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1年目の春~夏の件
苦難の果てにアスレチックDを突破する件
しおりを挟む護人の慌てた問い掛けが上から響いてくる中、香多奈の頭の中では忙しく正解探しが渦巻いていた。何しろ、異世界生物とは毎日コミュニケーションを取っているが、鬼との対応は初めて。
どう話し掛けたら良いのか、果たしてこちらの言葉が通じるのか不明である。特に恐怖が無いのは、一緒に落ちてくれたミケが全く慌てていないから。
ついでに妖精ちゃんも、ゆっくりと少女の肩に舞い降りて来てくれた。それから、アレは鬼族だナと今更ながらの解説をしてくれる。
特殊な能力を持っている異界の戦闘種族だけど、特に慌てる必要も無いっぽい。何故なら、相手は子供の鬼みたいだから。
恐らくは遊びたい盛りなのだろうと、大威張りの妖精ちゃんの推測である。そう思ってみたら、机の上のアイテムもお店ごっこの商品なのだろう。
これは幾らと試しに話を振ってみたら、何かと交換で良いよと思わぬ食い付き具合。それならと鬼のコインを取り出してみたら、それはここでは使えないよと突き返されてしまった。
仕方が無いので、姉の紗良が持たせてくれてたお握りを見せると。それ美味しそう! と、今までに無い興奮した反応振り。
それならと2つのお握りと、ついでにコロ助用のジャーキーをお金代わりに差し出す香多奈。ご機嫌な小鬼は、それじゃあお返しにと机の上のアイテムを全部くれた。
それには香多奈もニッコリ、早速お握りを食べ始めている小鬼にお礼を述べる。それから頭の上の叔父さんに、今から上がって行くねと大声で返事をする。
ミケもこの空間に飽きたのか、先に滑り台を登り始めている。妖精ちゃんは、貰ったアイテムは『帰還の魔方陣』だナと早速の鑑定をしてくれた。
それが4枚、効果はダンジョンを一瞬で脱出してしまえる魔法陣のお札らしい。それが本当なら、物凄い魔法アイテムである。
普通なら間違っても、お握りとジャーキーで交換して貰える代物では無い筈。改めてお礼をと思って振り返ると、小鬼は既にその場から消え去っていた。
「香多奈、心配したぞ……無事だったかい、どこか怪我してないか?」
「大丈夫だよ、叔父さん……転がって落っこちただけだから、怪我はしてないし。それより下で、何か良さそうなアイテム拾って来たっ!」
「香多奈、アンタ転んでもただでは起きないのね……ほら、こっちも良さげな宝箱を回収して来てあげたよっ。
彫刻付きの箱だから、きっと中身も豪華かもね?」
こちらも無事に戻って来た姫香は、姿を消した末妹を皆と一緒に心配していた模様。そしてケロッとした顔で這い上がって来た香多奈に、一同は安堵の表情。
それから、フロア中央の安全地帯で騒ぎながらの品評会が始まった。中には薬品が2種と鬼のコインが3枚、薬品の1つは恐らく全回復のエリクサーだろう。
もう1つは、変な匂いがする以外は用途不明の薬品だった。粘りもあるので、服用するようなモノでは無いのかも知れない。
それから木製品が2つ、木彫りの鬼面と大小揃った木彫りの独楽だった。どちらも漆塗りの立派なもので、独楽はサイズ違いで5つ入っていた。
何の警戒も無く、鬼の面を被った香多奈は驚きの声を発する。どうも魔法の品だったらしく、チョー強くなった気がすると燥いで姉に報告する。
或いは、本当にステアップ系の魔法が掛かっているのかも。ただまぁ、戦闘中にこんなお面をずっと装着するなんて論外な気もする。
取り敢えずこれも回収して、改めて移動に集中する来栖家チーム。こうして8層フロアも何とか突破して、9層へとワープ移動を果たす。
最初の襲撃に備えていたが、案の定空と陸から団体が襲い掛かって来た。しかも今回は遠隔攻撃の支援付き、大リスが見事なフォームで硬い木の実を投げつけて来る。
護人も大盾を構えて、この遠隔攻撃に対抗する。ゴブリンなどと戦った際に、弓矢攻撃などで散々苦労した経験もあるので慣れたモノだ。
そんな感じで対応はお手のモノ、そして『隠密』で近付いたツグミが一気に接近戦で始末して行く。接近戦も、姫香やコロ助が中心で近付く敵を片付けて行く。
丸太の渡し棒を伝って来るのは、ウッドゴーレムに混じって初見の大猿が数体。手には大振りのハンマーを持ち、いかにも手強そう。
ソイツの相手を嬉々として行っているのは、誰あろうレイジーだった。瞬く間に1匹目の大猿を屠り、2匹目の攻撃を丸太棒の底に入り込んで躱す。
アクロバティックなその動きは、『歩脚術』の賜物である。明らかに狼狽えている敵に向け、フリーになった姫香が果敢にアタックを掛けて仕留めている。
その頃には、既に周囲の敵影は数える程にまで減っている。
空中を飛んでいた敵も、全て片付け終わって見晴らしは良くなっていた。改めてフロアを見渡すが、アスレチックコースに特段の変化は無い様子。
程々に障害物は増えているが、コースを見極めれば10分程度で踏破出来そう。先行していた姫香とハスキー軍団も、敵の群れを全て駆逐して任務完了と雄叫びを上げている。
そして姫香は、単独隠された宝箱を探しに……行こうとして、今回はゲートの旗の下の大きな木箱を見付けてガッツポーズ。
まるで踏破のご褒美仕様に、慌てて回収する必要はなさげ。そんな訳で、姫香は後衛組に頑張ってと声援を飛ばすのみ。
末妹にも一応は、今度はいなくならないでよねと釘刺しの一言を忘れずに。自身は一足先に、エリアの踏破地点で家族に声援を送る係に。
そんな彼女の励ましもあって、他の面々も10分後には姫香と合流を果たせた。恐らく次で最終層と聞いて、紗良もようやく安堵の表情。
そして香多奈に急かされての、大きな木箱を開封する姫香。最初に目に付いたのは、綺麗な白木の椅子が4脚だった。
細身で芸術性は高そうだが、普段使いの実用性は乏しいかも? それらは全部同じタイプだが、細部は少しずつ違っている。
それから子供が遊ぶのに良さそうな積み木セットに、けん玉が4個ほど。けん玉は広島の廿日市市が発祥らしいが、広島県民的には特に誇らしい話題でもない。
まだ西城秀樹や浜田省吾が広島出身だよと言われた方が、誇らしい気持ちになるってモノ。ちなみに護人も、浜省のCDは結構手元に持っている。
他には何かの苗が3株と木の実が4個、それからMP回復ポーションが800mlほど。半分が探索とは関係ない品だったけど、香多奈は椅子の1つに座って幸せそう。
姫香もけん玉で遊びながら、次の青空市で子供が来たらプレゼントしようと楽しげ。さっきの独楽もいいよねと、このダンジョンの回収品には文句は無い様子。
この椅子も、ひょっとしたら高値で売れる可能性も。そんな大物も回収出来てしまう、魔法の鞄2種は本当に素晴らしい。
コレ便利だしもっと欲しいよねと、香多奈は贅沢な事を呟いている。それよりチーム『日馬割』的には、実は既に最深層に到達していると言う衝撃の事実。
そしてそれを更新する、お次は恐らく最終の10層目エリアである。
もちろん不意打ちにも充分に注意を払いつつの、チーム全員でのワープ移動。帰りの時間を気にしなくて良いってのは、精神的には楽ではある。
実はダンジョンにインして、既に3時間以上が経過している。5層の終わりなどの区切りで、結構長めの休憩を取っているとは言え。そろそろ疲れて来たし、お腹も空いて来た。
10層の探索も、なるべくサッと済ませたいが、ボス級もいるだろうし侮れる階層では決してない。それを見越して、チーム全員で気合いを入れつつ、MP回復もキッチリこなしての突入である。
そして出迎えたのは、9層と同じく空からと丸太を渡っての敵の群れの襲撃。あらかじめ木の実を食べての強化も行なっていた前衛陣は、張り切って敵の群れに立ち向かい始める。
ハスキー軍団も同じく、そして今回はミケもスキルを開封しての対処を始める。そしてあっという間に撃ち落とされて行く、殺人モモンガと大キツツキの群れ。
香多奈も応援を飛ばしながら、ミケに撃ち落とす敵の指示を飛ばしている。その隣で怪我人が出ないか案じている、紗良がエリアの異変を最初に感じ取った。
何と普通は安全な筈の、スタートの木板の舞台なのだが。歯車のギミックのお陰で、外壁伝いに巨大な丸太の壁が接近中と言う!
下手にこの場に居座れば、数分後には近付いた丸太で落とし穴に纏めて落とされてしまう。とんだ極悪仕様である、そして覗き込んだフロアの底にはやはりびっしりと竹槍が。
大猿の群れに押されていた前衛陣も、遅ればせながらこの異変に気付いた。そしてとにかく道を切り開こうと、果敢に大猿の群れに立ち向かう。
ちなみにこのフロアの中央には、一際大きな巨大猿の姿が。
そいつはハンマーと曲刀の二刀流らしく、しきりに咆哮を放ってこちらを威嚇している。その脇を固めているのは、3体の3メートル級のウッドゴーレム。
手にはこれまた巨大なハンマー、体には蔦が何重にも絡まっている。その中央の舞台に辿り着くには、蔦のロープ移動や段差の木株移動が待ち受けている。
せめて最初の丸太の橋を過ぎないと、歯車のギミックで落とし穴に強制的に落とされてしまう。慌てた香多奈は、取得した爆破石で前衛陣の戦闘をお手伝い。
大猿はともかく、ウッドゴーレムは爆風に派手にすっ飛んで行く。そして落とし穴に落下して、穴だらけでお亡くなりになる木人形。
それにレイジーの魔炎ブレスが加わり、敵の数は更に減って行く。そして護人から、ここまで進んで来てとの指示が紗良と香多奈に下された。
丸太のギミックは、既にスタートの木板の端まで届いている。時間はあと僅か、ここで慌てないでどこで慌てるのって話である。
そんな訳で、香多奈に手を引かれて細い丸太に進み出る紗良は割と必死。そうして、慌てたせいで足を滑らせ途端にピンチに。
丸太にしがみ付いて耐えるが、力持ちの前衛は戦線維持で戻って来れない。代わりに戻って来たのは、『影縛り』を操るツグミだった。
そのスキルで紗良が落ちるのをフォローしつつ、敵が来ないように警戒の目を光らせている。これなら当分は、落下の心配はしなくて済みそう。
その間に前衛陣は、更にグイっと戦線を押し上げていた。何しろ中盤の木株エリアは、下手をしたらボス連中の攻撃に一方的に晒される場所なのだ。
そこに居座るより、一気に中央の舞台に乗り込んだ方が被害が少なくて済む。幸い香多奈のヤンチャ投擲攻撃で、そこまでのルートは綺麗に切り開かれていた。
それを利用して、姫香を先頭にレイジーと護人もボス連中に張り付いて行く。
巨大猿は、来栖家の得意の速攻で相手取るには手強い敵には違い無かった。しかも護衛のウッドゴーレムは、3メートル級で強力な武器持ちである。
レイジーが『魔炎』の目晦ましから、ゴーレム相手に接近戦での破壊を敢行中。物凄いパワーだが、それは『身体強化』を掛けた姫香も負けていない。
巨大猿の二刀流を躱しながら、姫香は果敢に大ボスを責め立てている。その隣では、護人とレイジーがゴーレムを相手取っていた。
ウッドゴーレムに巻き付いている蔦は、例の別パーツの敵扱いだった模様。それを護人もレイジーも全く気にせず、パワーと勢いに乗せた攻撃で破壊へと導いて行く。
そこにコロ助も乱入、1体に圧し掛かって動きを封じていたと思ったら。巨大猿の尻尾が絡んで来て、巨大化していたコロ助を放り投げてしまった!
それを見た姫香と護人は、慌ててそれをフォローする。姫香はその長い尻尾を、強化鍬で思い切り根元から切断した。
絶叫を上げる巨大猿だが、反撃の一撃が叩き込まれた場所に姫香は既にいない。一方の護人は、放物線を描くコロ助が落とし穴に落ちないように素早く回り込む。
そして薔薇のマントと《奥の手》の両手使用で、何とかふんわりキャッチに成功。それには後方の香多奈から、絶叫に似た喝采が飛んで来た。
その頃には、ツグミに助けられた紗良と香多奈は、安全な木株地帯の端っこに避難終了。最後の出動を、ミケにお願いしていた所だった。
身体の小さいミケは、下手に戦闘地帯に投入すると簡単に敵に潰されかねない。だから投入時期を本当に考えないと、事故に巻き込まれる恐れが大きいのだ。
だけど今なら大丈夫、完全に視界も拓けたし的となる敵はあんなに大きい。そのダンジョンボスの最期は、言うならば割と悲惨だった。
ミケの《刹刃》で、突然顔面を中心に切り傷だらけにされたと思ったら。無防備になった所に、姫香の一撃が急所の首筋に大きくヒット。
そのまま悲鳴も上げず、巨大猿は大木が倒れるように沈んで行った。ドロップ品を落として、これにて大ボス戦は終了の運びに。
長かった探索にも、ようやく終止符が打たれるのだった。
――最深層を更新した来栖家チームは、みんな本当に良く頑張った。
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