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~真夏のビーチバレー編 第3章~

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[真夏のビーチ]

 「わぁ~!海だよ海!輝いてるよぉ~!」

 ロメリアとフォルトは店で買った水着にビーチの傍にある着替え小屋で直ぐ着替えると、水着を買う際についでに購入したサンダルを履いてビーチに来た。時刻は午前11時・・・浜辺には老若男女様々なグループが楽しそうにはしゃぎまわっていた。・・・中にはもう少しで自警団に逮捕されそうな変な格好をしている人がいたり、1人でビーチに座りこんで足を組み、ただひたすら黄昏ながら海を眺めている人がいたりと色んな意味で退屈しない光景が広がっていた。

 フォルトが周囲を見渡していると、鮮やかな薄花色のビキニを着たロメリアが腕を後ろに組んでミディアムボブの金髪を輝かせ、体を屈めながら幼さが残る笑顔でフォルトに話しかけてきた。ロメリアの旅に出る前と比べたら少し大きくなった胸の谷間がフォルトの前に現れる。

 「ねぇねぇ!早く海に入ろうよ!ほら早くっ!」

 「ロメリアったら・・・はしゃぎすぎだよ・・・」

 フォルトはロメリアのテンションの高さに呆れながらも内心はとてもワクワクしながらロメリアに手を引かれて海の中へと走り込んでいく。海の中に入ると陽の光によって暖められた海水が足首にかかり仄かな温かさが全身にじんわりと浸透していく。

 「きゃ~!温かい~!とっても気持ち良いねぇ~!」

 「うん!あっ、また波が来るよ!」

 フォルト達の足から波が引いていくと、また新しい波がフォルト達の足首に覆い被さった。

 「あははっ!波の勢いも相まって気を抜いたら攫われちゃいそうだね!」

 フォルトが初めて体験する海の波に興奮していると、ロメリアが海の中へとどんどん入って行く。ロメリアは腰まで海に浸かると、ゆっくりとフォルトの方を振り返って手を大きく振る。

 「あんまり奥に行ったら危ないよ、ロメリア!流されちゃうよ!」

 「大丈夫、大丈~夫!ほらほらぁ、フォルトもこっちに来て!」

 「ま、待ってよ!」

 元気に子供の様にはしゃぐロメリアの下へと向かう為にフォルトも海の中へと突き進んでいく。海の中へと進んでいくにつれて身動きがとり辛くなって体が重く感じるようになっていった。

 フォルトが腰ほどまで海に浸かった・・・その時だった。

 バシャァンッ!

 「おうわぁ!急に水ぶっかけないでよっ!・・・しょっぱっ!海の水って本当にしょっぱいんだね・・・」

 フォルトはロメリアから急に水をかけられて、頭からずぶ濡れになってしまった。思わず口に含んでしまった海水から濃ゆい塩水を呑んでしまったような感覚を味わうと、また一つ新たな発見をしたという事でフォルトのテンションは高揚した。

 「ロメリア!本で読んだ通りだよ!海水ってこんなにしょっぱいんだね!道理で飲み水には使えないって書いてあった訳だ・・・」

 「でも何で海の水はこんなにしょっぱいんだろうね~?川の水は美味しく飲めるのに。」

 「確かしっかりとした理由があったはずだったんだけど・・・何だったっけ?」

 フォルトは以前何かの本でその情報を仕入れたが、上手く引き出すことが出来ずに首を傾げる。いくら考えても出てこないので、フォルトは考えることを止めてロメリアの方を見る。

 その瞬間、さっき水を思いっきりかけられたことを思い出した。

 『・・・まぁ、どうでもいっかそんなことは!それよりも・・・』

 フォルトは両手を合わせて海に両手を半分つけると、手の隙間をロメリアの方へと向けて両手の隙間から中に入った海水を押し出した。水鉄砲のように勢いの付いた海水がロメリアの眉間に命中し、思わず顔をフォルトから背けて腕で防いだ。

 「きゃあ!フォルト⁉」

 「へっへ~?さっきのお返しだよ~。」

 「何~?フォルトがそのつもりなら・・・こっちだって容赦しないよっ!どりゃあ!」

 ロメリアが両手で海水を掬うとフォルト目掛けて思いっきり弾き飛ばす。フォルトが再び海水に浸かると、フォルトもロメリアと同じように海水を掬ってロメリアに思いっきり吹っ掛ける。

 「わぁ、やったな!ならこれでどうだっ!」

 「おわぁ~!髪の毛がぺっしゃんこになっちゃった~!私怒っちゃったよ~!」

 あっという間に2人共ずぶ濡れになり、髪の毛から水が大量に滴り落ちていく。それでも2人は太陽が真上で燦々と輝く中、笑顔で楽しい悲鳴を上げながら水を掛け合った。体が水に濡れていくことなんてどうでもいい・・・ただロメリアと一緒にじゃれ合いながら楽しむこの一時がとても楽しかった。

 ところがその時、悲劇は起こった。

 「・・・ん?・・・ロメリア!早くこっちに来て!」

 「え?」

 ロメリアが後ろを振り向くと、自分達の身長を軽く超える波が沖の方からやって来ていた。フォルトとロメリアはその波を見て咄嗟に岸に戻ろうとするが波のせいで思うように動けず、少し焦ってしまった。

 そして2人は一瞬で波に飲み込まれてしまった。辛うじて底に足がついていたが波の衝撃によって足が浮いてしまって体がグルグルと回って天地が分からなくなってしまった。

 『うおおおっ⁉今どうなってんだ、僕⁉体の自由が・・・効かないっ⁉』

 フォルトは波に呑まれてしまって思わず平静を失ってしまっていたが、気を落ち着かせて海面に頭を出した。幸いにも波によって岸の方に押されて直ぐに地面に足をつけることが出来た。

 フォルトが落ち着いて周囲を見渡していると、ロメリアもフォルトのすぐ傍から現れた。沖に流されていなかった事には安堵したが、この時、ロメリアにはある問題が発生していた。

 「ああ・・・ちょっと・・・紐が・・・水着の紐がほどけちゃった・・・」

 ブラジャーの紐が波によって解けてしまって、ロメリアは体を海から出すと両手を後ろに回して再び紐を結び始めた。

 その瞬間、再びフォルト達の下に巨大な波が襲い掛かってきた。さっきよりも大きい波がフォルトとロメリアはあっという間に飲み込んで、再び2人をかき混ぜていく。

 今度は先程よりも少し沖に流されてしまったようで、フォルトの足は中々底につくことが出来なかったが辛うじて地面に足をつけると岸の方へとゆっくりと歩いていく。

 『沖の方で遊ぶのはちょっと危ないかもな・・・岸の方へと戻るか・・・』

 フォルトはゆっくりと水をかき分けながら歩く。フォルトがしばらく歩いていると、目の前からロメリアが水の中から飛び出してきた。

 「ふぅ~!凄い波だね~フォルト~!ちょっと浜辺まで戻ろっか?」
 
 ロメリアが後ろを振り向こうとした瞬間、咄嗟にフォルトが大声で叫んだ。

 「ロメリア!水着どうしたの⁉」
 
 フォルトの声を聞いて、ロメリアが咄嗟に自分の水着に視線を移すと、下はしっかりと履いているが、上が丸見えになっていた。フォルトはロメリアの体に付着した海水の粒が光に反射して輝いている胸を見て思わず頬を赤く染めた。
 
 ロメリアも桃色に頬を染めると咄嗟に両腕で胸を隠した。

 「ひぃっ⁉無い・・・無いよ!私の水着!」

 「ロメリア!パンツの方は大丈夫なの⁉」

 「パンツは・・・うん・・・でもパンツの紐も解けそう!左腰に結んでいる紐がもう緩々になっちゃてる!」

 ロメリアが咄嗟に左腕を胸から外してパンツの紐が解けない様にしっかりと掴む。ロメリアは右腕だけで何とか胸を隠すために少し体を屈める。

 「取り合えず早く岸まで戻ろう!今度またさっきみたいな波が来たらパンツまで流されちゃうよ⁉」

 「でも・・・私の・・・私の水着は?何処?」

 おどおどと困り果てているロメリアを懸命に岸の方へと押しながらフォルトが周囲を見渡していると、沖の方にロメリアの薄花色のビキニがぷかぷかと浮いていて流されていた。

 『見つけた!ロメリアのビキニッ!』

 フォルトは少し泣きそうな顔になっているロメリアに声をかける。

 「浜辺で待っててロメリア!今から取りに行ってくるから!」

 「あ、危ないよ!そんな私のビキニの為に無茶しなくていいよっ!」

 「かといって上丸出しの状態で浜辺歩く訳にも行かないでしょ⁉直ぐに戻ってくるから!」

 フォルトはロメリアのビキニに向けて海を泳ぎ始めた。初めは沖から岸へ向けての波のせいでなかなか前に進むことが出来なかったが、次第に波の向きが変わって一気に沖に漂っているビキニに接近することが出来るようになった。

 『あともう少し・・・後もう少しでっ・・・』

 フォルトは早くロメリアを安心させてあげたいその一心でロメリアのビキニ目掛けて泳ぎ続けた。

 一方その頃、ロメリアは浜辺まで戻ってくるとパンツの紐を持って右腕で胸を隠したまま沖に向かって行ったフォルトを心配そうな眼差しで見つめた。

 『フォルト・・・波に流されないでちゃんと戻ってきてくれるかな・・・』

 ロメリアがじっとフォルトの方を眺めている中、ロメリアの周囲では様々な人達がロメリアについて密かに言葉を交わす。

 「ねぇ、まま~?なんであのひとは『みずぎ』をきていないの~?」

 「こらっ!そんなにジロジロ見ちゃいけません!」
 
 「波で流されたのかな?」

 「お~い、お姉さ~ん!ちょっとこっち向いて万歳して見てよ~!」

 「おい馬鹿止めろって!可哀そうだろ?」
 
 周囲の人達が次々にロメリアに対して言葉をひっそりと投げつけていくが、ロメリアはそんな周囲の声に一切耳を傾ける事無くただひたすらに沖の方を眺め続けた。周囲の言葉なんてどうでもいい・・・ビキニなんてなくなってもいい・・・只フォルトが無事に戻ってくることだけを祈り続けた。

 「ぼく、あのおねえちゃんにタオルもっていってくるね!」

 ロメリアを見ていた1人の小さな男の子が腰に巻けるほどのタオルを持ってロメリアの方へと走り出した。

 ところがその男の子の前に急に3人組の見た目が如何にも健全ではないチャラ男が現れ、男の子がその男達とぶつかってしまい浜辺に尻もちをついた。

 「あぁ?何すんだガキ?」

 「・・・うう・・・」
 
 「ごめんなさいも言わねえのか?おい?」

 先頭にいた赤髪をオールバックにしているサングラスをつけた男が子供の傍にまで近づくと、覆い被さる様に上から睨みつけた。震える男の子の下にその子の両親が近づいてきて必死に頭を下げた。

 「申し訳ございません!何処かお怪我はしておりませんか⁉」

 「あ?手前のガキが足にぶつかってきたせいですっげえ痛えんだけど?これからビーチバレーもあんのにさぁ?どうしてくれんの?」
 
 「す、すいません・・・すいません・・・」

 子供とその両親を威圧するサングラスの男に取り巻きの男が止めに入る。

 「おいそろそろ勘弁してやろうぜ?そんな事よりあそこにいる上半身裸の女に声かけるんじゃなかったのか?」

 「ああそうだったそうだった、忘れてたわ。」

 男達は近くにいる子供とその両親に一言も言葉を発することも無く、ロメリアの方へと歩いて行った。子供は母親に抱きついて体を震わせてしまっており、母親がその子の背中を優しく撫で続けていた。

 男達はそのままロメリアの下へと近づく。ロメリアは男達に一切気が付いておらず、ただフォルトが泳いでいった沖の方をじっ・・・と眺めていた。

 「お姉さん、大丈夫?水着流されちゃったの~?」

 男の気持ち悪く甘えたような声を聞いたロメリアは顔をその男の方へと向けたが、直ぐに視線を沖に戻す。

 『なにこの人達・・・顔がとってもいやらしいし雰囲気も嫌な感じ・・・手を差し伸べてくれる人はこんな人を不快にさせる顔をしないし・・・離れた方が良さそう・・・』

 ロメリアが男達から離れるように移動し始めると、先頭にいたサングラスの男がロメリアに近づいていく。

 「ねぇねぇ?何で逃げるの、お姉さ~ん?」

 相変わらず背中に鳥肌が立つような気持ちの悪い声で呼びかけてくる男にロメリアは思わず拒絶反応を示した。

 「それ以上近づかないで下さいっ!私の心配何てしなくて結構ですからっ!」

 ロメリアが声を上げるとその男達はさらに気味の悪い笑みを浮かべながらロメリアの方へと近づいていく。ロメリアは男達と沖にいるフォルトを交互に見ながら男達と一定の距離を取り続けた。

 『フォルトッ・・・早く帰ってきてっ・・・』

 ロメリアは唇を少し強く噛みながら男達を睨みつける。

 その頃、フォルトはロメリアのビキニの下まで泳ぎきることが出来、左手でしっかりとビキニを掴んだ。

 『よしっ!何とか回収は出来た・・・でも・・・』

 フォルトは体を岸へと向けたが、相当沖に来てしまったのか人々の姿がえらい小さく見えていた。おまけに潮の流れは完全に岸から沖の方へと向いている為、何もしなくても勝手に沖に流されていっている状況だった。

 「まずい・・・こんなに強い流れじゃ浜辺まで帰れないぞ・・・どうやって帰るかな・・・」

 フォルトが目を凝らして浜辺にいるロメリアを見ていると、彼女の横に3人の男が絡んでいるのが見えた。ロメリアが迷惑そうに男達から離れているが、それでもしつこく絡んできているようだ。

 『なんだあいつ等・・・ロメリアの顔を見る限り相当嫌がっている・・・早く戻らないと!』

 フォルトは岸目掛けて泳ぐが潮の流れが激しく全然岸に辿り着けないところが、どんどん岸から引き離されるように沖へと流されていった。

 『くそっ!あんな奴ら、ロメリアの相手になんかならないけど胸を隠したり、パンツが落ちないように両手を使ってるから手が出せないんだっ!急いで戻らないと・・・あいつらに何されるか分かったもんじゃないぞっ!』

 フォルトがロメリアの身に危険が迫っていることを察知して、全力で岸へと泳いでいくがそれでも事態は好転しなかった。そしてさらにもう1つ・・・別の問題がフォルトの周囲で起こり始めていた。

 フォルトが泳ぐのを止めて気を落ち着かせていると、自分の周りをグルグルと何かが泳いでいる感覚に襲われ、周囲を見渡した。すると、自分の背後から何か三角のヒレがこちらに向かってスゥ・・・と静かに接近してきていた。どうやらフォルトを格好の獲物と思っているようだ。

 『あのヒレ・・・鮫か!それも結構大きいぞ!』

 フォルトは海中に潜り込むと、全長が3m程はあると思われる鮫がフォルト目掛けて一直線に向かってきており、大きな口を開けて鋭い歯を剥き出しにして襲い掛かってきた。

 『確か鮫って鼻を殴ったらひるむんだったけな?・・・やるしかないか!』

 フォルトは水中で拳を構えると、鮫が自分の拳の射程範囲に入るタイミングを見極めて一気に拳を突き出して鮫の鼻を殴り飛ばした。一歩間違えば喰われるところだったが拳が上手く鼻に当たったことによって鮫は体を激しく悶えさせながら方向を変えた。

 フォルトは鮫が横を向いた瞬間、背ビレを掴んで背中に跨った。フォルトが背中に乗ったことで鮫はさらに興奮状態に陥り激しく暴れまわる。

 『こいつに乗って浜辺まで戻ろうかなって思ったけどっ・・・中々にきついな!』

 フォルトは暴れまわる鮫に体をくっつけると、催眠音声のように鮫に囁いた。

 「ねぇサメ君・・・一回だけでいいから向こうの浜辺まで送ってくれないかな?一回だけでいいんだ・・・お願いできる?」

 フォルトが鮫の背中を優しく撫でながら囁くと、鮫の目がどんどん落ち着いていき、暴れるのを止めた。フォルトは鮫が落ち着くと、再び声をかける。

 「ありがとう、サメ君!それじゃあ・・・あそこにいる右腕で胸を隠している金髪の女性が見える?」

 フォルトの言葉を受けて鮫は鼻を鳴らして、海面から小さな水飛沫が上がる。

 「あの女の人の下まで送ってほしいんだけど・・・近くにその女の人を困らせている男の人が3人・・・見えるよね?あの人達もついでに食べちゃって欲しいんだけど・・・」

 「・・・」

 「もしかして・・・女の人の方を食べたかった?」

 「フゥゥゥゥ~~~!」

 フォルトは鮫の返事を聞いた瞬間に声をあげて笑った。

 「あははっ!そりゃあそうだよね!あんなマズそうな男性よりも綺麗で美味しそうな女性の方が食べたいよね?」

 「グフゥッ!」

 鮫は元気に鼻で海水を飛ばす。

 「でもごめんね。あの人は僕にとって大切な人なんだ・・・だから今回はあの男の人達で我慢してくれるかい?」

 「・・・フゥゥ・・・」

 鮫が少しがっかりしたように鼻を鳴らすと、フォルトは鮫に小声でありがとうと何度も言いながら優しく撫で続けた。撫でる度に滑らかな鮫の肌の感覚が心地よく手に伝わってくる。

 すると次の瞬間、フォルト達の後ろから5~6m近くある大きな波がやって来た。

 「それじゃあ、急いでロメリアの下に行こうか!波に乗っていくよ!」

 「フグゥゥゥッ!」

 鮫は勢いよく鼻息を鳴らすと、大波に乗って浜辺へとフォルトを乗せて突き進んでいった。
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