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クワイエット・テラー
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ロイスは頭を抱えていた。
「MIOは何を考えているんだ……。」
ロイスの頭上には、すでに石膏のような表皮を頭部に取り戻していた根絶者の姿があった。まだ大きな挙動を見せてはいないが、繋がれたワイヤーの数は、見るからに減っている。もともと打ち込むことに成功したワイヤーの数は三百以上もあったが、今はもう数えるぐらいしかない。
サブモニターの表示では、30という数字を示していた。
「MIOとの通信はまだ途絶えたままなのか?」
ロイスがルミナに尋ねた。
「ええ。先程から何度もコンタクトを試みているのですが……。技術的な問題が起きているのかもしれません」
「パメラ・ブライズの影響か?」
「確かに、各所で影響は少なからずあるようですが、そうとも限りません。今のところ問題が生じているのはMIO本部との通信だけのようですから。もしかしたら……」
ルミナはその先を言うのを躊躇した。
「なんだ?」
「MIOが意図的にこちらとの通信を遮断しているということは考えられませんか?」
ルミナはそのようなことを言うのは大いに憚られたが、今はそんなことを気にしている場合ではないと判断した。
「それはありうるな」とロイスは眉をひそめて答えた。「あんなに偉そうに我らをコケにしておきながら、このザマだからな。悠長に言い訳でも考えているのかもしれん」
「MIOは事態の重大さを理解しているのでしょうか」
ルミナは少々苛立ちを込めて言った。
「彼らとて、この期に及んでプライドなど何の役にも立たないと気づいてくれるはずだ。最後には正しい判断をしてくれると私は信じたい」
ルミナは不安であったが、ロイスがそう言うのならそうなのだろうと、とりあえず納得した。ロイス自身もMIOの幹部であり、この場ではMIOのことを一番よく分かっているのだから。
SOMMEの作戦本部はより一層重たい雰囲気に包まれていた。皆、黙って根絶者が回復していく様子をじっと見ているしかなかった。パメラ・ブライズの二発目の起動で、マトリウム炉が一基爆発したとの報告もすでに入ってきていた。事態は悪化する一方だ。
ルミナがアラヤのもとに歩み寄り、尋ねた。
「ワイヤーはまだ持ちこたえられそう?」
アラヤが苦々しい表情で答える。「今でも耐えているのが不思議なぐらいです。自分の感覚では、もう10本でも外れたら……きっと耐えられないでしょう。」
ちょうどその時、ワイヤーの表示が29になった。その数がひとつ、またひとつ減るたび、フロア内はどよめく。
「まさに状況は切迫しているわね」
「ええ。研究所はワイヤーの打ち直しを考えなければいけませんね。しかし、そのためにはあのまた硬い表皮を壊さなければなりません」
「でも私たちに出動要請は出ないわ」
ルミナがちらりとロイスを見た。
「研究所もそれが今のところ最善策だと分かっているはずなのですが、その策に打って出ないということは……」
「MIOが頭を縦に振らない。」
「それどころか、パメラ・ブライズで押しきろうとしているのではないでしょうか」
「まさか」ルミナは頬をひきつらせて言った。「さっきので、マトリウム炉を一基失ったのよ。次は一基で済むとは思えないわ!」
「済まないでしょうね」
アラヤはそう言って、少し考えるそぶりを見せた。
「パメラ・ブライズもワイヤー打ち直しも一時しのぎでしかありませんが、パメラ・ブライズは、……莫大なリスクを抱えている割りにはそれに見合った効果がないってことを、まざまざと見せつけられていますからね」
「MIOは正しい判断ができなくなっているのかしら?」
「えぇ。意地になっているかもしれませんね。3度目の正直なんだって」
ルミナとアラヤが話している間、ヒクマの大きな声が聞こえてきた。ロイスに対して必死に出動の許可を請うているようだ。身振り手振りで自身の主張の正当性を説明しているらしい。
「顧問!お願いします!命令を下してください!」
「ヒクマ、落ち着け。MIOからの指示を待つんだ」
ロイスが沈痛の面持ちでヒクマに言う。
「これ以上、待っていられますか!?事態は一刻を争うんですよ!」
ヒクマは、冷差し迫った危機を冷酷に映すメインモニターを指差して言った。しかし、ロイスは意識的にそれから目を逸らした。
「皆、準備はできています!今すぐに出動できます!根絶者が動き出してからでは、もう遅いんですよ!」
「分かっている!だが、待て。いましばらくの辛抱だ!」ロイスはヒクマの両腕を掴み、懇願するように言った。しかし、ヒクマはそれを振りほどいてさらに抗議を繰り返した。
「さっきからそれの一点張りじゃないですか!では、顧問は、MIOにこれ以上何ができると言うんですか!?」
「勝手に動いたら危険だと言っているのだ!」
ロイスはヒクマに背を向けて言った。ロイスの両手は強く握られており、背中はわなわなと震えている。
「顧問……」
ロイスも同様に、今の状況に対して歯がゆい思いでいるのだということが、冷静さを欠いているヒクマにも伝わった。ヒクマはそれ以上強くは言えず、小さく舌打ちをして黙りこんだ。
ルミナがヒクマの背後に歩み寄る。そしてヒクマの耳元で、ヒソヒソ声で囁いた。
「MIOはおそらくパメラ・ブライズを強行するわ」
「はぁ?そんな馬鹿な……!」ヒクマがルミナの方に振り向く。
「それはロイス氏も薄々気づいているはずよ。だから、私たちも下手に動いたら巻き添えを食らってしまう。そのことを言っているのよ」
「だったら、止めないとダメだろ!今すぐにMIOを止めないと!」
「MIOはもう私たちのことは視野に入れてないわ。それに……」ルミナはロイスの様子を窺った。
「ロイス氏はMIOが踏みとどまってくれることをまだ期待しているわ」
このとき、サブモニターの残ワイヤー数カウンターは29から一気に23まで減った。三度、フロア内に緊張が走る。メインモニターに映された根絶者イサゴージュの姿は、ほぼソートエッジに出現した時と外見上変わらなく、すでに完全復活を果たしているかのように思われた。
「もう駄目なのか……」ロイスが崩れ落ちるように床に膝をついた。「もう間に合わん。MIOは判断を誤った。……もはやこうなっては対策の取りようがない」
「MIOとのコンタクトは!?」ヒクマが怒鳴るように言った。
「駄目です!依然としてアクセスできません!」分析チームのオペレーターの一人が答えた。
「くそう!」ヒクマはそう言ってフロアのエントランスに向かって駆け出した。
「どこへ行くの!?」ルミナがすかさず声をかける。
「MIO本部だよ!直接俺がMIOに出動許可をかけあってくる!」
ヒクマは足を止め、顔だけ振り向いて答えた。
「ヒクマ!」ロイスは静かに立ち上がり、頭を振った。「もういい。我々にできることはもうない。」
ロイスの再三の制止にうんざりしたのか、ヒクマは奥歯を噛みしめた。
「いいんですか!?このままではMIOはぶっ放しますよ。パメラ・ブライズを!」
ヒクマがそう言った瞬間、フロア内にまたやや赴きが異なる緊迫した空気が流れた。そのことは誰もが感じていたものの、まるでタブーであるかのように、押し黙っていた。偉大なMIOがそのような愚かな行為をするはずがない。そう皆信じたかった。
「だとしても、お前にはここにいてもらいたい。副指揮官のお前がこの場を離れてどうするんだ」ロイスは説き伏せるように言った。この時のロイスの表情は、とても部下に対して見せるようなものではないほど弱弱しかった。
ヒクマは、またしても勢いを削がれた。
「このままではどちらにしても、終わってしまうんですよ」と言って、ヒクマはとぼとぼと元いたメインモニター前へ戻っていく。「奇跡でも起きない限り……」
「奇跡か。」
ヒクマのふいにつぶやいたその言葉に、ロイスは甘美な響きを感じた。
ロイスはMIO幹部として、5年前にもソートエッジ滅亡の危機に立ち向かった。その時、ソートエッジが、そしてMIOが救われたのは、まさしく「奇跡」のおかげであった。
しかし、ロイスもルミナも、そして5年前の事件の当事者たちは皆、奇跡はそこで途絶えてしまったのだと知っている。だからこそ、その奇跡がまた訪れるのを期待してはいなかった。
そして、さらに事態は悪化する――
「MIOは何を考えているんだ……。」
ロイスの頭上には、すでに石膏のような表皮を頭部に取り戻していた根絶者の姿があった。まだ大きな挙動を見せてはいないが、繋がれたワイヤーの数は、見るからに減っている。もともと打ち込むことに成功したワイヤーの数は三百以上もあったが、今はもう数えるぐらいしかない。
サブモニターの表示では、30という数字を示していた。
「MIOとの通信はまだ途絶えたままなのか?」
ロイスがルミナに尋ねた。
「ええ。先程から何度もコンタクトを試みているのですが……。技術的な問題が起きているのかもしれません」
「パメラ・ブライズの影響か?」
「確かに、各所で影響は少なからずあるようですが、そうとも限りません。今のところ問題が生じているのはMIO本部との通信だけのようですから。もしかしたら……」
ルミナはその先を言うのを躊躇した。
「なんだ?」
「MIOが意図的にこちらとの通信を遮断しているということは考えられませんか?」
ルミナはそのようなことを言うのは大いに憚られたが、今はそんなことを気にしている場合ではないと判断した。
「それはありうるな」とロイスは眉をひそめて答えた。「あんなに偉そうに我らをコケにしておきながら、このザマだからな。悠長に言い訳でも考えているのかもしれん」
「MIOは事態の重大さを理解しているのでしょうか」
ルミナは少々苛立ちを込めて言った。
「彼らとて、この期に及んでプライドなど何の役にも立たないと気づいてくれるはずだ。最後には正しい判断をしてくれると私は信じたい」
ルミナは不安であったが、ロイスがそう言うのならそうなのだろうと、とりあえず納得した。ロイス自身もMIOの幹部であり、この場ではMIOのことを一番よく分かっているのだから。
SOMMEの作戦本部はより一層重たい雰囲気に包まれていた。皆、黙って根絶者が回復していく様子をじっと見ているしかなかった。パメラ・ブライズの二発目の起動で、マトリウム炉が一基爆発したとの報告もすでに入ってきていた。事態は悪化する一方だ。
ルミナがアラヤのもとに歩み寄り、尋ねた。
「ワイヤーはまだ持ちこたえられそう?」
アラヤが苦々しい表情で答える。「今でも耐えているのが不思議なぐらいです。自分の感覚では、もう10本でも外れたら……きっと耐えられないでしょう。」
ちょうどその時、ワイヤーの表示が29になった。その数がひとつ、またひとつ減るたび、フロア内はどよめく。
「まさに状況は切迫しているわね」
「ええ。研究所はワイヤーの打ち直しを考えなければいけませんね。しかし、そのためにはあのまた硬い表皮を壊さなければなりません」
「でも私たちに出動要請は出ないわ」
ルミナがちらりとロイスを見た。
「研究所もそれが今のところ最善策だと分かっているはずなのですが、その策に打って出ないということは……」
「MIOが頭を縦に振らない。」
「それどころか、パメラ・ブライズで押しきろうとしているのではないでしょうか」
「まさか」ルミナは頬をひきつらせて言った。「さっきので、マトリウム炉を一基失ったのよ。次は一基で済むとは思えないわ!」
「済まないでしょうね」
アラヤはそう言って、少し考えるそぶりを見せた。
「パメラ・ブライズもワイヤー打ち直しも一時しのぎでしかありませんが、パメラ・ブライズは、……莫大なリスクを抱えている割りにはそれに見合った効果がないってことを、まざまざと見せつけられていますからね」
「MIOは正しい判断ができなくなっているのかしら?」
「えぇ。意地になっているかもしれませんね。3度目の正直なんだって」
ルミナとアラヤが話している間、ヒクマの大きな声が聞こえてきた。ロイスに対して必死に出動の許可を請うているようだ。身振り手振りで自身の主張の正当性を説明しているらしい。
「顧問!お願いします!命令を下してください!」
「ヒクマ、落ち着け。MIOからの指示を待つんだ」
ロイスが沈痛の面持ちでヒクマに言う。
「これ以上、待っていられますか!?事態は一刻を争うんですよ!」
ヒクマは、冷差し迫った危機を冷酷に映すメインモニターを指差して言った。しかし、ロイスは意識的にそれから目を逸らした。
「皆、準備はできています!今すぐに出動できます!根絶者が動き出してからでは、もう遅いんですよ!」
「分かっている!だが、待て。いましばらくの辛抱だ!」ロイスはヒクマの両腕を掴み、懇願するように言った。しかし、ヒクマはそれを振りほどいてさらに抗議を繰り返した。
「さっきからそれの一点張りじゃないですか!では、顧問は、MIOにこれ以上何ができると言うんですか!?」
「勝手に動いたら危険だと言っているのだ!」
ロイスはヒクマに背を向けて言った。ロイスの両手は強く握られており、背中はわなわなと震えている。
「顧問……」
ロイスも同様に、今の状況に対して歯がゆい思いでいるのだということが、冷静さを欠いているヒクマにも伝わった。ヒクマはそれ以上強くは言えず、小さく舌打ちをして黙りこんだ。
ルミナがヒクマの背後に歩み寄る。そしてヒクマの耳元で、ヒソヒソ声で囁いた。
「MIOはおそらくパメラ・ブライズを強行するわ」
「はぁ?そんな馬鹿な……!」ヒクマがルミナの方に振り向く。
「それはロイス氏も薄々気づいているはずよ。だから、私たちも下手に動いたら巻き添えを食らってしまう。そのことを言っているのよ」
「だったら、止めないとダメだろ!今すぐにMIOを止めないと!」
「MIOはもう私たちのことは視野に入れてないわ。それに……」ルミナはロイスの様子を窺った。
「ロイス氏はMIOが踏みとどまってくれることをまだ期待しているわ」
このとき、サブモニターの残ワイヤー数カウンターは29から一気に23まで減った。三度、フロア内に緊張が走る。メインモニターに映された根絶者イサゴージュの姿は、ほぼソートエッジに出現した時と外見上変わらなく、すでに完全復活を果たしているかのように思われた。
「もう駄目なのか……」ロイスが崩れ落ちるように床に膝をついた。「もう間に合わん。MIOは判断を誤った。……もはやこうなっては対策の取りようがない」
「MIOとのコンタクトは!?」ヒクマが怒鳴るように言った。
「駄目です!依然としてアクセスできません!」分析チームのオペレーターの一人が答えた。
「くそう!」ヒクマはそう言ってフロアのエントランスに向かって駆け出した。
「どこへ行くの!?」ルミナがすかさず声をかける。
「MIO本部だよ!直接俺がMIOに出動許可をかけあってくる!」
ヒクマは足を止め、顔だけ振り向いて答えた。
「ヒクマ!」ロイスは静かに立ち上がり、頭を振った。「もういい。我々にできることはもうない。」
ロイスの再三の制止にうんざりしたのか、ヒクマは奥歯を噛みしめた。
「いいんですか!?このままではMIOはぶっ放しますよ。パメラ・ブライズを!」
ヒクマがそう言った瞬間、フロア内にまたやや赴きが異なる緊迫した空気が流れた。そのことは誰もが感じていたものの、まるでタブーであるかのように、押し黙っていた。偉大なMIOがそのような愚かな行為をするはずがない。そう皆信じたかった。
「だとしても、お前にはここにいてもらいたい。副指揮官のお前がこの場を離れてどうするんだ」ロイスは説き伏せるように言った。この時のロイスの表情は、とても部下に対して見せるようなものではないほど弱弱しかった。
ヒクマは、またしても勢いを削がれた。
「このままではどちらにしても、終わってしまうんですよ」と言って、ヒクマはとぼとぼと元いたメインモニター前へ戻っていく。「奇跡でも起きない限り……」
「奇跡か。」
ヒクマのふいにつぶやいたその言葉に、ロイスは甘美な響きを感じた。
ロイスはMIO幹部として、5年前にもソートエッジ滅亡の危機に立ち向かった。その時、ソートエッジが、そしてMIOが救われたのは、まさしく「奇跡」のおかげであった。
しかし、ロイスもルミナも、そして5年前の事件の当事者たちは皆、奇跡はそこで途絶えてしまったのだと知っている。だからこそ、その奇跡がまた訪れるのを期待してはいなかった。
そして、さらに事態は悪化する――
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