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第二部
48話 薔薇ものを読んでみる
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帰宅後。
予習を済ませると、ベッドに寝転がりスマホで検索した。
今日一日ずっと調べてみようと思っていたもの。
『薔薇もの』――つまりBL。
昨日はあおいと『今日』どうなるかずっとドキドキしていて余裕がなかったが。
今は『予想よりは何とかなった』と少し安心している状況――一応友達のままでいられているから――。
薔薇ものを読む余裕ができた。
『薔薇もの』。
最近流行っているんだよな……。
GLは昔から(一部で)流行っていたと思うけど、BLも最近よく見るようになった。
男子でも読む人、書く(描く)人もいるようだ――『薔薇男子』。
あおいもその一人なのだろう。
『男を好きになることについて悩んだことはない』
とキョウが言っていて。
それを聞いて、
『おれもそこを悩むのを一旦やめてみよう』
と思った。
男を好きになること、について悩むのを少しやめて。
男同士が付き合ったら何をするか、ちょっと調べてみようと思ったのだ……。
おれにもできるかな、と思い。
もしできると思ったら……。
いや、そこから先はまだ考えていないけど。
と言うわけで『薔薇もの』のウェブ漫画を検索し手始めに読み始める。
最初はソフトなものから。
しかしあおいは以前、
『BLはイチャイチャに始まりイチャイチャに終わる。
プラトニック』
と言っていたし。
あんまりハードなものはないのかも。18禁とかならわからないけど。
※※※
まずは『ソフト薔薇』と言うか。
『恋愛もの』ではない薔薇。
ただ登場人物がほとんど男子で、男子同士が普通にワチャワチャいちゃいちゃしている学園ものを読んだ。
ワチャワチャいちゃいちゃ。
男同士で腕組んだり。
手を繫いだり。
お風呂で背中を流し合ったり。
シャンプーし合ったり。
お弁当の時間、お互いのオカズを交換する際『あ~ん』したり。
胸を触ったり。
タンクトップをめくったり。
一緒の布団に寝たり。
ソファに座るとき身体を預けあったり。
髪の毛をセットしてあげたり。
髪をいじったり。
普通におもしろかった。
けど。
普通だ。
おれたちはここまでイチャイチャはしないが、まだわかる範囲内のイチャイチャだ。
一部『ありえないだろ』と言うところもあるが、まあフィクションだし。
『男子校の男子って、もしかするとこんな感じなのかな?』
と思わないでもない。
たぶん違うと思うけど……。
でも、これくらいの関係なら、全然あり。いける。
しかし、これ。
そもそも男子同士の『恋愛もの』ではないから当然か。
※※※
次に恋愛要素を含む薔薇ものを読んだ。
片思い薔薇もの。
両片思い薔薇ものだ。
純愛薔薇もの。
お互い好きなんだけど、『あっちはどうかな?』と悩んだりするもの。
女男の両片思いものとさして変わらない。
ただ男同士と言うだけだ。
これは先ほど読んだソフト薔薇ものより、むしろ接触――いちゃいちゃ――が少なかった。
こちらの方がおれたちのイチャイチャ度に近い。
現実に近い。
しかし。
その実、2人は恋を――片思い――をし合っているのだ。
先ほどの漫画より気持ちは深い。
いちゃいちゃは少なく、思いは多い。
『おれアイツが好きなんだけど、この気持ち伝えたらアイツとこれまで通り友達でいられるかな』
『おれのこの気持ちを伝えるわけには行かない。
だって友達でいられなくなったら、側にいられなくなる』
こんな感じで。
気持ちはよくわかる気がした。
先ほどの恋愛なしの『いちゃいちゃ』より。
でも。
あまり参考にはならないと思った。
だって。
この薔薇もの。
男二人ともカッコイイキャラだから。
あおいとは違う。
あおいは可愛いから。
だから『イケメン×イケメン』はどうも読む意義を感じないと言うか。
脳が『?』となっている。
イケメンとイケメンが好き合っているけど、それが何だろ。
何でおれコレ読んでいるんだろ?
と脳が不思議がっている。
『何してるんだろおれ?』
と脳が『?』となっている。
『何でコレ読んでいるの?』
と言うわけでイケメン同士の両片思いものを読むのはやめて。
おれは『可愛い系男子の出てくる薔薇もの』を探し始めた。
見つかった。
※※※
美少女系男子×イケメン男子もの。
イケメン系男子が美少女系男子に恋をしていて。
美少女系男子もまんざらじゃない模様。
「そんなに僕のこと好きなの?」
「悪いかよ」
「もちろん悪くない」
「えっ」
「君、かっこいいし」
「……嘘だ」
「ふふ。僕も君のこと好きだよ」
「……ほんとかよ?」
「信じてくれないの?」
「信じられねー」
……と、こんな感じのやり取りを何度も繰り返している。
可愛い系男子がからかい、イケメン男子が怒る。
そんなやり取りを何度も……。
何読んでるんだおれ?
いや、しかし。
これは少し参考になる!
だから読んでいるんだ!
あおいに近くない(こんな性格じゃない)。
けど、近い(可愛い男子なところは)。
だから参考になるに違いない!
後半になると2人は(やっと)正式に付き合ってイチャイチャし始める。
キスもし始めた。
確かにあおいの言うとおり、薔薇ものは展開が遅いようだ。
最後まで読んだけど、作中ではキスしかしなかった。
プラトニック。
※※※
おれは思った。
おれもあおいと、キスまではできそう。
その結論は実はずいぶん前に出ている。
一緒に手を繫いで歩いたり。
遊びにいったり。
キスしたり。
そこまでは考えたら幸せな気持ちになる。
しかし。
キスから先が問題なんだよな……。
おれは17歳だから18禁は読めない。
なので15禁ものの薔薇もの漫画を読み始めた。
※※※
「ねえ。君のここ、こんなになっているよ?」
と可愛い系男子(※成人済み)がニッコリして、イケメン男子の『ここ』(※曖昧な線の絵)に手を伸ばす。
「僕の中に入る準備できているね?」
イケメン男子(※成人済み)は真っ赤になりながら、
「だってお前が、あんまり胸を触るから……」
可愛い系男子は微笑み、イケメン男子の耳元に口を寄せ、
「ね、君のこと食べても良い?」
イケメン男子は可愛い系男子を切なげに見つめ、
「……優しくしてくれ……」
可愛い系男子は妖艶に微笑み、
「最初は狭いからツラいかもしれないけど……」
とイケメン男子の頬に手を添えて、
「きっとすぐ良くなるから……」
「ん」
そして可愛い系男子はイケメン男子に微笑み返すと彼の上に乗り……
※※※
おれはココで画面をそっ閉じし、枕に顔を埋めた。
いや、男同士はどんなことをするか知識として知ってはいたが。
改めて。
無理!
あおいの……いや。
考えられない。
考えてはいけない。
考えるな。
無理。
だって。
女の子とするのもまだ考えられないのに。
男とするなんて。
おれにはちょっとハードル高い。
無理。
と言うか。
どっちが女役になるんだ? あおいとおれ?
おれが男役と勝手に決めつけちゃっているけど。
あおいが男役をしたがる可能性もあるんじゃないか?
何か『オネエ』は実は男役が多いとか聞いたことある!
いや、『オネエ』と『男の娘』はまた種類(?)が違うと思うけど。
それに人によるとは思うけど。
でも。
おれ女役とかさらに無理だと思う。
男役より無理。
どうしよう。
やっぱり無理。
いやしかし。
今の段階で、そこまで考えなくてもいいのかも。
だって女子と付き合うとしたら、そこまで考えて付き合うか?
まず付き合って、付き合っていくウチに少しずつ進展していくんじゃないか?
だからあおいと付き合って。
少しずつ進展していったら。
最後には最終ステップ(?)までいけるんじゃないか?
って。
何考えているんだろ、おれ……。
キョウならこんなこと、いちいち悩まないんだろうな、と落ち込んだ。
予習を済ませると、ベッドに寝転がりスマホで検索した。
今日一日ずっと調べてみようと思っていたもの。
『薔薇もの』――つまりBL。
昨日はあおいと『今日』どうなるかずっとドキドキしていて余裕がなかったが。
今は『予想よりは何とかなった』と少し安心している状況――一応友達のままでいられているから――。
薔薇ものを読む余裕ができた。
『薔薇もの』。
最近流行っているんだよな……。
GLは昔から(一部で)流行っていたと思うけど、BLも最近よく見るようになった。
男子でも読む人、書く(描く)人もいるようだ――『薔薇男子』。
あおいもその一人なのだろう。
『男を好きになることについて悩んだことはない』
とキョウが言っていて。
それを聞いて、
『おれもそこを悩むのを一旦やめてみよう』
と思った。
男を好きになること、について悩むのを少しやめて。
男同士が付き合ったら何をするか、ちょっと調べてみようと思ったのだ……。
おれにもできるかな、と思い。
もしできると思ったら……。
いや、そこから先はまだ考えていないけど。
と言うわけで『薔薇もの』のウェブ漫画を検索し手始めに読み始める。
最初はソフトなものから。
しかしあおいは以前、
『BLはイチャイチャに始まりイチャイチャに終わる。
プラトニック』
と言っていたし。
あんまりハードなものはないのかも。18禁とかならわからないけど。
※※※
まずは『ソフト薔薇』と言うか。
『恋愛もの』ではない薔薇。
ただ登場人物がほとんど男子で、男子同士が普通にワチャワチャいちゃいちゃしている学園ものを読んだ。
ワチャワチャいちゃいちゃ。
男同士で腕組んだり。
手を繫いだり。
お風呂で背中を流し合ったり。
シャンプーし合ったり。
お弁当の時間、お互いのオカズを交換する際『あ~ん』したり。
胸を触ったり。
タンクトップをめくったり。
一緒の布団に寝たり。
ソファに座るとき身体を預けあったり。
髪の毛をセットしてあげたり。
髪をいじったり。
普通におもしろかった。
けど。
普通だ。
おれたちはここまでイチャイチャはしないが、まだわかる範囲内のイチャイチャだ。
一部『ありえないだろ』と言うところもあるが、まあフィクションだし。
『男子校の男子って、もしかするとこんな感じなのかな?』
と思わないでもない。
たぶん違うと思うけど……。
でも、これくらいの関係なら、全然あり。いける。
しかし、これ。
そもそも男子同士の『恋愛もの』ではないから当然か。
※※※
次に恋愛要素を含む薔薇ものを読んだ。
片思い薔薇もの。
両片思い薔薇ものだ。
純愛薔薇もの。
お互い好きなんだけど、『あっちはどうかな?』と悩んだりするもの。
女男の両片思いものとさして変わらない。
ただ男同士と言うだけだ。
これは先ほど読んだソフト薔薇ものより、むしろ接触――いちゃいちゃ――が少なかった。
こちらの方がおれたちのイチャイチャ度に近い。
現実に近い。
しかし。
その実、2人は恋を――片思い――をし合っているのだ。
先ほどの漫画より気持ちは深い。
いちゃいちゃは少なく、思いは多い。
『おれアイツが好きなんだけど、この気持ち伝えたらアイツとこれまで通り友達でいられるかな』
『おれのこの気持ちを伝えるわけには行かない。
だって友達でいられなくなったら、側にいられなくなる』
こんな感じで。
気持ちはよくわかる気がした。
先ほどの恋愛なしの『いちゃいちゃ』より。
でも。
あまり参考にはならないと思った。
だって。
この薔薇もの。
男二人ともカッコイイキャラだから。
あおいとは違う。
あおいは可愛いから。
だから『イケメン×イケメン』はどうも読む意義を感じないと言うか。
脳が『?』となっている。
イケメンとイケメンが好き合っているけど、それが何だろ。
何でおれコレ読んでいるんだろ?
と脳が不思議がっている。
『何してるんだろおれ?』
と脳が『?』となっている。
『何でコレ読んでいるの?』
と言うわけでイケメン同士の両片思いものを読むのはやめて。
おれは『可愛い系男子の出てくる薔薇もの』を探し始めた。
見つかった。
※※※
美少女系男子×イケメン男子もの。
イケメン系男子が美少女系男子に恋をしていて。
美少女系男子もまんざらじゃない模様。
「そんなに僕のこと好きなの?」
「悪いかよ」
「もちろん悪くない」
「えっ」
「君、かっこいいし」
「……嘘だ」
「ふふ。僕も君のこと好きだよ」
「……ほんとかよ?」
「信じてくれないの?」
「信じられねー」
……と、こんな感じのやり取りを何度も繰り返している。
可愛い系男子がからかい、イケメン男子が怒る。
そんなやり取りを何度も……。
何読んでるんだおれ?
いや、しかし。
これは少し参考になる!
だから読んでいるんだ!
あおいに近くない(こんな性格じゃない)。
けど、近い(可愛い男子なところは)。
だから参考になるに違いない!
後半になると2人は(やっと)正式に付き合ってイチャイチャし始める。
キスもし始めた。
確かにあおいの言うとおり、薔薇ものは展開が遅いようだ。
最後まで読んだけど、作中ではキスしかしなかった。
プラトニック。
※※※
おれは思った。
おれもあおいと、キスまではできそう。
その結論は実はずいぶん前に出ている。
一緒に手を繫いで歩いたり。
遊びにいったり。
キスしたり。
そこまでは考えたら幸せな気持ちになる。
しかし。
キスから先が問題なんだよな……。
おれは17歳だから18禁は読めない。
なので15禁ものの薔薇もの漫画を読み始めた。
※※※
「ねえ。君のここ、こんなになっているよ?」
と可愛い系男子(※成人済み)がニッコリして、イケメン男子の『ここ』(※曖昧な線の絵)に手を伸ばす。
「僕の中に入る準備できているね?」
イケメン男子(※成人済み)は真っ赤になりながら、
「だってお前が、あんまり胸を触るから……」
可愛い系男子は微笑み、イケメン男子の耳元に口を寄せ、
「ね、君のこと食べても良い?」
イケメン男子は可愛い系男子を切なげに見つめ、
「……優しくしてくれ……」
可愛い系男子は妖艶に微笑み、
「最初は狭いからツラいかもしれないけど……」
とイケメン男子の頬に手を添えて、
「きっとすぐ良くなるから……」
「ん」
そして可愛い系男子はイケメン男子に微笑み返すと彼の上に乗り……
※※※
おれはココで画面をそっ閉じし、枕に顔を埋めた。
いや、男同士はどんなことをするか知識として知ってはいたが。
改めて。
無理!
あおいの……いや。
考えられない。
考えてはいけない。
考えるな。
無理。
だって。
女の子とするのもまだ考えられないのに。
男とするなんて。
おれにはちょっとハードル高い。
無理。
と言うか。
どっちが女役になるんだ? あおいとおれ?
おれが男役と勝手に決めつけちゃっているけど。
あおいが男役をしたがる可能性もあるんじゃないか?
何か『オネエ』は実は男役が多いとか聞いたことある!
いや、『オネエ』と『男の娘』はまた種類(?)が違うと思うけど。
それに人によるとは思うけど。
でも。
おれ女役とかさらに無理だと思う。
男役より無理。
どうしよう。
やっぱり無理。
いやしかし。
今の段階で、そこまで考えなくてもいいのかも。
だって女子と付き合うとしたら、そこまで考えて付き合うか?
まず付き合って、付き合っていくウチに少しずつ進展していくんじゃないか?
だからあおいと付き合って。
少しずつ進展していったら。
最後には最終ステップ(?)までいけるんじゃないか?
って。
何考えているんだろ、おれ……。
キョウならこんなこと、いちいち悩まないんだろうな、と落ち込んだ。
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