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火種
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無事にBランクへの昇級を果たしたスズネたち。
精力的にクエストをこなしつつも日々の修練を欠かすことはなく、ミリアとマクスウェルに至っては師匠であるミロクよりまだまだ地味な修練を課せられていた。
そんなスズネたち宿り木であるが、Bランクへの昇級試験を圧倒的な力を示して合格したことにより周囲の者たちからはすでにBランク上位もしくはAランクの実力があるのではないかと囁かれ始めていた。
しかし、今のスズネたちにはそんな声に耳を傾けている余裕などなかった。
それは彼女たちを指導する二人の人物。
スズネ・ラーニャ・シャムロム・セスリーを指導するクロノ、そしてミリア・マクスウェルを指導するミロクがそんな慢心や甘えを一切許さなかったからである。
「はぁ~。せっかくBランクになったってのに毎日毎日地味~な修練ばっか」
「ハハハ…ウチらも似たようなもんすよ」
「基本は大事ですからね。僕たちはまだまだ弱い。だから地味な基礎練を反復させているんですよ」
「そんなこと・・・分かってるわよ!」
ミロクの元で腕を磨くミリアたちだけでなく、クロノに指導を受けている者たちも今現在は基本的な部分を叩き込まれている最中なのであった。
ラーニャは自身の体内を流れる魔力を思い通りに操れるようにと魔力操作の練習ばかり。
シャムロムは元々頑丈である身体に依存した戦い方を指摘され、基本的な戦闘技術を叩き込まれている。
そしてセスリーは引き続き両眼の魔眼の制御方法と段階的な力の解放を学びつつ、シャムロムと共に近接戦闘の訓練を課せられていた。
仲間たちが基本的な修練に励む中、スズネはというと ──────── 。
一日のほとんどを読書に費やしていた。
そして、その本というのは魔法書や歴史書ばかりであった。
過去の歴史や古い魔法書からグリーンアイランドで自身に起きたという光の正体を探ろうとしていたのだ。
もちろんそれに加えてパーティの戦力となるように新たな補助魔法や回復魔法の習得にも取り組んでいた。
そんな中で迎えた今回の討伐クエスト。
ターゲットはBランク魔獣単眼鎧巨人。
その討伐に向けて一行は住処である洞窟を目指し歩みを進めていた。
「いや~今回は骨のありそうなヤツよね!」
「単体でBランクっすからね。気を抜いてたらヤバそうっすよ」
「そもそも単体でいるかどうかも分かりませんからね。無闇矢鱈と単独で特攻するなんてことは止めてくださいよ」
ギルドで設定されている討伐ランクに関しては、その魔獣自体の戦闘力はもちろんのこと単体なのか複数体なのか、さらには連携度合いや組織力など総合的な評価によって決められている。
そのため単独ではCランクであったとしてもその数や組織力によってはBランクや時としてAランクとされる時もあるのだ。
今回の相手はそんな中単体でBランクとされている単眼鎧巨人。
ただでさえ強力な単眼巨人において、皮膚が鎧のように硬質化されており、並の攻撃では傷ひとつ付けることも難しい。
さらに単眼巨人よりも体格的にひと回り大きく繰り出される攻撃もより強力になっている。
まさに攻守両面で難敵と言えるのだ。
そんな強敵と戦える。
ミリアの心が踊らないわけがない。
しかし、それを見越してマクスウェルがすかさず釘を刺す。
それはもちろん他の仲間たちのことを考えての行動でもあったのだが、それと同時に師であるミロクから目を離さぬようにと事前に忠告されていたためであった。
「さぁ~そろそろだよ。みんな注意して」
事前に入手した単眼鎧巨人の住処。
その洞窟を前にしてより一層の緊張感が漂い始める。
「闇を照らせ ─────── 発光」
洞窟内に入ると一気に気温が下がり肌寒さすら感じるほどであった。
そして、スズネの魔法による微かな光を頼りに一歩、また一歩と進んでいくと大きく開けた場所に出る。
その薄暗い広場の中央には大きな影が一つ。
どうやら今回の討伐対象である単眼鎧巨人のようだ。
「みんな静かに」
「ゆっくり近づいて一気に叩くっすよ」
スッ、スッ、スッ ─────── 。
物音を立てないようにゆっくりと静かに単眼鎧巨人へと近づいていくスズネたち。
相手はまだこちらに気づいていない。
これは純粋な決闘ではなくあくまでも討伐だ。
正々堂々と正面からというものではない。
そんなことをしていては命が幾つあっても足りない。
そんなことは誰もが分かっている・・・分かってはいるのだが、中には正面から戦いたい者もいる。
そんな者が宿り木にも一人・・・。
「あ~もう、アタシ一人でやらせてよ。力試しにはちょうど良さそう」
「ダメに決まってるでしょ。もっと強くなってからにしてください」
「ふ…二人とも今は喧嘩している場合では ───── 。もう敵は目と鼻の先です」
いつものようにミリアとマクスウェルが言い争いを始め、セスリーがそれを止めようとしたその時 ──────── 。
───────── ギランッ。
暗闇の中に一つの眼光が光る。
それを確認した瞬間スズネたちは距離を縮めることを諦め散開する。
相手に気づかれてしまってはコソコソする必要もない。
そして、ここでスズネが広場全体を暗闇から解放する。
「眩い光を放て ───── 閃光」
眩いばかりの光のシャワーによって一気に見通しが良くなる。
幸いにも今回のターゲットである単眼鎧巨人は一体のみのようで周囲に他の魔獣の気配はない。
「女神の祝福」
続けて補助魔法を発動させパーティメンバー全員に身体強化を施すスズネ。
それを確認したミリアとマクスウェルが一斉に駆け出し、左右から挟み込む形で単眼鎧巨人に襲い掛かる。
「真っ二つにしてやるわ」
「修練の成果、試させてもらいます」
──────── ヒュンッ。
──────── ヒュンッ。
ガンッ!ガンッ!
ミリアとマクスウェルの一閃を両腕で難なくガードする単眼鎧巨人。
そして、攻守が交代し次々とその強靭な拳を叩きつけてくるが、それらを全て一人で受け切るシャムロム。
その攻撃の隙間を狙ってセスリーが矢を放つのだが、硬い鎧の前に全て弾かれてしまう。
以前と比べると連携面ではかなり上達しているように見えるのだが、強敵を前にした時にはまだまだ火力という面において決め手に欠ける宿り木なのであった。
「ホンッッットに硬いわね」
「弱点としては眼になるっすけど、攻撃だけじゃなくて守りもしっかりしてるっすよ」
「す…すみません。相手の隙を見て狙って入るんですが、紙一重のところで上手く受け流されてしまいます」
さすがはBランクに設定されているだけのことはある。
直前まで強気な発言を繰り返していたミリアでさえ、もうそのような発言をしようとは考えもしない。
なんとか突破口を見つけ出そうと全員が思考を巡らせていると、それまで一言も発することのなかったクロノが口を開く。
「ラーニャ、そろそろ準備はいいか?」
「バッチリなのじゃ!皆にわっちの修行の成果を見せてやるのじゃ!!」
自信満々のラーニャがニヤリと不敵な笑みを見せると単眼鎧巨人の頭上に黒い球体が現れる。
「黒き|雷(いかづち)よその雷撃を以って、敵を穿て ───── 黒雷の一撃」
ビッ ──────── バリバリバリッッッッッ!!!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
単眼鎧巨人を討ち取ったスズネたちはモアの街へと帰還していた。
「わーっはっはっはっ!やはりわっちの魔法が最強のようじゃな。まぁ~あの程度の敵であれば何の問題もなかったがのう」
「クソ~~~ッ。まだまだ修行が足りないわ。あんなデカブツくらい軽く叩っ斬れないと話にならないわ」
「まぁまぁ、今回も無事にクエストクリア出来たんだからまずは喜ぼうよ」
今回の討伐対象である単眼鎧巨人の鎧を持ち帰ったスズネたちは、そのまま報告のため冒険者ギルドへ。
バタバタバタバタ ──────── 。
「ん?どうしたんだろ?」
「なんか慌ただしいっすね」
何かあったのか、いつもの落ち着いた様子は見る影もなくギルド中がバタバタと騒がしく、冒険者たちはあちこちでザワついており、ギルド職員たちは忙しそうに走り回っている。
そして、状況が分からないスズネたちがキョロキョロと周囲を眺めているとちょうどその前をマリが通り掛かる。
「あっ!マリさん」
「あ~みんなお帰り。今回も無事に討伐出来たみたいね」
「はい。それよりも何かあったんですか?」
「ええ、ちょっと…いや、だいぶマズいことが起こっちゃってね。冒険者ギルドもてんやわんやの状態なのよ」
「なんかみんなの慌てようからしてかなりヤバそうなんですけど、いったい何が?」
「それがね。王都へと向かっていた獣人国の商人の一団がヒト族によって襲撃されたようなの」
精力的にクエストをこなしつつも日々の修練を欠かすことはなく、ミリアとマクスウェルに至っては師匠であるミロクよりまだまだ地味な修練を課せられていた。
そんなスズネたち宿り木であるが、Bランクへの昇級試験を圧倒的な力を示して合格したことにより周囲の者たちからはすでにBランク上位もしくはAランクの実力があるのではないかと囁かれ始めていた。
しかし、今のスズネたちにはそんな声に耳を傾けている余裕などなかった。
それは彼女たちを指導する二人の人物。
スズネ・ラーニャ・シャムロム・セスリーを指導するクロノ、そしてミリア・マクスウェルを指導するミロクがそんな慢心や甘えを一切許さなかったからである。
「はぁ~。せっかくBランクになったってのに毎日毎日地味~な修練ばっか」
「ハハハ…ウチらも似たようなもんすよ」
「基本は大事ですからね。僕たちはまだまだ弱い。だから地味な基礎練を反復させているんですよ」
「そんなこと・・・分かってるわよ!」
ミロクの元で腕を磨くミリアたちだけでなく、クロノに指導を受けている者たちも今現在は基本的な部分を叩き込まれている最中なのであった。
ラーニャは自身の体内を流れる魔力を思い通りに操れるようにと魔力操作の練習ばかり。
シャムロムは元々頑丈である身体に依存した戦い方を指摘され、基本的な戦闘技術を叩き込まれている。
そしてセスリーは引き続き両眼の魔眼の制御方法と段階的な力の解放を学びつつ、シャムロムと共に近接戦闘の訓練を課せられていた。
仲間たちが基本的な修練に励む中、スズネはというと ──────── 。
一日のほとんどを読書に費やしていた。
そして、その本というのは魔法書や歴史書ばかりであった。
過去の歴史や古い魔法書からグリーンアイランドで自身に起きたという光の正体を探ろうとしていたのだ。
もちろんそれに加えてパーティの戦力となるように新たな補助魔法や回復魔法の習得にも取り組んでいた。
そんな中で迎えた今回の討伐クエスト。
ターゲットはBランク魔獣単眼鎧巨人。
その討伐に向けて一行は住処である洞窟を目指し歩みを進めていた。
「いや~今回は骨のありそうなヤツよね!」
「単体でBランクっすからね。気を抜いてたらヤバそうっすよ」
「そもそも単体でいるかどうかも分かりませんからね。無闇矢鱈と単独で特攻するなんてことは止めてくださいよ」
ギルドで設定されている討伐ランクに関しては、その魔獣自体の戦闘力はもちろんのこと単体なのか複数体なのか、さらには連携度合いや組織力など総合的な評価によって決められている。
そのため単独ではCランクであったとしてもその数や組織力によってはBランクや時としてAランクとされる時もあるのだ。
今回の相手はそんな中単体でBランクとされている単眼鎧巨人。
ただでさえ強力な単眼巨人において、皮膚が鎧のように硬質化されており、並の攻撃では傷ひとつ付けることも難しい。
さらに単眼巨人よりも体格的にひと回り大きく繰り出される攻撃もより強力になっている。
まさに攻守両面で難敵と言えるのだ。
そんな強敵と戦える。
ミリアの心が踊らないわけがない。
しかし、それを見越してマクスウェルがすかさず釘を刺す。
それはもちろん他の仲間たちのことを考えての行動でもあったのだが、それと同時に師であるミロクから目を離さぬようにと事前に忠告されていたためであった。
「さぁ~そろそろだよ。みんな注意して」
事前に入手した単眼鎧巨人の住処。
その洞窟を前にしてより一層の緊張感が漂い始める。
「闇を照らせ ─────── 発光」
洞窟内に入ると一気に気温が下がり肌寒さすら感じるほどであった。
そして、スズネの魔法による微かな光を頼りに一歩、また一歩と進んでいくと大きく開けた場所に出る。
その薄暗い広場の中央には大きな影が一つ。
どうやら今回の討伐対象である単眼鎧巨人のようだ。
「みんな静かに」
「ゆっくり近づいて一気に叩くっすよ」
スッ、スッ、スッ ─────── 。
物音を立てないようにゆっくりと静かに単眼鎧巨人へと近づいていくスズネたち。
相手はまだこちらに気づいていない。
これは純粋な決闘ではなくあくまでも討伐だ。
正々堂々と正面からというものではない。
そんなことをしていては命が幾つあっても足りない。
そんなことは誰もが分かっている・・・分かってはいるのだが、中には正面から戦いたい者もいる。
そんな者が宿り木にも一人・・・。
「あ~もう、アタシ一人でやらせてよ。力試しにはちょうど良さそう」
「ダメに決まってるでしょ。もっと強くなってからにしてください」
「ふ…二人とも今は喧嘩している場合では ───── 。もう敵は目と鼻の先です」
いつものようにミリアとマクスウェルが言い争いを始め、セスリーがそれを止めようとしたその時 ──────── 。
───────── ギランッ。
暗闇の中に一つの眼光が光る。
それを確認した瞬間スズネたちは距離を縮めることを諦め散開する。
相手に気づかれてしまってはコソコソする必要もない。
そして、ここでスズネが広場全体を暗闇から解放する。
「眩い光を放て ───── 閃光」
眩いばかりの光のシャワーによって一気に見通しが良くなる。
幸いにも今回のターゲットである単眼鎧巨人は一体のみのようで周囲に他の魔獣の気配はない。
「女神の祝福」
続けて補助魔法を発動させパーティメンバー全員に身体強化を施すスズネ。
それを確認したミリアとマクスウェルが一斉に駆け出し、左右から挟み込む形で単眼鎧巨人に襲い掛かる。
「真っ二つにしてやるわ」
「修練の成果、試させてもらいます」
──────── ヒュンッ。
──────── ヒュンッ。
ガンッ!ガンッ!
ミリアとマクスウェルの一閃を両腕で難なくガードする単眼鎧巨人。
そして、攻守が交代し次々とその強靭な拳を叩きつけてくるが、それらを全て一人で受け切るシャムロム。
その攻撃の隙間を狙ってセスリーが矢を放つのだが、硬い鎧の前に全て弾かれてしまう。
以前と比べると連携面ではかなり上達しているように見えるのだが、強敵を前にした時にはまだまだ火力という面において決め手に欠ける宿り木なのであった。
「ホンッッットに硬いわね」
「弱点としては眼になるっすけど、攻撃だけじゃなくて守りもしっかりしてるっすよ」
「す…すみません。相手の隙を見て狙って入るんですが、紙一重のところで上手く受け流されてしまいます」
さすがはBランクに設定されているだけのことはある。
直前まで強気な発言を繰り返していたミリアでさえ、もうそのような発言をしようとは考えもしない。
なんとか突破口を見つけ出そうと全員が思考を巡らせていると、それまで一言も発することのなかったクロノが口を開く。
「ラーニャ、そろそろ準備はいいか?」
「バッチリなのじゃ!皆にわっちの修行の成果を見せてやるのじゃ!!」
自信満々のラーニャがニヤリと不敵な笑みを見せると単眼鎧巨人の頭上に黒い球体が現れる。
「黒き|雷(いかづち)よその雷撃を以って、敵を穿て ───── 黒雷の一撃」
ビッ ──────── バリバリバリッッッッッ!!!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
単眼鎧巨人を討ち取ったスズネたちはモアの街へと帰還していた。
「わーっはっはっはっ!やはりわっちの魔法が最強のようじゃな。まぁ~あの程度の敵であれば何の問題もなかったがのう」
「クソ~~~ッ。まだまだ修行が足りないわ。あんなデカブツくらい軽く叩っ斬れないと話にならないわ」
「まぁまぁ、今回も無事にクエストクリア出来たんだからまずは喜ぼうよ」
今回の討伐対象である単眼鎧巨人の鎧を持ち帰ったスズネたちは、そのまま報告のため冒険者ギルドへ。
バタバタバタバタ ──────── 。
「ん?どうしたんだろ?」
「なんか慌ただしいっすね」
何かあったのか、いつもの落ち着いた様子は見る影もなくギルド中がバタバタと騒がしく、冒険者たちはあちこちでザワついており、ギルド職員たちは忙しそうに走り回っている。
そして、状況が分からないスズネたちがキョロキョロと周囲を眺めているとちょうどその前をマリが通り掛かる。
「あっ!マリさん」
「あ~みんなお帰り。今回も無事に討伐出来たみたいね」
「はい。それよりも何かあったんですか?」
「ええ、ちょっと…いや、だいぶマズいことが起こっちゃってね。冒険者ギルドもてんやわんやの状態なのよ」
「なんかみんなの慌てようからしてかなりヤバそうなんですけど、いったい何が?」
「それがね。王都へと向かっていた獣人国の商人の一団がヒト族によって襲撃されたようなの」
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