58 / 96
第三章 アリア
第12話 テスト後半
しおりを挟む
「うー。疲れた~。」
一晩寝たが、疲れで体は本調子ではない。こんな体調でテストを受けたところでベストは期待出来ないが、今日から実技、今日は光魔法、闇魔法、槍技だ。正直、帝級まで使えるとは言え、理解が足りない。一つでも出来てレベル1評価、規定数出来ればレベル2評価、使いこなせればレベル3評価。レベル3にならないと、上の級は評価されない。とりあえず、出来る限り単位を稼ぐ事を決めた。
気合いを入れて、制服を着て、ダイニングに行くと、お祖父様が先に起きて、食事をとられていた。
「お祖父様おはよう御座います。」
「おはよう。昨日は大変だったね。アレックスから聞いたよ。学院に行けるかい?」
「大丈夫ですわ。お祖父様、今日からテストですから。」
「そうか、何か有れば言いなさい。そう言えば、先程、アレックスが来て、急ぎの用が出来たので、朝一番でアクアに戻ると行って出て行ったよ。」
「わかりました。次は、高速馬車道の開通式で、第一号馬車で来るんでしたね。私はテストで成果を出して待ってますわ。」
「その意気だ、頑張りなさい。」
と言っても初日は散々だった。光魔法、闇魔法共に、中級レベル2、槍技に至って、初級レベル2。一年生にしては優秀だが、という水準だった。
「スノー。最低でしたわ。」
「アリア、何が最低なの?私は、アレックスくんの話の確認にテストの間呼び出されて、疲れたわ。当然営業スマイルで対応したから、問題無かったけどね。」
「テストをどうだったの?」
「光魔法、闇魔法、槍技共に上級レベル3よ。魔法は、特級や、王級を実演して、その場で宮廷魔導師の誘いを受けたわ。今、アリアの助手だと伝えたら、素直に引っ込んだけど。私が目立っておけば、アリアは、大丈夫でしょう。」
「目立つ程の成績を残せればね。」
私は自分の不甲斐なさに落ち込んでしまったが、スノーは、
「明日は、風魔法と、得意の水魔法、弓技じゃない。トータルの単位数だし、アリアは、回復魔法を使える分、余計に単位を取れるんだから。ね。」
「うーん。ありがとう。疲れてるから休むね。」
私は落ち込んだまま、部屋に戻り、着替えてベッドに横たわってしまった。
「私は、なんて情けないんだろう。スノーは、私と同じくらい疲れているのに、魔法はともかく、槍まで完璧にこなすなんて、でも私は。」
悲しくて、情けなくて塞ぎ込んでしまった。翌日も最低限の結果だった。風魔法が中級レベル2、水魔法は上級レベル3で、弓技は、初級レベル2だった。
「スノー、今日どうだった?」
「風魔法、水魔法、弓技、上級レベル3よ。明日もクリアすれば、わがまま講釈も追い落とせるかな?」
「そうですわね。私も頑張るわ。」
低いトーンの私に
「大丈夫?何かあった?」
「大丈夫、大丈夫。」
スノーが、かけてくれた心配の言葉に、私はうまく答えられなかった。
「練習どうする?」
「今日はやめとく。」
スノーの誘いも断り、私は部屋に戻った。
三日目、土魔法は、中級レベル2で終わった。次は、火魔法、テスト会場で待っていると、フローレンス嬢と、ゴフィスン公子、ベイスターン王子等がぞろぞろ入ってきた。
「あーら、アリア、お久しぶりね~。」
「貴様が、アリアか・・・・地味な女だな」
「アリア、貧相だな・・・・。ガハハハハ」
周囲の取り巻き達が、意味の分からない中傷を言っているが、気にしてもしょうがないので、無視してテストの準備をして、背を向けた瞬間
「アリア、何無視しているの。何よ何よ・・・。中級火魔法 烈火弾」
と、フローレンス嬢が私に魔法を放ってきた・・・。流石にゴフィスン公子も、ベイスターン王子も目が点になった。明らかに殺人行為だ、しかも、公衆の面前で、無防備の相手に、見下しているとは言え、公爵家の直系に対する殺人行為は庇いようがない。
「「「中級火魔法 烈火弾」」」
アリアから、烈火弾が放たれたが、同時に二か所から烈火弾が放たれた・・・。
「えっ」
ドカン
4つの烈火弾は、同時に衝突し、爆発を起こした・・・。放たれた先を見ると、一人は4年生の襟章をつけた、黒髪で黒肌、切れ長の目に、きりっとした顔つき、細マッチョを体現した精悍な男性。もう一人は、3年生の襟章をつけた、金髪で甘い顔をした、如何にもチャラ男って感じの男性だった。
「イフリート公爵令嬢。流石にセイレーン公爵令嬢を殺そうとするのは、放置できませんね。」
「イフリート公爵令息も、バルザック王国王子殿下も、共犯でいらっしゃるか?」
二人の男性に、
「いえ・・・・アリアの腕を試させて・・・。」
「後ろから狙うことが?」
「衛兵ども何をしている。殺人未遂だ、捕縛せぬか?」
衛兵たちが、狼狽えているうちに、
「ノーム公爵令息、ベルファースト王国王子殿下、失礼させてもらう・・・。フローレンス、ベイスターン帰るぞ・・・。」
「はい、お兄様」
「はい」
そそくさと、取り巻きを連れて出ていった。
「大丈夫ですか。セイレーン公爵令嬢。」
「ありがとうございます。あの」
黒髪の4年生は、一歩下がって、ボウ・アンド・スクレープをし
「失礼。私はノーム公爵の長子ライアネンです。よろしく。」
「ありがとうございました。」
挨拶をしている中に、チャラ男が入ってきた。
「ライ先輩、先に挨拶なんて酷いですよ。私は、ベルファースト王の嫡子ロシュフォールです。貴方の美しさで体が勝手に動いてしまって・・・。」
「ロッシュ。失礼だぞ。」
「せんぱーい。」
と、ベルファースト王国王子が、ノーム公爵令息に説教され始めていた。
「あの、ベルファースト王国王子殿下、ノーム公爵令息殿下両先輩ありがとうございました。」
「いや」
「あの」
私が頭を下げると、二人は照れて見合った。私がそれを見て笑い出すと、二人も笑い、テストの順番が来るまで、話をして待った。
「次、ノーム公爵令息」
「呼ばれた様だ」
ノーム公爵令息が呼ばれると、正面に立って、的を目掛け魔法を放っていった。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
と、3つの上級火魔法を連続できっちり決めた。
「ノーム公爵令息、上級レベル3合格です。」
「ありがとうございました。」
颯爽と戻ってくると
「流石恰好良いです。先輩。」
「ロッシュ。お前が言うとこそばゆいぞ。」
「でも、恰好良かったです。ノーム公爵令息。」
「ありがとう。セイレーン公爵令嬢、ライって呼んでもらえるかな?」
「えっ、」
余程親しくなければ、愛称で呼び合ったりしない。上級貴族として一般的な常識で、場合によっては勘違いさせてしまう。
「でも・・・。ライアネン様でよろしいでしょうか、流石に・・・。」
「わかった・・・。」
「ライアネン様、私は、アリアと」
「アリア様、ありがとう。」
ベルファースト王国王子殿下がニョキっと顔を出してきた。
「僕も。ロッシュで、」
「ロシュフォール様。これで・・・・って、呼ばれてますよ・・・。」
「行ってこい」
「はーい。アリアちゃん。ライ先輩」
ベルファースト王国王子殿下が正面に立って、的を目掛け魔法を放っていった。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
と、3つの上級火魔法を連続できっちり決めた。
「ベルファースト王国王子、上級レベル2,3合格です。」
「ありがとうございました。」
ぴょんぴょん飛びながら、ベルファースト王国王子殿下が戻ってきて
「ライ先輩並びましたよ。」
「ぬっ・・・。」
「ロシュフォール様、凄いですね・・・・。」
と、三人で話していると、最後に私が呼ばれた。
「よろしくお願いします。」
「初級火魔法 火弾」
「初級火魔法 火砲」
「初級火魔法 火波」
初級は確実に決めた。
「セイレーン公爵令嬢、初級レベル1,2,3合格です。次、挑戦されますか?」
「お願いします。」
深呼吸して、中級魔法を放っていった。
「中級火魔法 烈火弾」
「中級火魔法 烈火壁」
「中級火魔法 火弾波」
今までになく上手く出来た。
「セイレーン公爵令嬢、中級レベル1,2,3合格です。次、挑戦されますか?」
「お願いします。」
私の成功に、少し歓声が上がった。私は集中して一気に決めた。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
「「「おお~」」」
大きな感嘆の声がして、盛り上がった。
「セイレーン公爵令嬢、上級レベル1,2,3合格です。」
「あ、ありがとうございました。」
少しびっくりしたが、合格して戻ると、二人が立って迎えてくれた。
「おめでとう、アリアちゃん。ライ先輩並ばれましたね。」
「お前もだろう。」
「先輩方が上手い魔法を見せてくれたからです。」
二人がへへっという顔をしてくれた。テスト時間が終わって、私は剣技のテストで上級レベル2まで合格し、今日のテストは終わった。
「スノーどうだった。」
「土魔法、火魔法、剣技がともに上級レベル3よ。アリアは?」
「土魔法が中級レベル2、火魔法が上級レベル3、剣技が上級レベル2よ。」
「機嫌よさそうね。」
「まあね・・・。」
「何あったの?」
「えっ教えな~い。」
「え~。でも、元気になってよかったわ。でも、教えて」
トントントン
「はーい。」
「お嬢様、公爵様がお呼びです。」
「はーい。スノーじゃーね。」
そう言って抜け出し、お爺様の所に行った。
「お爺様どうなさいました?」
「アリアか・・・。婚約者候補をリストアップした。」
「婚約者候補ですか。」
私は、びっくりした。婚約者候補を既に用意しているのは、少し早い気がしたが、お爺様もできる人なので、急いでくれたんだろう。
「今度は、お前の意見を聞いて決める予定だ、急ぐ必要はない。先方もそのつもりだ。」
「はい。」
「ゆっくり考えてくようにな」
「わかりました。お爺様。」
そのリストは5人以下の通りだった。
ノーム公爵の長子ライアネン
ベルファースト王の嫡子ロシュフォール
次期グレニュー公爵の長子ボッカロン
シーボルト連合王国王太子の嫡子フレイタ
ルーズベルス公国の嫡子ブリューア
「ライアネンと、ロシュフォールは中央学院生だが、面識はあるか?」
「はい。お会いしました。」
「ゆっくり選ぶがいいぞ。」
そう言って、5人のプロフィール等を貰い部屋に戻った。
翌日、回復魔法、軍事シミュレーション、持久力を行い、回復魔法は中級レベル3、軍事シミュレーションは3勝して上級、持久力は満点を取った。最終日、絵画、楽器演奏、ダンス共にエクセレントを取りテスト後半を終えた。2日間あの二人とは合うことが出来なかった。因みに、4日目のスノーは結界作成、魔導具作成はエクセレント、持久力は満点。最終日の罠解除、上級鑑定、会計実務共にエクセレントでテストを終えた。
一晩寝たが、疲れで体は本調子ではない。こんな体調でテストを受けたところでベストは期待出来ないが、今日から実技、今日は光魔法、闇魔法、槍技だ。正直、帝級まで使えるとは言え、理解が足りない。一つでも出来てレベル1評価、規定数出来ればレベル2評価、使いこなせればレベル3評価。レベル3にならないと、上の級は評価されない。とりあえず、出来る限り単位を稼ぐ事を決めた。
気合いを入れて、制服を着て、ダイニングに行くと、お祖父様が先に起きて、食事をとられていた。
「お祖父様おはよう御座います。」
「おはよう。昨日は大変だったね。アレックスから聞いたよ。学院に行けるかい?」
「大丈夫ですわ。お祖父様、今日からテストですから。」
「そうか、何か有れば言いなさい。そう言えば、先程、アレックスが来て、急ぎの用が出来たので、朝一番でアクアに戻ると行って出て行ったよ。」
「わかりました。次は、高速馬車道の開通式で、第一号馬車で来るんでしたね。私はテストで成果を出して待ってますわ。」
「その意気だ、頑張りなさい。」
と言っても初日は散々だった。光魔法、闇魔法共に、中級レベル2、槍技に至って、初級レベル2。一年生にしては優秀だが、という水準だった。
「スノー。最低でしたわ。」
「アリア、何が最低なの?私は、アレックスくんの話の確認にテストの間呼び出されて、疲れたわ。当然営業スマイルで対応したから、問題無かったけどね。」
「テストをどうだったの?」
「光魔法、闇魔法、槍技共に上級レベル3よ。魔法は、特級や、王級を実演して、その場で宮廷魔導師の誘いを受けたわ。今、アリアの助手だと伝えたら、素直に引っ込んだけど。私が目立っておけば、アリアは、大丈夫でしょう。」
「目立つ程の成績を残せればね。」
私は自分の不甲斐なさに落ち込んでしまったが、スノーは、
「明日は、風魔法と、得意の水魔法、弓技じゃない。トータルの単位数だし、アリアは、回復魔法を使える分、余計に単位を取れるんだから。ね。」
「うーん。ありがとう。疲れてるから休むね。」
私は落ち込んだまま、部屋に戻り、着替えてベッドに横たわってしまった。
「私は、なんて情けないんだろう。スノーは、私と同じくらい疲れているのに、魔法はともかく、槍まで完璧にこなすなんて、でも私は。」
悲しくて、情けなくて塞ぎ込んでしまった。翌日も最低限の結果だった。風魔法が中級レベル2、水魔法は上級レベル3で、弓技は、初級レベル2だった。
「スノー、今日どうだった?」
「風魔法、水魔法、弓技、上級レベル3よ。明日もクリアすれば、わがまま講釈も追い落とせるかな?」
「そうですわね。私も頑張るわ。」
低いトーンの私に
「大丈夫?何かあった?」
「大丈夫、大丈夫。」
スノーが、かけてくれた心配の言葉に、私はうまく答えられなかった。
「練習どうする?」
「今日はやめとく。」
スノーの誘いも断り、私は部屋に戻った。
三日目、土魔法は、中級レベル2で終わった。次は、火魔法、テスト会場で待っていると、フローレンス嬢と、ゴフィスン公子、ベイスターン王子等がぞろぞろ入ってきた。
「あーら、アリア、お久しぶりね~。」
「貴様が、アリアか・・・・地味な女だな」
「アリア、貧相だな・・・・。ガハハハハ」
周囲の取り巻き達が、意味の分からない中傷を言っているが、気にしてもしょうがないので、無視してテストの準備をして、背を向けた瞬間
「アリア、何無視しているの。何よ何よ・・・。中級火魔法 烈火弾」
と、フローレンス嬢が私に魔法を放ってきた・・・。流石にゴフィスン公子も、ベイスターン王子も目が点になった。明らかに殺人行為だ、しかも、公衆の面前で、無防備の相手に、見下しているとは言え、公爵家の直系に対する殺人行為は庇いようがない。
「「「中級火魔法 烈火弾」」」
アリアから、烈火弾が放たれたが、同時に二か所から烈火弾が放たれた・・・。
「えっ」
ドカン
4つの烈火弾は、同時に衝突し、爆発を起こした・・・。放たれた先を見ると、一人は4年生の襟章をつけた、黒髪で黒肌、切れ長の目に、きりっとした顔つき、細マッチョを体現した精悍な男性。もう一人は、3年生の襟章をつけた、金髪で甘い顔をした、如何にもチャラ男って感じの男性だった。
「イフリート公爵令嬢。流石にセイレーン公爵令嬢を殺そうとするのは、放置できませんね。」
「イフリート公爵令息も、バルザック王国王子殿下も、共犯でいらっしゃるか?」
二人の男性に、
「いえ・・・・アリアの腕を試させて・・・。」
「後ろから狙うことが?」
「衛兵ども何をしている。殺人未遂だ、捕縛せぬか?」
衛兵たちが、狼狽えているうちに、
「ノーム公爵令息、ベルファースト王国王子殿下、失礼させてもらう・・・。フローレンス、ベイスターン帰るぞ・・・。」
「はい、お兄様」
「はい」
そそくさと、取り巻きを連れて出ていった。
「大丈夫ですか。セイレーン公爵令嬢。」
「ありがとうございます。あの」
黒髪の4年生は、一歩下がって、ボウ・アンド・スクレープをし
「失礼。私はノーム公爵の長子ライアネンです。よろしく。」
「ありがとうございました。」
挨拶をしている中に、チャラ男が入ってきた。
「ライ先輩、先に挨拶なんて酷いですよ。私は、ベルファースト王の嫡子ロシュフォールです。貴方の美しさで体が勝手に動いてしまって・・・。」
「ロッシュ。失礼だぞ。」
「せんぱーい。」
と、ベルファースト王国王子が、ノーム公爵令息に説教され始めていた。
「あの、ベルファースト王国王子殿下、ノーム公爵令息殿下両先輩ありがとうございました。」
「いや」
「あの」
私が頭を下げると、二人は照れて見合った。私がそれを見て笑い出すと、二人も笑い、テストの順番が来るまで、話をして待った。
「次、ノーム公爵令息」
「呼ばれた様だ」
ノーム公爵令息が呼ばれると、正面に立って、的を目掛け魔法を放っていった。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
と、3つの上級火魔法を連続できっちり決めた。
「ノーム公爵令息、上級レベル3合格です。」
「ありがとうございました。」
颯爽と戻ってくると
「流石恰好良いです。先輩。」
「ロッシュ。お前が言うとこそばゆいぞ。」
「でも、恰好良かったです。ノーム公爵令息。」
「ありがとう。セイレーン公爵令嬢、ライって呼んでもらえるかな?」
「えっ、」
余程親しくなければ、愛称で呼び合ったりしない。上級貴族として一般的な常識で、場合によっては勘違いさせてしまう。
「でも・・・。ライアネン様でよろしいでしょうか、流石に・・・。」
「わかった・・・。」
「ライアネン様、私は、アリアと」
「アリア様、ありがとう。」
ベルファースト王国王子殿下がニョキっと顔を出してきた。
「僕も。ロッシュで、」
「ロシュフォール様。これで・・・・って、呼ばれてますよ・・・。」
「行ってこい」
「はーい。アリアちゃん。ライ先輩」
ベルファースト王国王子殿下が正面に立って、的を目掛け魔法を放っていった。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
と、3つの上級火魔法を連続できっちり決めた。
「ベルファースト王国王子、上級レベル2,3合格です。」
「ありがとうございました。」
ぴょんぴょん飛びながら、ベルファースト王国王子殿下が戻ってきて
「ライ先輩並びましたよ。」
「ぬっ・・・。」
「ロシュフォール様、凄いですね・・・・。」
と、三人で話していると、最後に私が呼ばれた。
「よろしくお願いします。」
「初級火魔法 火弾」
「初級火魔法 火砲」
「初級火魔法 火波」
初級は確実に決めた。
「セイレーン公爵令嬢、初級レベル1,2,3合格です。次、挑戦されますか?」
「お願いします。」
深呼吸して、中級魔法を放っていった。
「中級火魔法 烈火弾」
「中級火魔法 烈火壁」
「中級火魔法 火弾波」
今までになく上手く出来た。
「セイレーン公爵令嬢、中級レベル1,2,3合格です。次、挑戦されますか?」
「お願いします。」
私の成功に、少し歓声が上がった。私は集中して一気に決めた。
「上級火魔法 烈炎弾」
「上級火魔法 烈炎壁」
「上級火魔法 火弾雨」
「「「おお~」」」
大きな感嘆の声がして、盛り上がった。
「セイレーン公爵令嬢、上級レベル1,2,3合格です。」
「あ、ありがとうございました。」
少しびっくりしたが、合格して戻ると、二人が立って迎えてくれた。
「おめでとう、アリアちゃん。ライ先輩並ばれましたね。」
「お前もだろう。」
「先輩方が上手い魔法を見せてくれたからです。」
二人がへへっという顔をしてくれた。テスト時間が終わって、私は剣技のテストで上級レベル2まで合格し、今日のテストは終わった。
「スノーどうだった。」
「土魔法、火魔法、剣技がともに上級レベル3よ。アリアは?」
「土魔法が中級レベル2、火魔法が上級レベル3、剣技が上級レベル2よ。」
「機嫌よさそうね。」
「まあね・・・。」
「何あったの?」
「えっ教えな~い。」
「え~。でも、元気になってよかったわ。でも、教えて」
トントントン
「はーい。」
「お嬢様、公爵様がお呼びです。」
「はーい。スノーじゃーね。」
そう言って抜け出し、お爺様の所に行った。
「お爺様どうなさいました?」
「アリアか・・・。婚約者候補をリストアップした。」
「婚約者候補ですか。」
私は、びっくりした。婚約者候補を既に用意しているのは、少し早い気がしたが、お爺様もできる人なので、急いでくれたんだろう。
「今度は、お前の意見を聞いて決める予定だ、急ぐ必要はない。先方もそのつもりだ。」
「はい。」
「ゆっくり考えてくようにな」
「わかりました。お爺様。」
そのリストは5人以下の通りだった。
ノーム公爵の長子ライアネン
ベルファースト王の嫡子ロシュフォール
次期グレニュー公爵の長子ボッカロン
シーボルト連合王国王太子の嫡子フレイタ
ルーズベルス公国の嫡子ブリューア
「ライアネンと、ロシュフォールは中央学院生だが、面識はあるか?」
「はい。お会いしました。」
「ゆっくり選ぶがいいぞ。」
そう言って、5人のプロフィール等を貰い部屋に戻った。
翌日、回復魔法、軍事シミュレーション、持久力を行い、回復魔法は中級レベル3、軍事シミュレーションは3勝して上級、持久力は満点を取った。最終日、絵画、楽器演奏、ダンス共にエクセレントを取りテスト後半を終えた。2日間あの二人とは合うことが出来なかった。因みに、4日目のスノーは結界作成、魔導具作成はエクセレント、持久力は満点。最終日の罠解除、上級鑑定、会計実務共にエクセレントでテストを終えた。
0
あなたにおすすめの小説
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる