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間章 旅のまにまに
第1話 魔法の国の留学生
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「はーい、授業を始めるわよ。君たちも入学して直ぐだけど、外国から転校生が来たから紹介するわね。」
「ジェシカです。帝国から、この魔法の先進地と言われるベルーフ王国魔法学校に留学する事となりました。まだ、子供なので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。」(ニコッ)
この国に、帝国から留学で来たジェシカは、お姉様の婚約者である、リーゼンハルト帝国皇子の護衛騎士として来た。らしい。お姉様からは、「仲良くしなさいね。」と言われたし、昨日の歓迎会で、リーゼンハルト皇子からも「仲良くしてやってね」と言われた。見た目ただの可愛い少女。でも彼女が、それが護衛騎士なんてどっからどう見ても考えられない。もっ、もしや、イヤ!リーゼンハルト様って少女趣味で、無理矢理連れてくる為に、護衛騎士なんて役職にしたの。えー。
もうこうなったら、お姉様の為に私が化けの皮を剥いであげるんだから。
えっ、私?私はアンジェリカ・ベルーフ。ベルーフ王国のお姫様。現ベルーフ王のお孫様なの。御父様は王太子のリーゼント、お母様は、帝国ハイムサーディシュ公爵の姉であるセウカ、お姉様は、変態皇子の婚約者で、マーリー。あの変態皇子(仮)にお姉様はやらないんだから。
「アンジェリカ様ですね。はじめまして、私はジェシカです。よろしくお願い申し上げます。」(ニコッ)
彼女は、いきなり仕掛けて来た。見た目は私の方が可愛いのに、何故か魅かれるじゃないの。このエンジェールスマイルで、皇子を虜にしたのね。うぎゃー。
「平民の分際で気軽に声かけてくるんじゃないわよ。」
おー言っちゃった。小説でしか読んだことない、いじめっ子貴族の暴言。これで泣いたりしてってへ?
「申し訳ございません、」(ウルッ)
やばい、泣かしちゃった?でもここで引いたら不味い。弱いただの姫だと思われちゃう。
「わかればいいのよ。消えなさい。」
「はい。」(ペコリ)
あっ、居なくなっちゃった。もしかしたら傷つけちゃった?やばいかも・・・・。えぃ。私はお姫様だからいいの。何やってもいいんだもん。
その日は、彼女は授業に来なかった。マジで。クラスメイト達も心配しちゃって、
「アンジェリカ様が言ったから。」
「アンジェリカ様最低。」
「アンジェリカ様って、傲慢。」
等等私を誹謗中傷する声が、陰口で飛び交っている状況。さいですよ・・・・。私が悪いですよ・・・。っと認めるとそれはそれで問題があるので、私は耐えて、忍んで一日を過ごしました。辛かったー。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
翌日、普通の顔でジェシカちゃんが来た。女の子たちは心配して駆け寄って色々聞いているのを私は、そば耳を立てていると、要は、毎日午後は皇子の護衛の任務があるので、研究室に行っているそうだ、この魔法学校は、初等部、中等部、高等部の3つに分かれており、私の初等部1年S組と、皇子やお姉さまの高等部2年S組は同じ校舎にある。皇子についてきた家庭教師のハーバード様は、帝国で魔導博士の称号を受けているので、研究室を与えられている。ハーバード様は頭脳明晰で、イケメンで、あんながお兄様がいたら最高だよ・・・。ってあれ、研究室で午後に・・・。へっ、ハーバード様も、リーゼンハルト様も少女趣味で二人は、ジェシカちゃんを・・・キャー。イヤイヤー。そうだ、お姉様の為に、調査に行かないと。ウフフフフ。
「アンジェリカ様何か悪い顔をされてますが・・・。」
「何でもないわ。」
悪い顔をしていた様で、サーリディ侯爵子に言われてしまった・・・。反省反省。とりあえず、彼女を監視するのよ・・・。
1時限目、2限目を何事もなく過ごした、3時間目である。
「えーっとこの問題は、転校生のジェシカさん実力を見せて貰おうかな?」
「はい、先生」
ジェシカちゃんが初めてさされた。問題は、初級魔法の魔法陣を書くと言う6年生でも難しいもの。その中でも難しい炎をあてるなんて先生の性格の悪さが出ている。魔法学校の新入生に必ず当てて、自分の実力を知らせる問題だ。ジェシカちゃんは、前に出てチョークを持った。
「先生、炎の魔法陣って色々ありますが、どれを書けばいいですか・・・。」
「どれって、一番難しいものだ。」
「はい・・・。」
難しい?そう言えば、魔法陣は、難しいから、略式とか、簡易式とか、簡単にした幾つかのパターンがある。だが、我が学校は、標準形式しか教えないんだよ、ジェシカ君。
私が、また悪い顔をしていると、ジェシカちゃんは、箱に入っているチョークをすべて取り、黒板に投げた。
「はっ?ジェシカさん?」
先生が唖然としていると、チョークが勝手に動き出した。
「先生、安心して下さい。ただのコントロール魔法ですら・・・。」
先生は固まっている。それもそのはず、コントロールの魔法は中級の上位の魔法、それを7歳になるかどうかの子供が使いこなせるはずがない。チョークが踊るように次々と魔法陣が出来ていく。実に異常な光景だ・・・。複数のものをコントロールできる魔導士を見たことがない・・。これが帝国の実力だとしたら、我が国に勝てるよう要素は無いだろう。私達は、凄いスピードで魔法陣が書かれている中、違和感を感じた・・・。あれ、これって何のと思った時
「あっ・・・。これは、国家機密なので・・・。」
「へっ?」
と言って、魔法陣を瞬時に消して書き直した・・・国家機密って・・・?と思ってる間に書き上がった。
「あの、ジェシカさん?あなたは、この魔法陣は・・・・。」
「フレイムバーストの貴国の正規版の魔法陣だと思いますが・・・。」
「これは、我が国の国家機密扱いなんですが・・・。」
「すみません。すぐ消します・・・。」
と言って、瞬間で消した・・・。ジェシカちゃんは、何者・・・・?て言うか、フレイムバーストって魔法何?
彼女が何やら先生と小声で議論終えた後、彼女が振り返って、席に戻る途中、私と目があった。その瞬間、彼女はニコッと笑顔を見せた。えっもしや、私にどーだ。と言いたいのは?喧嘩売られた?マジ?いやいやいや、私はお姫様よ。
そんな感じで午前の授業が終わった。そう言えば、彼女は午後から研究室に行くんだったわね。
「先生、体調が優れないので、医務室で休んできてよろしいですか?」
「アンジェリカ様大丈夫ですか?もしや持病が?誰かお連れして」
「いえ、大丈夫です。1人で行けます。外の空気を吸ってから、医務室にいきますね。」
「お気をつけて。」
そうやって抜け出すと、私は、研究室に向かった。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
全面カーテンがかかっていたが、隙間から覗くことが出来た。キャッ。そう、彼女達3人は、白いガウンの様なものを着ていた。さっきまで制服だったのに、しかも、ハーバード様の膝の上にちょこんと座っている。変態達に囲まれて、ガウンって、イヤー。
と思った瞬間。よろけて、壁にぶつかってしまった。
「何か?」
と言う声が聞こえて、足音が近寄って来た。中から、リーゼンハルト様が覗いて来たが、
「気のせいか。」
シャー。というカーテンを閉める音が聞こえた。私はというと、咄嗟に壁際と床に這いつくばって難を逃れた。こんなの他人に見られたら、何を言われるか。何とかバレなかった。あれ中から、
「とりあえず、お兄ちゃんからしてあげるね。」
「お兄ちゃんじゃいや。」
何?仲良し兄妹ごっこ?ええー、イヤー
「それなら、私からかな」
「よろしくお願い申し上げます。皇子様」
もしかして、ジェシカちゃん、イヤー
「ダメー」
と、私は叫んでドアを開けてそのまま意識を失った。
「ジェシカです。帝国から、この魔法の先進地と言われるベルーフ王国魔法学校に留学する事となりました。まだ、子供なので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。」(ニコッ)
この国に、帝国から留学で来たジェシカは、お姉様の婚約者である、リーゼンハルト帝国皇子の護衛騎士として来た。らしい。お姉様からは、「仲良くしなさいね。」と言われたし、昨日の歓迎会で、リーゼンハルト皇子からも「仲良くしてやってね」と言われた。見た目ただの可愛い少女。でも彼女が、それが護衛騎士なんてどっからどう見ても考えられない。もっ、もしや、イヤ!リーゼンハルト様って少女趣味で、無理矢理連れてくる為に、護衛騎士なんて役職にしたの。えー。
もうこうなったら、お姉様の為に私が化けの皮を剥いであげるんだから。
えっ、私?私はアンジェリカ・ベルーフ。ベルーフ王国のお姫様。現ベルーフ王のお孫様なの。御父様は王太子のリーゼント、お母様は、帝国ハイムサーディシュ公爵の姉であるセウカ、お姉様は、変態皇子の婚約者で、マーリー。あの変態皇子(仮)にお姉様はやらないんだから。
「アンジェリカ様ですね。はじめまして、私はジェシカです。よろしくお願い申し上げます。」(ニコッ)
彼女は、いきなり仕掛けて来た。見た目は私の方が可愛いのに、何故か魅かれるじゃないの。このエンジェールスマイルで、皇子を虜にしたのね。うぎゃー。
「平民の分際で気軽に声かけてくるんじゃないわよ。」
おー言っちゃった。小説でしか読んだことない、いじめっ子貴族の暴言。これで泣いたりしてってへ?
「申し訳ございません、」(ウルッ)
やばい、泣かしちゃった?でもここで引いたら不味い。弱いただの姫だと思われちゃう。
「わかればいいのよ。消えなさい。」
「はい。」(ペコリ)
あっ、居なくなっちゃった。もしかしたら傷つけちゃった?やばいかも・・・・。えぃ。私はお姫様だからいいの。何やってもいいんだもん。
その日は、彼女は授業に来なかった。マジで。クラスメイト達も心配しちゃって、
「アンジェリカ様が言ったから。」
「アンジェリカ様最低。」
「アンジェリカ様って、傲慢。」
等等私を誹謗中傷する声が、陰口で飛び交っている状況。さいですよ・・・・。私が悪いですよ・・・。っと認めるとそれはそれで問題があるので、私は耐えて、忍んで一日を過ごしました。辛かったー。
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翌日、普通の顔でジェシカちゃんが来た。女の子たちは心配して駆け寄って色々聞いているのを私は、そば耳を立てていると、要は、毎日午後は皇子の護衛の任務があるので、研究室に行っているそうだ、この魔法学校は、初等部、中等部、高等部の3つに分かれており、私の初等部1年S組と、皇子やお姉さまの高等部2年S組は同じ校舎にある。皇子についてきた家庭教師のハーバード様は、帝国で魔導博士の称号を受けているので、研究室を与えられている。ハーバード様は頭脳明晰で、イケメンで、あんながお兄様がいたら最高だよ・・・。ってあれ、研究室で午後に・・・。へっ、ハーバード様も、リーゼンハルト様も少女趣味で二人は、ジェシカちゃんを・・・キャー。イヤイヤー。そうだ、お姉様の為に、調査に行かないと。ウフフフフ。
「アンジェリカ様何か悪い顔をされてますが・・・。」
「何でもないわ。」
悪い顔をしていた様で、サーリディ侯爵子に言われてしまった・・・。反省反省。とりあえず、彼女を監視するのよ・・・。
1時限目、2限目を何事もなく過ごした、3時間目である。
「えーっとこの問題は、転校生のジェシカさん実力を見せて貰おうかな?」
「はい、先生」
ジェシカちゃんが初めてさされた。問題は、初級魔法の魔法陣を書くと言う6年生でも難しいもの。その中でも難しい炎をあてるなんて先生の性格の悪さが出ている。魔法学校の新入生に必ず当てて、自分の実力を知らせる問題だ。ジェシカちゃんは、前に出てチョークを持った。
「先生、炎の魔法陣って色々ありますが、どれを書けばいいですか・・・。」
「どれって、一番難しいものだ。」
「はい・・・。」
難しい?そう言えば、魔法陣は、難しいから、略式とか、簡易式とか、簡単にした幾つかのパターンがある。だが、我が学校は、標準形式しか教えないんだよ、ジェシカ君。
私が、また悪い顔をしていると、ジェシカちゃんは、箱に入っているチョークをすべて取り、黒板に投げた。
「はっ?ジェシカさん?」
先生が唖然としていると、チョークが勝手に動き出した。
「先生、安心して下さい。ただのコントロール魔法ですら・・・。」
先生は固まっている。それもそのはず、コントロールの魔法は中級の上位の魔法、それを7歳になるかどうかの子供が使いこなせるはずがない。チョークが踊るように次々と魔法陣が出来ていく。実に異常な光景だ・・・。複数のものをコントロールできる魔導士を見たことがない・・。これが帝国の実力だとしたら、我が国に勝てるよう要素は無いだろう。私達は、凄いスピードで魔法陣が書かれている中、違和感を感じた・・・。あれ、これって何のと思った時
「あっ・・・。これは、国家機密なので・・・。」
「へっ?」
と言って、魔法陣を瞬時に消して書き直した・・・国家機密って・・・?と思ってる間に書き上がった。
「あの、ジェシカさん?あなたは、この魔法陣は・・・・。」
「フレイムバーストの貴国の正規版の魔法陣だと思いますが・・・。」
「これは、我が国の国家機密扱いなんですが・・・。」
「すみません。すぐ消します・・・。」
と言って、瞬間で消した・・・。ジェシカちゃんは、何者・・・・?て言うか、フレイムバーストって魔法何?
彼女が何やら先生と小声で議論終えた後、彼女が振り返って、席に戻る途中、私と目があった。その瞬間、彼女はニコッと笑顔を見せた。えっもしや、私にどーだ。と言いたいのは?喧嘩売られた?マジ?いやいやいや、私はお姫様よ。
そんな感じで午前の授業が終わった。そう言えば、彼女は午後から研究室に行くんだったわね。
「先生、体調が優れないので、医務室で休んできてよろしいですか?」
「アンジェリカ様大丈夫ですか?もしや持病が?誰かお連れして」
「いえ、大丈夫です。1人で行けます。外の空気を吸ってから、医務室にいきますね。」
「お気をつけて。」
そうやって抜け出すと、私は、研究室に向かった。
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全面カーテンがかかっていたが、隙間から覗くことが出来た。キャッ。そう、彼女達3人は、白いガウンの様なものを着ていた。さっきまで制服だったのに、しかも、ハーバード様の膝の上にちょこんと座っている。変態達に囲まれて、ガウンって、イヤー。
と思った瞬間。よろけて、壁にぶつかってしまった。
「何か?」
と言う声が聞こえて、足音が近寄って来た。中から、リーゼンハルト様が覗いて来たが、
「気のせいか。」
シャー。というカーテンを閉める音が聞こえた。私はというと、咄嗟に壁際と床に這いつくばって難を逃れた。こんなの他人に見られたら、何を言われるか。何とかバレなかった。あれ中から、
「とりあえず、お兄ちゃんからしてあげるね。」
「お兄ちゃんじゃいや。」
何?仲良し兄妹ごっこ?ええー、イヤー
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