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1章
第51話 暗闇の洞窟を探索
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「ここが、暗闇の洞窟か」
俺が呟くと、隣に立つリザラも冷や汗を浮かべ、洞窟の奥をじっと見つめる。
「な、なんて気味の悪い場所なの……」
リザラが怯えるのも無理はない。
王都の近くとはいえ、一般の者が近づくことすら許されない場所だからだ。
昔からここは犯罪者や闇商人たちが隠れ家として使っていたらしく、現在も薄暗い噂が絶えない。
俺たちがここに来たのも、魔法書の転送事件を追うためだ。
この事件の調査を頼まれたのは、俺たちが通うルグシア学園の生徒会長、エイダからだった。
彼女の指示で、俺とリザラは事件の手がかりを探すため、この暗闇の洞窟を探索することになったのだ。
「かなり魔力を感じるな……トラップもありそうだ」
洞窟内に漂う魔力の気配は尋常ではない。
普段感じる魔力とは異質で、どこか粘りつくような嫌な感じがする。
この空気は、ただの自然のものではない。
人為的に魔力を注ぎ込まれた物があるだろう。
この洞窟は恐らく、何者かが意図的に仕掛けたトラップや結界で守られている。
こんな場所での探索に集中力を欠けば、命を落とすことだってあり得るな。
「よし、中に入るぞ」
リザラが一瞬躊躇したようだが、俺の声で覚悟を決めたらしく、黙って頷く。
「ええ、分かったわ」
そうして俺たちは、暗闇の奥へと進み始めた。
進むごとに冷気が一層濃くなり、背筋を通して骨の芯まで凍りつくような寒さが襲ってくる。
洞窟の奥からは、ぽつりぽつりと水が滴る音が響いており、まるで空間全体がこの音を伴奏にして不気味な静寂を演じているようだ。
その音すら、ここでは恐怖を煽る効果にしかならない。
暗闇の中で聞こえる音は、自分たち以外の何かが潜んでいるかのように思えるのだから。
「さっさと進むとしよう。ここで留まっているとおかしくなりそうだ」
暗闇の重圧に耐えきれず、俺は自分自身に言い聞かせるように呟いた。
リザラも必死でこくりと頷く。
「そ、そうね! そうしましょう!」
俺たちは立ち止まっていては精神が削られると判断し、再び歩みを進める。
こんな場所にわざわざやって来る奴など、真っ当な人物であるはずがない。
ここで待ち受けているのは、世間の目を避けて生きる犯罪者や、闇に潜む者たちだろう。
俺たちの任務は、ただ事件の手がかりを探すだけではなく、学園に脅威をもたらす者たちを排除することも含まれているのかもしれない。
しばらく進むと、徐々に魔力の気配が強まってきた。
俺は周囲の気配に集中し、魔力の波動を感じ取ろうとする。
この魔力、どこかで感じたことがあるような……。
これは、魔物の気配ではない。
何か、人間に近い感じがする。
「リザラ! その場から離れろ!」
俺はとっさに叫んだ。
リザラは驚きながらもすぐにその場から飛び退く。
その瞬間、彼女が先ほどまで立っていた場所が轟音と共に爆発し、石が飛び散った。
どうやら罠が仕掛けられていたらしい。
しかも、この罠は自然にできたものではない。
人為的に設置された魔法のトラップだ。
仕掛けたのは間違いなく、人間だろう。
しかも、相当の魔法知識を持った者に違いない。
「大丈夫か、リザラ」
俺が声をかけると、リザラは少し青ざめながらも頷いた。
「私は大丈夫よ、アレンに救われたわ」
感謝の言葉を口にするリザラだが、その表情は明らかに緊張している。
だが無理もない。
リザラは剣士として戦いに慣れているが、魔法のトラップに関してはあまり経験がない。
俺が魔力の微細な変化を感知できたからこそ、リザラを救えたが、これがなければ危険な状況に陥っていたかもしれない。
「おそらく、まだまだトラップが仕掛けられている可能性もある。気を付けて進んでいくぞ」
「分かったわ」
リザラが真剣な表情で頷く。
だが俺は、リザラの手がかすかに震えているのを見逃さなかった。
今、俺たちの敵はただの魔物や一般的な悪党ではない。
学園から魔法書を盗み出し、その魔法書を不正に複製して売買している犯罪組織だ。
彼らは自分たちの利益のためならば、どんな非道な手段も辞さない連中に違いない。
「分かれ道ね」
目の前には左右に分かれた道が現れた。
俺たちは立ち止まり、それぞれの道をじっと見つめる。
「左か右か……」
まばらに光が差し込む洞窟の中、俺は立ち止まり、目を細めた。
どちらに進むべきか、普通ならば少しは迷うだろう。
だが、俺にはその選択にさほど時間を費やす余裕はない。
目の前の左右に分かれた道を見つめ、脳裏で計算が巡る。
本来、冒険者なら慎重に策を練って進むべきだろうが、俺は一瞬にして答えを見つける。
「左に行くぞ、右からは魔物の魔力を感じる」
俺の声は響き渡り、空気に緊張が走る。
右の道からは、微かながらに漂う魔力の痕跡があった。
その気配は鋭く、油断ならないものだ。
俺の背筋をじわりと冷たいものが這い上がる感覚がする。
おそらく右の先には魔物の巣窟が広がっている。
こういった選択は、魔術に長けた人間でなければ到底判断が難しいだろう。
俺の感知能力にはある程度自信があるが、それでも完璧ではない。
ここでの決断には、経験と勘の両方を頼りにするしかないのだ。
「流石アレンね、魔力をそこまで感知できるなんて」
俺の隣で、リザラが感心したように声を漏らす。
リザラの目は輝き、俺の判断を信じている様子だ。
そんな彼女の期待に応えるべく、俺は軽く肩をすくめて応じた。
「ある程度は、な」
もっとも、第三級魔法のアルカナクラスを発動させれば、確実に魔力の動きは掴める。
しかし、それには少なからず時間と魔力を要する。
ここで使うのはあまりにリスクが高いし、魔力の消耗も大きい。
俺の魔力は無限ではないからな、こういう場面では節約するに越したことはないのだ。
だからこそ、多少の不確実さはあるが、自分の感覚に委ねて行動するしかないだろう。
俺は決意を固め、改めて左の道へと足を踏み出す。
洞窟の冷え切った空気が肌にまとわりつき、張り詰めた空間が嫌でも気持ちを研ぎ澄ませる。
「これは……容器か?」
歩みを進めると、ふと足元に奇妙な物が転がっているのが見えた。
俺の視線は自然とそこに向かい、眉をひそめる。
俺が呟くと、隣に立つリザラも冷や汗を浮かべ、洞窟の奥をじっと見つめる。
「な、なんて気味の悪い場所なの……」
リザラが怯えるのも無理はない。
王都の近くとはいえ、一般の者が近づくことすら許されない場所だからだ。
昔からここは犯罪者や闇商人たちが隠れ家として使っていたらしく、現在も薄暗い噂が絶えない。
俺たちがここに来たのも、魔法書の転送事件を追うためだ。
この事件の調査を頼まれたのは、俺たちが通うルグシア学園の生徒会長、エイダからだった。
彼女の指示で、俺とリザラは事件の手がかりを探すため、この暗闇の洞窟を探索することになったのだ。
「かなり魔力を感じるな……トラップもありそうだ」
洞窟内に漂う魔力の気配は尋常ではない。
普段感じる魔力とは異質で、どこか粘りつくような嫌な感じがする。
この空気は、ただの自然のものではない。
人為的に魔力を注ぎ込まれた物があるだろう。
この洞窟は恐らく、何者かが意図的に仕掛けたトラップや結界で守られている。
こんな場所での探索に集中力を欠けば、命を落とすことだってあり得るな。
「よし、中に入るぞ」
リザラが一瞬躊躇したようだが、俺の声で覚悟を決めたらしく、黙って頷く。
「ええ、分かったわ」
そうして俺たちは、暗闇の奥へと進み始めた。
進むごとに冷気が一層濃くなり、背筋を通して骨の芯まで凍りつくような寒さが襲ってくる。
洞窟の奥からは、ぽつりぽつりと水が滴る音が響いており、まるで空間全体がこの音を伴奏にして不気味な静寂を演じているようだ。
その音すら、ここでは恐怖を煽る効果にしかならない。
暗闇の中で聞こえる音は、自分たち以外の何かが潜んでいるかのように思えるのだから。
「さっさと進むとしよう。ここで留まっているとおかしくなりそうだ」
暗闇の重圧に耐えきれず、俺は自分自身に言い聞かせるように呟いた。
リザラも必死でこくりと頷く。
「そ、そうね! そうしましょう!」
俺たちは立ち止まっていては精神が削られると判断し、再び歩みを進める。
こんな場所にわざわざやって来る奴など、真っ当な人物であるはずがない。
ここで待ち受けているのは、世間の目を避けて生きる犯罪者や、闇に潜む者たちだろう。
俺たちの任務は、ただ事件の手がかりを探すだけではなく、学園に脅威をもたらす者たちを排除することも含まれているのかもしれない。
しばらく進むと、徐々に魔力の気配が強まってきた。
俺は周囲の気配に集中し、魔力の波動を感じ取ろうとする。
この魔力、どこかで感じたことがあるような……。
これは、魔物の気配ではない。
何か、人間に近い感じがする。
「リザラ! その場から離れろ!」
俺はとっさに叫んだ。
リザラは驚きながらもすぐにその場から飛び退く。
その瞬間、彼女が先ほどまで立っていた場所が轟音と共に爆発し、石が飛び散った。
どうやら罠が仕掛けられていたらしい。
しかも、この罠は自然にできたものではない。
人為的に設置された魔法のトラップだ。
仕掛けたのは間違いなく、人間だろう。
しかも、相当の魔法知識を持った者に違いない。
「大丈夫か、リザラ」
俺が声をかけると、リザラは少し青ざめながらも頷いた。
「私は大丈夫よ、アレンに救われたわ」
感謝の言葉を口にするリザラだが、その表情は明らかに緊張している。
だが無理もない。
リザラは剣士として戦いに慣れているが、魔法のトラップに関してはあまり経験がない。
俺が魔力の微細な変化を感知できたからこそ、リザラを救えたが、これがなければ危険な状況に陥っていたかもしれない。
「おそらく、まだまだトラップが仕掛けられている可能性もある。気を付けて進んでいくぞ」
「分かったわ」
リザラが真剣な表情で頷く。
だが俺は、リザラの手がかすかに震えているのを見逃さなかった。
今、俺たちの敵はただの魔物や一般的な悪党ではない。
学園から魔法書を盗み出し、その魔法書を不正に複製して売買している犯罪組織だ。
彼らは自分たちの利益のためならば、どんな非道な手段も辞さない連中に違いない。
「分かれ道ね」
目の前には左右に分かれた道が現れた。
俺たちは立ち止まり、それぞれの道をじっと見つめる。
「左か右か……」
まばらに光が差し込む洞窟の中、俺は立ち止まり、目を細めた。
どちらに進むべきか、普通ならば少しは迷うだろう。
だが、俺にはその選択にさほど時間を費やす余裕はない。
目の前の左右に分かれた道を見つめ、脳裏で計算が巡る。
本来、冒険者なら慎重に策を練って進むべきだろうが、俺は一瞬にして答えを見つける。
「左に行くぞ、右からは魔物の魔力を感じる」
俺の声は響き渡り、空気に緊張が走る。
右の道からは、微かながらに漂う魔力の痕跡があった。
その気配は鋭く、油断ならないものだ。
俺の背筋をじわりと冷たいものが這い上がる感覚がする。
おそらく右の先には魔物の巣窟が広がっている。
こういった選択は、魔術に長けた人間でなければ到底判断が難しいだろう。
俺の感知能力にはある程度自信があるが、それでも完璧ではない。
ここでの決断には、経験と勘の両方を頼りにするしかないのだ。
「流石アレンね、魔力をそこまで感知できるなんて」
俺の隣で、リザラが感心したように声を漏らす。
リザラの目は輝き、俺の判断を信じている様子だ。
そんな彼女の期待に応えるべく、俺は軽く肩をすくめて応じた。
「ある程度は、な」
もっとも、第三級魔法のアルカナクラスを発動させれば、確実に魔力の動きは掴める。
しかし、それには少なからず時間と魔力を要する。
ここで使うのはあまりにリスクが高いし、魔力の消耗も大きい。
俺の魔力は無限ではないからな、こういう場面では節約するに越したことはないのだ。
だからこそ、多少の不確実さはあるが、自分の感覚に委ねて行動するしかないだろう。
俺は決意を固め、改めて左の道へと足を踏み出す。
洞窟の冷え切った空気が肌にまとわりつき、張り詰めた空間が嫌でも気持ちを研ぎ澄ませる。
「これは……容器か?」
歩みを進めると、ふと足元に奇妙な物が転がっているのが見えた。
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