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夜景
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日向さんとの約束の日。
仕事終わりに指定の待ち合わせ場所へ向かうと──彼はもう来ていた。
黒のシャツにジャケットを羽織り、髪はきちんとセットされていて、あのランニング姿とはまるで別人のよう。長い脚で歩み寄ってきた日向さんが、少し照れたように笑う。
「こんばんは。……その、すごく似合ってますね」
「え?」
「今日の服です。前の白いシャツも清潔感があって素敵でしたけど、今夜は落ち着いていて、それでいて綺麗で……」
不意に真正面から褒められ、言葉が喉に詰まる。
職場に服装規定はないが、普段は無難にシャツと量販店のスラックス。今日はネイビーの半袖シャツにシルバーのパンツ、そして大学入学祝いに両親が買ってくれた革靴を合わせてきた。めかしこんで来て、それを褒められるのは嬉しい。誠司さんはいつも勝手に服を買ってきたから、自分のセンスを褒められたことはない。
夜景の見える高層レストラン。窓際の席に案内されると、眼下には宝石を散りばめたような街の灯りが広がっていた。
ここは少し変わった造りで、窓際に沿って磨き抜かれたガラスのテーブルが一列に並び、客は横並びに座る。カップル専用の特等席だ。隣には、記念日を祝う熟年夫婦が寄り添っている。──ここは誠司さんに連れて来てもらった店でもある。偶然、彼が現れないことを祈った。
テーブル越しの日向さんは、慣れない雰囲気に少し緊張しているのか、メニューをめくる手がわずかにぎこちない。
「こういう店、あんまり来たことなくて……大丈夫かな」
「似合ってますよ。あ、料理は僕に任せてもらっても、いいですか?」
「ぜひお願いします」
注文を終えると、ワインの入ったグラスを軽く合わせた。
「改めて……先日は、本当にありがとうございました」
「いや、あの日あそこを通ったのは偶然です。でも……会えてよかった」
横を向けば、真っ直ぐな視線がぶつかり、胸が熱くなる。逃げ場を失ったように視線を外し、窓の外へ目をやった。
漆黒の闇に、街の灯が無数の星のように瞬いている。
ガラスに映るのは色とりどりの光の筋。車のテールランプは赤い川のように流れ、ビルの明かりは宝石の欠片のように散らばっていた。
ワインを口に含むたび、窓外の光がグラスの表面で揺れ、まるで夜景そのものをすくい上げて味わっているような感覚に包まれる。
この場所は、喧騒の下に広がる街とは別世界──静かで、そして少しだけ永遠に続きそうな時間が流れていた。
窓の反射に、過去の横顔が一瞬だけ浮かぶ。
心臓が跳ね、思わず入口を確認する。……いない。ただの光のいたずらだ。
料理が運ばれ、会話は自然と弾んだ。
仕事や趣味、訓練のキツさや仲間の話……日向さんが話すと、どれも生き生きとして聞こえ、耳を傾けているだけで楽しい。時折、ガラス越しに視線が重なるたび、心臓がわずかに跳ねた。
食事を終え、店を出ると夜風が頬を撫でる。
二人とも同じ市内に住んでいるが、駅の西口と東口で反対方向のため、これまで顔を合わせることはなかった。
電車で並んで座ると、日向さんの体温が二の腕越しに伝わってくる。今度は僕の番とばかりに、高校から都内の全寮制の学校に通っていたこと、社会人になってから電車を使うようになったこと、そして学生時代の生活を話す。日向さんは、知り合いにΩがいないらしく、目を丸くしながらも真剣に耳を傾けてくれた。
途中、子連れの外国人観光客が乗ってくる。時刻はすでに21時を回り、子どもたちは眠たそうだ。席を譲ろうと立ち上がると、同じタイミングで日向さんも立ち上がり、顔を見合わせて笑ってしまった。
混み合ってくると、日向さんは僕を壁際へと促し、他の乗客と触れ合わないよう気を配ってくれる。痴漢に遭って以来、混雑した電車が苦手な僕にとって、その配慮は何よりもありがたかった。
見上げれば、頭ひとつ分高い位置から降ってくる穏やかな声。
──こうして話しているだけで、胸の奥がじんわりと温かくなっていく。
話すうちに、日向さんは僕より二つ年下だと分かり、自然と名前で呼び合うようになった。
「琉生くん、ピアス開けてないんだね。似合いそうなのに」
蒼真くんの太くて少しカサついた指が、僕の耳朶に触れる。とても温かい。
「あ……じいちゃんが、金属アレルギーになるから絶対ダメだって、小さい頃から口酸っぱく言われててね」
「え、そうなの?」
蒼真くんが目を丸くし、僕の耳朶に触れていない方の手で、自分のピアスをそっとつまんだ。
「根拠があるかは怪しいけどね。じいちゃんは、テレビの情報にすぐ影響されるから」
「ははっ、おじいちゃんあるあるだね」
「金属アレルギーになると、もし帝王切開するとき大変だから……って。じいちゃんにとってΩの僕は、孫娘みたいなものだからさ」
耳朶をふにふに摘んでいた蒼真くんの指が、そこでぴたりと止まった。マッサージみたいな心地よさが途切れて、少し物足りない。
彼は顔を両手で覆い、俯いたまま小さく言う。
「そっ……それは、ダメだね。ピアスなくても全然困らないし」
首筋まで真っ赤だ。酔いが回ったのかと思ったが、それだけではない気がした。
そのあと、子どもの頃に観ていた戦隊もののヒーローでどのキャラが好きだったか、なんて話をしているうちに、電車は駅に着いた。
改札を出て少し歩いたところで、蒼真くんが足を止める。迷いがちな表情で、それでもまっすぐに言った。
「……また、一緒に食事してくれますか?」
「……うん」
その返事に、子どもみたいに嬉しそうな笑顔が咲く。
別れたあと、タクシーに揺られながら──気づけば、また蒼真くんの笑顔ばかりを思い返していた。
家に着き、シャワーを浴びても、頭の中はさっきの笑顔と声でいっぱいだ。
ベッドに横たわり、まぶたを閉じれば、あの真っ直ぐな視線が鮮やかに蘇る。
「……今日のは、デートって言えるのかな。抱かれないデートなんて、初めて」
ぽつりと呟いた途端、全身がむず痒くなり、枕に顔を埋めたまま声を押し殺す。
「ああああああ゛ーー!!」
発想が卑猥だ。淫乱すぎる。──思考が、誠司さんに染まりすぎている。
こんなふうに下半身に引きずられる淫らなΩなんて、太陽みたいに明るい蒼真くんには似合わない。
それに、少し優しくされたくらいで惚れかけるなんて、惚れっぽすぎる。
気を紛らわせようとスマホを手に取る。
だが、いつの間にか指先は連絡先一覧を開き、登録したばかりの「日向蒼真」の文字を探していた。
タップすれば、すぐにでも電話もメッセージも送れる──けれど、指先は宙で止まる。
送る理由も、送らない理由もない。ただ、今はこの名前を眺めていたい。
画面が暗くなるたび、また点けて、その文字を確かめる。
「……ほんと、バカみたいだ」
小さく呟き、スマホを胸に置いた。
それでも、鼓動は落ち着くどころか、ますます高鳴っていった。
仕事終わりに指定の待ち合わせ場所へ向かうと──彼はもう来ていた。
黒のシャツにジャケットを羽織り、髪はきちんとセットされていて、あのランニング姿とはまるで別人のよう。長い脚で歩み寄ってきた日向さんが、少し照れたように笑う。
「こんばんは。……その、すごく似合ってますね」
「え?」
「今日の服です。前の白いシャツも清潔感があって素敵でしたけど、今夜は落ち着いていて、それでいて綺麗で……」
不意に真正面から褒められ、言葉が喉に詰まる。
職場に服装規定はないが、普段は無難にシャツと量販店のスラックス。今日はネイビーの半袖シャツにシルバーのパンツ、そして大学入学祝いに両親が買ってくれた革靴を合わせてきた。めかしこんで来て、それを褒められるのは嬉しい。誠司さんはいつも勝手に服を買ってきたから、自分のセンスを褒められたことはない。
夜景の見える高層レストラン。窓際の席に案内されると、眼下には宝石を散りばめたような街の灯りが広がっていた。
ここは少し変わった造りで、窓際に沿って磨き抜かれたガラスのテーブルが一列に並び、客は横並びに座る。カップル専用の特等席だ。隣には、記念日を祝う熟年夫婦が寄り添っている。──ここは誠司さんに連れて来てもらった店でもある。偶然、彼が現れないことを祈った。
テーブル越しの日向さんは、慣れない雰囲気に少し緊張しているのか、メニューをめくる手がわずかにぎこちない。
「こういう店、あんまり来たことなくて……大丈夫かな」
「似合ってますよ。あ、料理は僕に任せてもらっても、いいですか?」
「ぜひお願いします」
注文を終えると、ワインの入ったグラスを軽く合わせた。
「改めて……先日は、本当にありがとうございました」
「いや、あの日あそこを通ったのは偶然です。でも……会えてよかった」
横を向けば、真っ直ぐな視線がぶつかり、胸が熱くなる。逃げ場を失ったように視線を外し、窓の外へ目をやった。
漆黒の闇に、街の灯が無数の星のように瞬いている。
ガラスに映るのは色とりどりの光の筋。車のテールランプは赤い川のように流れ、ビルの明かりは宝石の欠片のように散らばっていた。
ワインを口に含むたび、窓外の光がグラスの表面で揺れ、まるで夜景そのものをすくい上げて味わっているような感覚に包まれる。
この場所は、喧騒の下に広がる街とは別世界──静かで、そして少しだけ永遠に続きそうな時間が流れていた。
窓の反射に、過去の横顔が一瞬だけ浮かぶ。
心臓が跳ね、思わず入口を確認する。……いない。ただの光のいたずらだ。
料理が運ばれ、会話は自然と弾んだ。
仕事や趣味、訓練のキツさや仲間の話……日向さんが話すと、どれも生き生きとして聞こえ、耳を傾けているだけで楽しい。時折、ガラス越しに視線が重なるたび、心臓がわずかに跳ねた。
食事を終え、店を出ると夜風が頬を撫でる。
二人とも同じ市内に住んでいるが、駅の西口と東口で反対方向のため、これまで顔を合わせることはなかった。
電車で並んで座ると、日向さんの体温が二の腕越しに伝わってくる。今度は僕の番とばかりに、高校から都内の全寮制の学校に通っていたこと、社会人になってから電車を使うようになったこと、そして学生時代の生活を話す。日向さんは、知り合いにΩがいないらしく、目を丸くしながらも真剣に耳を傾けてくれた。
途中、子連れの外国人観光客が乗ってくる。時刻はすでに21時を回り、子どもたちは眠たそうだ。席を譲ろうと立ち上がると、同じタイミングで日向さんも立ち上がり、顔を見合わせて笑ってしまった。
混み合ってくると、日向さんは僕を壁際へと促し、他の乗客と触れ合わないよう気を配ってくれる。痴漢に遭って以来、混雑した電車が苦手な僕にとって、その配慮は何よりもありがたかった。
見上げれば、頭ひとつ分高い位置から降ってくる穏やかな声。
──こうして話しているだけで、胸の奥がじんわりと温かくなっていく。
話すうちに、日向さんは僕より二つ年下だと分かり、自然と名前で呼び合うようになった。
「琉生くん、ピアス開けてないんだね。似合いそうなのに」
蒼真くんの太くて少しカサついた指が、僕の耳朶に触れる。とても温かい。
「あ……じいちゃんが、金属アレルギーになるから絶対ダメだって、小さい頃から口酸っぱく言われててね」
「え、そうなの?」
蒼真くんが目を丸くし、僕の耳朶に触れていない方の手で、自分のピアスをそっとつまんだ。
「根拠があるかは怪しいけどね。じいちゃんは、テレビの情報にすぐ影響されるから」
「ははっ、おじいちゃんあるあるだね」
「金属アレルギーになると、もし帝王切開するとき大変だから……って。じいちゃんにとってΩの僕は、孫娘みたいなものだからさ」
耳朶をふにふに摘んでいた蒼真くんの指が、そこでぴたりと止まった。マッサージみたいな心地よさが途切れて、少し物足りない。
彼は顔を両手で覆い、俯いたまま小さく言う。
「そっ……それは、ダメだね。ピアスなくても全然困らないし」
首筋まで真っ赤だ。酔いが回ったのかと思ったが、それだけではない気がした。
そのあと、子どもの頃に観ていた戦隊もののヒーローでどのキャラが好きだったか、なんて話をしているうちに、電車は駅に着いた。
改札を出て少し歩いたところで、蒼真くんが足を止める。迷いがちな表情で、それでもまっすぐに言った。
「……また、一緒に食事してくれますか?」
「……うん」
その返事に、子どもみたいに嬉しそうな笑顔が咲く。
別れたあと、タクシーに揺られながら──気づけば、また蒼真くんの笑顔ばかりを思い返していた。
家に着き、シャワーを浴びても、頭の中はさっきの笑顔と声でいっぱいだ。
ベッドに横たわり、まぶたを閉じれば、あの真っ直ぐな視線が鮮やかに蘇る。
「……今日のは、デートって言えるのかな。抱かれないデートなんて、初めて」
ぽつりと呟いた途端、全身がむず痒くなり、枕に顔を埋めたまま声を押し殺す。
「ああああああ゛ーー!!」
発想が卑猥だ。淫乱すぎる。──思考が、誠司さんに染まりすぎている。
こんなふうに下半身に引きずられる淫らなΩなんて、太陽みたいに明るい蒼真くんには似合わない。
それに、少し優しくされたくらいで惚れかけるなんて、惚れっぽすぎる。
気を紛らわせようとスマホを手に取る。
だが、いつの間にか指先は連絡先一覧を開き、登録したばかりの「日向蒼真」の文字を探していた。
タップすれば、すぐにでも電話もメッセージも送れる──けれど、指先は宙で止まる。
送る理由も、送らない理由もない。ただ、今はこの名前を眺めていたい。
画面が暗くなるたび、また点けて、その文字を確かめる。
「……ほんと、バカみたいだ」
小さく呟き、スマホを胸に置いた。
それでも、鼓動は落ち着くどころか、ますます高鳴っていった。
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