ、一度灰じぃさんのところに戻るんでしたよね。僕たちも行きましょう」
「は…はい」
マクスウェルの心情を察したのか優しく声を掛けるセスリー。
しかし、そんなセスリーの気遣いに対して気丈に振る舞うマクスウェルなのであった。
それは男として、騎士として、他の者に弱みを見せるわけにはいかないという彼なりの想いがあるのかもしれない。
そんなマクスウェルの振る舞いを前にして心配しつつ複雑な感情を持ちながらも、セスリーは言い掛けた言葉を飲み込んだのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
グリーンアイランド ~ 灰じぃの家 ~
「それで…どうしよっか」
灰じぃの家へと戻ったスズネたちはある問題を抱えていた。
「どうするもこうするもなくない?」
「まぁ~本人たちがどうしたいのかによるとは思うっすけど、とりあえずは一緒に連れて行くしかないんじゃないっすかね」
その問題とは ─────── 。
セロフトとの戦闘においてファイングを除き唯一生き残ったナンシーとバンシー姉妹の今後についてであった。
大山を下山し、亡くなった者たちを埋葬も終え、灰じぃの家に辿り着いた現在も二人は未だ目を覚さない。
まだ幼い二人が目を覚ました時、仲間たちがもういないという現実を受け止めることが出来るだろうか。
スズネたちはどうしようもない思いを胸に眠り続ける二人の少女を見つめるのであった。
「もし行くあてが無いのであれば、師匠に頼み騎士団で保護してもらうというのはどうでしょうか」
「アーサー様に?まぁ~騎士団であれば安心だけど冒険者が騎士団に入れんの?」
「王宮には魔法師団もありますからね。二人には魔法の才もありますし、二人の努力次第ではありますが問題はないと思います」
「まぁ~でも二人の人生だからね。二人がどうしたいのかを大事にしてあげようよ」
こうしてスズネたちはナンシーとバンシーが目を覚ましてから改めてこの問題について話し合うことにしてグリーンアイランドを出発したのだった。
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冒険者ギルドモア支部 ~ 支部長室 ~
「!? ─────── しっ…師匠!?」
《まさか…灰じぃさんが剣聖ミロク様?アーサー様と並び称される四聖の一人にして、現在世界最強の剣士とも云われる大剣豪。これはチャンスなんじゃないか?》
突然現れた世界最強の剣士。
それはあまりにも唐突過ぎていつも冷静なマクスウェルの頭でさえも処理が追いつかない。
四聖の一人であり“王剣”の異名を持つアーサーから剣を学びこれまで鍛錬を積んできた。
しかし、今それだけでは“何か”が足りないと感じ始めている。
そんな時に現れた剣聖ミロク。
これは天の計らいか ──────── 。
マクスウェルはそう思わずにはいられなかった。
《でも…僕には幼い頃からアーサー様に教わってきた剣がある。それなのに他の剣を学ぶことなど許されるのだろうか》
今のマクスウェルを育てたのは紛れもなくアーサーだ。
そして、彼にはアーサーより授かった剣がある。
それは彼にとって何よりも大切なものであり、その剣を以って王国に貢献することは彼の存在意義といっても過言ではない。
このまま今の剣だけを突き詰めさらに強固なものとするのか ──────── 。
それとも新たな剣を学び、自身の剣に幅を与えより強固なものとするのか ──────── 。
マクスウェルは岐路に立たされていた。
この選択が今後の彼の人生に大きな影響を与えることは想像に難しくない。
それはマクスウェル自身もよく理解していた。
《僕はどうしたいのか》
《アーサー様より授かったこの剣の腕を磨き上げたいのか》
《剣聖と謳われるミロク様より剣を学びさらなる高みを目指したいのか》
《いや、僕がこの剣で成したいことは ──────── 》
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
──────── グッ。
「よし!行こう!!」
力強く剣を手に取る。
いよいよ今日からミロクによる剣の指導が始まる。
マクスウェルは心震わせていた。
幼少の頃に剣を学び始めた時に感じたドキドキとワクワクが入り混じったような感覚。
また新たなことを学べる喜びとそれによる変化に対する不安の両方を感じながらも、そのことによって自分の中からどういったものが出てくるのかという期待が何よりも上回っていた。
────── ガチャッ。
「ちょっと、アンタいつまで待たせんのよ!さっさと行くわよ」
玄関の扉を開けると早くミロクから剣を学びたくてウズウズした様子のミリアが待っていた。
そんなミリアに促され急いで駆け寄るマクスウェル。
「アンタも気合い入れなさいよ」
「大丈夫ですよ。僕は気合い十分です」
朝の澄んだ空気に雲ひとつない快晴。
まさに修行日和。
新たな船出としては最高の日である。
《ここからだ。僕はまだまだ強くなる。そして必ず聖騎士となって、僕は ────── 》
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