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生まれたての弱者
魔物の住まう国
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現在、アラックの目の前には石造りのそびえ立つ門があった。
アラック自身久しぶりの人工物でしかも話に聞いていたものよりもかなりしっかりとした出来だったのでついついずっと見ていてしまった。
そのせいか門で列を並んでいた後方のホブゴブリンらしき魔物に急かされてしまった。
「おい、後が支えてんだからチンタラしてんじゃねーぞ」
「あ、すいません」
門には衛兵が4人控えており入ってくる魔物をチェックしていた。
その様子から既に人間種並に文明度が高いと舌を巻くった。
ちなみにだが衛兵も魔物だ、あれは蜥蜴人という種族に違いない。
青緑の鱗に黄色い目、長い尻尾と正にリザードマンと言った感じである。
「次の者前へ」
「お、お願いします」
4人居るリザードマンの内2人が検問をするようで片方は板と羽ペンを持っていた。
もう片方は特に何か持っているわけでもなく強いて言うならば長槍を持っているぐらいだろうか。
後方で控えているリザードマン2人も同じ感じだったので暴れたり不審な人物が来たとき対策なのだろう。
そんなこんなでリザードマン衛兵の検問を受ける。
遠くの方に既に検問を終えたアシュリーが大通り沿いに並ぶ屋台を物色していた。
と、リザードマンの声で注意が戻る。
「ようこそレデッジ竜王国領シンヴァルへ…レイスか、ここらでは珍しいな」
「厳密にはレッサーレイスですけどね」
「レッサーレイスなのか?ではゴースト上がりなのだな」
ふむふむと板に情報を書き込んでいる。
羊皮紙か紙に書いているのかと思ったら板に直接書いていた。
まあいちいちこんなところで羊皮紙を使うのも勿体無いということだろうか。
紙に関しては高価で流通がないだけかもしれないが。
「では名前はあるか?」
「名前はアラック・リテスノーモです」
「リテスノーモ?先ほどのスケルトンと同じファミリーネームなのだな、番か?」
名前はあるか?とそもそもの有無を聞かれたことにも驚いたが番かなどと聞かれたことにも衝撃を覚えていた。
「い、いえ、なんていうか仲間って感じですかね?」
「そうか、了解した。ではこの街の注意事項をいくつか、まず揉め事は控えて頂きたい。盗みや殺しをした場合はこちらが対処させて頂く、くれぐれも気をつけてくれ」
「わかりました。それじゃもういいですかね?」
「ああ、手間を取らせたな」
「いえいえ、それじゃあ」
リザードマン達に軽く手を振ると何やら屋台で値切り交渉をしているアシュリーが見えた。
アシュリーは指を三本立ててドワーフの店主に叫んでいた。
「エピオール銀貨3枚!」
「嬢ちゃんバカいっちゃいけねぇ、これをなんだと思ってるんだ?銀貨6枚だ」
「アシュリー、何をやってるんだ?」
よっぽどの掘り出し物を見つけた感じでアシュリーは興奮しているようだった。
屋台を見ればそこには多種多様な品物が置いてあった。
古びた剣、竜の紋章が目を引く盾、御婦人方が喜びそうなネックレスや指輪と言った装飾品の数々。
流石はドワーフといった感じである。
見事な金細工、武具である。
「すごいものを見つけたのよ!この機会を逃したらもう絶対に手に入らないわね!」
「そ、そんなにすごいものなのか…して、その品物とは?」
息を飲んで店主に伺う。
すると店主はそれを差し出した。
「これだ」
「…これ?」
アラックはこの長細い剣の柄の部分みたいなガラス瓶を指差す。
半透明でそれだけでも価値はありそうなものである。
中には真っ白な液体が入っているようだった。
ポーションだとは思うがアラックの知識には全くない色だ。
「そう、これ」
「いったいどんな効果のあるポーションなんだ?」
「ポーション?ちがうちがう、これはな、化粧水っていう代物だ。これは滅多に表には出回らないもんでな、偶然手に入れたもんだが俺は使わないんで店先に出してるって訳さ。主に肌に塗ってキレイになる感じだ。あと匂いも良い」
「……いりません!」
「なんでよ!?」
「てめぇは鏡見ろ鏡を!節穴か?節穴だったなスケルトンだもの!何故これを欲しがった!これを!」
「身だしなみはレディの嗜みよ、どんな姿であれ、ね」
憂う様な仕草で無い髪をたなびかせているスケルトンの図とはこうも滑稽なのかとアラックは思う。
「店主」
「おう、なんだ?」
「この化粧水ってのはどういった用途で使用するんだ?」
「主に肌の保湿と美肌だな」
「ありがとうございましたー」
「いやー、あれ欲しいー私の美肌ー!!」
「お前のどこに肌があるのか聞いてみたいものだね!」
「美肌ぁぁ!」
「もう十分白いだろうが!いりません!」
アシュリーの肩甲骨を掴み街の方へと引きずる。
いったいなんなんだこのスケルトンは、思えば手鏡をもっていたりもしていたな。
今後もこいつと付き合っていくとなるとこんなことにも遭遇するのだろうか。
「そういえばアシュリー、エピオール銀貨ってなんだ?」
「え、アラックってばそんな一般常識も知らないの!?」
「異様に一般常識の部分だけ強調するな強調」
先ほどの駄々っ子から打って変わり今度は異様にニヤニヤともといカタカタと顎を動かす。
「ふん!」
「ぐひゃ!?」
イラっとしたので近くで目のついた路地裏のゴミ捨て場にアシュリーを投げ捨てた。
美容に気を遣う骨ださぞ喜んでくれるだろう。
「ぎやぁぁぁぁ生ゴミぃぃぃぃぃぃ!?」
「近寄らないでくれ魂に匂いが伝染る」
「それが人にものを尋ねる態度かぁぁぁぁ!」
「良いからこの国の貨幣を教えなさい。アシュリーに任せていたら確実に破産する」
「良いじゃない別に、依頼でも何でも受けて儲ければ」
「ダメだこいつ、きっと脳みそをどこかにおいてきてしまったに違いない、って、スケルトンだから当たり前かハハハ」
「い、言わせておけばぁぁぁ!もう許さないんだから!!」
そう言うとアシュリーは走り出した。
「ちょ、お前どこに行くんだよ!」
颯爽と消えたアシュリーを待つこと数分。
手に何かガラスの小瓶を掲げたアシュリーが戻ってきた。
「まさかさっきの化粧水と同じものか!?」
と、思ったが形と色が違っていた。
今度のは透明だった。
「ぐへへへへ、今に見てなさい!乙女の美の探求の邪魔をする愚か者よ!この聖水で苦しむと良いぃぃぃぃぃキヒヒヒヒ!!」
「せ、聖水だとぉぉぉぉぉぉぉ!?あのバカ冗談がすぎるぞ!」
まずい、非常にまずい。
神聖に弱いアンデッドには聖水は天敵、弱点でしかない。
どうにかして急ぎアシュリーを止めねばならない。
「何か、何か無いか!?」
すると屋台横に数メートル程あるであろうロープが巻かれて置いてあった。
アラックは閃いて急いでポルターガイストを使った。
「これだぁぁぁぁ!」
するとロープは街道に横一直線にピンと張った。
足元に気づかずに走ったアシュリーはそのロープに足をつまずいた。
「あっ」
「よし!」
アラックは成功のガッツポーズ、アシュリーは綺麗な軌道を沿って地面へと叩きつかれる。
そして…。
ガシャンとガラスが割れる音。
そしてもがき苦しむアシュリーの断末魔。
「ぎぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!!!?!?!!?」
顔を抑えてバタバタと右へ左へ転がっている。
先ほどの聖水が顔に当たって砕けたのだ。
その結果同じアンデッドであるアシュリーは聖水に苦しみこうなったというわけだ。
見るからにやばそうである。
顔からは白い煙がじゅうじゅうと音を立てて出ていた。
「愚かな…見てわかるように、愚かな…」
曲がりなりにも魔王候補であるためなのかいくばか他のアンデッドよりも頑丈のようでしばらくしたら落ち着いたようだ。
全く、騒がしいやつである。
アラック自身久しぶりの人工物でしかも話に聞いていたものよりもかなりしっかりとした出来だったのでついついずっと見ていてしまった。
そのせいか門で列を並んでいた後方のホブゴブリンらしき魔物に急かされてしまった。
「おい、後が支えてんだからチンタラしてんじゃねーぞ」
「あ、すいません」
門には衛兵が4人控えており入ってくる魔物をチェックしていた。
その様子から既に人間種並に文明度が高いと舌を巻くった。
ちなみにだが衛兵も魔物だ、あれは蜥蜴人という種族に違いない。
青緑の鱗に黄色い目、長い尻尾と正にリザードマンと言った感じである。
「次の者前へ」
「お、お願いします」
4人居るリザードマンの内2人が検問をするようで片方は板と羽ペンを持っていた。
もう片方は特に何か持っているわけでもなく強いて言うならば長槍を持っているぐらいだろうか。
後方で控えているリザードマン2人も同じ感じだったので暴れたり不審な人物が来たとき対策なのだろう。
そんなこんなでリザードマン衛兵の検問を受ける。
遠くの方に既に検問を終えたアシュリーが大通り沿いに並ぶ屋台を物色していた。
と、リザードマンの声で注意が戻る。
「ようこそレデッジ竜王国領シンヴァルへ…レイスか、ここらでは珍しいな」
「厳密にはレッサーレイスですけどね」
「レッサーレイスなのか?ではゴースト上がりなのだな」
ふむふむと板に情報を書き込んでいる。
羊皮紙か紙に書いているのかと思ったら板に直接書いていた。
まあいちいちこんなところで羊皮紙を使うのも勿体無いということだろうか。
紙に関しては高価で流通がないだけかもしれないが。
「では名前はあるか?」
「名前はアラック・リテスノーモです」
「リテスノーモ?先ほどのスケルトンと同じファミリーネームなのだな、番か?」
名前はあるか?とそもそもの有無を聞かれたことにも驚いたが番かなどと聞かれたことにも衝撃を覚えていた。
「い、いえ、なんていうか仲間って感じですかね?」
「そうか、了解した。ではこの街の注意事項をいくつか、まず揉め事は控えて頂きたい。盗みや殺しをした場合はこちらが対処させて頂く、くれぐれも気をつけてくれ」
「わかりました。それじゃもういいですかね?」
「ああ、手間を取らせたな」
「いえいえ、それじゃあ」
リザードマン達に軽く手を振ると何やら屋台で値切り交渉をしているアシュリーが見えた。
アシュリーは指を三本立ててドワーフの店主に叫んでいた。
「エピオール銀貨3枚!」
「嬢ちゃんバカいっちゃいけねぇ、これをなんだと思ってるんだ?銀貨6枚だ」
「アシュリー、何をやってるんだ?」
よっぽどの掘り出し物を見つけた感じでアシュリーは興奮しているようだった。
屋台を見ればそこには多種多様な品物が置いてあった。
古びた剣、竜の紋章が目を引く盾、御婦人方が喜びそうなネックレスや指輪と言った装飾品の数々。
流石はドワーフといった感じである。
見事な金細工、武具である。
「すごいものを見つけたのよ!この機会を逃したらもう絶対に手に入らないわね!」
「そ、そんなにすごいものなのか…して、その品物とは?」
息を飲んで店主に伺う。
すると店主はそれを差し出した。
「これだ」
「…これ?」
アラックはこの長細い剣の柄の部分みたいなガラス瓶を指差す。
半透明でそれだけでも価値はありそうなものである。
中には真っ白な液体が入っているようだった。
ポーションだとは思うがアラックの知識には全くない色だ。
「そう、これ」
「いったいどんな効果のあるポーションなんだ?」
「ポーション?ちがうちがう、これはな、化粧水っていう代物だ。これは滅多に表には出回らないもんでな、偶然手に入れたもんだが俺は使わないんで店先に出してるって訳さ。主に肌に塗ってキレイになる感じだ。あと匂いも良い」
「……いりません!」
「なんでよ!?」
「てめぇは鏡見ろ鏡を!節穴か?節穴だったなスケルトンだもの!何故これを欲しがった!これを!」
「身だしなみはレディの嗜みよ、どんな姿であれ、ね」
憂う様な仕草で無い髪をたなびかせているスケルトンの図とはこうも滑稽なのかとアラックは思う。
「店主」
「おう、なんだ?」
「この化粧水ってのはどういった用途で使用するんだ?」
「主に肌の保湿と美肌だな」
「ありがとうございましたー」
「いやー、あれ欲しいー私の美肌ー!!」
「お前のどこに肌があるのか聞いてみたいものだね!」
「美肌ぁぁ!」
「もう十分白いだろうが!いりません!」
アシュリーの肩甲骨を掴み街の方へと引きずる。
いったいなんなんだこのスケルトンは、思えば手鏡をもっていたりもしていたな。
今後もこいつと付き合っていくとなるとこんなことにも遭遇するのだろうか。
「そういえばアシュリー、エピオール銀貨ってなんだ?」
「え、アラックってばそんな一般常識も知らないの!?」
「異様に一般常識の部分だけ強調するな強調」
先ほどの駄々っ子から打って変わり今度は異様にニヤニヤともといカタカタと顎を動かす。
「ふん!」
「ぐひゃ!?」
イラっとしたので近くで目のついた路地裏のゴミ捨て場にアシュリーを投げ捨てた。
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「ぎやぁぁぁぁ生ゴミぃぃぃぃぃぃ!?」
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「い、言わせておけばぁぁぁ!もう許さないんだから!!」
そう言うとアシュリーは走り出した。
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「何か、何か無いか!?」
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「これだぁぁぁぁ!」
するとロープは街道に横一直線にピンと張った。
足元に気づかずに走ったアシュリーはそのロープに足をつまずいた。
「あっ」
「よし!」
アラックは成功のガッツポーズ、アシュリーは綺麗な軌道を沿って地面へと叩きつかれる。
そして…。
ガシャンとガラスが割れる音。
そしてもがき苦しむアシュリーの断末魔。
「ぎぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!!!?!?!!?」
顔を抑えてバタバタと右へ左へ転がっている。
先ほどの聖水が顔に当たって砕けたのだ。
その結果同じアンデッドであるアシュリーは聖水に苦しみこうなったというわけだ。
見るからにやばそうである。
顔からは白い煙がじゅうじゅうと音を立てて出ていた。
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