攻略本片手に異世界へ 〜モブは、 神様の義祖母 〜

出汁の素

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間章 旅のまにまに

第3話 魔法の国のお姫様

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「うっうー」

 目が醒めると、そこは王城の自室のベットだった。 

「あれ、確か学校で気を失って、」

 ふと窓から外を見ると、城庭の木々は綺麗な花が咲き乱れている。

「どれだけ寝ていたんだろう。」

 まだ醒め切らない頭でぼんやりと考えていた。今まで倒れて意識を失うことがあっても、そんなに長く目が醒めない事は無かった。窓の外を見ると、数週間寝てたんだろう。こんなに長く寝るなんて、私はもう長くないんだろう。そう思うと泣けてきた。まだ7歳なのに、まだ何にもしてないのに、神様。と、止めどなく涙が出てきた。
 おいおい声を出して泣いていると、扉から、1人の少女が入ってきた。

「あっ、アンジェリカ様、起きられたの?」

 ジェシカだ。何故ここに居るのか分からないが、とりあえず、涙を拭きながら、

「ジェシカさん、なぜ?」

「何故って、アンジェリカ様が倒れた後、大変だったんだから。」

 そう、私は研究室に入って倒れた。当然だが、お姫様である。どんだけ大騒動になったかは、想像に難くない。

「ごめんなさい。」

「えっ、えーと。」

 愛玩平民とはいえ、ご迷惑をかけたら、謝る様に躾けられてきたので、つい謝ってしまったが、謝ったことで困らせているようだ。

「大丈夫よ。マーリー様が謝られたから。」

「へっ、お姉様が。」

 あぁ、お姉様に謝らせてしまった。私のせいで。

「マーリー様達呼んでくるわね。」

「えっ」

 えっと、彼女ただの愛玩平民よね。城内を自由に歩き回れる訳ないのに、しかもお姉様を呼びに行くなんて、そんなに警備の甘い城ではないわ。もしや、城内全員あの子の虜に・・・。なんてこともないか。
 本当に、私どうなっちゃうんだろう。死んじゃうのかな?やっぱり泣けてきた。5分程泣いていると、疲れて寝てしまった。

「あっ、また寝ちゃったか。」
「すいません。うちの妹が、ご迷惑ばかりかけて。」
「でも、治ってよかったじゃないですか。」
「原因が呪いなんて、呪いを掛けてた術者を捕まえて貰って、すみません。」
「大丈夫ですよ。将来私の妹になる子だから、守ってあげないと。」
「リーゼンハルト様。」
「マーリー。」
「あの、原因調べたのも、術者捕まえたのも、呪いを解いたのも、僕達なんですが。」
「リーゼンハルト様達、自分の世界に入りすぎです。」
「呪い本当に解けたのかしら?」
「えーと、何度も確認しましたから、でも体力が落ちてるので、リハビリからですよ。」
「リハビリか、ジェシカちゃん付き合ってあげられない?」
「私からもお願いします。」
「えー。治すまでのお約束では?」
「リハビリも治療では?」
「それを言うなら、治療薬の素材を取りに、中型迷宮を3カ所計70回周回するのは、治療に入らないのでは?」
「だって手に入らないんだろう?」
「いえ、調べたら、王国や帝国内に結構あるらしいよ。通常網と、輸送網を充実させれば、いいんじゃない?」
「王国の予算じゃ無理よ」
「民間に商売としてやらせれば良いんじゃ?帝国はそうしてるよ。」
「そうなの?」
「俗に言う、規制緩和ね。」
「帝国からお菓子、お洋服とか色々持ってこれるわよ。」
「良いわね。でもそうすると、王国経済が、」
「王国の産業は、ジェシカちゃんが何とか、」
「私はそもそも鍛治師で、」
「何とかしてくれるでしょう。」
「えー。」
「お願い、ジェシカちゃん。」
「あうー。」
「それにしても、アンジェリカを治して、王国も豊かにしてくれてありがとうございます。」(ニコッ)
「やー。」

 うるさいな。ボーッとした頭で枕元で騒いでいる声を聞いていた。私治ってるのー。

「あっ」
 私は大声を上げて起きた。

「やっと起きたの~。心配だったわ。」
「お姉様。お姉様~。」

 私は、お姉様に抱き着いた。色々な気持ちが入り混じり過ぎて訳が分からなくなったの。

「大丈夫よ・・・。アンジェリカ、あなたは治ったの・・・。」
「はへ?」

 お姉様は、私を抱きしめながら泣いていた。

「ジェシカちゃんが、ジェシカちゃんが治してくれたの・・・。」
「えっ、何でなの・・・。」
「アンジェリカ、あなたを治してくれたのよ・・・。」

 お姉様が訳の分からないことを言い出している、愛玩平民が私を助けたって?

「お姉様どういうことですの?」
「アンジェリカ、あなたは呪いに掛かってたの、ネストイウス伯爵派の者にね。それを、ジェシカちゃんが突き止めて、犯人を捕まえて、呪いを解いてくれたの・・・。」

 お姉様もやられてしなったのか・・・。やっぱり言っていることが分からない。

「なんか、凄いことの様ですが、出来るわけないじゃないですか・・・。騙されているんじゃ・・・。」
「信じられないかもしれないけど・・・。事実なのよ。」

 うーん。一つひとつ聞いて、論破していくしかない。出来るかな?

「お姉様、よく聞いて、教えて下さい。まず、呪いはどうやって突き止めたんですが?」
「うーんと、アンジェリカちゃん、ハーバードさんの研究室前で倒れたじゃないの。その時に、ジェシカちゃんが診断してくれたの。神具で。」

 神具?王国中探しても原因が分からなかったし、そんな神具聞いたことも無い。なのに、愛玩平民がそんな簡単に分かる様な神具を持ってるの?

「何でそんなもの。」
「持ってるんだからしょうがないじゃないの。」

 うー。そうか、その神具があったから、リーゼンハルト様とハーバード様に近寄れたのか。

「でね、リーゼンハルト様に私が呼ばれて、全て説明を受けたの。アンジェリカ、あなたがネストイウス伯爵派の者、正確には、ヨシュア・ネストイウスを通じて、ローデン・ハイネス次席宮廷魔導師に呪いを掛けられてたの。」
「ヨシュアと、ローデンに。」

 ヨシュアは、私の幼馴染みで、お友達、同級生でもある。ローデンは、一時期、私の魔法の家庭教師役をやってくれた。信用していた2人だった。

「そうよ。ヨシュアから、お菓子とか、色々もらって食べたでしょう。そこに呪いの触媒が練り込まれていて、時間をかけてゆっくり貴方を籠絡する呪いがかけられたの。」
「籠絡?」
「そう、貴方を操り人形にした上で、私を殺して、国を奪おうと、画策していたらしいわ。貴方はもう少しで、操り人形だったのよ。ローデンや、ネストイウス派の貴族達は、ジェシカちゃん達が捕まえてくれたけどね。」

 操り人形、やばかったの。って前に、ジェシカちゃんがローデンや、ネストイウス派の貴族達を捕まえるって。

「ジェシカちゃんにそんなこと。」
「そう、大変だったみたいで、3日かかったらしいわ。計60人の爵位持ちを捕まえるのに。」
「マーリーさん、騎士等を入れると、2631人だぞ。」
「リーゼンハルト様、貴方は、ジェシカちゃんの後ろで、指揮をとっていただけでしょ。」
「いや、一応、125人倒したぞ。それに、ジェシカは、私の護衛騎士だから、護衛騎士の手柄は、」
「護衛騎士の手柄です。リーゼンハルト様。」
「マーリーさん。」
「話の腰が折れたわね。続けるわ。」

 って言うか、何なのよ。愛玩平民が、何で、大手柄的なのよ。

「捕まえた後、貴方を治療するのに、ローデンを捕まえても駄目らしく、治す薬を用意しないといけなくなったんだけど、材料が足りなくで、ジェシカちゃんと、ハーバードさんが、近所のバララッシュの迷宮の最深部のボスを倒すと10回に1度位の確率で得られる、パパパイバイバの実が8つ必要だったので、70回周回して、確保してもらって、ジェシカちゃんが貴方を治す薬を作って、治してくれたの。」
「はぃ?バララッシュの迷宮って、最深部に行った騎士や冒険者は、今王国に8人しかいない位、難しい迷宮よね。ジェシカちゃんがどうやって?ハーバード様ならともかく。」
「それは、帝国正騎士だし。」
「後、どうしてジェシカちゃんが、薬師の様な事が出来るの?しかもどうやって?」

 ありえない、ありえない、ありえない、ありえない。同い年のジェシカちゃんが、そんなことが出来るなんて、きっとジェシカちゃんに騙されているんだわ。ローデンも、ヨシュアもそんなことする訳ないし。

「みんな、騙されているんだわ。ジェシカちゃんに、お姉様も、ハーバード様もリーゼンハルト様も。」
「アンジェリカ。」
「あの、愛玩平民に。」
「「「「愛玩平民?」」」」

 あっ、言ってしまった。部屋中凍りついた様に、静まり帰り、ジェシカちゃんは、下を向いて、肩を震わしている。

「ジェシカちゃん。あの」

 みんな下を向きだし、肩を震わしている。きっと怒っているんだわ。私はなんてことを、と悲嘆に暮れかけたその時。

「く、く、くくく。うっははははー。」

 と、ジェシカが笑い出すと、みんなは、堪えていた笑いを吹き出す様に笑い始めた。

「愛玩平民だって~。ワギャハハハ。」
「だって、愛玩って、ウフフフ」
「ジェシカちゃんが愛玩?どこが、ハハハァ」

 みんなが急に笑い出したので、私は泣き出してしまった。

「だって、だって、ハーバード様にお兄ちゃんって。ハーバード様の膝に乗って」

 みんな、一瞬笑いが止まり、次の瞬間、再び腹を抱えて笑い出した。

「ジェシカが僕にお兄ちゃんって、ヨシヨシ」
「だってねー。お兄ちゃん。」
「アンジェリカ、ジェシカはね、ハーバードさんの妹さんなのよ。本当に。」
「僕は、この国には、両親に頼まれて、ジェシカの保護者として付いてきただけだし。」

 えー。じゃあじゃあ。

「研究室で、何やってたの?」
「へっ?お昼食べて、魔力特性の測定。」

 ジェシカが普通に答えた。

「魔力特性?」
「そう、専用魔導具の作成に必要だから。」
「魔導具?」
「アンジェリカ様もいります?」
「私は欲しい。」
「マーリー様?」

 お姉様は、目をキラキラさせて欲しがっている。多分何かあげないとダメなやつだ。ジェシカちゃんが狼狽えてる。

「あのあの。ジェシカちゃんさっき、薬師って、」
「あぁ。ジェシカは、帝国の民間研究所の研究員で、帝国中央学院の教師でもあるんだよ。それに、鍛治や、魔導具作りも出来るんだよ。」
「お兄ちゃんは、帝国中央学院の講師だから、私の方が上かな?」
「しょぼ~ん」
「ごめんお兄ちゃん。」

 2人で、ボケツッコミをやってるが、実は2人は帝国の頭脳なの?

「そして、2人は、僕のブレーン」
「「ハイ、ハイ。」」
「2人で帝都に戻ろうか?」
「お兄ちゃん、そうだね。それも良いね。」
「ごめんなさい。お二人さん。」

 えっ、帝国第二皇子相手に、大丈夫なの?

「でもでも、研究者なのに、騎士って?」

「あぁ、ジェシカちゃんは、我が国の騎士だよ。帝国正騎士にして、帝国軍大尉。」
「大尉ってそれなりに偉い感じだよ。多分、だよねお兄ちゃん。」
「多分、帝位を継ぐ見込みが無いので他国に婿入りする皇子の護衛隊長をやれる位偉いんじゃない?」

 はぁ。本当に研究者で騎士なのね。

「ところで、アンジェリカ。ジェシカちゃんを愛玩平民呼ばわりした罰どうしようか?」
「お姉様、罰って?」

 お姉様が罰と言っている、やばいかも。

「ジェシカちゃんって、留学中の帝国皇子の護衛隊長じゃん。帝国正騎士を愛玩平民って、戦争になってもおかしくないわよ。」
「アンジェリカ様、戦争しますか?」
「イヤー。」
「では、最悪の罰をします。」

 きゃー。


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 アンジェリカ様は死刑に、・・・

 なんてことはなく、罰としてアンジェリカ様は私の友達になった。ベース素直で、背伸びしてただけなので、すぐに仲良しになった。

 それから、私は、商会を作った。マーリー様に国の発展を頼まれたからだ。通信と、道路工事、輸送等を総合的にやる商会だ。アンジェリカ様と1:9の共同出資にして、立場上は、少額出資のアンジェリカ様を商会の顔に据えた。アンジェリカ様は、面倒くさいとは言ってるものの。お小遣いが増えるだけじゃなく、国の発展にも貢献出来るので満足している。
 アンジェリカ様との、学校生活は、子供として充実したものだった。金儲けしたり、迷宮に潜ったり、農園作ってレア薬草を闇栽培したり、鉱山開発したり、金儲けしたり、学校の教科書を刷新したり、王国の行政改革したり、金儲けしたり、神殿建てたり色々したが、唯一恋は出来なかった。イケメンは沢山いたのに、近寄るなオーラを出してる4人組がいたせいだ。
 そうこうしている間に2年が経った。

 何故か、王の謁見の間だ。

「帝国正騎士ジェシカ大尉殿。貴殿の、我が国の発展に寄与したことに感謝し、他国の騎士として、異例ながら正一位白銀騎士勲章を授ける。」
「はっ、今日は挨拶だけって聞いてたのに。」(涙)
「ジェシカ、ここにいるみんなは、貴方に挨拶したくて集まったのよ。」
「アンジェリカ~。」
「ジェシカは涙もろいんだから。」

 そう、私が蹇々諤々政策論争した、大臣達や、開発道路のコスト負担で交渉した貴族達、迷宮で助けてあげた騎士達、盗賊集団を壊滅させた領地の領主達。あと、同級生や、商会幹部もいる。

「ジェシカ、私からのお礼。」

 アンジェリカ様は、私に勲章をくれた。下手くそな作りだけど、一目で手作りって分かった。

「ありがとう。アンジェリカ。」
「ジェシカ、友情勲章よ。」

 アンジェリカ様を抱きしめて、また泣いた。

「アンジェリカ、私から」

 そう言って、アンジェリカに指輪を渡した。

「ありがとう、ジェシカ」
「このリングは特殊で、死にそうになった時に、仮死状態にして、転送するの。」
「えっ。」

 私が小声で囁くと、アンジェリカ様は、目を見開いた。私のとお揃にしたよ。と私は、指輪を見せた。オリハルコンのベースに小さな宝玉が入れてある。この宝玉は、インビジブルドラゴンのドロップアイテムで、莫大な魔力が凝縮されており、その魔力を認識阻害されている。って攻略本に載ってた物だ。アイテムの性質上バレたら不味く、莫大な魔力が必要なので、このアイテムと、オリハルコンがマストとなる。

「ありがとう。」
「転送は、ここにしようか?」
「ここ?」
「そう。それとこれ。」

 私は液体の入った小瓶を渡した。

「これは、エクストラポーション。生きてさえいれば、何とか命を取り止めさせるレベルのポーション。三本渡しとくわね。何かあったら使ってね。」
「ありがとう。」

「じゃあね。」
「うん。」

と言って、振り返ると、マーリー様が立っていた。

「ジェシカちゃん。これ。」
「何ですか?」

マーリー様が勲章を山程渡してきた。
「各人からの感謝を込めた、勲章の数々よ。私の正二位最高女性勲章も入っているわ。」
「でも、他国の方からは。」
「リーゼンハルト様は良いって言ってたから大丈夫ですわ。帝国には、正式に通知を送っておけば問題ないし、」
「わかりました。貰っておきます。」

 マーリー様はキュートな笑みを浮かべて、小声で、

「あと、アンジェリカにあげた指輪、私も欲しいわ。」
「あー。あれは、アンジェリカ様と私の友情の指輪ですわ。マーリー様がリーゼンハルト様とご結婚される際にご贈呈致しますわ。それまで私の商会の配当は全てマーリー様に利子なしでお貸ししますのでより良い国にいて下さいね。」
「ありがとう。」

 マーリー様は私を抱きしめて、涙を流した。先に挨拶を済ませたリーゼンハルト様のことを思ってだろう。

「リーゼンハルト様は、必ずお守りして、マーリー様にお渡しせますからね。」
「ありがとう、ジェシカ。よろしくね。」

 その後、みんなに挨拶を済ませ謁見の間の入り口に来た。

「皆様、私のためにありがとうございます。私は、この後、リーゼンハルト皇子の護衛騎士長として、世界各国を回ってきます。私の人生の中で最高の2年間でした。ありがとうございました。」

 と深々と頭を下げた。

「あの、済まんが、」

 と、国王が声をかけてきた。

「王さま?」

 いつも政策論争で、蹇々諤々にやり合った王様だ。

「わしの、勲章はいつ受け取ってくれるかのう。」
「ひゃー。すみませんでした。」

 と、謁見の間は、笑いにつつまれた。王様も満足そうに勲章を私に授与し、私は、謁見の間から出て行った。リーゼンハルト様も準備を終わらせて、馬車が王城の馬車留めについたところだった。

「お待たせしました。」
「いや、今着いたところだよ。行こうか。」
「はい。」

 私は、護衛騎士長として、森でお友達になった、ユニコーン(子供)に乗り、馬車の前を進み出した。
 王城から出ると、王国の国軍、各貴族軍の騎士達が町の出口まで並んで敬礼をし、町の人や、商会の人達等がところ狭しと見送ってくれている。

 私の今までの人生の中で最高の日なった。
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