【完結】冬のキリギリス

かの

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第3章 始まりの終わり(加藤航基)

01

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 あの日転倒する事がなければ、何事もなく毎日を積み重ねていけたかもしれない。

 それなのに日に日に重くなる体と止めどなくうつになる時間だけを重ねているような。

 航基は自分の体と頭の変化をただ呪うだけの時間を積み重ねていた。

 どうしてただ椅子から立ち上がろうとして転倒したのか。どうして何でもない筈の動作が上手く出来ないのか。自分に対しての苛立ちだけが大きくなっていく。少しずつ壊れていくこの体と頭をただ呪うしか出来ない。

「おい、大丈夫か? どうした?」

「いや、えっ? 何だろ?」

 亨に声を掛けられ初めて転倒している事を知った。ただ椅子から立ち上がろうとしただけなのに。転倒してしまった理由は分からない。

「自分で立てるか? 急に倒れるからびっくりしたよ」

「立とうとしたら何か足に力が入らなくて。転んじゃった」

「ほら」

「椅子倒して大きな音出しちゃったけど、初子ちゃん起こさなかったね。よかった。あっ、よかったじゃないな。起きてくれた方がいいんだもんね」

「初子に初めて会うから緊張でもしたか?」

 少し心配しながらも嬉しそうに笑う亨に手を引かれ立ち上がる。

 亨のもう片方の手は勢いよく倒された椅子を起こしている。

 亨の手で起こされた椅子に指をのせ初子が横になるベッドを覗き込む。

 無機質な病室には不似合いなピンク色の毛布。それは明らかに病室の備品でない事が分かる。亨に嬉しそうに笑われた事が原因ではなく、訳も分からず転倒した事実から目を逸らすため。ベッドの上に掛けられたピンク色の毛布に目を落とす。

「この毛布可愛いね。まさか亨の趣味じゃないよね?」

 毛布から亨へと視線を動かす。さっきの転倒が思い出され足には妙な力が入っている。

「俺の趣味じゃないよ。こいつ昔からピンクが好きだったから」

 妹をこいつと呼ぶ亨をからかうように続ける。

「お兄ちゃん優しいね。亨は世界一優しいお兄ちゃんだね。あ、お兄ちゃんとしてはね」

「おい、それ、どう言う意味だよ。お兄ちゃんとしては優しいけど、それ以外は優しくないみたいな言い方だな」

 亨の言葉が少し血の気を含んできた事が面白かった。

「冗談だよ。俺にとっても亨は世界一優しいよ」

 冷やかすような口調ではあったが放たれた言葉は本意で、そこに嘘はなかった。

 亨に続いて無機質な病室を後にする。

 無機質な病室を出てもそこには無機質な廊下があるだけだ。

 何度も話には聞いていた亨の妹、初子。だが会うのは初めてだった。

 亨に連れられ見舞いには来たが、見舞うと言っても亨が話しかけようが初子は何の反応も示さない。ただベッドの上に横たわるだけの亨の妹に対し極力明るく振舞った方が良い事は心得ていた。

 大阪からこの岐阜に戻ってすでに二年は経っていた。

 二年もの間。近くにいながら一度も訪れる事なくようやく見舞いに来た事に少しの後ろめたさを感じていた。だが何の反応も示さない亨の妹に後ろめたさは綺麗になくなっていた。

 そこに訳の分からない転倒だ。

 亨の妹からはすっかり気持ちが逸れている。病室を後にし廊下に出てからも極力明るく振舞ってみせたが、それは明らかにさっきの転倒を誤魔化すためのものだ。

 一歩後ろを歩く廊下からあまり人気のないロビーに足を入れ亨の横に並ぶ。

——もう二年になるんだ。

 大阪から岐阜に戻り、すでに二年が経っている事に改めての感慨深さを覚える。

 この岐阜に戻る前。高山に暮らす前から亨とは一緒に暮らしてきた。大阪にいた頃も数年経った今も亨の優しさは何ら変わる事はない。


 決して恵まれた環境に生まれ育ったとは言えなかった。だが亨と出会い共に暮らすようになった。亨のためにと、それはまた自分のためでもあったが、仕事に追われ日々を忙殺した事に悔いはない。

 それはやはり亨が常に隣にいたからだ。

 大阪にいた頃はお金のためにと自分の体を売っていた。手っ取り早く稼ぐ方法ではあったが、いつまでも続けられるものではない事はよく分かっていた。

 昼には別のバイトをし夜は自分の体を売る生活。体が悲鳴を上げそうな程、毎日疲れ切りぐったりとしていたが、それは亨も同じ事。ただお金のためだけに日々を忙殺してきた。

 いつかそんな生活から抜け出すために亨が描いた目標に、自分の目標を重ねただに走り続けた。

 忙殺される毎日であってもそこには何の苦痛も伴わなかった。

 ただ隣に亨がいると言うだけで、それらは幸せな毎日へと形を変えていった。

 それは高山に暮らすようになってからも同じだった。お金のために自分の体を売る事はしなくなったが、がむしゃらに働き続け日々を忙殺している事に変わりはなかった。

「お前、さっきどうしたの? いきなり椅子から転げ落ちたからびっくりしたよ」

「いや、何だろ? 分からないけど何か力が入らなかっただけだから大丈夫だよ」

「そっか、大丈夫ならいいんだけど。休みなく働いているから疲れているだろ? いつもごめんな」

「休みなく働いているのは、亨も一緒だろ」

「まあな、でも俺は全然大丈夫だから」

 目を細めた亨の顔をじっと覗き込む。

 気遣ったつもりが最終的にはいつも気遣われている事。何ら変わらない亨の優しさを常に感じられる事に感謝すべきだと改めて教えられる。

 病院のロビーを抜け外に出た途端。体温が奪われていった。厚いダウンに覆われている所はいいが、冷たい風に晒された首筋や顔から一瞬にして体温が奪われていく。

 少しでも体温を奪われないように嫌がる亨の腕を自分の肩に回し、頬を亨の頬へとくっつけてみせる。

 一七七センチの亨より三センチ高い身長で無理に亨の腕を自分の肩に回せば、ちょうど頬が触れる事は心得ていた。

 背の高い男が二人。とまでしなくてもくっついて歩いていれば目立って仕方がない。都会ならまだしもこんな田舎町では尚更目立つ二人ではあった。だが人の目は気にならなかった。

「お前さあ、家族に連絡とか取っているのか? 俺も人の事は言えないけど。こっち戻ってから一度も家に帰っていないだろ」

 青いダウンの亨の腕をマフラー代わりに首に回し歩き始める。

「そうだね。帰ってないね。でも帰っても、もう家族と呼べる人いないし。帰っても叔母さんしかいないし」

「その叔母さんには連絡しているのか?」

「一度もしてないよ」

「折角こっちに戻って来たんだしちゃんと連絡しろよ。一度くらい連絡しないと。叔母さんだって心配しているだろうし」

「そうだね」

 マフラー代わりに回していた亨の腕を小さく返事しながら強く掴んだ。

 大阪からこの岐阜に戻って二年も経つのに一度も連絡を取っていなかった。

 亨に言われるまでそんな事は頭の隅にもなかった考えだ。同じ岐阜と言っても高山から生まれ故郷である下呂げろまでは車でゆうに一時間はかかる。特に用事もないのに下呂に戻ると言う事は億劫な話だった。

 唯一の肉親と言える叔母の麻美に連絡を取ったところで、何の話をすればいいかも浮かばない。二年前。名古屋で特急列車に乗り換え高山に着く数十分前に停車した下呂駅が最後の生まれ故郷であた。叔母の麻美同様に生まれ故郷ですら遠い過去に追いやっていた。

 二人でカフェバーをオープンさせ、二年が経ちようやく店も軌道に乗り始めた。

 落ち着いたところで初めて亨の妹、初子を見舞う事になったのだ。それが今日、初めての定休日の事で、定休日のなかったこの二年間。下呂や麻美を思い出す余裕なんてものは微塵もなかった。

 亨と共同経営でオープンさせたカフェバーは高山の駅前だ。GRASSHOPPERと亨が名付けた店だ。

 朝も昼も夜もがむしゃらに働き続けた二年。時間だけをみれば大阪に暮らしていた頃より明らかに長い時間を労働に費やしてきた。二年が経って一番客足が悪い曜日が分かり、つい最近火曜日に定休を設けたところだった。

 ある程度軌道に乗ったのだから、アルバイトを雇うなりすれば良かった。だが二人だけで何とかなってもいた。ただ連日休みなく働いていた二人の体は当然ながらぼろぼろになり、無理をいるのも限界がきていた。

 誰か人を雇うか。それとも定休日を設けて二人揃って休める日を作るか。

 誰か人を雇うなんて言う考えには至らず、亨の提案に即答し後者を選んだ。亨にも異論はなかったようで亨とゆっくり過ごせる火曜日と言う一日をようやく得る事が出来た。

「何か美味いもんでも食って帰ろうか?」

「いいよ、家帰ってご飯作ろう」

「たまにはいいんじゃないのか? 外で食うのも」

「嫌だ。俺は家に帰って亨とゆっくり過ごしたい」

「分かったよ。じゃあ、家に帰ろう。それより今日はありがとうな。折角の休みなのに初子の見舞いにまで付き合わせて」

「何、言ってんの? ずっと話には聞いていたのに行く機会なくて。俺の方こそ何か申し訳ないよ」

 さっき極力明るくと振舞った自分を思い出し同じトーンの声を出してみる。

「本当、ごめんな」

「だから、これから家に帰ってゆっくりすればいいだろ?」

 首に回した亨の腕を外す。

 それは人目が気になるとか、もう充分温まったからと言う理由ではなかった。

 ただ歩きながら話しているだけなのに、さっきの転倒がまだ響いているのか。足がどうも可笑おかしな感じになっている。亨の腕を首にしたままだと、気が抜けた拍子にその腕にぶら下がってしまいそうになる。


 その日の夜。亨に言われたように叔母の麻美に電話を掛けてみた。

 実家の旅館に掛けた電話。

 最初に出たのは聞き慣れない従業員の声だったが、すぐに麻美へと取次いでもらえた。

 突然の電話に麻美は驚きを隠せない様子だった。だが電話の向こうで嬉しがっている姿を思い描く事も出来た。

「じゃあ、また」

 その一言で切ろうとした電話で岐阜に戻った事。高山でカフェバーを経営している事。二年前には戻っていたがあまりの多忙さに連絡が遅くなった事を伝えた。

 終始どこか他人行儀にも思えた麻美の声は近いうちに様子を見に行くからと言った後、ぷつりと途絶えた。

 掛け直そうとも思ったが、伝えるべき事は全て伝えたからと携帯を置く。

「麻美さん、叔母さんに電話したよ」

 小さなグラスのビールを飲み干し、赤ら顔でソファに横になる亨に報告する。

「本当に、亨は安上がりだね。少しのビールで酔えるんだから」

 叔母に電話した事に反応を示さない亨に意識させるため覆い被さる。

「……重い」

 潰れた声で発された亨の反応が一言だけだった事に、更に重みを掛けるように抱き付く。それは抱き付くと言うよりはし掛かったと言うに相応しい体勢だった。そんな重みを受けようやく亨が反応を示す。

「叔母さん、何て?」

 絞り出された亨の声はさっき以上に潰れていた。

「近いうちに様子見に来るって」

「そっか」

「私は母親代わりなんだから何かあったらすぐに連絡よこせって」

「前に話してくれたけど、どこだっけ? お前の母さんのいる国。ヨーロッパの何処かだったよな?」

「ああ、セルビアって国。昔、ユーゴスラビアって言う。俺の親父の国。まあ、親父って言っても俺が生まれる前に国に帰っているけど」

 覆い被さっていた体を滑らせ、床に落ち寝そべってみる。さっきまでは亨の後頭部を見ていたが今度はその顔を正面から見上げる。

 今にも閉じてしまいそうな程細くなった亨の目の中に自分の顔を探す。

 だが細くなりすぎた亨の目の中には探す事が出来ない。

 ほんの少し寂しくもあるが、左だけ色素が抜けた薄い目の色を探せなかった事に安堵の息も漏れる。その息を長く伸ばしすっかりと閉じてしまった亨の目を隠す睫毛まつげに吹きかけてみた。
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