田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

事態の収束を測りつつ反省会を開く件

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 思ったより重傷を負っていたコロ助だが、紗良の素早い救助活動により何とか意識は戻っていた。ツグミと姫香も、紗良のスキルで自力で立てる程には既に回復出来ていた。
 さすがに香多奈も半泣きで、シルバーウルフの落としたアイテムを拾うまでには至ってない。代わりにそれはルルンバちゃんが回収、ちなみに魔石はテニスボールサイズだった。

 それからオーブ珠と強化の巻物、後は立派な銀毛の毛皮も落ちていた。ドロップ品が4つとか、こんなのは初めてかも知れない。
 手強い中ボスのドロップでさえ、精々3つ辺りが限界だった気がする。それはともかく、あわただしく帰還の準備を始める護人。

 レイジーも地味にダメージを負っていて、いまはその手当を紗良がしている所。銀狼に転がされてたルルンバちゃんは、何とか破損は無かった様子。
 これなら帰りの、負傷者の運搬役をになって貰えそう。

「姫香、帰りはルルンバちゃんの座席に乗せて貰いなさい。気分が悪いとかは無いかい、頭を強く打ったんだろう?」
「紗良姉さんに治療して貰ったし、私は平気だよ……私より、重傷だったコロ助を乗せてあげよう。物凄く強い敵だったね、本当に酷い目に遭ったなぁ。
 チビ魔人の言葉なんて、全く当てにならないって分かったよ!」

 全くその通りで、名指しされた当人は物凄く反省してる素振り。妖精ちゃんにも怒られたようで、今は荷物運びでも何でもしますと香多奈に貼り付いている。
 相談の結果、コロ助とツグミをルルンバちゃんに乗せて帰る事に。階段を上る際には、炎の魔人が2匹を担いで上がる約束で落ち着いた。

 帰りの道のりは静かで、まるで負け戦で逃げ帰っている風でもあった。これ程の負傷者が出た戦いは、初めてだったので仕方が無いかも。
 取り敢えずの目的であった、間引きを達成出来たのは有り難い限り。それに対する被害は多かったが、幸いコロ助もツグミも意識はしっかりしている。

 香多奈の呼び掛けにも尻尾を振って応えて、それを見て安堵の表情を浮かべる家族。それにしても、本当に8層の戦いでは生きた心地がしなかった。
 叔父には強がりを言っていた姫香だが、実はまだ少し頭がクラクラする。

 もっと強くならなきゃと、内心で思いながら少女は家族と一緒に歩みを進める。その大切な家族を守るための力を欲す、純真な心の姫香である。
 守られているだけでは、永遠に子供から脱せない。少なくとも護人と対等のパートナーになる、それを目標に前を向く姫香だった。



 無事にダンジョンから脱した来栖家チームは、夕方近くの日差しに皆が目を細める。地上まで付いて来た炎の魔人も、普通にそのままの姿で辺りをキョロキョロと窺っている。
 そして母屋を目にした時には、思わず全員が安堵の表情に。取り敢えず今夜は、コロ助とツグミはリビングで看病しようかとの姫香の提案に。
 念の為に孝明先生も明日呼ぼうかと、護人も予備案を口にする。

「今日は一緒に寝てあげるね、コロ助……もう痛い所は無い? 明日は先生に来て貰えるからね、ツグミも一緒に診て貰おうね?」
「香多奈だけじゃ心配だから、今夜は私もここで寝ようかな……2匹とも重傷だったけど、多分HPのお陰で辛うじて内臓とかに損傷が行かなかったんじゃないかな?
 そう考えると、レベル上げるのも1つの次善策だよね、護人叔父さん」

 その言葉にうむぅとうなる護人、同意したくは無いけど確かに一理あるなぁって感じの返しである。取り敢えず今夜は、反省会も鑑定会も控えた方が良さそう。
 紗良はひと息ついた後、夕食の支度に取り掛かり始めた。妹達には、ハスキー達の容体に変化があったら呼んでねと言付けておく。

 それを見た護人は、自分より何倍も役に立つなぁと、紗良の振る舞いに再び唸り声をあげそうに。今夜は簡単な食事で済ましますねと、紗良の家事によどみは無い。
 開け放してあるリビングの縁側では、レイジーが心配そうにこちらを覗き込んでいる。それから炎の魔人が、所在なさげに縁側に座り込んでいた。

 彼の頭髪はモロに炎なので、火事にならないかちょっと心配ではある。香多奈が結構な大きさの魔石を投入した結果、あと2時間は稼働出来てしまうそう。
 姫香は戦闘時に殴られたうらみからか、魔人に好印象を持っていない様子。さっさと煙と消えちゃいなと、割と辛辣なしんらつサヨナラの勧告に。

 そんな邪険にしないでおくれと、冷や汗を浮かべながら魔人は精一杯の言い訳を述べる。どうやら彼の出生は、こちらで言う付喪つくも神みたいな感じらしい。
 まず最初に、古く大切に使われていたランプが意思を持ち。それがひょんな事からダンジョンに取り込まれ、その挙句に魔素の働きも相まって。

 最終的に、自分の意思とは無関係に、罠の一部に使用されていたとの事。今は罠を見事突破した来栖家チームのお陰で、意思も取り戻せてハッピーなのだとか。
 ただし、その後の助言でへまをいてしまって、肩身が狭いのも本当。何しろダンジョン内の魔素の流れは予測不能で、的中させるのは困難との話である。

 アラジンアニメみたいな見た目の彼だが、割と異界に対しても事情通っぽい。それが今後、来栖家チームに上手く作用すれば良いのだが。
 香多奈もそんな感想を抱いたようで、魔人ちゃんは物知りだねぇとヨイショする発言。それに気を良くしたのか、知りたい事があれは何でも聞いてくれとの大風呂敷。

 それじゃあと、全く物怖じしない姫香からの質問が飛ぶ。ダンジョンってそもそも何なのと、それはいわゆる核心を突いた内容の問い掛けだった。
 魔人ちゃんは肩をすくめて、異界との接点だよと簡潔な答え。

「おっきい穴が開かなかっだけ、感謝しなくちゃって言ってるよ。もう結合は成されたから、2つの世界の通路を切り離すのは難しいだろうって。
 イメージ的には、接ぎ木みたいな感じ?」
「はあっ、それが幾つも近所に出来て迷惑してるんだけど? それじゃあ、その穴をふさぐ良い方法は何か無いの?
 知ってるなら、勿体もったいぶらずに教えてよ」

 魔人ちゃんはこれまた肩を竦めて、こちらの世界には無いけど向こうには幾つかあるよと爆弾発言を繰り出して来た。現時点でそれを入手するには、ダンジョンの深層まで潜らないといけないそう。
 今の君たちの実力じゃあ、死にに行くようなモノだと鼻で笑われる始末。それを聞いていた護人は、内心でなるほどと思う。

 そう言えば妖精ちゃんも、以前にそんな事を漏らしていたような? 護人の今の懸念は、このままじゃ彼の呼び名が魔人ちゃんになっちゃうなって事。
 何にしろ、あの時咄嗟とっさに香多奈がランプに魔石を投入したのは、ファインプレーだったと言うしかない。今後も透明の魔石は、選り分けてストックしておくのが良いかも。

 黄色の魔石も、来栖家では魔石エンジンの燃料にと売るのを控えている。その内全ての魔石が、家庭内で消費される日が来るのかも知れない。
 それが良い事なのかは不明だが、魔石は既に生活の一部となっている気も。


 取り敢えずオーブ珠とスキル書の相性チェックだけ、姫香の発案で行う事に。1つずつあったそれらは、今回は誰にも反応せずの残念な結果に。
 それじゃあ売り候補に入れておくねと、その話はこれにて終了。リビングの隅っこに自分の寝床を作りながら、鑑定は明日で良いよねと姫香の言葉に家族も同意。 

 それぞれが寝る準備に取り掛かり、香多奈も同様にコロ助の隣に寝そべっての反省会。あんな敵は反則だよねとか、半分は愚痴に近いけど。
 コロ助をもっと大きく出来れば勝てたかなと、真剣なのは伝わって来る。姫香も真似して、ツグミに語り掛けての反省会を行なってみるも。

 気配を消しての不意打ちは良かったけどねと、アタッカーとしての火力不足が浮き彫りになる結果に。でもそれは仕方が無い、牙での破壊力は有限なのだから。
 急所に届くかどうかで、大きくその効果は変わって来る。他の手段を取ろうと思ったら、後はもうスキルに頼るしか無い訳だ。

 結局、紗良も台所の片付けを終えて、今夜はリビングで一緒に眠ると言って来た。皆でここで夜を過ごすのは、裏庭にダンジョンが生えて以来。
 護人はお休みを告げて、大人しく自室に引っ込んで行った。寝ずの番って訳では無いので、それはちっとも構わない。ってか、改めて一緒に寝ると思うと気恥ずかしい姫香。
 その夜の姉妹の小声の雑談は、割と遅くまで続いたのだった。



 次の日、香多奈は結局学校をズル休みする事に。まぁ、あと数日で夏休みだし、コロ助不在で学校に送り出すのも護人としてはしたくはない。
 そこは仕方なくの許可を出して、小学校に末妹の休校の電話を入れる。その後、診察を頼んでいる孝明先生の到来を待つ流れに。

 そちらへの電話は昨日の夕方にしているので、早ければ昼前には来て貰える筈。ついでに他の家畜の診察も、一緒にして貰う予定。
 とは言え、コロ助とツグミの様子は、傍からは至って普通に見える。2匹をトイレに外に放つと、レイジーと合流して敷地内警護へと向かってしまった。

 食欲も旺盛だったし、心配する程の事では無かったのかも。紗良の回復魔法が凄かったのか、はたまたHPの恩恵が優れているのか。
 それとも、動物の本来持つ治癒力があなれない結果なのかも知れない。とにかく胸のつっかえが、1つ取れた心境の護人であった。

 それなら朝の内に、姫香は昨日の反省会と回収したアイテムの仕分けをしようと提案する。手伝うよと返事する香多奈も、コロ助の復活にいかにも安堵した表情。
 それにしても、姫香の言う通りにパワーアップが必要なのか、探索をもっと慎重にすべきなのか。炎の魔人の言うように、彼に鍛えて貰う案はアレとしても。
 とるべき手段は色々あって、正解を迷う護人である。

「そう言えば、荷物を整頓してて私もたった今思い出したんですけど。パワーアップ系の木の実とか、思いっ切り使うの忘れちゃってましたね。
 アレを使ってたら、もう少し戦闘も有利に進めてたかもですよね」
「ああっ、そうだった……完全に存在を忘れてたね、護人叔父さん。失敗したなぁ、これも積もり積もった油断なのかもね。
 今までの探索で、そんなに苦戦とか大怪我とかしなかったしさ。怖かったのって、護人叔父さんが一瞬だけ水の底にいなくなった時くらいかなぁ?」

 存在を忘れていた木の実については、今後の改善は割と楽かも。習慣になっていなかったので仕方が無いねと、その件については誰も悪くないと結論を出す。
 しきりに謝る紗良だったが、自分も休憩時間に気付くべきだったとフォローする護人。そもそも探索自体、精々が2週間に1度くらいのペースである。
 準備万端で、ベテランの様に抜かりなくとはならないのも道理だ。

 他には魔人ちゃんの言ってた、理力についての議論が持ち上がった。姫香が以前に鑑定の書(上級)で、自分を鑑定した用紙を持ち出して来る。
 このSPってのが恐らくは理力の数値なのだろうと、少女は自分の理論を家族に披露。MPもそうだけど、あるのなら使わないと勿体もったい無いよねとの力説に。

 そう言うもんかなと、護人は悩みつつも感心する素振り。残念ながら、今この時点では炎の魔人は送還されてこの場にはいない。
 透明な魔石も有限なので、常にランプへ魔石を投入って訳には行かない。ただし、その手の教えを本当にうのなら、再度召喚してみるのも手ではある。

 チームの全員が理力について深く理解すれば、確かに相当なパワーアップにはなるかも。例えば、前日のような不測のレア種が相手だとしてもだ。
 何しろ頼みのポーション系は、使うだけ無くなるのは当然だ。ってか、今回は結構使ってしまったので、手持ちがほぼ無くなってしまっていた。

 今後は売るのを控えて、いざと言う時用に取っておいた方が良いのかも。それを含めて、魔法の品での対策も練っておこうと話し合う。
 何しろ今回も、結構なドロップ品をゲット出来た。その強みを大いに活かして、生き延びるための手段にするのがベストだろう。
 ってな訳で、鑑定の書を使っての戦利品の特定をする事数分。


【強化の巻物】使用効果:防具強化(青の魔石使用) 
【強化の巻物】使用効果:武器強化(紫の魔石使用) 
【魔法のランプ】使用効果:炎の魔人召喚(透明の魔石使用)
【耐火ポーション】服用効果:耐火能力up・中
【焔の魔剣】装備効果:不折&鋭刃&炎撃・大
【兎のブローチ】装備効果:聴力&跳躍力up・小
【魔法の鬼瓦】設置効果:外敵への威圧・永続
【力の尾羽根】装備効果:風属性&攻撃up・永続 



 スキル書1枚とオーブ珠1個を別にしても、これだけの戦利品を獲得出来た。戦力アップに必要なアイテムも多数あって、これは一応朗報である。
 それから『魔法のランプ』と『ほむらの魔剣』だが、簡易鑑定ではその凄さは曖昧だけど、結構なレア品ゲットの予感がする。

 特に魔剣だが、試しに使ってみた姫香は終始驚きの表情に。その力強い脈動と切れ味の良さ、そして隠し能力もあるみたい。
 それは名前通りの炎の能力で、魔力を流して使用すると切った対象を燃やす効果が追加されるみたい。お陰で古タイヤは悲惨な状態に、慌てて皆で消火して事なきを得た。

 この隠し場所を教えてくれた魔人ちゃんも、勢いで昨日の無礼を許してしまいそうに。ってか、その魔法のランプも普通に考えると、物凄い性能には違いなく。
 何しろ当の魔人ちゃんを、魔石が必要とは言え召喚し放題なのだ。




 ――危ない橋を渡ったけれど、今回の探索は大成功の予感?






   ―――   ―――   ―――   ―――   ―――
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