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第二章
9.冒険者を手懐けた凄腕職人?
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あれからアオイさんも説得出来たので、早速防護の魔道具を強化することにした。アオイさんとカナさんはそれぞれ買い物や用事を済ませているけど、レナさんは暇だからと僕に付き添ってくれている。
魔道具で欲しい機能も教えて貰えるから助かる。アオイさん達も、僕が居るなら安心だと言って別行動をしてる。何故かレナさんは街をひとりで歩かないんだよね。
リタさんも前に言ってたけど、レナさんはずいぶん男嫌いらしい。僕も最初は嫌がられたもんね。だから、街をひとりで歩きたくないらしい。男に声をかけられて嫌なんだって。
確かに、これだけ可愛い人が一人歩きしてたら男は放っておかないよね。
あ、そうだ。街を歩いていてもレナさんから声をかけない限り認識されない魔道具とかあればレナさんも自由に動けるかも!
レナさんは、アオイさん達といつも一緒に居ないと街を歩けないのを気にしていた。僕も休日に街歩きを付き合うようになったけど、ひとりで気ままに街歩きをしたい時もあるだろう。
毎回僕やアオイさん、カナさんの都合を聞くのは面倒だもんね。
「ねーね、さっきからマイス怯えられてるよ? 冒険者ギルドでの事がもう噂になってるみたい」
レナさんが耳をピクピクさせながら言った。さすが獣人、耳が良い。
レナさんと街を散策するとたまに男に絡まれる事がある。僕の姿を見ると、男連れかよって睨んですぐ居なくなるんだけど、その度にレナさんが微かに震えているから腹が立っていた。
今日は絡まれないなと思ったら、なんだかよく分からない噂が広まってるらしい。乱暴な冒険者を手懐けた凄腕職人だから手を出すなとか言う声が僕にも聞こえる。
手懐けてないし、僕は凄腕職人じゃないのに。噂って怖い。
「そうですか……まぁ、実害はありませんしゆっくりレナさんと街歩き出来るから良いですね」
「マイスって気弱なフリしてるけどかなり肝が据わってるよね?」
「フリってなんですか! 確かに気弱ですけど、知り合いでもない人の視線をいちいち気にしませんよ。さすがに、ロッドさんやリタさんにまで怯えられたら凹みますけど」
「あはは、そうだよね。マイスは、強いね」
そう言って笑うレナさんが、少しだけ寂しそうな顔をしていたのが気になったけど、すぐに僕の手を取ってロッドさんの店に走り出してしまった。
「いらっしゃいませ。おや、マイスさん。噂は聞いてますよ。乱暴だと有名な冒険者を屈服させて、兄貴と呼ばれているそうですね」
「え! やるねマイス!」
「違う! 違いますからっ!!」
ロッドさんの誤解を解くのは、30分かかった。
魔道具で欲しい機能も教えて貰えるから助かる。アオイさん達も、僕が居るなら安心だと言って別行動をしてる。何故かレナさんは街をひとりで歩かないんだよね。
リタさんも前に言ってたけど、レナさんはずいぶん男嫌いらしい。僕も最初は嫌がられたもんね。だから、街をひとりで歩きたくないらしい。男に声をかけられて嫌なんだって。
確かに、これだけ可愛い人が一人歩きしてたら男は放っておかないよね。
あ、そうだ。街を歩いていてもレナさんから声をかけない限り認識されない魔道具とかあればレナさんも自由に動けるかも!
レナさんは、アオイさん達といつも一緒に居ないと街を歩けないのを気にしていた。僕も休日に街歩きを付き合うようになったけど、ひとりで気ままに街歩きをしたい時もあるだろう。
毎回僕やアオイさん、カナさんの都合を聞くのは面倒だもんね。
「ねーね、さっきからマイス怯えられてるよ? 冒険者ギルドでの事がもう噂になってるみたい」
レナさんが耳をピクピクさせながら言った。さすが獣人、耳が良い。
レナさんと街を散策するとたまに男に絡まれる事がある。僕の姿を見ると、男連れかよって睨んですぐ居なくなるんだけど、その度にレナさんが微かに震えているから腹が立っていた。
今日は絡まれないなと思ったら、なんだかよく分からない噂が広まってるらしい。乱暴な冒険者を手懐けた凄腕職人だから手を出すなとか言う声が僕にも聞こえる。
手懐けてないし、僕は凄腕職人じゃないのに。噂って怖い。
「そうですか……まぁ、実害はありませんしゆっくりレナさんと街歩き出来るから良いですね」
「マイスって気弱なフリしてるけどかなり肝が据わってるよね?」
「フリってなんですか! 確かに気弱ですけど、知り合いでもない人の視線をいちいち気にしませんよ。さすがに、ロッドさんやリタさんにまで怯えられたら凹みますけど」
「あはは、そうだよね。マイスは、強いね」
そう言って笑うレナさんが、少しだけ寂しそうな顔をしていたのが気になったけど、すぐに僕の手を取ってロッドさんの店に走り出してしまった。
「いらっしゃいませ。おや、マイスさん。噂は聞いてますよ。乱暴だと有名な冒険者を屈服させて、兄貴と呼ばれているそうですね」
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