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「今回は本当に助かったよ。仲間たちの命を救ってくれてありがとう」
「いえいえ、ピンチの時はお互い様ですから」
「アレスー、行くよー」
「ああ、今行く。それでは、俺たちはここで失礼させてもらうよ。また機会があったら」
「はい。またの機会に」
モンナケルタよりなんとか無事にモアへの帰還を果たした宿り木と黒狼の牙。
やっとの思いで街に到着した彼女たちであったが、負傷者を抱えた状態の黒狼の牙はすぐにでも治療院へと行かなければならなかった。
そのためリーダーであるアレスは改めてスズネたちに感謝を伝えると、急いでその場を後にしたのだった。
そして、スズネたちもまた到着して早々ではあるが、モンナケルタで得た情報を報告するためにその足で冒険者ギルドへと向かうのであった。
─────────────────────────
「お待たせ致しました。それではこちらへどうぞ」
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ。
コン、コン、コン ───────── 。
「入れ」
ガチャッ。
ギルド職員に連れられてスズネたちがやってきたのはギルドにある支部長室。
そこで待ち構えていたのは、もちろん冒険者ギルドモア支部長リタである。
「戻ったばかりのところ悪いな」
「いえ、今日は最初からモンナケルタを軽く探索し終えたらギルドに報告しに来るつもりでしたので」
「そうか、それなら良かった。モンナケルタへ行った他の馬鹿どもがなかなか報告に来ねぇ~んだ。今はとにかく情報が欲しい。些細なことでもいいから聞かせてくれ」
「はい」
どうやら今回の単眼巨人討伐クエストを受けた他の冒険者たちは報告に来ていないらしい。
もちろん負傷を伴って報告に来ることが出来ないという場合もあるが、そうでない者たちに関しては他のパーティに先を越されないようにと情報を隠匿しているのだ。
普段のクエストであればそういったことはほとんど起きないのだが、今回のように報酬が大きいクエストでは度々起きてしまうのである。
しかし、スズネたちにはそのようなことをする気などさらさらない。
一刻も早くクエストをクリアする。
その気持ちしか持ち合わせていない。
だからこそ、モンナケルタから戻ってすぐに、現場で見たもの、聞いたことの全てをリタに話したのだった。
現場には異様な気配や雰囲気などはなく、不自然なまでに普通の山であること。
単眼巨人たちは五体ごとに一組のチームを組み、分かれて山中に配置されていたこと。
そして、仲間がピンチの時には周囲に配置されたチームが駆けつけて敵に対処するという連携までとれていたこと。
そうして三十分ほどの報告を受けたリタは一つの確信へと至る。
「なるほどな。まぁ~それだけ組織立って行動しているってことは、群れを成していることが確定だな。しかも、お前たちを取り囲んだ単眼巨人の数が二十体ほどであったことを踏まえると、その規模はかなりデカいと考えた方がいいな。五十か…はたまた百近くか…」
「ひゃくっっっ!?」
「あんなデカいのが百体って・・・冗談キツいわ」
「まぁ~そういう可能性もあるって話だ。遭遇した群れの中にボスみたいな奴はいなかったか?」
「あの場にはそういうのはいなかったと思います」
「そうか」
「あ…」
モンナケルタの大きさを考えた時に、単眼巨人が群れを成して生活出来る限界がおよそ百体程度であろうと推測したリタ。
それはつい先ほどその強大さを身をもって知ったスズネたちにとって、想像するだけで身震いを覚えるほどの数であった。
「あっ…」
「とりあえずメリッサに報告するか」
「あの…」
「お前たちご苦労だったな。下がって ───── 」
「あの!」
リタがスズネたちからの報告を聞き終え、彼女たちに退出を命じようとしたその時、突然スズネたちの後ろにいたセスリーが大きな声を上げる。
スズネたちは驚きのあまり後ろを振り返り、話を終わらせようとしていたリタは静かに声の主へと視線を向けた。
「どうしたの?セスリー」
「いきなり大声を上げてどうしたんすか?」
「あ…あの…」
「おい!言いてぇことがあんならさっさと言え!!俺も暇じゃねぇーんだよ」
「はっ…はい!実は・・・単眼巨人の包囲から脱出している時に、彼らの口から『王』という言葉を聞いたような気がするんです」
!?!?!?!?!?!?
ガタンッ!!
「それは本当か!!」
「い…一瞬のことでしたし、逃げるのにも必死だったので絶対かと言われると・・・」
「他の者は聞いたのか?」
「いえ・・・私は逃げるのに精一杯だったので、それどころではなかったです」
「私も殿するのに手一杯だったからな~」
「僕もミリアと同じです」
「ウチも聞いてないっすね」
「わっちはもちろん聞いておらんのじゃ」
セスリーが耳にした『王』という言葉。
それ即ち、単眼巨人の王がいるということ。
それは国家の存続をも揺るがす可能性すらある存在。
しかし、残念ながらセスリー以外のメンバーは誰一人としてその言葉を聞いておらず、唯一人の証言だけではその話に信憑性を持たせることは難しい。
もちろん誰もセスリーが嘘を言っているなどとは思っていない。
それはリタも同様であった。
「フゥー・・・。どうしたものか」
リタは大きく息を吐く。
「あ…あの、私の勘違いかもしれません。変なことを言ってすみませんでした」
「いや、エルフ族はその魔力探知能力の高さもさることながら、他の種族を凌駕する耳の良さがあるからな。その能力は数キロ先の音すらも聞き分けられるという。だからこそ、その娘が言っていることも一概に勘違いとは言い難い・・・」
「・・・。フンッ」
その後、少しの間思案を巡らせたリタは一つの決断を下し、すぐさまギルドマスターであるメリッサへの報告を行ったのだった。
そしてメリッサとの協議の結果、今回のクエストにおいて単眼巨人の王によって統率された群れである可能性が高まったと冒険者に通達されることとなり、その危険度はさらに高まった。
さらに、もし単眼巨人の王を発見した場合には、直ちにその場から退避し、ギルドへの報告を行うようにと厳命されたのだった。
そういったこともあり、ギルドマスターメリッサの権限により王都メルサを始めとする他の街へモアへのAランクパーティの派遣を要請する運びとなったのであった。
「いえいえ、ピンチの時はお互い様ですから」
「アレスー、行くよー」
「ああ、今行く。それでは、俺たちはここで失礼させてもらうよ。また機会があったら」
「はい。またの機会に」
モンナケルタよりなんとか無事にモアへの帰還を果たした宿り木と黒狼の牙。
やっとの思いで街に到着した彼女たちであったが、負傷者を抱えた状態の黒狼の牙はすぐにでも治療院へと行かなければならなかった。
そのためリーダーであるアレスは改めてスズネたちに感謝を伝えると、急いでその場を後にしたのだった。
そして、スズネたちもまた到着して早々ではあるが、モンナケルタで得た情報を報告するためにその足で冒険者ギルドへと向かうのであった。
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「お待たせ致しました。それではこちらへどうぞ」
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ。
コン、コン、コン ───────── 。
「入れ」
ガチャッ。
ギルド職員に連れられてスズネたちがやってきたのはギルドにある支部長室。
そこで待ち構えていたのは、もちろん冒険者ギルドモア支部長リタである。
「戻ったばかりのところ悪いな」
「いえ、今日は最初からモンナケルタを軽く探索し終えたらギルドに報告しに来るつもりでしたので」
「そうか、それなら良かった。モンナケルタへ行った他の馬鹿どもがなかなか報告に来ねぇ~んだ。今はとにかく情報が欲しい。些細なことでもいいから聞かせてくれ」
「はい」
どうやら今回の単眼巨人討伐クエストを受けた他の冒険者たちは報告に来ていないらしい。
もちろん負傷を伴って報告に来ることが出来ないという場合もあるが、そうでない者たちに関しては他のパーティに先を越されないようにと情報を隠匿しているのだ。
普段のクエストであればそういったことはほとんど起きないのだが、今回のように報酬が大きいクエストでは度々起きてしまうのである。
しかし、スズネたちにはそのようなことをする気などさらさらない。
一刻も早くクエストをクリアする。
その気持ちしか持ち合わせていない。
だからこそ、モンナケルタから戻ってすぐに、現場で見たもの、聞いたことの全てをリタに話したのだった。
現場には異様な気配や雰囲気などはなく、不自然なまでに普通の山であること。
単眼巨人たちは五体ごとに一組のチームを組み、分かれて山中に配置されていたこと。
そして、仲間がピンチの時には周囲に配置されたチームが駆けつけて敵に対処するという連携までとれていたこと。
そうして三十分ほどの報告を受けたリタは一つの確信へと至る。
「なるほどな。まぁ~それだけ組織立って行動しているってことは、群れを成していることが確定だな。しかも、お前たちを取り囲んだ単眼巨人の数が二十体ほどであったことを踏まえると、その規模はかなりデカいと考えた方がいいな。五十か…はたまた百近くか…」
「ひゃくっっっ!?」
「あんなデカいのが百体って・・・冗談キツいわ」
「まぁ~そういう可能性もあるって話だ。遭遇した群れの中にボスみたいな奴はいなかったか?」
「あの場にはそういうのはいなかったと思います」
「そうか」
「あ…」
モンナケルタの大きさを考えた時に、単眼巨人が群れを成して生活出来る限界がおよそ百体程度であろうと推測したリタ。
それはつい先ほどその強大さを身をもって知ったスズネたちにとって、想像するだけで身震いを覚えるほどの数であった。
「あっ…」
「とりあえずメリッサに報告するか」
「あの…」
「お前たちご苦労だったな。下がって ───── 」
「あの!」
リタがスズネたちからの報告を聞き終え、彼女たちに退出を命じようとしたその時、突然スズネたちの後ろにいたセスリーが大きな声を上げる。
スズネたちは驚きのあまり後ろを振り返り、話を終わらせようとしていたリタは静かに声の主へと視線を向けた。
「どうしたの?セスリー」
「いきなり大声を上げてどうしたんすか?」
「あ…あの…」
「おい!言いてぇことがあんならさっさと言え!!俺も暇じゃねぇーんだよ」
「はっ…はい!実は・・・単眼巨人の包囲から脱出している時に、彼らの口から『王』という言葉を聞いたような気がするんです」
!?!?!?!?!?!?
ガタンッ!!
「それは本当か!!」
「い…一瞬のことでしたし、逃げるのにも必死だったので絶対かと言われると・・・」
「他の者は聞いたのか?」
「いえ・・・私は逃げるのに精一杯だったので、それどころではなかったです」
「私も殿するのに手一杯だったからな~」
「僕もミリアと同じです」
「ウチも聞いてないっすね」
「わっちはもちろん聞いておらんのじゃ」
セスリーが耳にした『王』という言葉。
それ即ち、単眼巨人の王がいるということ。
それは国家の存続をも揺るがす可能性すらある存在。
しかし、残念ながらセスリー以外のメンバーは誰一人としてその言葉を聞いておらず、唯一人の証言だけではその話に信憑性を持たせることは難しい。
もちろん誰もセスリーが嘘を言っているなどとは思っていない。
それはリタも同様であった。
「フゥー・・・。どうしたものか」
リタは大きく息を吐く。
「あ…あの、私の勘違いかもしれません。変なことを言ってすみませんでした」
「いや、エルフ族はその魔力探知能力の高さもさることながら、他の種族を凌駕する耳の良さがあるからな。その能力は数キロ先の音すらも聞き分けられるという。だからこそ、その娘が言っていることも一概に勘違いとは言い難い・・・」
「・・・。フンッ」
その後、少しの間思案を巡らせたリタは一つの決断を下し、すぐさまギルドマスターであるメリッサへの報告を行ったのだった。
そしてメリッサとの協議の結果、今回のクエストにおいて単眼巨人の王によって統率された群れである可能性が高まったと冒険者に通達されることとなり、その危険度はさらに高まった。
さらに、もし単眼巨人の王を発見した場合には、直ちにその場から退避し、ギルドへの報告を行うようにと厳命されたのだった。
そういったこともあり、ギルドマスターメリッサの権限により王都メルサを始めとする他の街へモアへのAランクパーティの派遣を要請する運びとなったのであった。
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