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クワイエット・テラー
レジューム Ⅲ
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「ミソノ、心当たりがあるの?」
ミソノは、ルミナにこんなにも近くで真剣に見つめられては、もう嘘をつけなかった。
「レイン……ファリナです。たぶん……」
「レインが!?レインがなぜ?」幼児に問いかけるような口調だ。
「わかりません……」ミソノは泣きそうな顔で言った。「あのサバカの侵入者のアナウンスが入ったとき、元々所属していた支部だから、応援しに行くって聞かなくて。私も必死で止めたんですけど……」
ロイスは「そうなのか?」とカーラに向けて重く低い声で問いただした。
「は、はい~!申し訳ありません!」全身全霊で放った謝罪の言葉であった。「私はすぐにSOMMEの作戦本部に戻れと何度も何度も忠告したのですが、強引に我々の仕事に割り込んできまして……!それがなぜだか……」
カーラの必死の弁明はロイスに最後まで届かなかった。ロイスの「もういい。切れ」という言葉で通信は一方的に遮断された。
「いったいどうなっているんだ!?うちのメンバーが!?訳が分からん!」
ロイスは頭を抱えた。
「レインのやつは何を企んでいるんだ!?」ヒクマはミソノに詰め寄った。「あいつは気づいていたのか?身元不明の一般人がイセリックであることを!」
「イセリックって……」ミソノはきょとんとして言った。「MIOの代わりに根絶者バースを倒したっていう現実世界からの使者……?あれは作り話じゃないんですか!?」
他のSOMMEの隊員もミソノと同じことを思った。
5年前に現れた根絶者を倒したのは実はMIOではないかもしれないという噂が存在することは、MIOに従事する者たちにとって公然の秘密であり、にもかかわらず、そのことを口にすることは禁忌とされていた。その真偽を知る者はほんの一握りに限られていたため、多くの者がただの噂にすぎないと思っていた。
「作り話じゃないわ。」
ルミナがそう力強く答えると、場が騒然とする。すかさずミソノが口を開く。
「でも噂では、そのデウスの使者は相打ちして死んだって……!」
「そうよ。だから考えられるとすれば、今この世界を訪れているのは、第二の使者よ。」
ミソノやその他の隊員たちは絶句した。5年前、初めてソートエッジが根絶者と対峙したとき、見事撃退したのはMIOだと信じてきた。しかし、出所の分からない胡散臭い噂が真実であったなどということをこのようなタイミングで知ることになるとは。5年前の真実はそれほど、秘密が多いということだった。
再三、作戦本部が重い空気に包まれる――
静寂を破ったのはまたしてもアラヤであった。
「サバカ支部から、身元不明の一般人の画像データを受信しました!モニターに表示します!」
アラヤがサブモニターに表示させたのは、サバカ地区のマトリウム炉を警備するセキュリティロボット「スリング」がマイカを撮影したものであった。
「見慣れない格好をしているな」ロイスは確信を込めて言う。「間違いない!この少女はイセリックだ!」
ロイスにとっては一筋の光が差し込んだ気がした。ルミナはそこに映しだされた少女を、目に焼き付けるように凝視した。ルミナにとってもこみあげてくるものがあり、胸にそっと手を添えた。
「レインの端末は!?」ヒクマがアラヤに言った。
「何度も呼び出してはいるのですが、応答しません!」
「こんなときに!もう!」ヒクマはじだんだを踏んだ。
「もう!あの馬鹿……、何やってるのよ!」
ミソノは行かせてしまった自分にも責任があると感じているだけに、泣きそうな顔をして事の経過を見守っている。
「やっと見えてきた希望を!」とロイスは言った。「……掴もうとしているのに、なぜあと一歩のところで行く手が阻まれてしまうのだ!」
ロイスは感情を露わにし、首の血管が浮き出るくらい言葉に力が入っている。
「あ、でも!」とアラヤが皆の注意を引いた。「レイン・ファリナの居場所が判明しました!」
アラヤはサブモニターにレインの端末の位置情報を表示させた。
「サバカ地区の凱旋門通りにあるビル『ジェットパレス』32階カフェ街です!」
「よし!サバカなら比較的安全だ。すぐに迎えに行こう!」
ヒクマは一目散にフロアを飛びだそうとする。しかし、すぐにアラヤがそれを止めた。
「近くにいるセキュリティロボットを向かわせた方が早いです!セキュリティロボットを媒介してすぐにSOMME指令本部に来るよう伝えましょう!」
「それがいい!」ロイスはアラヤを急かして言った。「すぐにとりかかれ!」
アラヤら分析チームのオペレーターはすぐにサバカ地区のセキュリティロボットにアクセスした。サバカ地区は人気が高く比較的人口が多いエリアであり、それゆえセキュリティロボットも多く配置されていた。
レインの端末の位置情報が示す場所の近くを警備するセキュリティロボットがすぐに見つかった。
「見つかりました。セキュリティロボット『キャノピー』が半径1km圏内にいます!キャノピーのカメラにアクセスします!」
サブモニターに、キャノピーに内蔵されているカメラの映像が追加された。皆、映像に釘付けとなった。映像は、カフェがずらりと並ぶ通路をどんどん進む。外出禁止令で、人の気配は全くない。キャノピーはどんどんとレインの端末の位置情報が示す場所へ近づいていった。
「おそらくあの路地裏です!」
アラヤがそう言うと、キャノピーのカメラがアラヤの言葉を聞いていたかのように、路地裏に入り込んだ。そして、そこに映しだされたのは、何ひとつない、空っぽの薄暗さがさらに増した寂しく狭い空間であった。いや、正確にはひとつ小型の機器が薄暗さにまぎれてポツンと転がっていた。
皆、ポカンと口を開けてその映像を見上げていた。ロイスはMIOだけならまだしも、まだまだ若輩者の部下にも翻弄され、がっくりと肩を落とした。
「そんな馬鹿なことがあるか?」
張りつめていた緊張の糸が切れそうになり、ロイスはふらふらと体勢を崩した。近くにいた者がなんとか倒れそうになるロイスを抱きかかえた。
「あの野郎どこにいやがるんだ!」ヒクマは大声で喚き立てた。「こうなったら、俺たちでなんとかするしかない!みんな、手分けして……」
ヒクマの呼びかけは、皆の悲鳴によって途中でかき消された。ヒクマは、どうしたことかと思ったが、すぐに皆が背後のメインモニターに注目し、恐怖で顔を歪ませているのに気付いた。ヒクマは背中に寒気がし、おそるおそる後ろを振り返る。
「うわぁ!」
ヒクマも思わず声を上げてしまった。根絶者がゆらゆらと上体を大きく揺れ動かしていた。左右に揺れ動くたびにワイヤーがブツンと外されていく。
「みんなグズグズしている暇はない!行くぞ!イセリックを探しに行くんだ!」
ヒクマが再び喚き散らすように言った。しかしヒクマの部下たちは一瞬戸惑った。あの根絶者の状態を目の当たりにしてまだ間に合うものなのかと疑ってしまう。ヒクマは尻込みするSOMMEのメンバーを鼓舞した。
「俺たちは根絶者から住民を守るために選ばれたんだ!俺たちが諦めてどうする!?最後までやれることをやるだけだ!」
ヒクマのその言葉に、メンバーたちは顔を見合わせて強くうなずいた。ミソノも同じくヒクマに続こうとすると、ルミナがミソノを呼び止めた。
「あなた、レインがどこにいるか思い当たる場所はない?」
「あんなやつの行きそうなところなんて……」
そこまで言って、ミソノは突然「あっ!」と驚きの声を上げた。ルミナは背中がピクリとした。その声は、ヒクマや他のメンバーたちをもビクッとさせ、一瞬フリーズさせた。
ミソノは、あわあわとしながらルミナの背後にあるメインモニターを指差した。ルミナはハッとして、長い金髪をなびかせながら後ろに振り返る。ミソノが指差したものが何かはすぐに分かり、ルミナは体中を巡る血が熱くなるのを感じた。ヒクマやロイス、そして彼らの部下たちも皆、それを自身の目で確認した。
「私たちも行くわよ!」
ルミナは声高らかに言った。不安の表情を浮かべていたメンバーたちも、今では意気揚々としている。絶望的な状況から、とうとう一縷の望みを繋いだ!
流れが変わった、そうロイスは感じた。まだ依然として厳しい状況であるが、SOMMEの隊員たちのやってやろうという顔つきは十分可能性を感じさせてくれた。
しかし、ロイスには気がかりなことはまだひとつあった。ロイスはフロアを出て行こうとする隊員たちに声をかける。
「MIOがパメラ・ブライズの発射を準備している可能性があることを忘れるな。決死の覚悟で行け!」
ロイスは、隊員たちの精悍な顔つきが揺るがないのを確認し、安心して彼らを送り出した。最後にルミナだけ残り、ロイスに言った。
「私も行きます。もう失敗はしません」
「君はいつでも心強いな」ロイスは笑みを浮かべて言った。「あとはMIOを信じるしかない」
先に出ていたアラヤが作戦本部フロアの扉に戻ってきてルミナを急かした。
「急ぎましょう!ワイヤーはまもなく全て外され、根絶者が動き出します!」
ミソノは、ルミナにこんなにも近くで真剣に見つめられては、もう嘘をつけなかった。
「レイン……ファリナです。たぶん……」
「レインが!?レインがなぜ?」幼児に問いかけるような口調だ。
「わかりません……」ミソノは泣きそうな顔で言った。「あのサバカの侵入者のアナウンスが入ったとき、元々所属していた支部だから、応援しに行くって聞かなくて。私も必死で止めたんですけど……」
ロイスは「そうなのか?」とカーラに向けて重く低い声で問いただした。
「は、はい~!申し訳ありません!」全身全霊で放った謝罪の言葉であった。「私はすぐにSOMMEの作戦本部に戻れと何度も何度も忠告したのですが、強引に我々の仕事に割り込んできまして……!それがなぜだか……」
カーラの必死の弁明はロイスに最後まで届かなかった。ロイスの「もういい。切れ」という言葉で通信は一方的に遮断された。
「いったいどうなっているんだ!?うちのメンバーが!?訳が分からん!」
ロイスは頭を抱えた。
「レインのやつは何を企んでいるんだ!?」ヒクマはミソノに詰め寄った。「あいつは気づいていたのか?身元不明の一般人がイセリックであることを!」
「イセリックって……」ミソノはきょとんとして言った。「MIOの代わりに根絶者バースを倒したっていう現実世界からの使者……?あれは作り話じゃないんですか!?」
他のSOMMEの隊員もミソノと同じことを思った。
5年前に現れた根絶者を倒したのは実はMIOではないかもしれないという噂が存在することは、MIOに従事する者たちにとって公然の秘密であり、にもかかわらず、そのことを口にすることは禁忌とされていた。その真偽を知る者はほんの一握りに限られていたため、多くの者がただの噂にすぎないと思っていた。
「作り話じゃないわ。」
ルミナがそう力強く答えると、場が騒然とする。すかさずミソノが口を開く。
「でも噂では、そのデウスの使者は相打ちして死んだって……!」
「そうよ。だから考えられるとすれば、今この世界を訪れているのは、第二の使者よ。」
ミソノやその他の隊員たちは絶句した。5年前、初めてソートエッジが根絶者と対峙したとき、見事撃退したのはMIOだと信じてきた。しかし、出所の分からない胡散臭い噂が真実であったなどということをこのようなタイミングで知ることになるとは。5年前の真実はそれほど、秘密が多いということだった。
再三、作戦本部が重い空気に包まれる――
静寂を破ったのはまたしてもアラヤであった。
「サバカ支部から、身元不明の一般人の画像データを受信しました!モニターに表示します!」
アラヤがサブモニターに表示させたのは、サバカ地区のマトリウム炉を警備するセキュリティロボット「スリング」がマイカを撮影したものであった。
「見慣れない格好をしているな」ロイスは確信を込めて言う。「間違いない!この少女はイセリックだ!」
ロイスにとっては一筋の光が差し込んだ気がした。ルミナはそこに映しだされた少女を、目に焼き付けるように凝視した。ルミナにとってもこみあげてくるものがあり、胸にそっと手を添えた。
「レインの端末は!?」ヒクマがアラヤに言った。
「何度も呼び出してはいるのですが、応答しません!」
「こんなときに!もう!」ヒクマはじだんだを踏んだ。
「もう!あの馬鹿……、何やってるのよ!」
ミソノは行かせてしまった自分にも責任があると感じているだけに、泣きそうな顔をして事の経過を見守っている。
「やっと見えてきた希望を!」とロイスは言った。「……掴もうとしているのに、なぜあと一歩のところで行く手が阻まれてしまうのだ!」
ロイスは感情を露わにし、首の血管が浮き出るくらい言葉に力が入っている。
「あ、でも!」とアラヤが皆の注意を引いた。「レイン・ファリナの居場所が判明しました!」
アラヤはサブモニターにレインの端末の位置情報を表示させた。
「サバカ地区の凱旋門通りにあるビル『ジェットパレス』32階カフェ街です!」
「よし!サバカなら比較的安全だ。すぐに迎えに行こう!」
ヒクマは一目散にフロアを飛びだそうとする。しかし、すぐにアラヤがそれを止めた。
「近くにいるセキュリティロボットを向かわせた方が早いです!セキュリティロボットを媒介してすぐにSOMME指令本部に来るよう伝えましょう!」
「それがいい!」ロイスはアラヤを急かして言った。「すぐにとりかかれ!」
アラヤら分析チームのオペレーターはすぐにサバカ地区のセキュリティロボットにアクセスした。サバカ地区は人気が高く比較的人口が多いエリアであり、それゆえセキュリティロボットも多く配置されていた。
レインの端末の位置情報が示す場所の近くを警備するセキュリティロボットがすぐに見つかった。
「見つかりました。セキュリティロボット『キャノピー』が半径1km圏内にいます!キャノピーのカメラにアクセスします!」
サブモニターに、キャノピーに内蔵されているカメラの映像が追加された。皆、映像に釘付けとなった。映像は、カフェがずらりと並ぶ通路をどんどん進む。外出禁止令で、人の気配は全くない。キャノピーはどんどんとレインの端末の位置情報が示す場所へ近づいていった。
「おそらくあの路地裏です!」
アラヤがそう言うと、キャノピーのカメラがアラヤの言葉を聞いていたかのように、路地裏に入り込んだ。そして、そこに映しだされたのは、何ひとつない、空っぽの薄暗さがさらに増した寂しく狭い空間であった。いや、正確にはひとつ小型の機器が薄暗さにまぎれてポツンと転がっていた。
皆、ポカンと口を開けてその映像を見上げていた。ロイスはMIOだけならまだしも、まだまだ若輩者の部下にも翻弄され、がっくりと肩を落とした。
「そんな馬鹿なことがあるか?」
張りつめていた緊張の糸が切れそうになり、ロイスはふらふらと体勢を崩した。近くにいた者がなんとか倒れそうになるロイスを抱きかかえた。
「あの野郎どこにいやがるんだ!」ヒクマは大声で喚き立てた。「こうなったら、俺たちでなんとかするしかない!みんな、手分けして……」
ヒクマの呼びかけは、皆の悲鳴によって途中でかき消された。ヒクマは、どうしたことかと思ったが、すぐに皆が背後のメインモニターに注目し、恐怖で顔を歪ませているのに気付いた。ヒクマは背中に寒気がし、おそるおそる後ろを振り返る。
「うわぁ!」
ヒクマも思わず声を上げてしまった。根絶者がゆらゆらと上体を大きく揺れ動かしていた。左右に揺れ動くたびにワイヤーがブツンと外されていく。
「みんなグズグズしている暇はない!行くぞ!イセリックを探しに行くんだ!」
ヒクマが再び喚き散らすように言った。しかしヒクマの部下たちは一瞬戸惑った。あの根絶者の状態を目の当たりにしてまだ間に合うものなのかと疑ってしまう。ヒクマは尻込みするSOMMEのメンバーを鼓舞した。
「俺たちは根絶者から住民を守るために選ばれたんだ!俺たちが諦めてどうする!?最後までやれることをやるだけだ!」
ヒクマのその言葉に、メンバーたちは顔を見合わせて強くうなずいた。ミソノも同じくヒクマに続こうとすると、ルミナがミソノを呼び止めた。
「あなた、レインがどこにいるか思い当たる場所はない?」
「あんなやつの行きそうなところなんて……」
そこまで言って、ミソノは突然「あっ!」と驚きの声を上げた。ルミナは背中がピクリとした。その声は、ヒクマや他のメンバーたちをもビクッとさせ、一瞬フリーズさせた。
ミソノは、あわあわとしながらルミナの背後にあるメインモニターを指差した。ルミナはハッとして、長い金髪をなびかせながら後ろに振り返る。ミソノが指差したものが何かはすぐに分かり、ルミナは体中を巡る血が熱くなるのを感じた。ヒクマやロイス、そして彼らの部下たちも皆、それを自身の目で確認した。
「私たちも行くわよ!」
ルミナは声高らかに言った。不安の表情を浮かべていたメンバーたちも、今では意気揚々としている。絶望的な状況から、とうとう一縷の望みを繋いだ!
流れが変わった、そうロイスは感じた。まだ依然として厳しい状況であるが、SOMMEの隊員たちのやってやろうという顔つきは十分可能性を感じさせてくれた。
しかし、ロイスには気がかりなことはまだひとつあった。ロイスはフロアを出て行こうとする隊員たちに声をかける。
「MIOがパメラ・ブライズの発射を準備している可能性があることを忘れるな。決死の覚悟で行け!」
ロイスは、隊員たちの精悍な顔つきが揺るがないのを確認し、安心して彼らを送り出した。最後にルミナだけ残り、ロイスに言った。
「私も行きます。もう失敗はしません」
「君はいつでも心強いな」ロイスは笑みを浮かべて言った。「あとはMIOを信じるしかない」
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