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1章
第24話 女冒険者二人との遭遇、まさかのパーティ勧誘?
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「……え?」
森の道に目を向けると、冒険者風の女性二人組が急ぎ足でこちらに近づいてくるのが見えた。
一人は金髪のロングヘアをハーフアップにまとめ、軽装の鎧を纏い、腰には長剣を佩いている。
ブーツを履き、いかにも剣士スタイル。
顔立ちはきりっとした美形で、強そうな雰囲気が漂う。
もう一人は白髪ロングで杖を携えている。
ローブ風の上着を羽織り、魔術師っぽい出で立ちだ。
こちらは柔和な顔立ちで、どこか穏やかな雰囲気を持っているが、その瞳には知性が窺える。
二人とも、まさに“冒険者”といった風情だ。
「あなた、オークを倒したの……?」
金髪ロングの剣士の彼女が、驚いた様子で言う。
俺はちょっと面食らいながらも、うなずく。
「え、ああ、まあ……運が良かったというか。もしかしてあなた達はオークの討伐依頼でここに?」
「そうそう! ギルドで“この近辺に凶悪なオークが出没している”って依頼を受けてね。まさかもう誰かに討伐されてるなんて……っていうか一人で倒したの!?」
女剣士は目を丸くしている。
その隣で、魔術師の方が、やや興味深げに俺を見つめた。
「ずいぶんと強いんですね。しかも貴族風の服装に見えますけど……冒険者さんではないのですか?」
「えーと、俺は貴族っちゃ貴族だけど、冒険者ではないんだ。馬車で通りかかったらこいつに襲われて……」
何だか説明がややこしいが、二人ともすでにそのオークの死体を目にして納得したようだ。
「これ……結構な大物よ。倒せるとは、なかなか実力があるんだね。ねえ、よければ私たちのパーティに入ってくれない? 腕が立つ人材を探してたんだ」
「ええ!? いやいや、俺は貴族だし、学園にも通う身だし……」
まさかこんな唐突にスカウトされるとは思わなかった。
確かに、冒険者というのは魔物討伐や素材集めなどで生計を立てる連中だ。
腕のある者は大歓迎なのだろうが、俺としてはさすがに予定外だ。
しかも剣士と魔術師の女性二人に取り囲まれて、何だか逃げ場がない。
そうこうしているうちに、彼女たちは俺の足取りを確認し、「一緒にギルドに行きましょう!」と提案してくる。
「ギルドって……行っても仕方ないだろ。オークは倒したけど、それは俺が勝手に対処しただけで」
「でも、せっかくだから報酬金もらおうよ! 依頼対象のオークなんだから、倒したのがあなたなら報酬を受け取る権利はあるし」
目を輝かせる女剣士。
魔術師も「確かに、報酬は大事ですし、ギルドで処理すればトラブルも少ないですよ」と頷く。
正直、報酬はちょっと魅力的だ。
でも、貴族が冒険者ギルドなんて行くものなのか?
何だか家にバレたら面倒なことになりそうだが……。
そう思って躊躇していると、女剣士が俺の肩をガシッと掴んできた。
「ね、別に悪い話じゃないでしょ? あ、もしかしてギルド登録してない? だったらそれもついでにやっちゃおうよ。そしたらまた一緒に仕事できるかもしれないし」
「え、いや、ちょ、ちょっと待てよ!」
しかし、気づけば力強い彼女の引っ張りと、魔術師の柔らかな説得に押され、俺は馬車に二人を乗せてギルドへ向かう羽目になっていた。
森の道に目を向けると、冒険者風の女性二人組が急ぎ足でこちらに近づいてくるのが見えた。
一人は金髪のロングヘアをハーフアップにまとめ、軽装の鎧を纏い、腰には長剣を佩いている。
ブーツを履き、いかにも剣士スタイル。
顔立ちはきりっとした美形で、強そうな雰囲気が漂う。
もう一人は白髪ロングで杖を携えている。
ローブ風の上着を羽織り、魔術師っぽい出で立ちだ。
こちらは柔和な顔立ちで、どこか穏やかな雰囲気を持っているが、その瞳には知性が窺える。
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俺はちょっと面食らいながらも、うなずく。
「え、ああ、まあ……運が良かったというか。もしかしてあなた達はオークの討伐依頼でここに?」
「そうそう! ギルドで“この近辺に凶悪なオークが出没している”って依頼を受けてね。まさかもう誰かに討伐されてるなんて……っていうか一人で倒したの!?」
女剣士は目を丸くしている。
その隣で、魔術師の方が、やや興味深げに俺を見つめた。
「ずいぶんと強いんですね。しかも貴族風の服装に見えますけど……冒険者さんではないのですか?」
「えーと、俺は貴族っちゃ貴族だけど、冒険者ではないんだ。馬車で通りかかったらこいつに襲われて……」
何だか説明がややこしいが、二人ともすでにそのオークの死体を目にして納得したようだ。
「これ……結構な大物よ。倒せるとは、なかなか実力があるんだね。ねえ、よければ私たちのパーティに入ってくれない? 腕が立つ人材を探してたんだ」
「ええ!? いやいや、俺は貴族だし、学園にも通う身だし……」
まさかこんな唐突にスカウトされるとは思わなかった。
確かに、冒険者というのは魔物討伐や素材集めなどで生計を立てる連中だ。
腕のある者は大歓迎なのだろうが、俺としてはさすがに予定外だ。
しかも剣士と魔術師の女性二人に取り囲まれて、何だか逃げ場がない。
そうこうしているうちに、彼女たちは俺の足取りを確認し、「一緒にギルドに行きましょう!」と提案してくる。
「ギルドって……行っても仕方ないだろ。オークは倒したけど、それは俺が勝手に対処しただけで」
「でも、せっかくだから報酬金もらおうよ! 依頼対象のオークなんだから、倒したのがあなたなら報酬を受け取る権利はあるし」
目を輝かせる女剣士。
魔術師も「確かに、報酬は大事ですし、ギルドで処理すればトラブルも少ないですよ」と頷く。
正直、報酬はちょっと魅力的だ。
でも、貴族が冒険者ギルドなんて行くものなのか?
何だか家にバレたら面倒なことになりそうだが……。
そう思って躊躇していると、女剣士が俺の肩をガシッと掴んできた。
「ね、別に悪い話じゃないでしょ? あ、もしかしてギルド登録してない? だったらそれもついでにやっちゃおうよ。そしたらまた一緒に仕事できるかもしれないし」
「え、いや、ちょ、ちょっと待てよ!」
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