気弱ドワーフと転生エルフの産業革命

編端みどり

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第一章

37.今後の予定

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次の日、新居のリビングに全員が集まっていた。

「よし、じゃあ始めるわ。今後の事なんだけど、ナビの注文が定期的に入りそうなの。やっぱり便利みたいね。例の箱も、冒険者ギルドの各支部に置きたいそうよ」

「すごいね! めちゃくちゃ儲かるじゃない」

「儲かるってレベルじゃないわ。マイス1人じゃ明らかに無理。だから、外注したいんだけど、マイスの作ったものを作れる職人さんって居るのかなって不安なのよね……」

「あー……確かにね」

「ロッドさんにナビを見せたら、かなり高度な技術が使われていると仰っていました。作れる方は限られるのではないかと思います」

「ミクタなら作れる人居るんじゃないって言われたけど、今ミクタはだいぶやばいみたいだしマイスに関わらせたくないのよね」

「え?! ど、どうしたんですか?!」

「ギルド長が、詐欺で捕まりました。新しいギルド長もうまくまとめられないみたいで、ミクタが職人の街っていうのは過去のものになりつつありますね」

「まぁそれでも、たくさん職人さんは居るんだし真面目にやれば持ち直すと思うけどね。でも、マイスレベルの職人さん少ないかも? 店を見に行ったけど、あたしでも出来るんじゃって品を高額で売ってた。ミクタに行くといっつも新商品がどっかで売ってたから商人も定期的に立ち寄ってたんだけど、最近は新商品もないから人の往来は減ってるみたいだよ!」

「レナも修行してたし器用だからね。でも確かに品は悪かったわ。まぁ、マイスの作るものが凄すぎて私達の感覚が麻痺してる可能性はあるけど……」

「食器は絶対マイスの作る物の方が良いよ!」

「そうですね。素晴らしいです。食器も売ります?」

「それもありだけど、まずナビの注文を何とかしよう。冒険者ギルドにも、うちは職人は1人しか居ないんだから紹介してって言ったけど、紹介された職人さんの事をリタ親方に確認したら、その人腕は良いけど素行が悪い女好きなんだって」

「え?! そんな人ダメですよ! 危ないじゃないですか! それなら僕が徹夜で作る方がマシです」

「大丈夫、もう断った。でも、冒険者ギルドも他に腕がある職人は居ないって言うの。だから、マイスに心当たり居ないか聞こうと思って。どうかな?」

1人だけ確実に僕より出来る人を知ってる。今なら自信を持って挨拶に行ける。

「魔道具なら、僕の師匠が僕の倍のスピードで作れます。今はミクタに居ませんが、連絡先は聞いてます。ダン親方の協力を得られれば、注文を捌けると思います」

「ああ! なるほどね!」

「待って! マイスの倍のスピードって、どんな超人?!」

「……想像出来ませんわね」

「僕はまだまだ未熟な職人ですよ。リタさんの方が家づくりは上手です。実は、ドレッサーもリタさんに相談したんです」

「そうなの?」

「ええ、アオイさんにも怒られましたから、しっかり周りを見るようにしたんです。そしたら、色々見えてきました」

「そっか、自分の実力は分かった?」

「そうですね、僕はまだまだですが、中の上くらいの腕はあるかなと思います。少なくとも、見習いより仕事は出来ますね」

「まだまだ自分を過小評価してるねぇ」

「そうですか?」

「リタ親方は、マイスは一流の職人だって褒めてたよ!」

「ええ、出来れば引き抜きたいとも言われました」

「もちろん断ったけどね。どう? リタ親方のとこ行きたい?」

「いいえ、僕の雇い主はアオイさんですよ」
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