6 / 49
○1章 同時多発的一方通行の片思い
-6 『勇者、現る』
しおりを挟む
いきなりの声に俺たちが目を向けると、そこには一人の優男が立っていた。
赤の下地に銀色の胴当て。
腰には剣、背中には鉄の盾を背負った、冒険者然とした格好の男だ。
白肌で、くっきりとした切れ長の目に泣きボクロ。肩にかかるくらいの暗めな赤髪を後ろで一つにまとめている、美男子といった風貌だった。
「貴様、暴漢ではなかろうな。女性とは尊きもの。いかなる理由があろうと、私の目が黒いうちは、女性を泣かす悪党を許しはしない!」
男はそう言って、腰にすえていた鉄剣を引き抜いて俺へと掲げてきた。
また変なのが出てきたな、と俺は内心辟易する。
「違う。俺は別に襲ってたわけじゃない」
むしろ助けたほうだ。
ミュンも首を縦に振ってくれ、男は俺の言葉を素直に信じたようだった。
大人しく剣を収める。
「そうか。私の早とちりならいいのだ。クエスト斡旋所から、この山に不穏な気配があると聞いて駆けつけてきたものでな」
「斡旋所から?」
「ああ」
なるほど、この世界にはクエスト斡旋所なんてものがあるのか。
それにしても不穏な気配とはいったい。
不思議に思っていると、ミュンが手を挙げる。
「私もそこからお話を聞きました。町の斡旋所で、強大な魔力がこの山から検知されたから誰か調査をして欲しい、と依頼しているのを耳にしたのです。それで、私の師となってくれる強い人がいるのかも、と持って私もここに来たんです」
強力な魔力。
もし俺の先ほどの攻撃のことだとするには駆けつけるのが早すぎる。
だとすればヴェーナのことだろうか。
俺を召喚した時の魔法かもしれない。
見習い魔王と自称するだけあって、彼女の能力値自体はそれなりに高いようだ。
ミュンが攻撃力も防御力もせいぜい『10』程度なのにたいして、彼女はどちらの能力値も『200』くらいはある。
その差がその程度かはわからないが、決して低いとは言えないだろう。
少なくとも俺をこの世界に召喚するだけの力があるということだ。
ちなみに現れた男は攻防ともに『100』前後である。少なくともそれなりには強いらしい。
「おい、お前魔王なんだろ。調査依頼なんてされてていいのか?」
近くでぼうっと立って――おそらく俺を襲う機会を窺っていたヴェーナにこっそりと尋ねる。
魔王だなんてそこらへんにいる存在ではない。
果たして簡単に名乗り出ていいものなのだろうか。
面倒ごとはごめんだ。できれば避けたい。
心配がる俺に、ヴェーナはあっけらかんとした顔で答える。
「別に、隠すようなことじゃないわ」
「そうなのか」
「あたしは見習いだし。それに魔王なんて意外とそこらじゅうにいるもの」
それはそれでどうなんだ。
だが、こんな何もなさそうな岩山でこうも人に出くわす理由はわかった。
「なるほどな」
「万が一大変な魔物だったら心配なので、調査の依頼まででているくらいでした」
「私はその依頼を受けて調査に来たのだよ」
ミュンの言葉に男が頷く。
「もしもその不穏な力の正体が魔王であったなら、私がこの手で討伐してやらなければならないからな!」
そう言って、男は自分の剣を天高く突き上げ、かざす。
いや、ちょっと待て。
魔王を討伐と言ったか。
男が改めて俺たちに向き直る。
「自己紹介が遅れたな。私はマルコム・アイゼン。悪を挫く、勇者としてこの世界を旅している者だ」
「ゆ、勇者だと?!」
「そうだ」
いやいや、本当に待ってくれ。
もし本当にこのマルコムという男が勇者で、魔王を倒すためにここにきたのだとしたら。ひょんなことでヴェーナが殺されでもすれば、召喚された俺もついでに死ぬってことではないか。
それはさすがにまっぴらごめんだ。
「悪を倒し、正義を貫く。それがこの私、マルコム・アイゼンである」
「わかった。わかったから」
何度も言わなくていい。
「どうするんだよ。お前の命を狙ってるらしいぞ」
ヴェーナに耳打ちしてみるが、彼女はあっけらかんとした表情で言った。
「別にいいわ。それより、私はあんたの命が欲しいのだけど」
話の途中にも関わらず、ヴェーナが死角から短刀を忍ばせていることに気付き、俺は咄嗟にそれを受け止めた。
そうだった。こいつもこいつで危ない奴なんだった。
かといって俺が彼女を殺せるわけもなく、とにかくこの状況をうまく流すことだけを考えた。
「そういや山の上の方ででかい鳴き声が聞こえたな。大きいモンスターでもいるんじゃないか」
適当に話を作ってみる。
そんなものがいるのかなどまったく不明だ。
だが思ったよりも、マルコムは素直に信じてくれた様子だった。
「なに、そうか。モンスターであれば魔王ではないな」
「そうだよ。だからもう帰っていいんじゃないか」
「いや、モンスターであるなら害獣には違いない。いつ関係のない市民が襲われるかわかったものではないからな」
マルコムは表情を険しく据え、己の腰に収めた剣へ手を宛がう。
興味を失くさせてさっさと帰らせるつもりが、逆に彼の勇者としての感情をたきつけてしまったらしい。
ああ、面倒だ。
いっそこのまま、適当な言葉を並べてこの場を離れるべきだろうか。
「うん、そうだ。そうしよう」
頭の中でぴかんと電球が付いたように納得する。
そして思いついたが吉日とばかりに、
「じゃ、じゃあ俺たちは先に山から出るよ。化け物がいたら大変だし――」
そう言って逃げ腰になろうとした時だった。
「ぐおぉぉぉぉぉ!」
激しい咆哮が俺たちの耳を劈く。
何事かと見上げると、青天に浮かんでいた太陽が何かに遮られ、俺達の足元へと影を落とした。
「ド、ドラゴンッ……!」
腰を抜かして倒れこんだミュンが震えた声を漏らす。
俺たちの頭上には、まるで天を覆うように巨大な赤い翼を広げた、猛々しい竜が佇んでいた。
赤の下地に銀色の胴当て。
腰には剣、背中には鉄の盾を背負った、冒険者然とした格好の男だ。
白肌で、くっきりとした切れ長の目に泣きボクロ。肩にかかるくらいの暗めな赤髪を後ろで一つにまとめている、美男子といった風貌だった。
「貴様、暴漢ではなかろうな。女性とは尊きもの。いかなる理由があろうと、私の目が黒いうちは、女性を泣かす悪党を許しはしない!」
男はそう言って、腰にすえていた鉄剣を引き抜いて俺へと掲げてきた。
また変なのが出てきたな、と俺は内心辟易する。
「違う。俺は別に襲ってたわけじゃない」
むしろ助けたほうだ。
ミュンも首を縦に振ってくれ、男は俺の言葉を素直に信じたようだった。
大人しく剣を収める。
「そうか。私の早とちりならいいのだ。クエスト斡旋所から、この山に不穏な気配があると聞いて駆けつけてきたものでな」
「斡旋所から?」
「ああ」
なるほど、この世界にはクエスト斡旋所なんてものがあるのか。
それにしても不穏な気配とはいったい。
不思議に思っていると、ミュンが手を挙げる。
「私もそこからお話を聞きました。町の斡旋所で、強大な魔力がこの山から検知されたから誰か調査をして欲しい、と依頼しているのを耳にしたのです。それで、私の師となってくれる強い人がいるのかも、と持って私もここに来たんです」
強力な魔力。
もし俺の先ほどの攻撃のことだとするには駆けつけるのが早すぎる。
だとすればヴェーナのことだろうか。
俺を召喚した時の魔法かもしれない。
見習い魔王と自称するだけあって、彼女の能力値自体はそれなりに高いようだ。
ミュンが攻撃力も防御力もせいぜい『10』程度なのにたいして、彼女はどちらの能力値も『200』くらいはある。
その差がその程度かはわからないが、決して低いとは言えないだろう。
少なくとも俺をこの世界に召喚するだけの力があるということだ。
ちなみに現れた男は攻防ともに『100』前後である。少なくともそれなりには強いらしい。
「おい、お前魔王なんだろ。調査依頼なんてされてていいのか?」
近くでぼうっと立って――おそらく俺を襲う機会を窺っていたヴェーナにこっそりと尋ねる。
魔王だなんてそこらへんにいる存在ではない。
果たして簡単に名乗り出ていいものなのだろうか。
面倒ごとはごめんだ。できれば避けたい。
心配がる俺に、ヴェーナはあっけらかんとした顔で答える。
「別に、隠すようなことじゃないわ」
「そうなのか」
「あたしは見習いだし。それに魔王なんて意外とそこらじゅうにいるもの」
それはそれでどうなんだ。
だが、こんな何もなさそうな岩山でこうも人に出くわす理由はわかった。
「なるほどな」
「万が一大変な魔物だったら心配なので、調査の依頼まででているくらいでした」
「私はその依頼を受けて調査に来たのだよ」
ミュンの言葉に男が頷く。
「もしもその不穏な力の正体が魔王であったなら、私がこの手で討伐してやらなければならないからな!」
そう言って、男は自分の剣を天高く突き上げ、かざす。
いや、ちょっと待て。
魔王を討伐と言ったか。
男が改めて俺たちに向き直る。
「自己紹介が遅れたな。私はマルコム・アイゼン。悪を挫く、勇者としてこの世界を旅している者だ」
「ゆ、勇者だと?!」
「そうだ」
いやいや、本当に待ってくれ。
もし本当にこのマルコムという男が勇者で、魔王を倒すためにここにきたのだとしたら。ひょんなことでヴェーナが殺されでもすれば、召喚された俺もついでに死ぬってことではないか。
それはさすがにまっぴらごめんだ。
「悪を倒し、正義を貫く。それがこの私、マルコム・アイゼンである」
「わかった。わかったから」
何度も言わなくていい。
「どうするんだよ。お前の命を狙ってるらしいぞ」
ヴェーナに耳打ちしてみるが、彼女はあっけらかんとした表情で言った。
「別にいいわ。それより、私はあんたの命が欲しいのだけど」
話の途中にも関わらず、ヴェーナが死角から短刀を忍ばせていることに気付き、俺は咄嗟にそれを受け止めた。
そうだった。こいつもこいつで危ない奴なんだった。
かといって俺が彼女を殺せるわけもなく、とにかくこの状況をうまく流すことだけを考えた。
「そういや山の上の方ででかい鳴き声が聞こえたな。大きいモンスターでもいるんじゃないか」
適当に話を作ってみる。
そんなものがいるのかなどまったく不明だ。
だが思ったよりも、マルコムは素直に信じてくれた様子だった。
「なに、そうか。モンスターであれば魔王ではないな」
「そうだよ。だからもう帰っていいんじゃないか」
「いや、モンスターであるなら害獣には違いない。いつ関係のない市民が襲われるかわかったものではないからな」
マルコムは表情を険しく据え、己の腰に収めた剣へ手を宛がう。
興味を失くさせてさっさと帰らせるつもりが、逆に彼の勇者としての感情をたきつけてしまったらしい。
ああ、面倒だ。
いっそこのまま、適当な言葉を並べてこの場を離れるべきだろうか。
「うん、そうだ。そうしよう」
頭の中でぴかんと電球が付いたように納得する。
そして思いついたが吉日とばかりに、
「じゃ、じゃあ俺たちは先に山から出るよ。化け物がいたら大変だし――」
そう言って逃げ腰になろうとした時だった。
「ぐおぉぉぉぉぉ!」
激しい咆哮が俺たちの耳を劈く。
何事かと見上げると、青天に浮かんでいた太陽が何かに遮られ、俺達の足元へと影を落とした。
「ド、ドラゴンッ……!」
腰を抜かして倒れこんだミュンが震えた声を漏らす。
俺たちの頭上には、まるで天を覆うように巨大な赤い翼を広げた、猛々しい竜が佇んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる