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04:『記憶にない物語』の始まり≫≫
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薄暗い闇の中。
男はまた後ろから突っ込もうとしていた。
強引に、無造作に、私のアレの中に。
――なんで? どうしてこうなっちゃったの? もうやめて、顔を近づけてこないで! 嫌っ!
斜め後ろの座席に座った男は私が持っているポップコーンの紙パックに手を突っ込んだ。ちょっと! 顔、近いから! ああ、もう! 肩や服にボロボロこぼすなっ! なに、何なの、このシチュエーション。おかしくない?
そう、なぜ私はさっき出会ったばかりのこの男と映画館にいて、なぜ名前も知らないこの男と他愛もない恋愛映画を観ているのだろうか。考えてみても仕方がない。
せっかくお金も払ったことだし、とりあえずポップコーンさえ与えておけば身の危険はなさそうだ。私は気を取り直して映画に集中することにした。
やがてスクリーンには大きくタイトルが映された。
(さあ、物語を始めよう――)
そう言って手を差し伸べてきた時は新手のナンパか何かだと思ったが、どうにもこの体たらくからしてそういうわけでもないらしい。
男は私の列の座席の背もたれにだらしなく腕をかけた。
「しっかし、つまらん映画だな。まあ、お前さんの人生よりはマシかな」
そのつまらん人生の女子高生からポップコーンを摘まんで貪り食っているいるあんたはいったい何なんだと言いたかったが確かにその映画は何のひねりもないベタベタの恋愛ドラマだった。そのせいか休日だというのに私たち以外にほとんど観客はいない。
てか、『私たち』と一括りにするのは文法的に間違ってやしないか。もとい、『私』 以外には 『コイツ』 しかいない! うん、これ正解。
「なんでこんなところまで付いて来るんですか?」と私は小声で言う。
「付いてきたんじゃない。とばしたんだ」
「はあ?」
「駅のホームから映画館まで歩いてる場面なんて必要ないし、退屈だろ? だからとばしたんだよ」
――また、わけのわからないことを言い出した。
「たとえば」と、男はスクリーンを指差した。
人気男性ユニットが歌うバラード曲をバックにヒロインがイルミネーションを眺めている場面だった。
「この映画だって脚本と編集があってこそ成り立ってるのはわかるよな。そこに物語がある以上、意味のない場面なんてものは存在しない。必要のない場面は全てカットするからだ、そうだろ?」
「そ、そりゃ映画だもん」
「だったら、もしも主人公が何にも行動しない……そうだな、空白の二ヶ月の期間があるとしたらどうするか?」
『二ヶ月』という言葉に私は少しドキリとした。
「簡単さ、極端に言えば?『あれから二ヶ月が過ぎた』なんてテロップでも出しときゃいい。それがもし小説だったら、章を変えて冒頭にそう書けばいいだけの話だ」
スクリーンの中ではヒロインが交通事故で死んでしまった恋人のことを回想している。恋人の笑顔や思い出が短いカットバックで紡がれていく所謂『お涙頂戴シーン』だ。
だが、私は映画そっちのけで男の方を振り返った。非常灯からの緑色の光が男の顔を半分シルエットに照らし出している。男は視線をゆっくりとスクリーンから私の方に移した。
「さてそこで問題。麗美ちゃん。君はこの二ヶ月の間、何か行動したかい? この二ヶ月の間に何か記憶に残るような事件はあったかい? はっきり覚えてるかな?」
「は? あたりまえじゃない。私は……」
「そりゃそうだよね、あたりまえだ。だってこの世界は映画なんかじゃない。たとえ記憶に残るようなことが何も起こらなかったとしても普通だったら大抵のことは覚えてる」
頭の奥の方にキリキリと痛みを感じる。
まただ。
あの二日酔いのような痛み。自分の頭の中に記憶を無理やり貼り付けていっているあの感じ。
「だったら……そうだな、もちろん去年の誕生日のことだって覚えてるよね。どこで誰と過ごしたか、とか?」
何かが物凄い勢いで頭の中にペタペタと貼り付いていく。男の問いかけに素早く反応して曖昧なところが急速に補われていく気がした。
「去年は、友達と――蘭とディズニー・シーに行ったわ……」
「中学校の時の入学式は? 晴れてた? それとも雨だったかな?」
私は必死に思い出そうとする。
思い出す? いや、違う。そうじゃない。
「晴れてたわ……桜が綺麗で、私は、お父さんと……」
間を与えず、男は矢継ぎ早に言葉を浴びせかけてくる。
「君にお父さんいたっけ?」
「は? いるわよ! いるに決まってんじゃ……」
私は思わず立ち上がる。
そして、ハッとなった。
「その時は……いたわ」
「そうだね。じゃあ今は?」
「今は……?」
「お父さんの職業は?」
「職業は……」
私は混乱していた。
違う、思い出してるんじゃない。
カットバック。編集作業。世界五分前仮説。
何者かが私の記憶を作り出そうとしている。
急に吐き気をもよおしてきた。トイレに駆け込みたかった。手のひらで口を押さえ、シートにもたれ掛かる。
「すまなかった。少し荒療治だったかもしれないけど、まず君に状況を認識してもらわなきゃどうにもならないんでね。いいかい、君はここで十七年生きてきたつもりだろうが実はそうじゃない。君はまだ 『この世界』 に来て三十分すら経ってないないんだよ」
屈み込む私の肩にそっと手を触れ、男は耳元でそう囁いた。
「俺の名前は上条だ。君をナビゲートするために来た。君がこの仮想現実からもとの世界に戻るためのね」
激しい動悸とめまいの中で彼がこう言ったのを覚えている。
「書き直そう、もう一度……………………………………
…………………………………………………………………………………
▼ ▲ ▼ ▲ ▼ ▲
…………………………………………………………」
「ねえ、麗美」
「わっ!」
「な……なに、どうしたの?」
デイパックを背負った蘭が目を真ん丸に開いて私を見ている。
息が乱れていた。
「……ううん、何でもないの。な、なんだか喉乾いちゃったな」
私は近くの自販機に駆け寄り、硬貨を投入しようとしたが手が震えてうまくいかない。
――なにこれ、なにこれ、なにこれ?!
やっとの思いでボタンを押し、ゴトリと紅茶が落ちてきた。自販機が機械音でお礼を告げる。
『アリガトウゴザイマシタ! ……キミハオクビョウスギル』
「ひっ!」
私は自販機のスピーカーを思わず手で押さえた。蘭の方を振り返って笑ってみせる。
「ら、蘭も何か飲む? お、おごるよ? そそそ爽健美茶だよね、そそそそうだよね」
「え? うん。ありがと……」
ゴトリ。
「ねえ、麗美ってさ……イトベーユのこと――」
私は確信した。このシチュエーションは間違いない。『二ヶ月前』のアレだ。
「ひょっとして――」
「ちょ、ちょーっと待った!」
蘭の言葉を遮さえぎるようにして私は口を挟む。
「な、なんか勘違いしてるんじゃない? 絶対なんか勘違いしてるよ、蘭ってば。あは、あははははは」
「あたしのことだったら別に気にしなくていいんだよ。ホントにただの幼馴染みなだけなんだし。あいつだって麗美のこと可愛いって言ったし。麗美だってさっき、図書館であいつのことじっと見てたじゃん」
同じだ。この間と寸分違わぬ同じ言葉だ。
「だから、それは……違うんだって」
――私は…………また、逃げるのか?
「誤解だよ」
――あんなに……あんなに、後悔したじゃないか……。
「その、私は……」
(だから君の人生は始まらないんだ。何もね――)
「私は……」
(さあ、物語を始めよう――)
私は蘭に向かってぐっと頭を下げた。
「ごめんね、蘭。違ってなんかいない。誤解でもない。私は……井戸部くんのことが好き。好きになっちゃったの」
私たちの傍らを轟音と共に快速電車が物凄い勢いで通過していった。
ふいに私は誰かに見られているような気持ちになった。まるで映画館のスクリーンの中に自分が入り込んでしまったような、そんな感じ。
顔を上げ、ハッと振り返ると、駆け抜けていく電車の中から男がこちらを見つめているのが一瞬見えたような、そんな気がした。ツバ広のハット、黒シャツに黒チェスターの男。
気のせいかもしれない。けれど上条と名乗ったあの男がこちらを讃えるように小さく拍手をしていたような、そんな――
私の始まらない物語は、今ようやく始まりを告げた。
……の、だろうか?
男はまた後ろから突っ込もうとしていた。
強引に、無造作に、私のアレの中に。
――なんで? どうしてこうなっちゃったの? もうやめて、顔を近づけてこないで! 嫌っ!
斜め後ろの座席に座った男は私が持っているポップコーンの紙パックに手を突っ込んだ。ちょっと! 顔、近いから! ああ、もう! 肩や服にボロボロこぼすなっ! なに、何なの、このシチュエーション。おかしくない?
そう、なぜ私はさっき出会ったばかりのこの男と映画館にいて、なぜ名前も知らないこの男と他愛もない恋愛映画を観ているのだろうか。考えてみても仕方がない。
せっかくお金も払ったことだし、とりあえずポップコーンさえ与えておけば身の危険はなさそうだ。私は気を取り直して映画に集中することにした。
やがてスクリーンには大きくタイトルが映された。
(さあ、物語を始めよう――)
そう言って手を差し伸べてきた時は新手のナンパか何かだと思ったが、どうにもこの体たらくからしてそういうわけでもないらしい。
男は私の列の座席の背もたれにだらしなく腕をかけた。
「しっかし、つまらん映画だな。まあ、お前さんの人生よりはマシかな」
そのつまらん人生の女子高生からポップコーンを摘まんで貪り食っているいるあんたはいったい何なんだと言いたかったが確かにその映画は何のひねりもないベタベタの恋愛ドラマだった。そのせいか休日だというのに私たち以外にほとんど観客はいない。
てか、『私たち』と一括りにするのは文法的に間違ってやしないか。もとい、『私』 以外には 『コイツ』 しかいない! うん、これ正解。
「なんでこんなところまで付いて来るんですか?」と私は小声で言う。
「付いてきたんじゃない。とばしたんだ」
「はあ?」
「駅のホームから映画館まで歩いてる場面なんて必要ないし、退屈だろ? だからとばしたんだよ」
――また、わけのわからないことを言い出した。
「たとえば」と、男はスクリーンを指差した。
人気男性ユニットが歌うバラード曲をバックにヒロインがイルミネーションを眺めている場面だった。
「この映画だって脚本と編集があってこそ成り立ってるのはわかるよな。そこに物語がある以上、意味のない場面なんてものは存在しない。必要のない場面は全てカットするからだ、そうだろ?」
「そ、そりゃ映画だもん」
「だったら、もしも主人公が何にも行動しない……そうだな、空白の二ヶ月の期間があるとしたらどうするか?」
『二ヶ月』という言葉に私は少しドキリとした。
「簡単さ、極端に言えば?『あれから二ヶ月が過ぎた』なんてテロップでも出しときゃいい。それがもし小説だったら、章を変えて冒頭にそう書けばいいだけの話だ」
スクリーンの中ではヒロインが交通事故で死んでしまった恋人のことを回想している。恋人の笑顔や思い出が短いカットバックで紡がれていく所謂『お涙頂戴シーン』だ。
だが、私は映画そっちのけで男の方を振り返った。非常灯からの緑色の光が男の顔を半分シルエットに照らし出している。男は視線をゆっくりとスクリーンから私の方に移した。
「さてそこで問題。麗美ちゃん。君はこの二ヶ月の間、何か行動したかい? この二ヶ月の間に何か記憶に残るような事件はあったかい? はっきり覚えてるかな?」
「は? あたりまえじゃない。私は……」
「そりゃそうだよね、あたりまえだ。だってこの世界は映画なんかじゃない。たとえ記憶に残るようなことが何も起こらなかったとしても普通だったら大抵のことは覚えてる」
頭の奥の方にキリキリと痛みを感じる。
まただ。
あの二日酔いのような痛み。自分の頭の中に記憶を無理やり貼り付けていっているあの感じ。
「だったら……そうだな、もちろん去年の誕生日のことだって覚えてるよね。どこで誰と過ごしたか、とか?」
何かが物凄い勢いで頭の中にペタペタと貼り付いていく。男の問いかけに素早く反応して曖昧なところが急速に補われていく気がした。
「去年は、友達と――蘭とディズニー・シーに行ったわ……」
「中学校の時の入学式は? 晴れてた? それとも雨だったかな?」
私は必死に思い出そうとする。
思い出す? いや、違う。そうじゃない。
「晴れてたわ……桜が綺麗で、私は、お父さんと……」
間を与えず、男は矢継ぎ早に言葉を浴びせかけてくる。
「君にお父さんいたっけ?」
「は? いるわよ! いるに決まってんじゃ……」
私は思わず立ち上がる。
そして、ハッとなった。
「その時は……いたわ」
「そうだね。じゃあ今は?」
「今は……?」
「お父さんの職業は?」
「職業は……」
私は混乱していた。
違う、思い出してるんじゃない。
カットバック。編集作業。世界五分前仮説。
何者かが私の記憶を作り出そうとしている。
急に吐き気をもよおしてきた。トイレに駆け込みたかった。手のひらで口を押さえ、シートにもたれ掛かる。
「すまなかった。少し荒療治だったかもしれないけど、まず君に状況を認識してもらわなきゃどうにもならないんでね。いいかい、君はここで十七年生きてきたつもりだろうが実はそうじゃない。君はまだ 『この世界』 に来て三十分すら経ってないないんだよ」
屈み込む私の肩にそっと手を触れ、男は耳元でそう囁いた。
「俺の名前は上条だ。君をナビゲートするために来た。君がこの仮想現実からもとの世界に戻るためのね」
激しい動悸とめまいの中で彼がこう言ったのを覚えている。
「書き直そう、もう一度……………………………………
…………………………………………………………………………………
▼ ▲ ▼ ▲ ▼ ▲
…………………………………………………………」
「ねえ、麗美」
「わっ!」
「な……なに、どうしたの?」
デイパックを背負った蘭が目を真ん丸に開いて私を見ている。
息が乱れていた。
「……ううん、何でもないの。な、なんだか喉乾いちゃったな」
私は近くの自販機に駆け寄り、硬貨を投入しようとしたが手が震えてうまくいかない。
――なにこれ、なにこれ、なにこれ?!
やっとの思いでボタンを押し、ゴトリと紅茶が落ちてきた。自販機が機械音でお礼を告げる。
『アリガトウゴザイマシタ! ……キミハオクビョウスギル』
「ひっ!」
私は自販機のスピーカーを思わず手で押さえた。蘭の方を振り返って笑ってみせる。
「ら、蘭も何か飲む? お、おごるよ? そそそ爽健美茶だよね、そそそそうだよね」
「え? うん。ありがと……」
ゴトリ。
「ねえ、麗美ってさ……イトベーユのこと――」
私は確信した。このシチュエーションは間違いない。『二ヶ月前』のアレだ。
「ひょっとして――」
「ちょ、ちょーっと待った!」
蘭の言葉を遮さえぎるようにして私は口を挟む。
「な、なんか勘違いしてるんじゃない? 絶対なんか勘違いしてるよ、蘭ってば。あは、あははははは」
「あたしのことだったら別に気にしなくていいんだよ。ホントにただの幼馴染みなだけなんだし。あいつだって麗美のこと可愛いって言ったし。麗美だってさっき、図書館であいつのことじっと見てたじゃん」
同じだ。この間と寸分違わぬ同じ言葉だ。
「だから、それは……違うんだって」
――私は…………また、逃げるのか?
「誤解だよ」
――あんなに……あんなに、後悔したじゃないか……。
「その、私は……」
(だから君の人生は始まらないんだ。何もね――)
「私は……」
(さあ、物語を始めよう――)
私は蘭に向かってぐっと頭を下げた。
「ごめんね、蘭。違ってなんかいない。誤解でもない。私は……井戸部くんのことが好き。好きになっちゃったの」
私たちの傍らを轟音と共に快速電車が物凄い勢いで通過していった。
ふいに私は誰かに見られているような気持ちになった。まるで映画館のスクリーンの中に自分が入り込んでしまったような、そんな感じ。
顔を上げ、ハッと振り返ると、駆け抜けていく電車の中から男がこちらを見つめているのが一瞬見えたような、そんな気がした。ツバ広のハット、黒シャツに黒チェスターの男。
気のせいかもしれない。けれど上条と名乗ったあの男がこちらを讃えるように小さく拍手をしていたような、そんな――
私の始まらない物語は、今ようやく始まりを告げた。
……の、だろうか?
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