11 / 15
夜会【マチルダ視点】
しおりを挟む
ほらぁ、やっぱり勘違いされてるじゃないですか!
婚約発表はまだ? とか聞かれても知りませんわよ。なんだか泣きたくなってきましたわ。
それにしても、サイモン様は紳士ですわね。なんだかんだとずっとわたくしについていて下さいますわ。……まぁ、そのおかげで周りの皆様の勘違いも加速している気がしますけど。
「あら? わたくしへのエスコートは一度もしてくれませんのに、どうしてそんな小娘のエスコートはなさるの?」
堂々と喧嘩売られてますわよね?! なんで隣国の公爵家から目をつけられなきゃいけないのですか?!
「貴方をエスコートする事はできませんよ。素敵な婚約者がいらっしゃるでしょう?」
婚約者、いらっしゃるのね……。それでサイモン様にエスコートを強請るって失礼にも程がございませんか。公爵家ならそのような無礼が許されるのかしら? でも、エミリー様もサイモン様も、そのような事なさいませんわよね……。やはり本人の資質の問題かしら?
「カテリーナ、僕を放って置くなんて酷いじゃないか。サイモン、僕の婚約者が失礼したね」
ほらあ! お怒りの婚約者様がいらしたじゃないですか! って…… ライディ王子?!
カテリーナ様のご婚約者は、ライディ王子なんですの? 王子が婚約者なのにこの態度、お怒りを買わないのかしら。
「サイモンにも想い人ができたようで安心したよ。是非式には参列してくれたまえ。それから、また情報を貰えるかい?」
「……もちろん差し上げますよ。私の狩りの邪魔さえしなければね」
狩りとは何かしら? サイモン様は狩猟も嗜まれるのね。邪魔をするなと王子に言うくらいなんて、どんな素晴らしい腕なのかしら?
それにしても、まさか王子にまでサイモン様のお相手と勘違いされるなんて思いませんでしたわ! 困ったわ。帰ったらお兄様にご相談しましょう。
結局、カテリーナ様は王子が来た途端大人しくなられた。それなら、最初から変なこと言わないでくださればよろしいのに。
明らかにジョセフ王子は、カテリーナ様にぞっこんですわよねぇ。かなり独占欲強そうじゃありませんか? というか、とてつもなく危険な目をなさってますけど……。カテリーナ様は、ジョセフ王子をお好きなように見えますし、これでよろしいのかしらね。
「さて、マチルダ嬢、私とファーストダンスを踊って頂けますか?」
わざわざ勘違いを加速するような事を言われて、戸惑ってしまったが、サイモン様の笑顔に陥落してしまったわ!
「ええ、喜んで」
婚約発表はまだ? とか聞かれても知りませんわよ。なんだか泣きたくなってきましたわ。
それにしても、サイモン様は紳士ですわね。なんだかんだとずっとわたくしについていて下さいますわ。……まぁ、そのおかげで周りの皆様の勘違いも加速している気がしますけど。
「あら? わたくしへのエスコートは一度もしてくれませんのに、どうしてそんな小娘のエスコートはなさるの?」
堂々と喧嘩売られてますわよね?! なんで隣国の公爵家から目をつけられなきゃいけないのですか?!
「貴方をエスコートする事はできませんよ。素敵な婚約者がいらっしゃるでしょう?」
婚約者、いらっしゃるのね……。それでサイモン様にエスコートを強請るって失礼にも程がございませんか。公爵家ならそのような無礼が許されるのかしら? でも、エミリー様もサイモン様も、そのような事なさいませんわよね……。やはり本人の資質の問題かしら?
「カテリーナ、僕を放って置くなんて酷いじゃないか。サイモン、僕の婚約者が失礼したね」
ほらあ! お怒りの婚約者様がいらしたじゃないですか! って…… ライディ王子?!
カテリーナ様のご婚約者は、ライディ王子なんですの? 王子が婚約者なのにこの態度、お怒りを買わないのかしら。
「サイモンにも想い人ができたようで安心したよ。是非式には参列してくれたまえ。それから、また情報を貰えるかい?」
「……もちろん差し上げますよ。私の狩りの邪魔さえしなければね」
狩りとは何かしら? サイモン様は狩猟も嗜まれるのね。邪魔をするなと王子に言うくらいなんて、どんな素晴らしい腕なのかしら?
それにしても、まさか王子にまでサイモン様のお相手と勘違いされるなんて思いませんでしたわ! 困ったわ。帰ったらお兄様にご相談しましょう。
結局、カテリーナ様は王子が来た途端大人しくなられた。それなら、最初から変なこと言わないでくださればよろしいのに。
明らかにジョセフ王子は、カテリーナ様にぞっこんですわよねぇ。かなり独占欲強そうじゃありませんか? というか、とてつもなく危険な目をなさってますけど……。カテリーナ様は、ジョセフ王子をお好きなように見えますし、これでよろしいのかしらね。
「さて、マチルダ嬢、私とファーストダンスを踊って頂けますか?」
わざわざ勘違いを加速するような事を言われて、戸惑ってしまったが、サイモン様の笑顔に陥落してしまったわ!
「ええ、喜んで」
28
あなたにおすすめの小説
「幼馴染は、安心できる人で――独占する人でした」
だって、これも愛なの。
恋愛
幼い頃の無邪気な一言。
「お兄様みたいな人が好き」――その言葉を信じ続け、彼はずっと優しく隣にいてくれた。
エリナにとってレオンは、安心できる幼馴染。
いつも柔らかく笑い、困ったときには「無理しなくていい」と支えてくれる存在だった。
けれど、他の誰かの影が差し込んだ瞬間、彼の奥に潜む本音が溢れ出す。
「俺は譲らないよ。誰にも渡さない」
優しいだけじゃない。
安心と独占欲――その落差に揺さぶられて、エリナの胸は恋に気づいていく。
安心できる人が、唯一の人になるまで。
甘く切ない幼馴染ラブストーリー。
【完結】お嬢様だけがそれを知らない
春風由実
恋愛
公爵令嬢であり、王太子殿下の婚約者でもあるお嬢様には秘密があった。
しかしそれはあっという間に公然の秘密となっていて?
それを知らないお嬢様は、日々あれこれと悩んでいる模様。
「この子たちと離れるくらいなら。いっそこの子たちを連れて国外に逃げ──」
王太子殿下、サプライズとか言っている場合ではなくなりました!
今すぐ、対応してください!今すぐです!
※ゆるゆると不定期更新予定です。
※2022.2.22のスペシャルな猫の日にどうしても投稿したかっただけ。
※カクヨムにも投稿しています。
世界中の猫が幸せでありますように。
にゃん。にゃんにゃん。にゃん。にゃんにゃん。にゃ~。
東雲の空を行け ~皇妃候補から外れた公爵令嬢の再生~
くる ひなた
恋愛
「あなたは皇妃となり、国母となるのよ」
幼い頃からそう母に言い聞かされて育ったロートリアス公爵家の令嬢ソフィリアは、自分こそが同い年の皇帝ルドヴィークの妻になるのだと信じて疑わなかった。父は長く皇帝家に仕える忠臣中の忠臣。皇帝の母の覚えもめでたく、彼女は名実ともに皇妃最有力候補だったのだ。
ところがその驕りによって、とある少女に対して暴挙に及んだことを理由に、ソフィリアは皇妃候補から外れることになる。
それから八年。母が敷いた軌道から外れて人生を見つめ直したソフィリアは、豪奢なドレスから質素な文官の制服に着替え、皇妃ではなく補佐官として皇帝ルドヴィークの側にいた。
上司と部下として、友人として、さらには密かな思いを互いに抱き始めた頃、隣国から退っ引きならない事情を抱えた公爵令嬢がやってくる。
「ルドヴィーク様、私と結婚してくださいませ」
彼女が執拗にルドヴィークに求婚し始めたことで、ソフィリアも彼との関係に変化を強いられることになっていく……
『蔦王』より八年後を舞台に、元悪役令嬢ソフィリアと、皇帝家の三男坊である皇帝ルドヴィークの恋の行方を描きます。
王子、侍女となって妃を選ぶ
夏笆(なつは)
恋愛
ジャンル変更しました。
ラングゥエ王国唯一の王子であるシリルは、働くことが大嫌いで、王子として課される仕事は側近任せ、やがて迎える妃も働けと言わない女がいいと思っている体たらくぶり。
そんなシリルに、ある日母である王妃は、候補のなかから自分自身で妃を選んでいい、という信じられない提案をしてくる。
一生怠けていたい王子は、自分と同じ意識を持つ伯爵令嬢アリス ハッカーを選ぼうとするも、母王妃に条件を出される。
それは、母王妃の魔法によって侍女と化し、それぞれの妃候補の元へ行き、彼女らの本質を見極める、というものだった。
問答無用で美少女化させられる王子シリル。
更に、母王妃は、彼女らがシリルを騙している、と言うのだが、その真相とは一体。
本編完結済。
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】あなたからの愛は望みません ~お願いしたのは契約結婚のはずでした~
Rohdea
恋愛
──この結婚は私からお願いした期間限定の契約結婚だったはずなのに!!
ある日、伯爵令嬢のユイフェは1年だけの契約結婚を持ちかける。
その相手は、常に多くの令嬢から狙われ続けていた公爵令息ジョシュア。
「私と1年だけ結婚して? 愛は要らないから!」
「──は?」
この申し出はとある理由があっての事。
だから、私はあなたからの愛は要らないし、望まない。
だけど、どうしても1年だけ彼に肩書きだけでも自分の夫となって欲しかった。
(冷遇してくれても構わないわ!)
しかし、そんなユイフェを待っていた結婚生活は……まさかの甘々!?
これは演技? 本気? どっちなの!?
ジョシュアに翻弄される事になるユイフェ……
ユイフェの目的とは?
ジョシュアの思惑とは?
そして、そんなすっかり誰も入り込めないラブラブ夫婦(?)
な結婚生活を送っていた二人の前に邪魔者が───
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
陰キャな侯爵令嬢が恋愛結婚する方法
こじまき
恋愛
侯爵令嬢イベリスは家柄も容姿も悪くないが、極度の引っ込み思案(I、陰キャ)で、家族や使用人以外とはろくに会話できない。せっかく憧れの王太子や名だたる貴族の令息たちと同じクラスになれたのに、良縁を望む家族の期待には到底応えられそうになく、業を煮やした父親から「卒業までに自力で婚約者を決められなければ、政略結婚をさせる」と宣告されてしまう。困ったイベリスは、家族や使用人以外で唯一会話ができる王立図書館の司書に相談。「挨拶に一言添えるだけで会話が始まる」とアドバイスをもらい、その効果を見せつけられて一念発起。「自力で婚約者と結婚を掴むために、私、頑張ります!」【「靴屋の娘と三人のお兄様」の子ども世代のお話です】※小説家になろうに投稿した「侯爵令嬢の恋愛結婚 」を少し改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる