14 / 30
ハヤブサはペットに非ず
しおりを挟む
身動きできない窮屈さに目を覚ました。いつの間にか隼人を腹に乗せたまま、僕も眠っていた。隼人の頭を撫でていた僕の右手に、人形に戻った隼人の頭が乗っかって動かせない。それで僕は目を覚ましたのか。
「隼人、動かすよ」
頭の下から右手をそっと抜く。うっすら目を開けたけれど、隼人に起きる気はないようだ。
なんだか腹のあたりが無性に痒い。かと言って隼人が密着しているのだから、手を突っ込んで掻くわけにもいかない。
「ちょっと、右側に降ろすよ」
左で隼人の右側を支え、右で隼人の肩のあたりを支えて横向きにさせた。
「お腹、撫でて。上から下にそっと……」
そう言ったのは隼人だ。離した時にサクッとした感触があった。もう羽根が生えてきてるんだ。
言われたとおりに撫でてみると、パラパラと目には見えない何かが零れるのを感じる。きっと生えてくる羽根を包んでいる鞘だ。生えてしまえば不要になって、鳥の姿の時ならクチバシで取り除いているアレだ。
鞘が取れたばかりの羽根には血管が通っている。乱暴には扱えない。やがて乾いて成長が止まれば血流も止まり、羽根軸は空洞となる。今、僕が落とした不要になった鞘は目に見えないまま宙に消えていくのだろう。
「お腹はもう、いい……バンちゃん、腕枕。今度は左腕を撫でて」
言われた通り左を下に、つまり隼人の右を下に横に抱いて、左腕を撫でる。やっぱりパラパラと何かが零れていく。
隼人がしがみ付いてぴったりと腹をつけてきた。
「バンちゃん。ボク、重かった? いつの間にか人形に戻ってた。やっぱりボクはもともと人形でいいのかな?」
「自分で元は人形だって言ってたじゃん。今更どうした?」
「うん、ハヤブサに化身するときはパワーが必要。人形に戻る時はそうでもない。だから本質は人形だって思ってた。でも、あの部屋、見たでしょ? ハヤブサの習性が出てくる。出てきて自分じゃ止められない。ひょっとしたらボク、自分が神だと思い込んだ、ただの馬鹿なハヤブサかもしれない」
神である隼人でさえ、自分が何者なのか揺れている。もとを質せばたかが人間の僕が揺れたって奇怪しくない。
「ハヤブサに『ラーの目』も『ウジャトの目』も扱えるわけがない。隼人は紛れもなく太陽神だ」
首を曲げて僕を見ていた隼人が、僕の顎に顔を潜り込ませ、小さな声で『ありがとう』と言った。
「で、ボクは重かった?」
僕の胸に置いた隼人の手に、何気なく力がこもる。
「え……?」
うわっ、これ、返答次第じゃ急激にご機嫌斜めになるパターンだ。横に降ろしたのが気に入らなかったか? それともほかの事なのか? なんて答えよう?
「うん。ハヤブサなら一キロ弱でも人形なら五十キロ。身長から考えると軽いけど、重さとして考えるとちょっとね」
「ふぅーーーーん」
いつもより、長く伸ばしていないか? 僕は答えを間違った?
「フン!」
不機嫌に隼人が鼻を鳴らす。
「あのね、バンちゃん――ボク、ハヤブサ姿でも、バンちゃんのペットってわけじゃないから」
「えっ?」
「インコじゃないんだから、頭や頬を撫でたりしないでよっ! モフモフを楽しんだでしょっ!?」
なに、そこか!? おまえ、気持ち良さげな顔していたぞ? しかもここでインコを出すか? ハヤブサはインコの親戚のくせに? おまえ、タカよりインコに近いんだぞ? 笑いたいのを必死に抑えた僕だ。
「判った、もうしないっ! だから爪を引っ込めろっ!」
ギリギリと僕の二の腕に隼人の鉤爪が食い込んでいく。でも、まぁ、隼人に元気が戻った、少し僕は安心する。
「ふん……」
気が済んだのか、隼人が爪を引っ込めて、再び僕にしがみ付く。
「雨は昼頃には上がるんだ――トプトプちゃん、夜中にまた現れる。今度は別の何かを連れてくるよ」
いきなり隼人が話題を変えて僕の耳元で囁くように話し始めた。
「別の何か?」
「武者のミイラ……怨霊はボクたちに消滅させられた。トプトプは消滅した怨霊を連れて帰ったけれど、もうモアモアちゃんたちには恨みを晴らすパワーは残っていない――トプトプはまた別の恨みを連れてボクたちの前に現れる。ボクたちに、恨みを消して欲しいんだ」
「それって、こっちを利用してるってこと?」
「利用、かな? 頼ったのかもしれない――どっちにしろ、トプトプの正体が判れば対処できる。正体が厄介なモンじゃなければいいのだけれど」
「厄介なモンって?」
「例えば――そうだね、神とかね。そして多分、神で間違いないとボクは思ってる。奏ちゃんたちには言わないで。相手が神なら絶対 ボクを止めるから」
「……神」
「奏ちゃんたちが武者ミイラを始末している間、ボクね、トプトプちゃんをずっと観察してたんだよ。あの涎みたいな雨、あれは雨であり涙だ。多くの恨みを一身に引き受けてトプトプちゃんは――トプトプちゃんの本体はずっと耐えてきた。だけど耐え切れなくなって恨みたちをあるべきところへ帰すべく、ボクたちに頼ってきた」
「トプトプの本体?」
「うん、トプトプちゃんは操られていると言ったけど、本体が出したものだ。操っている物の怪と言ったけれど、物の怪じゃなく正しくはきっと神だ。その神は、自陣をまだ出ていない。あるいは出ることができない」
小規模でも、トプトプちゃんは雲と雨に他ならない。雲を呼び、雨を降らせる。そんなことができるのはまず神だ。
「どこかに閉じ込められたまま、トプトプちゃんを出現させた。だからどことなく中途半端な雲と雨、ボクはそう感じた」
「でも、隼人……地場の神とは戦わないって、言わなかった?」
「そうだね」
隼人がクスリと笑う。
「戦えば異国の神のボクに勝ちはない。消滅させられるのがオチだ」
「――そんな……」
「でもね、バンちゃん。向こうは戦いを挑んできている訳じゃないとボクは思う。さっきも言ったけれど、頼ってきたんだ。助けて欲しいんだ――助けを求める者に、たとえそれが神であろうとも、別の何か、物の怪だろうが人間だろうが、神たるボクは手を差し伸べる。間違ってないよね?」
僕に何が言える? 神の決断に口を挟むなんてできないよ、隼人。
「バンちゃん」
「うん?」
「一緒に来てくれるよね? ボクの見立てが間違っていなければ、もう武者は出てこない。バンちゃんはボクが守る」
「うん、隼人は僕が守る」
「バンちゃん、それ、ちょっと生意気」
顎の下で見えなかったけど、きっと隼人はムッとして頬を膨らませた。
「ま、いいや、たまにはバンちゃんにも生意気を言わせてあげる」
昼までは寝ていよう、と隼人がさらにしがみ付く。抱き返す僕の耳に、隼人の小さな声が聞こえる。
「たまにはモフモフしてもいいよ……バンちゃんならね」
「隼人、動かすよ」
頭の下から右手をそっと抜く。うっすら目を開けたけれど、隼人に起きる気はないようだ。
なんだか腹のあたりが無性に痒い。かと言って隼人が密着しているのだから、手を突っ込んで掻くわけにもいかない。
「ちょっと、右側に降ろすよ」
左で隼人の右側を支え、右で隼人の肩のあたりを支えて横向きにさせた。
「お腹、撫でて。上から下にそっと……」
そう言ったのは隼人だ。離した時にサクッとした感触があった。もう羽根が生えてきてるんだ。
言われたとおりに撫でてみると、パラパラと目には見えない何かが零れるのを感じる。きっと生えてくる羽根を包んでいる鞘だ。生えてしまえば不要になって、鳥の姿の時ならクチバシで取り除いているアレだ。
鞘が取れたばかりの羽根には血管が通っている。乱暴には扱えない。やがて乾いて成長が止まれば血流も止まり、羽根軸は空洞となる。今、僕が落とした不要になった鞘は目に見えないまま宙に消えていくのだろう。
「お腹はもう、いい……バンちゃん、腕枕。今度は左腕を撫でて」
言われた通り左を下に、つまり隼人の右を下に横に抱いて、左腕を撫でる。やっぱりパラパラと何かが零れていく。
隼人がしがみ付いてぴったりと腹をつけてきた。
「バンちゃん。ボク、重かった? いつの間にか人形に戻ってた。やっぱりボクはもともと人形でいいのかな?」
「自分で元は人形だって言ってたじゃん。今更どうした?」
「うん、ハヤブサに化身するときはパワーが必要。人形に戻る時はそうでもない。だから本質は人形だって思ってた。でも、あの部屋、見たでしょ? ハヤブサの習性が出てくる。出てきて自分じゃ止められない。ひょっとしたらボク、自分が神だと思い込んだ、ただの馬鹿なハヤブサかもしれない」
神である隼人でさえ、自分が何者なのか揺れている。もとを質せばたかが人間の僕が揺れたって奇怪しくない。
「ハヤブサに『ラーの目』も『ウジャトの目』も扱えるわけがない。隼人は紛れもなく太陽神だ」
首を曲げて僕を見ていた隼人が、僕の顎に顔を潜り込ませ、小さな声で『ありがとう』と言った。
「で、ボクは重かった?」
僕の胸に置いた隼人の手に、何気なく力がこもる。
「え……?」
うわっ、これ、返答次第じゃ急激にご機嫌斜めになるパターンだ。横に降ろしたのが気に入らなかったか? それともほかの事なのか? なんて答えよう?
「うん。ハヤブサなら一キロ弱でも人形なら五十キロ。身長から考えると軽いけど、重さとして考えるとちょっとね」
「ふぅーーーーん」
いつもより、長く伸ばしていないか? 僕は答えを間違った?
「フン!」
不機嫌に隼人が鼻を鳴らす。
「あのね、バンちゃん――ボク、ハヤブサ姿でも、バンちゃんのペットってわけじゃないから」
「えっ?」
「インコじゃないんだから、頭や頬を撫でたりしないでよっ! モフモフを楽しんだでしょっ!?」
なに、そこか!? おまえ、気持ち良さげな顔していたぞ? しかもここでインコを出すか? ハヤブサはインコの親戚のくせに? おまえ、タカよりインコに近いんだぞ? 笑いたいのを必死に抑えた僕だ。
「判った、もうしないっ! だから爪を引っ込めろっ!」
ギリギリと僕の二の腕に隼人の鉤爪が食い込んでいく。でも、まぁ、隼人に元気が戻った、少し僕は安心する。
「ふん……」
気が済んだのか、隼人が爪を引っ込めて、再び僕にしがみ付く。
「雨は昼頃には上がるんだ――トプトプちゃん、夜中にまた現れる。今度は別の何かを連れてくるよ」
いきなり隼人が話題を変えて僕の耳元で囁くように話し始めた。
「別の何か?」
「武者のミイラ……怨霊はボクたちに消滅させられた。トプトプは消滅した怨霊を連れて帰ったけれど、もうモアモアちゃんたちには恨みを晴らすパワーは残っていない――トプトプはまた別の恨みを連れてボクたちの前に現れる。ボクたちに、恨みを消して欲しいんだ」
「それって、こっちを利用してるってこと?」
「利用、かな? 頼ったのかもしれない――どっちにしろ、トプトプの正体が判れば対処できる。正体が厄介なモンじゃなければいいのだけれど」
「厄介なモンって?」
「例えば――そうだね、神とかね。そして多分、神で間違いないとボクは思ってる。奏ちゃんたちには言わないで。相手が神なら絶対 ボクを止めるから」
「……神」
「奏ちゃんたちが武者ミイラを始末している間、ボクね、トプトプちゃんをずっと観察してたんだよ。あの涎みたいな雨、あれは雨であり涙だ。多くの恨みを一身に引き受けてトプトプちゃんは――トプトプちゃんの本体はずっと耐えてきた。だけど耐え切れなくなって恨みたちをあるべきところへ帰すべく、ボクたちに頼ってきた」
「トプトプの本体?」
「うん、トプトプちゃんは操られていると言ったけど、本体が出したものだ。操っている物の怪と言ったけれど、物の怪じゃなく正しくはきっと神だ。その神は、自陣をまだ出ていない。あるいは出ることができない」
小規模でも、トプトプちゃんは雲と雨に他ならない。雲を呼び、雨を降らせる。そんなことができるのはまず神だ。
「どこかに閉じ込められたまま、トプトプちゃんを出現させた。だからどことなく中途半端な雲と雨、ボクはそう感じた」
「でも、隼人……地場の神とは戦わないって、言わなかった?」
「そうだね」
隼人がクスリと笑う。
「戦えば異国の神のボクに勝ちはない。消滅させられるのがオチだ」
「――そんな……」
「でもね、バンちゃん。向こうは戦いを挑んできている訳じゃないとボクは思う。さっきも言ったけれど、頼ってきたんだ。助けて欲しいんだ――助けを求める者に、たとえそれが神であろうとも、別の何か、物の怪だろうが人間だろうが、神たるボクは手を差し伸べる。間違ってないよね?」
僕に何が言える? 神の決断に口を挟むなんてできないよ、隼人。
「バンちゃん」
「うん?」
「一緒に来てくれるよね? ボクの見立てが間違っていなければ、もう武者は出てこない。バンちゃんはボクが守る」
「うん、隼人は僕が守る」
「バンちゃん、それ、ちょっと生意気」
顎の下で見えなかったけど、きっと隼人はムッとして頬を膨らませた。
「ま、いいや、たまにはバンちゃんにも生意気を言わせてあげる」
昼までは寝ていよう、と隼人がさらにしがみ付く。抱き返す僕の耳に、隼人の小さな声が聞こえる。
「たまにはモフモフしてもいいよ……バンちゃんならね」
10
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
クゥクーの娘
章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。
本編全24話、予約投稿済み。
『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる