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第14話:モブの罠
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ルーイは、「一人でゆっくり考えたいから」と言って、アーロンと解散し、自分の部屋に戻っていった。
すると、家の前が何やら騒がしい。
「あっ、ルーイ! 大変だよ! この建物に泥棒が入ったんだ!」
近所のおばちゃんに声をかけられ、慌てて駆け寄ると、一階の雑貨屋で、衛兵と雑貨商が深刻な表情で話し合っていた。
「あの、この家の三階に住んでいる者なんですが……」
ルーイがおそるおそる声をかけると、衛兵は気の毒そうな顔で眉をひそめた。
ルーイが自分の部屋を確かめると、これまでの貯金すべてが入った宝箱は、大きな鈍器で滅多打ちにされたかのようにひしゃげ、口をこじ開けられて、空っぽの中身をさらしていた。
◇ ◇ ◇
呆然として三階から下りてくると、ルーイはへなへなとその場にくずおれた。
──魔法でロックをかけても、あれだけ滅多打ちにされたら、意味がないな……。
衛兵によれば、犯人は顔を隠した数人の集団で、客がいない隙に、店番を殴って気絶させたそうだ。
昼日中の犯行なので、見とがめた近所の者もいたが、いずれも殴られ、振り切って逃げられてしまったという。
通報を受けて衛兵が駆け付けた時には、店子のものも含めて、金目のものはすっからかんになっていたそうだ。
「なんて荒っぽい……」
「許せないな」
「気の毒にねぇ……」
野次馬たちの声に、かえっていたたまれなくなって、ルーイはよろよろと歩き出した。
その時、ドンッと誰かにぶつかられ、驚いて振り向くと、カサッと服のポケットに何かが入れられたのがわかった。
「かねを かえして ほしかったら だれにもしらせず ひとりで こい」
と書かれた紙きれには、簡単な地図が描いてあった。
紙をポケットに差し入れたと思しき人物は、いつの間にか人混みに消えていた。
◇ ◇ ◇
指定された場所は、ローナが住んでいたスラム街近くの廃屋だった。
ギイっときしむドアを開けると、床に、何やらどす黒い矢印が書いてある。
あからさまな罠だったが、家を買うためにギルドでクエストをこなし続けていたのだ。金がなくなったら、生きている甲斐もない。
ルーイは重い足取りで、矢印の示す方に向かって歩き出した。
矢印は、地下へと続く階段に向かっていた。
地下室の扉をそっと開け、扉を開いたまま中へと足を踏み入れた。中は真っ暗で何も見えない。
「灯明」の魔法を使おうと、構えた瞬間、後ろでバタンッと扉が閉まる音と、何か重たいものでふさがれる、ゴトゴトという音が聞こえてきた。
──しまった!
と思って後ろを振り向いた瞬間、横っ面を激しく殴打され、ルーイは吹っ飛んだ。
「ぐあっ!」
何かにぶつかり、殴られた痛みと衝撃に、ルーイは苦悶の声を上げた。
すかさず蹴りが襲ってくる。
地下室は真っ暗で何も見えないが、向こうにはこちらの位置が丸見えのようだ。
魔法で明るくしようとすると、すかさず殴打される。
「アイス・ストーム!」
ルーイは、広範囲魔法を使った。これなら位置がわからなくても当たるだろう。
ビキビキビキッ! と周囲に置いてあるらしきものが凍っていくのがわかる。
しかし謎の襲撃者は、かまわず殴りつけてきた。
「ぐあっ!」
と床に叩きつけられたルーイに、
「寒いじゃねぇかよ」
と野太い男の声が降ってきた。聞き覚えのない声だ。
氷属性に耐性があるのだろうか。氷魔法の中でもそこそこ強力な、アイス・ストームをくらったはずなのに、大して苦にもしていなさそうだ。
すかさず、
「ライトニング・ボルト!」
声のした方向を狙って、今度は雷属性の魔法を撃つ。
「ぎゃあっ!」
命中したようだが、びかっと一瞬照らされた地下室の中を見て、ルーイは恐怖に震えた。
屈強な男たちが5~6人もいた。手には、それぞれ鈍器などを持っている。
──くそっ……!
ルーイは、お金が無くなったらもう生きている意味もないからと、衛兵はおろか、アーロンを呼ぶことすら考えなかった自分を呪った。
◇ ◇ ◇
実家近くの食堂で、アップルパイにかぶりつこうとしていたアーロンは、突然ガタッ! と椅子から立ち上がった。
「どうしたアーロン」
店長が笑いながら声をかけた。
「……ルーイが……危ない」
全身が総毛だつような、ピリピリしたカンジがする。
「へ? ルーイいるの? いないじゃん」
店長が不思議がったが、アーロンは聞く耳を持たず、
「ルーイ! 今行く!」
と叫んで走り出した。
「おい! アーロン! 金! アップルパイの金払え!」
店長が叫んだが、全速力のアーロンに追いつけるわけがない。次回からアーロンは前払いにしよう、店長はそう思った。
◇ ◇ ◇
「ぐっ!」
ルーイは、何度も床に叩きつけられた。
どうやら向こうは、夜目が効くようだ。
「なんで……」
まったく見覚えがない奴らなのに、何故ルーイをリンチしようとするのか。
「あのね、お前は俺たちのお仕事の邪魔したの」
闇の中から声がする。
「俺たちはね、色々あって、うまくやっていけなかった奴……ダグとかそういう奴の、お世話をしてやってるの。住む場所を手配してやったりとかね」
ローナと一緒に住んでいた、ゴミのような暴力男か。
「その代わりに、お世話のお礼として、お金をもらっているわけ」
「ダグはダグで、田舎育ちで都会に住む場所がなくて、悪い男にすぐ騙されちゃうような、バカ女のお世話をしてやってるわけ」
「その代わりに、ダグもお礼としてお金をもらう」
「お前たちがダグをボコって、バカ女を解放しちゃったおかげで、俺たち皆困ってるわけよ」
闇の中から、口々に声がする。
どうやら、ダグがローナから奪い取っていた金は、ハーピー退治の2万5千Gも含めて、彼らに上納されていたようだ。
ルーイだけを狙っているところを見ると、フィンガルのいるかもしれないアーロンの家には、盗みに入ってはいないのだろう。きゃしゃで弱そうな者にだけ強気に出る、真正のゴミだ。
「クズが……」
ルーイは、口の中に溜まった血をペッと吐いた。
その瞬間、またしても闇の中から拳が振り下ろされた。
「がっ!」
ルーイは、また床にたたきつけられた。慌てて治癒魔法で治すと、
「アニキ、こいつ治癒魔法使えるし、ちょっとめんどくさいですよ。さっさと殺しちゃいませんか」
闇の中から声がした。
「待てよ。こいつちょっとかわいい顔してるんだよな。殺す前に、ちょっと味見してぇんだ」
ルーイの腕が、力任せに持ち上げられた。
「ヒッ……!」
ルーイは、過去の恐怖を思い出し、全力で抵抗した。
「やめろおお!!」
雷魔法を放つと、ルーイの腕を掴んでいた大男は、うめき声を上げて後ろに跳ね飛ばされた。
「テメエ!」
残りの男たちが、四方八方から手を伸ばしてルーイを押さえつけ、地面に腹ばいにさせ、頭を床に押しつけた。
「離せっ!」
ルーイはもがくが、多勢に無勢だ。
「へへっ」
「味見した後は、陰間茶屋にでも売るか」
暗闇から男たちの手が伸びてきて、ルーイの服をつかみ、ビリビリと裂いた。
「うわああああ!!」
ルーイが腹の底から悲鳴を上げた時、
バキイッ!!
雷が落ちたような音がして、メリメリと地下室の扉が裂けた。
驚いて入り口を見ると、扉に亀裂が入り、陽の光が差し込んできた。
まぶしさをこらえながら隙間を見ると、
「おりゃああ!!」
と叫びながら、斧を振りかぶる、アーロンの姿が見えた。
すると、家の前が何やら騒がしい。
「あっ、ルーイ! 大変だよ! この建物に泥棒が入ったんだ!」
近所のおばちゃんに声をかけられ、慌てて駆け寄ると、一階の雑貨屋で、衛兵と雑貨商が深刻な表情で話し合っていた。
「あの、この家の三階に住んでいる者なんですが……」
ルーイがおそるおそる声をかけると、衛兵は気の毒そうな顔で眉をひそめた。
ルーイが自分の部屋を確かめると、これまでの貯金すべてが入った宝箱は、大きな鈍器で滅多打ちにされたかのようにひしゃげ、口をこじ開けられて、空っぽの中身をさらしていた。
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呆然として三階から下りてくると、ルーイはへなへなとその場にくずおれた。
──魔法でロックをかけても、あれだけ滅多打ちにされたら、意味がないな……。
衛兵によれば、犯人は顔を隠した数人の集団で、客がいない隙に、店番を殴って気絶させたそうだ。
昼日中の犯行なので、見とがめた近所の者もいたが、いずれも殴られ、振り切って逃げられてしまったという。
通報を受けて衛兵が駆け付けた時には、店子のものも含めて、金目のものはすっからかんになっていたそうだ。
「なんて荒っぽい……」
「許せないな」
「気の毒にねぇ……」
野次馬たちの声に、かえっていたたまれなくなって、ルーイはよろよろと歩き出した。
その時、ドンッと誰かにぶつかられ、驚いて振り向くと、カサッと服のポケットに何かが入れられたのがわかった。
「かねを かえして ほしかったら だれにもしらせず ひとりで こい」
と書かれた紙きれには、簡単な地図が描いてあった。
紙をポケットに差し入れたと思しき人物は、いつの間にか人混みに消えていた。
◇ ◇ ◇
指定された場所は、ローナが住んでいたスラム街近くの廃屋だった。
ギイっときしむドアを開けると、床に、何やらどす黒い矢印が書いてある。
あからさまな罠だったが、家を買うためにギルドでクエストをこなし続けていたのだ。金がなくなったら、生きている甲斐もない。
ルーイは重い足取りで、矢印の示す方に向かって歩き出した。
矢印は、地下へと続く階段に向かっていた。
地下室の扉をそっと開け、扉を開いたまま中へと足を踏み入れた。中は真っ暗で何も見えない。
「灯明」の魔法を使おうと、構えた瞬間、後ろでバタンッと扉が閉まる音と、何か重たいものでふさがれる、ゴトゴトという音が聞こえてきた。
──しまった!
と思って後ろを振り向いた瞬間、横っ面を激しく殴打され、ルーイは吹っ飛んだ。
「ぐあっ!」
何かにぶつかり、殴られた痛みと衝撃に、ルーイは苦悶の声を上げた。
すかさず蹴りが襲ってくる。
地下室は真っ暗で何も見えないが、向こうにはこちらの位置が丸見えのようだ。
魔法で明るくしようとすると、すかさず殴打される。
「アイス・ストーム!」
ルーイは、広範囲魔法を使った。これなら位置がわからなくても当たるだろう。
ビキビキビキッ! と周囲に置いてあるらしきものが凍っていくのがわかる。
しかし謎の襲撃者は、かまわず殴りつけてきた。
「ぐあっ!」
と床に叩きつけられたルーイに、
「寒いじゃねぇかよ」
と野太い男の声が降ってきた。聞き覚えのない声だ。
氷属性に耐性があるのだろうか。氷魔法の中でもそこそこ強力な、アイス・ストームをくらったはずなのに、大して苦にもしていなさそうだ。
すかさず、
「ライトニング・ボルト!」
声のした方向を狙って、今度は雷属性の魔法を撃つ。
「ぎゃあっ!」
命中したようだが、びかっと一瞬照らされた地下室の中を見て、ルーイは恐怖に震えた。
屈強な男たちが5~6人もいた。手には、それぞれ鈍器などを持っている。
──くそっ……!
ルーイは、お金が無くなったらもう生きている意味もないからと、衛兵はおろか、アーロンを呼ぶことすら考えなかった自分を呪った。
◇ ◇ ◇
実家近くの食堂で、アップルパイにかぶりつこうとしていたアーロンは、突然ガタッ! と椅子から立ち上がった。
「どうしたアーロン」
店長が笑いながら声をかけた。
「……ルーイが……危ない」
全身が総毛だつような、ピリピリしたカンジがする。
「へ? ルーイいるの? いないじゃん」
店長が不思議がったが、アーロンは聞く耳を持たず、
「ルーイ! 今行く!」
と叫んで走り出した。
「おい! アーロン! 金! アップルパイの金払え!」
店長が叫んだが、全速力のアーロンに追いつけるわけがない。次回からアーロンは前払いにしよう、店長はそう思った。
◇ ◇ ◇
「ぐっ!」
ルーイは、何度も床に叩きつけられた。
どうやら向こうは、夜目が効くようだ。
「なんで……」
まったく見覚えがない奴らなのに、何故ルーイをリンチしようとするのか。
「あのね、お前は俺たちのお仕事の邪魔したの」
闇の中から声がする。
「俺たちはね、色々あって、うまくやっていけなかった奴……ダグとかそういう奴の、お世話をしてやってるの。住む場所を手配してやったりとかね」
ローナと一緒に住んでいた、ゴミのような暴力男か。
「その代わりに、お世話のお礼として、お金をもらっているわけ」
「ダグはダグで、田舎育ちで都会に住む場所がなくて、悪い男にすぐ騙されちゃうような、バカ女のお世話をしてやってるわけ」
「その代わりに、ダグもお礼としてお金をもらう」
「お前たちがダグをボコって、バカ女を解放しちゃったおかげで、俺たち皆困ってるわけよ」
闇の中から、口々に声がする。
どうやら、ダグがローナから奪い取っていた金は、ハーピー退治の2万5千Gも含めて、彼らに上納されていたようだ。
ルーイだけを狙っているところを見ると、フィンガルのいるかもしれないアーロンの家には、盗みに入ってはいないのだろう。きゃしゃで弱そうな者にだけ強気に出る、真正のゴミだ。
「クズが……」
ルーイは、口の中に溜まった血をペッと吐いた。
その瞬間、またしても闇の中から拳が振り下ろされた。
「がっ!」
ルーイは、また床にたたきつけられた。慌てて治癒魔法で治すと、
「アニキ、こいつ治癒魔法使えるし、ちょっとめんどくさいですよ。さっさと殺しちゃいませんか」
闇の中から声がした。
「待てよ。こいつちょっとかわいい顔してるんだよな。殺す前に、ちょっと味見してぇんだ」
ルーイの腕が、力任せに持ち上げられた。
「ヒッ……!」
ルーイは、過去の恐怖を思い出し、全力で抵抗した。
「やめろおお!!」
雷魔法を放つと、ルーイの腕を掴んでいた大男は、うめき声を上げて後ろに跳ね飛ばされた。
「テメエ!」
残りの男たちが、四方八方から手を伸ばしてルーイを押さえつけ、地面に腹ばいにさせ、頭を床に押しつけた。
「離せっ!」
ルーイはもがくが、多勢に無勢だ。
「へへっ」
「味見した後は、陰間茶屋にでも売るか」
暗闇から男たちの手が伸びてきて、ルーイの服をつかみ、ビリビリと裂いた。
「うわああああ!!」
ルーイが腹の底から悲鳴を上げた時、
バキイッ!!
雷が落ちたような音がして、メリメリと地下室の扉が裂けた。
驚いて入り口を見ると、扉に亀裂が入り、陽の光が差し込んできた。
まぶしさをこらえながら隙間を見ると、
「おりゃああ!!」
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