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2.無理矢理快感引き出し編 -2
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そして三ヶ月後。
前日は妹がレギュラーメンバーとして初めての収録に臨んだ。
大和は金曜夜から土曜日でないと応じないと条件を出した。全盛期を毎年更新し、スケジュールに余裕がない南の誘いにそんな注文をつけるのは大和くらいだろう。
南は日中新曲のレコーディングの予定が入っていたが驚異的な集中力を見せ、目処がついたところで大和に連絡し、数時間後の今ホテルの扉を叩いた。
前日も二人は顔を合わせていた。
妹の初出演時と同じく終業後に向かった大和は収録には間に合わず、フランクに誘う南に楽屋へ連れ込まれた。以前南が妹に「意気投合して仲良くなった」と言ってしまった手前、大和は従わざるを得なかった。
「明日レコーディングだけど、早く終われば連絡するから。」
この番組の収録日は基本的に木曜日に組まれている。時間帯も毎回ほぼ同じだ。南の言葉に、大和は「わかった」とだけ応えて楽屋を出ていった。
「……ふうん……。」
その後姿を南は特に何を言うこともなく見送った。そして今。扉を開けて見えた大和はコートやスーツを脱ぎ、目は合わないものの前回よりは落ち着いていた。相変わらず大和は南の荷物や上着を受け取ることはなかったが、南、大和の順でシャワーを浴びた。大和が部屋に戻ってくると、テーブルの上にはルームサービスの食事が並んでいた。
「昼の弁当から何も食ってなかったんだよ。食うだろ。」
「……いらねえ。」
「へえ――……、吐きそうだから?」
「…………。」
「せっかく奢ってやんのに。捨てるしかないか。」
「……おわっ……、終わってから食べる。」
「そうか。」
机上に広がる料理は明らかに一人前の量を超えている。南は終始ニヤニヤしている。居たたまれなくなり大和は窓辺に目を移したが、着信を受けて洗面所に向かった。距離を取り扉を隔てても南にはハキハキとした声で感謝を伝える声が聴こえた。妹の新たな仕事が決まったのか。
声がしなくなり、少し時間を置いてから大和が部屋に戻ってきた。落ち着いている。前回と違い顔も赤くはない。やけ酒は呑んでいないようだ。
食事を終えた南は、食事の臭いを逃がすため僅かに開けていた窓を閉めた。
「三ヶ月置いて、気持ちの整理がついたか。」
窓と共にカーテンも閉める。この部屋の欠点は、広い部屋と大きな窓のせいでカーテンを閉めるだけで数歩歩かなければいけないところだろう。そんな南のことはお構いなしに――見る余裕もなく大和が口を開いた。
「……、尻は……、か………………浣腸もうやった、……から、はやく、おわらせろ」
ぶわっと、南の全身をどうしようもない感覚が駆け抜けた。
「そんなに嫌だったのか」「どんな風に、どこでいつやったんだ」など色々言いたいことはあったが、ベッドの傍らに立つ大和の胸ぐらを掴みベッドに叩きつけるように組み敷く。
「ヒッ…………、なんでそんな」
南はバスローブ姿だが、大和は抵抗があったのだろう。ワイシャツにスラックス姿だ。それも今の南にとっては興奮を高める材料になるだけだ。
一気に勃ったそれを腹に擦り付ければ下の身体が跳ねた。
「あ――やば、このままじゃ俺の汁でシャツもスーツも汚れんじゃないか。」
「変態が……、やめっ」
「気分良いからな。俺が脱がしてやるよ。」
三ヶ月、南は女を抱いていない。
特別な理由は特になく、ただ忙しかったからだ。元々今は付き合っている相手もおらず相手を探す余裕もなかった。再来月には所属グループのコンサートツアーのスタートが控えており、それに向けて準備が進んでいる。今日のレコーディングもそうだし、明日はその曲のダンスレッスンがある。昨日収録した番組も来週からは二本撮りになる。
だがそんなことは関係なく、南は感じたことがない程興奮していた。
前日は妹がレギュラーメンバーとして初めての収録に臨んだ。
大和は金曜夜から土曜日でないと応じないと条件を出した。全盛期を毎年更新し、スケジュールに余裕がない南の誘いにそんな注文をつけるのは大和くらいだろう。
南は日中新曲のレコーディングの予定が入っていたが驚異的な集中力を見せ、目処がついたところで大和に連絡し、数時間後の今ホテルの扉を叩いた。
前日も二人は顔を合わせていた。
妹の初出演時と同じく終業後に向かった大和は収録には間に合わず、フランクに誘う南に楽屋へ連れ込まれた。以前南が妹に「意気投合して仲良くなった」と言ってしまった手前、大和は従わざるを得なかった。
「明日レコーディングだけど、早く終われば連絡するから。」
この番組の収録日は基本的に木曜日に組まれている。時間帯も毎回ほぼ同じだ。南の言葉に、大和は「わかった」とだけ応えて楽屋を出ていった。
「……ふうん……。」
その後姿を南は特に何を言うこともなく見送った。そして今。扉を開けて見えた大和はコートやスーツを脱ぎ、目は合わないものの前回よりは落ち着いていた。相変わらず大和は南の荷物や上着を受け取ることはなかったが、南、大和の順でシャワーを浴びた。大和が部屋に戻ってくると、テーブルの上にはルームサービスの食事が並んでいた。
「昼の弁当から何も食ってなかったんだよ。食うだろ。」
「……いらねえ。」
「へえ――……、吐きそうだから?」
「…………。」
「せっかく奢ってやんのに。捨てるしかないか。」
「……おわっ……、終わってから食べる。」
「そうか。」
机上に広がる料理は明らかに一人前の量を超えている。南は終始ニヤニヤしている。居たたまれなくなり大和は窓辺に目を移したが、着信を受けて洗面所に向かった。距離を取り扉を隔てても南にはハキハキとした声で感謝を伝える声が聴こえた。妹の新たな仕事が決まったのか。
声がしなくなり、少し時間を置いてから大和が部屋に戻ってきた。落ち着いている。前回と違い顔も赤くはない。やけ酒は呑んでいないようだ。
食事を終えた南は、食事の臭いを逃がすため僅かに開けていた窓を閉めた。
「三ヶ月置いて、気持ちの整理がついたか。」
窓と共にカーテンも閉める。この部屋の欠点は、広い部屋と大きな窓のせいでカーテンを閉めるだけで数歩歩かなければいけないところだろう。そんな南のことはお構いなしに――見る余裕もなく大和が口を開いた。
「……、尻は……、か………………浣腸もうやった、……から、はやく、おわらせろ」
ぶわっと、南の全身をどうしようもない感覚が駆け抜けた。
「そんなに嫌だったのか」「どんな風に、どこでいつやったんだ」など色々言いたいことはあったが、ベッドの傍らに立つ大和の胸ぐらを掴みベッドに叩きつけるように組み敷く。
「ヒッ…………、なんでそんな」
南はバスローブ姿だが、大和は抵抗があったのだろう。ワイシャツにスラックス姿だ。それも今の南にとっては興奮を高める材料になるだけだ。
一気に勃ったそれを腹に擦り付ければ下の身体が跳ねた。
「あ――やば、このままじゃ俺の汁でシャツもスーツも汚れんじゃないか。」
「変態が……、やめっ」
「気分良いからな。俺が脱がしてやるよ。」
三ヶ月、南は女を抱いていない。
特別な理由は特になく、ただ忙しかったからだ。元々今は付き合っている相手もおらず相手を探す余裕もなかった。再来月には所属グループのコンサートツアーのスタートが控えており、それに向けて準備が進んでいる。今日のレコーディングもそうだし、明日はその曲のダンスレッスンがある。昨日収録した番組も来週からは二本撮りになる。
だがそんなことは関係なく、南は感じたことがない程興奮していた。
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