44 / 50
第9章:黒幕決戦
第44話「総力戦開始」
しおりを挟む
夜明けの光が地下聖堂への入口を照らす中、チーム全体が再び突入の準備を整えていた。今度は撤退ではない。白影を倒すための、最後の戦いが始まろうとしている。
宅男は仲間たちを見回しながら、新戦術の核心を短く宣言した。
「一斉は餌になる。今度は段打ちだ」
彼の言葉が、チーム全体の意識を統一する。非同調の戦術。それが、魔均衡術を破る唯一の方法だった。
地下聖堂は前回よりもさらに異様な空間になっていた。赤い逆共振陣がより強く明滅し、空気がねじれ、音が遅れて響いている。上空では白影の幻影が揺らめき、分身が何重にも重なって見えた。
「位相ずらし装置、起動」
小林作良が改造した装置を操作した。針が一瞬だけプラスマイナス0.7度に振れ、すぐに安定する。段階的攻撃のリズムを制御する準備が整った。
氷川結は分断結界の準備を開始した。これまでの広域結界ではなく、局所的に分割された結界膜をタイムラグで展開する。
「氷精たち、段階的に」
結が小さく呟くと、氷の妖精たちが時間差で舞い始めた。一度に全てを展開するのではなく、波のように順次配置していく。
斎藤勇は不可視剣の新たな使い方に集中していた。一撃で決めるのではなく、段階的に振るい、ずらし斬撃を重ねていく戦術。
「中途半端なタイミング」
勇が自分に言い聞かせながら、剣を構えた。恐怖はあるが、それ以上に仲間への信頼がある。
赤城龍一はシルフと息を合わせ、突撃のタイミングを調整していた。一拍遅らせた風圧で、均衡を崩すための隙を作る役目を担っている。
「変則リズム、覚えてるな」
龍一がシルフに語りかけると、相棒が小さく鳴いて応えた。
根黒凪は影渡りで別位相の動きを準備していた。他の仲間たちとは微妙にタイミングをずらし、均衡を乱すための要素を挟み込む。
「影の一部だけ先行」
凪が影の感触を確かめながら呟いた。完璧な同調ではなく、意図的なズレが必要だった。
箱根秋奈は触媒と資材の段階投入スケジュールを最終確認していた。補給さえも時間差を設計し、均衡術に読まれないよう配慮している。
「第一段階、第二段階、第三段階」
秋奈が小さくカウントダウンを始めた。
米田美咲は特殊作戦群を三段階に分けて配置していた。第一波が陽動、第二波が本攻撃、第三波が追撃。帰還者たちの戦術と完全に同調した作戦だった。
早川修一は政府回線で最終承認を確認していた。
「承認済み」
早川の一言が、作戦の正当性を確定した。
森下優斗は記録機材を構え、歴史的瞬間の記録準備を完了していた。今度こそ、勝利の瞬間を捉えなければならない。
白影は聖堂の中央で静かに立っていた。幻影の分身が何重にも重なり、真の姿を見極めることが困難になっている。
「来るが良い。均衡は必ず勝つ」
白影の声が空間を震わせた。
宅男が最後の確認を行った。
「段打ち開始」
合図と共に、各自が非同調の動きを開始した。
結の分断結界が最初に展開された。小さな氷の膜が時間差で配置され、聖堂の空間を細かく区切っていく。
一拍遅れて、勇の不可視剣が振るわれた。一撃ではなく、連続した小さな斬撃が白影に向かって収束していく。
さらに一拍遅れて、龍一とシルフの突撃が始まった。風圧が段階的に押し寄せ、空間の均衡を微妙に揺らしていく。
凪の影が半歩遅れて放たれ、秋奈の触媒が遅延投入された。全てが微妙にタイミングをずらし、完璧な同調を意図的に避けている。
白影が魔均衡術を発動した。
「無駄だ」
しかし、今度は力が完全には戻らなかった。段階的攻撃により、均衡術の反力計算が狂っている。空間が軋み、初めて白影の術に隙が生まれた。
勇の不可視剣が、初めて白影の外套をかすめた。わずかな接触だったが、確実に手応えがあった。
「何」
白影の冷笑の声が、わずかに揺らいだ。
米田の部隊が三段階で前進を開始した。第一波が陽動を仕掛け、白影の注意を引く。第二波が本格的な攻撃を加え、第三波が追撃の準備を整えた。
「初めて均衡が揺らいだ」
森下が心中で呟きながら、その瞬間を記録し続けた。
しかし、白影は動揺を見せながらも反撃を開始した。魔均衡術の出力を上げ、段階的攻撃にも対応しようとしている。
「小細工を」
白影の声に、初めて感情が込められた。
空間の歪みが激しくなり、重力の方向が不安定になった。聖堂全体が震え、天井から破片が落下し始める。
その時、聖堂の入口に新たな影が現れた。エリス・レインフォールとガルド・ストームブリンガーが、ついに現地に合流したのだった。
「待たせた」
エリスの優雅な声が聖堂に響いた。
「共に戦おう」
ガルドの力強い声が続いた。
二人の合流により、戦力バランスが大きく変化した。エリスの魔力とガルドの剣技が、異世界の理を現世に持ち込む。
「異世界の段打ち戦術を教えてやる」
エリスが魔法陣を空中に描き始めた。
「我々の世界でも、均衡術は存在した」
ガルドが剣を抜き、独特の構えを取った。
「そして、我々はそれを破った」
白影の表情が、初めて変化した。仮面の下の空洞に、わずかな動揺が見える。
「異世界の理だと」
宅男は新たな希望を感じていた。エリスとガルドの参戦により、戦術の幅が大幅に広がる。
「段打ちに異世界の理を加える」
宅男が新たな指示を出した。
「今度こそ、均衡を完全に崩す」
聖堂全体が激しく震え始めた。白影の均衡術、帰還者たちの段打ち戦術、そして異世界の理が入り乱れ、空間そのものが不安定になっている。
作良の位相ずらし装置が限界近くまで負荷を受けているが、まだ機能を維持していた。
「出力、最大まで持ちこたえてる」
作良が装置にしがみつきながら報告した。
結の分断結界も激しい負荷を受けているが、氷精たちの協力で何とか維持されている。
「氷精たち、もう少し」
結が妖精たちに励ましの言葉をかけた。
勇の不可視剣が再び白影に向かった。今度は確実に手応えがある。段打ち戦術が効果を発揮している。
「斬れる」
勇が確信を込めて言った。
龍一とシルフの風圧が白影の均衡を揺らし続けている。変則リズムが効果的に機能していた。
「リズム、合ってる」
龍一がシルフと息を合わせながら攻撃を継続した。
凪の影が白影の足元を絡め取り、動きを制限している。別位相の動きが、均衡術の計算を狂わせていた。
「影の位相、効いてる」
凪が手応えを感じながら攻撃を続けた。
秋奈の段階的補給により、チーム全体の持久力が維持されている。長期戦にも対応できる体制が整っていた。
「補給、問題なし」
秋奈が安定した補給体制を確認した。
米田の三段階部隊が効果的に機能し、白影の注意を分散させている。
「部隊連携、良好」
米田が部隊の状況を確認した。
早川が政府回線で状況を報告している。
「段打ち戦術、効果確認」
早川の報告が、政府の支持を確実なものにした。
森下が記録を続けながら、戦局の変化を捉えている。
「均衡が崩れ始めた」
森下の記録が、歴史的瞬間を捉え続けていた。
エリスが異世界魔法を発動し、空間の理を操作し始めた。
「異世界の理による空間操作」
エリスの魔法が、白影の均衡術に新たな変数を加えた。
ガルドが異世界剣術を披露し、物理法則を超越した攻撃を仕掛けた。
「異世界剣術、奥義発動」
ガルドの剣技が、現世の常識を超えた軌道で白影に迫った。
白影は三つの異なる理論による攻撃に対応しきれず、均衡術の制御が乱れ始めた。
「この程度で」
白影の声に、明らかな動揺が含まれていた。
聖堂全体の震えが激しくなり、ついに本格的な総力戦が開始された。現世の理、異世界の理、そして帰還者たちの意志が一つになり、白影の絶対的均衡に挑んでいく。
宅男は仲間たちの戦いを見守りながら、最後の指示を準備していた。
「今度こそ、決着をつける」
総力戦の幕が上がり、すべてが最終局面に向かって収束していく。
第44話 終わり
宅男は仲間たちを見回しながら、新戦術の核心を短く宣言した。
「一斉は餌になる。今度は段打ちだ」
彼の言葉が、チーム全体の意識を統一する。非同調の戦術。それが、魔均衡術を破る唯一の方法だった。
地下聖堂は前回よりもさらに異様な空間になっていた。赤い逆共振陣がより強く明滅し、空気がねじれ、音が遅れて響いている。上空では白影の幻影が揺らめき、分身が何重にも重なって見えた。
「位相ずらし装置、起動」
小林作良が改造した装置を操作した。針が一瞬だけプラスマイナス0.7度に振れ、すぐに安定する。段階的攻撃のリズムを制御する準備が整った。
氷川結は分断結界の準備を開始した。これまでの広域結界ではなく、局所的に分割された結界膜をタイムラグで展開する。
「氷精たち、段階的に」
結が小さく呟くと、氷の妖精たちが時間差で舞い始めた。一度に全てを展開するのではなく、波のように順次配置していく。
斎藤勇は不可視剣の新たな使い方に集中していた。一撃で決めるのではなく、段階的に振るい、ずらし斬撃を重ねていく戦術。
「中途半端なタイミング」
勇が自分に言い聞かせながら、剣を構えた。恐怖はあるが、それ以上に仲間への信頼がある。
赤城龍一はシルフと息を合わせ、突撃のタイミングを調整していた。一拍遅らせた風圧で、均衡を崩すための隙を作る役目を担っている。
「変則リズム、覚えてるな」
龍一がシルフに語りかけると、相棒が小さく鳴いて応えた。
根黒凪は影渡りで別位相の動きを準備していた。他の仲間たちとは微妙にタイミングをずらし、均衡を乱すための要素を挟み込む。
「影の一部だけ先行」
凪が影の感触を確かめながら呟いた。完璧な同調ではなく、意図的なズレが必要だった。
箱根秋奈は触媒と資材の段階投入スケジュールを最終確認していた。補給さえも時間差を設計し、均衡術に読まれないよう配慮している。
「第一段階、第二段階、第三段階」
秋奈が小さくカウントダウンを始めた。
米田美咲は特殊作戦群を三段階に分けて配置していた。第一波が陽動、第二波が本攻撃、第三波が追撃。帰還者たちの戦術と完全に同調した作戦だった。
早川修一は政府回線で最終承認を確認していた。
「承認済み」
早川の一言が、作戦の正当性を確定した。
森下優斗は記録機材を構え、歴史的瞬間の記録準備を完了していた。今度こそ、勝利の瞬間を捉えなければならない。
白影は聖堂の中央で静かに立っていた。幻影の分身が何重にも重なり、真の姿を見極めることが困難になっている。
「来るが良い。均衡は必ず勝つ」
白影の声が空間を震わせた。
宅男が最後の確認を行った。
「段打ち開始」
合図と共に、各自が非同調の動きを開始した。
結の分断結界が最初に展開された。小さな氷の膜が時間差で配置され、聖堂の空間を細かく区切っていく。
一拍遅れて、勇の不可視剣が振るわれた。一撃ではなく、連続した小さな斬撃が白影に向かって収束していく。
さらに一拍遅れて、龍一とシルフの突撃が始まった。風圧が段階的に押し寄せ、空間の均衡を微妙に揺らしていく。
凪の影が半歩遅れて放たれ、秋奈の触媒が遅延投入された。全てが微妙にタイミングをずらし、完璧な同調を意図的に避けている。
白影が魔均衡術を発動した。
「無駄だ」
しかし、今度は力が完全には戻らなかった。段階的攻撃により、均衡術の反力計算が狂っている。空間が軋み、初めて白影の術に隙が生まれた。
勇の不可視剣が、初めて白影の外套をかすめた。わずかな接触だったが、確実に手応えがあった。
「何」
白影の冷笑の声が、わずかに揺らいだ。
米田の部隊が三段階で前進を開始した。第一波が陽動を仕掛け、白影の注意を引く。第二波が本格的な攻撃を加え、第三波が追撃の準備を整えた。
「初めて均衡が揺らいだ」
森下が心中で呟きながら、その瞬間を記録し続けた。
しかし、白影は動揺を見せながらも反撃を開始した。魔均衡術の出力を上げ、段階的攻撃にも対応しようとしている。
「小細工を」
白影の声に、初めて感情が込められた。
空間の歪みが激しくなり、重力の方向が不安定になった。聖堂全体が震え、天井から破片が落下し始める。
その時、聖堂の入口に新たな影が現れた。エリス・レインフォールとガルド・ストームブリンガーが、ついに現地に合流したのだった。
「待たせた」
エリスの優雅な声が聖堂に響いた。
「共に戦おう」
ガルドの力強い声が続いた。
二人の合流により、戦力バランスが大きく変化した。エリスの魔力とガルドの剣技が、異世界の理を現世に持ち込む。
「異世界の段打ち戦術を教えてやる」
エリスが魔法陣を空中に描き始めた。
「我々の世界でも、均衡術は存在した」
ガルドが剣を抜き、独特の構えを取った。
「そして、我々はそれを破った」
白影の表情が、初めて変化した。仮面の下の空洞に、わずかな動揺が見える。
「異世界の理だと」
宅男は新たな希望を感じていた。エリスとガルドの参戦により、戦術の幅が大幅に広がる。
「段打ちに異世界の理を加える」
宅男が新たな指示を出した。
「今度こそ、均衡を完全に崩す」
聖堂全体が激しく震え始めた。白影の均衡術、帰還者たちの段打ち戦術、そして異世界の理が入り乱れ、空間そのものが不安定になっている。
作良の位相ずらし装置が限界近くまで負荷を受けているが、まだ機能を維持していた。
「出力、最大まで持ちこたえてる」
作良が装置にしがみつきながら報告した。
結の分断結界も激しい負荷を受けているが、氷精たちの協力で何とか維持されている。
「氷精たち、もう少し」
結が妖精たちに励ましの言葉をかけた。
勇の不可視剣が再び白影に向かった。今度は確実に手応えがある。段打ち戦術が効果を発揮している。
「斬れる」
勇が確信を込めて言った。
龍一とシルフの風圧が白影の均衡を揺らし続けている。変則リズムが効果的に機能していた。
「リズム、合ってる」
龍一がシルフと息を合わせながら攻撃を継続した。
凪の影が白影の足元を絡め取り、動きを制限している。別位相の動きが、均衡術の計算を狂わせていた。
「影の位相、効いてる」
凪が手応えを感じながら攻撃を続けた。
秋奈の段階的補給により、チーム全体の持久力が維持されている。長期戦にも対応できる体制が整っていた。
「補給、問題なし」
秋奈が安定した補給体制を確認した。
米田の三段階部隊が効果的に機能し、白影の注意を分散させている。
「部隊連携、良好」
米田が部隊の状況を確認した。
早川が政府回線で状況を報告している。
「段打ち戦術、効果確認」
早川の報告が、政府の支持を確実なものにした。
森下が記録を続けながら、戦局の変化を捉えている。
「均衡が崩れ始めた」
森下の記録が、歴史的瞬間を捉え続けていた。
エリスが異世界魔法を発動し、空間の理を操作し始めた。
「異世界の理による空間操作」
エリスの魔法が、白影の均衡術に新たな変数を加えた。
ガルドが異世界剣術を披露し、物理法則を超越した攻撃を仕掛けた。
「異世界剣術、奥義発動」
ガルドの剣技が、現世の常識を超えた軌道で白影に迫った。
白影は三つの異なる理論による攻撃に対応しきれず、均衡術の制御が乱れ始めた。
「この程度で」
白影の声に、明らかな動揺が含まれていた。
聖堂全体の震えが激しくなり、ついに本格的な総力戦が開始された。現世の理、異世界の理、そして帰還者たちの意志が一つになり、白影の絶対的均衡に挑んでいく。
宅男は仲間たちの戦いを見守りながら、最後の指示を準備していた。
「今度こそ、決着をつける」
総力戦の幕が上がり、すべてが最終局面に向かって収束していく。
第44話 終わり
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる