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第五話
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足と手をいつもどうやって動かしているかすら忘れてしまった。やっとのことでジェラール様のもとへたどり着き、緊張は最高潮に達して、今にも胃の中のものをすべて吐いてしまいそうだった。神父様の前に立った。神父様は誓いの言葉をつづけたけれど、ほとんど私は何を言っているのか分からなかった。右から入った言葉が左から出ていくような感覚。緊張で頭が張り裂けそうで仕方がない。
この場所に立っているだけで、私はもう限界でこれ以上どうしろという話だ。
「誓いますか?」
その言葉で現実に一気に引き戻された。神父様はやって動かしているかすら忘れてしまった。やっとのことでジェラール様のもとへたどり着き、緊張は最高潮に達して、今にも胃の中のものをすべて吐いてしまいそうだった。神父様の前に立った。神父様は誓いの言葉をつづけたけれど、ほとんど私は何を言っているのか分からなかった。右から入った言葉が左から出ていくような感覚。緊張で頭が張り裂けそうで仕方がない。
この場所に立っているだけで、私はもう限界でこれ以上どうしろという話だ。
「誓いますか?」
その言葉で現実に一気に引き戻された。神父様は私のことを見つめて、眉毛を上げた。えーと、私は何をすべき難だったかしら。何を求められているの?
「は、はい、誓います」
「それでは、誓いのキスを」
キス?キスですって?目を丸くして、神父様を見ていた。神父様はジェラール様の方に視線をやっている。横目に彼を見た。彼はもう私の方を向いていた。落ち着いて。落ち着いて私。ただのキス。ただ唇を重ねるだけ。ただそれだけ。焦る必要なんてどこにもない。
彼の方を向くと、両腕を掴まれ顔を近づけられた。私は目をつむり、唇をきつく結んだ。柔らかく唇が当たる感覚。
私は息が詰まって仕方がなかった。たぶん呼吸をしていなかった。
唇が離れ、掴まれていた腕もほどかれ、やっと私の力が抜けた。ジャスミンのような匂いがした。拍手が耳に響いている。顔を見ると、右目の傷がよく見えた。傷の部分は肌とは同化せず抉れて、小麦色ではなく白っぽい。黒色の瞳の間から青い瞳で見つめられている。海みたいに、ビー玉みたいに綺麗な瞳。やっぱり、あの時あった人なんだわ。あの時のことは容易に思い出せる。
席を見たけれど、あの時ジェラール様を殴って引きずるように連れて行った大男の姿はどこにもない。あの人は父親のはずなのに。出席していないのかしら。
ジェラール様は左手を腰に当ててわきの下に空間を作った。これは、エスコートしてくれるということなのかしら?手を添えていいの?花束を握りかえて、恐る恐る彼の腕に手を通した。すると歩き出したために安堵した。そのまま道を歩ききって、扉から外へ出ると、衛兵が馬車の扉を開けていた。
慌ててハプニングはあったものの、大きな失敗をせずに式が終わったことに安堵した。よかった。これで少しは休める。ずっと馬車に乗っての長旅だったし、緊張と不安の中、結婚式を終わらせたんだから。
「この後、大広間で披露宴がある。先に馬車で行ってくれ。私は挨拶をすませる」
披露宴?まだ、夜まで騒ぐって言うの?今まで舞踏会だって言ったことがないのに、まだまだ私の緊張は緩められないっていうこと?慣れない長旅の睡眠不足で頭はガンガン痛むし、体は重い。ヒールだってほとんど履いたことがないから足裏が痛む。アクセサリーは重いし。
ジェラール様は私に手を貸して、馬車に乗せてくれた。扉を閉めようとしたとき私は手をかけた。
「あの、どこかであったことがありましたか?会ったことがある気がするのですが」
小さな無言が訪れた。教会の中では人々がざわざわと話している音が聞こえてくる。穏やかな夏の風が頬をかすめる。
「身に覚えがない」
そう言って扉が閉められた。馬に鞭うつ音が聞こえ、私はぐったりと背もたれに身体を預けた。昔、図書館で会った彼に違いないのだけれど、きっと私のことなんて覚えているはずがないわ10年以上も昔の話なのだから。今すぐ家に帰って、マーサの料理を食べて、お風呂に入って眠りたい。ベッドで眠りたい。でも家には帰れない。たぶんこの広すぎる家で暮らし続けなければならない。慣れなければならないのだ。
城のようなお屋敷へ戻る途中、続々と馬車が門をくぐって敷地の中へ入っていく様子が見えた。私が乗っている馬車は建物の影になっている裏門から入り、降ろされた。そこにもきちんと衛兵が立っていて、ドアを開けてくれる。ドレスの裾を強く握り持ち上げて、重い足で屋敷の中へ戻った。
披露宴が行われるのは、お屋敷の一階、いくつもシャンデリアが吊り下げられた、とにかく広い大広間。ピアニスト、ヴァイオリニストなどがそろっている。タキシードを着た若い青年たちがワインの入ったワイングラスを配って歩き、中央では男女がダンスを踊っている。
私は大広間の一番目立つところで、ジェラール様と共にやってくる人、やってくる人に挨拶をしていた。口角はほとんど引きつっていたし、足の裏が痛くてたまらず何度も足踏みをしていた。頭痛は和らぐことを知らず増していく。
「ヴァロア子爵にはお目にかかりたいと思っていたんです。今どちらに?」
「ええ、その、父は王都へいて、来ようにもこれなかったんです。母も、妹も」
「そうでしたか。それは残念です」
違和感のない嘘をつくために、私は何度もこの話をした。つい最近まで王都にいたことは間違いないし、的外れなことを言っているわけでもない。
「はじめまして。わたくし、ウィリアム公爵の三女、アデルハイドと申します。今宵の御招待感謝いたします」
思わず感嘆のため息を吐いてしまった。絹のような肌、青い瞳、金髪。顔は小さく、目は大きく、まるで高級な人形の様だった。
「セラフィナ、旧姓をヴァロアと申します。お目にかかれて光栄です」
優雅に腰をさげ礼をした。何度も頭を下げ続けたことで腰も痛くなってきた。このまま立っていることがもう無理かもしれない。全身痛くてたまらない。どうにか痛みを顔に出さずに口角を上げ続けた。
「ヴァロア家にはカタリナ嬢しかいらっしゃらないかと思っていましたわ。お姉様がいらっしゃったなんて」
「ええ、はい。私は、その、外へ出る機会が少なかったものでして」
アデルハイド様は真っ赤な唇を薄く広げて、頷いた。この人は人づきあいというものがとても得意なのではないだろうか。
「そうでしたか。カタリナ嬢とは王宮のサロンで仲良くさせていただきましたの。あれほど一人で場を賑わせてくださるのですもの。他の方は影が薄くなってしまいますわね」
「はあ」
一人で場を賑わせる?カタリナは王宮では明るく、活発だったのかしら。それにしては少し嫌味のようにも聞こえるけれど。
「ゆっくりしていってくれ」
「はい。二人が幸せな日々を送れること、お祈りしておりますわ」
人は途切れることを知らず、顔も名前も知らない人々が私の元へ挨拶へやってきた。笑顔が保つことに必死で、半分ぐらい腕を組むふりをしてジェラール様に寄りかかってしまっていたかもしれない。ひどい頭痛と、足裏の痛み、体の倦怠感で、耳もおかしくなっていた。音楽と人の雑音が混ざり合って、人の声も上手く聞き取れなかった。
「あの」
人が途切れた時、隣に立つジェラール様に声をかけた。
「なんだ」
「お義父様はどちらへいらっしゃるんですか?一度もお見かけしていなと思いまして」
「父は三年まえに亡くなった」
まっすぐ前を見たままジェラール様は答えた。私なんてことを聞いてしまったの。世間知らずにもほどがある。結婚式に失礼な女だと思われた。
「あの、すみませ…」
頭を下げようとしたとき、世界がぐるりと回転し、足に力が入らなくなった。体を誰かに支えられているような感覚。ジャスミンの香り。音楽が止み、人々がどよめいている。
そこから私は記憶がない。
この場所に立っているだけで、私はもう限界でこれ以上どうしろという話だ。
「誓いますか?」
その言葉で現実に一気に引き戻された。神父様はやって動かしているかすら忘れてしまった。やっとのことでジェラール様のもとへたどり着き、緊張は最高潮に達して、今にも胃の中のものをすべて吐いてしまいそうだった。神父様の前に立った。神父様は誓いの言葉をつづけたけれど、ほとんど私は何を言っているのか分からなかった。右から入った言葉が左から出ていくような感覚。緊張で頭が張り裂けそうで仕方がない。
この場所に立っているだけで、私はもう限界でこれ以上どうしろという話だ。
「誓いますか?」
その言葉で現実に一気に引き戻された。神父様は私のことを見つめて、眉毛を上げた。えーと、私は何をすべき難だったかしら。何を求められているの?
「は、はい、誓います」
「それでは、誓いのキスを」
キス?キスですって?目を丸くして、神父様を見ていた。神父様はジェラール様の方に視線をやっている。横目に彼を見た。彼はもう私の方を向いていた。落ち着いて。落ち着いて私。ただのキス。ただ唇を重ねるだけ。ただそれだけ。焦る必要なんてどこにもない。
彼の方を向くと、両腕を掴まれ顔を近づけられた。私は目をつむり、唇をきつく結んだ。柔らかく唇が当たる感覚。
私は息が詰まって仕方がなかった。たぶん呼吸をしていなかった。
唇が離れ、掴まれていた腕もほどかれ、やっと私の力が抜けた。ジャスミンのような匂いがした。拍手が耳に響いている。顔を見ると、右目の傷がよく見えた。傷の部分は肌とは同化せず抉れて、小麦色ではなく白っぽい。黒色の瞳の間から青い瞳で見つめられている。海みたいに、ビー玉みたいに綺麗な瞳。やっぱり、あの時あった人なんだわ。あの時のことは容易に思い出せる。
席を見たけれど、あの時ジェラール様を殴って引きずるように連れて行った大男の姿はどこにもない。あの人は父親のはずなのに。出席していないのかしら。
ジェラール様は左手を腰に当ててわきの下に空間を作った。これは、エスコートしてくれるということなのかしら?手を添えていいの?花束を握りかえて、恐る恐る彼の腕に手を通した。すると歩き出したために安堵した。そのまま道を歩ききって、扉から外へ出ると、衛兵が馬車の扉を開けていた。
慌ててハプニングはあったものの、大きな失敗をせずに式が終わったことに安堵した。よかった。これで少しは休める。ずっと馬車に乗っての長旅だったし、緊張と不安の中、結婚式を終わらせたんだから。
「この後、大広間で披露宴がある。先に馬車で行ってくれ。私は挨拶をすませる」
披露宴?まだ、夜まで騒ぐって言うの?今まで舞踏会だって言ったことがないのに、まだまだ私の緊張は緩められないっていうこと?慣れない長旅の睡眠不足で頭はガンガン痛むし、体は重い。ヒールだってほとんど履いたことがないから足裏が痛む。アクセサリーは重いし。
ジェラール様は私に手を貸して、馬車に乗せてくれた。扉を閉めようとしたとき私は手をかけた。
「あの、どこかであったことがありましたか?会ったことがある気がするのですが」
小さな無言が訪れた。教会の中では人々がざわざわと話している音が聞こえてくる。穏やかな夏の風が頬をかすめる。
「身に覚えがない」
そう言って扉が閉められた。馬に鞭うつ音が聞こえ、私はぐったりと背もたれに身体を預けた。昔、図書館で会った彼に違いないのだけれど、きっと私のことなんて覚えているはずがないわ10年以上も昔の話なのだから。今すぐ家に帰って、マーサの料理を食べて、お風呂に入って眠りたい。ベッドで眠りたい。でも家には帰れない。たぶんこの広すぎる家で暮らし続けなければならない。慣れなければならないのだ。
城のようなお屋敷へ戻る途中、続々と馬車が門をくぐって敷地の中へ入っていく様子が見えた。私が乗っている馬車は建物の影になっている裏門から入り、降ろされた。そこにもきちんと衛兵が立っていて、ドアを開けてくれる。ドレスの裾を強く握り持ち上げて、重い足で屋敷の中へ戻った。
披露宴が行われるのは、お屋敷の一階、いくつもシャンデリアが吊り下げられた、とにかく広い大広間。ピアニスト、ヴァイオリニストなどがそろっている。タキシードを着た若い青年たちがワインの入ったワイングラスを配って歩き、中央では男女がダンスを踊っている。
私は大広間の一番目立つところで、ジェラール様と共にやってくる人、やってくる人に挨拶をしていた。口角はほとんど引きつっていたし、足の裏が痛くてたまらず何度も足踏みをしていた。頭痛は和らぐことを知らず増していく。
「ヴァロア子爵にはお目にかかりたいと思っていたんです。今どちらに?」
「ええ、その、父は王都へいて、来ようにもこれなかったんです。母も、妹も」
「そうでしたか。それは残念です」
違和感のない嘘をつくために、私は何度もこの話をした。つい最近まで王都にいたことは間違いないし、的外れなことを言っているわけでもない。
「はじめまして。わたくし、ウィリアム公爵の三女、アデルハイドと申します。今宵の御招待感謝いたします」
思わず感嘆のため息を吐いてしまった。絹のような肌、青い瞳、金髪。顔は小さく、目は大きく、まるで高級な人形の様だった。
「セラフィナ、旧姓をヴァロアと申します。お目にかかれて光栄です」
優雅に腰をさげ礼をした。何度も頭を下げ続けたことで腰も痛くなってきた。このまま立っていることがもう無理かもしれない。全身痛くてたまらない。どうにか痛みを顔に出さずに口角を上げ続けた。
「ヴァロア家にはカタリナ嬢しかいらっしゃらないかと思っていましたわ。お姉様がいらっしゃったなんて」
「ええ、はい。私は、その、外へ出る機会が少なかったものでして」
アデルハイド様は真っ赤な唇を薄く広げて、頷いた。この人は人づきあいというものがとても得意なのではないだろうか。
「そうでしたか。カタリナ嬢とは王宮のサロンで仲良くさせていただきましたの。あれほど一人で場を賑わせてくださるのですもの。他の方は影が薄くなってしまいますわね」
「はあ」
一人で場を賑わせる?カタリナは王宮では明るく、活発だったのかしら。それにしては少し嫌味のようにも聞こえるけれど。
「ゆっくりしていってくれ」
「はい。二人が幸せな日々を送れること、お祈りしておりますわ」
人は途切れることを知らず、顔も名前も知らない人々が私の元へ挨拶へやってきた。笑顔が保つことに必死で、半分ぐらい腕を組むふりをしてジェラール様に寄りかかってしまっていたかもしれない。ひどい頭痛と、足裏の痛み、体の倦怠感で、耳もおかしくなっていた。音楽と人の雑音が混ざり合って、人の声も上手く聞き取れなかった。
「あの」
人が途切れた時、隣に立つジェラール様に声をかけた。
「なんだ」
「お義父様はどちらへいらっしゃるんですか?一度もお見かけしていなと思いまして」
「父は三年まえに亡くなった」
まっすぐ前を見たままジェラール様は答えた。私なんてことを聞いてしまったの。世間知らずにもほどがある。結婚式に失礼な女だと思われた。
「あの、すみませ…」
頭を下げようとしたとき、世界がぐるりと回転し、足に力が入らなくなった。体を誰かに支えられているような感覚。ジャスミンの香り。音楽が止み、人々がどよめいている。
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