23 / 117
23話 新装備で気分一新
しおりを挟む
メンガンダルは何とかしたいと思ってはいるが、護衛を付けるには期限も予算もはっきりしないので、現実的とは思えなかった。
「はい。しばらくは、組合長の言う通りにします。まだ、自立するにはどうしたらいいか分かりませんが、できる事をやっていればそのうち見えてくると思います。トイ爺さん、院長先生、マイヤさん。今日までありがとうございました。組合長とシンシアさんも、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします」
ヤスオは深々と頭を下げ、その場のみんなに感謝した。
「ヤスオ、明日から来ないの」
院長室の扉が開くと、子供達が入ってきた。
「ああ、そうだよ。でも遊びには来るから、会えないわけじゃないよ」
ヤスオは、両膝を床に付け子供達との目線を合わせると、優しく答えた。
「ヤスオォ」
子供達が泣きながらヤスオの胸に飛びつく。ヤスオも精一杯手を広げ、抱き返した。
「みんな、今までありがとう。世話になったね」
セメレ、マイヤ、シンシアは、涙をもらい受けていた。トイ爺は、ヤスオに歩み寄り肩に手を置き、ウンウンとうなずいている。
「ヤスオ。今回の件は貸しだ。何かあったらいつでも相談してくれ。必ず力になる」
メンガンダルの激励が鼻声であったため、より気持ちが伝わった。
「はい」
ヤスオは満面の笑みで答えた。その後、アイルがヤスオの二つの指を握り締めて離さないので、寝付くまで帰ることができなかった。
月明りから、赤みかかった景色に変わる頃、アリアドネ宅はガサゴソうるさかった。ヤスオが物置を物色していた。
「今日から単独任務。何かいい物ないかなぁ」
アリアドネの趣味だろう。物置にはたくさんの杖や武器、防具が置いてあった。相変わらず、薬草採取しかできないのだが、一人で行動するためトイ爺のように装備を充実させようと考えていた。
「あっ。これ教会の訓練で身に着けていたやつに似ている。テレテレッテッテッテー。ヤスオは革鎧を見つけた。なんてね、あっ!これレベルアップだった」
アイテムを入手した時の音楽、何だったかなと考えながらレザーアーマーを身に着けた。
「おっ。これも教会にあったやつ。ヤスオは革盾を見つけた」
結局、音楽は思い出せず、レザーシールドを左手に装備した。
「となると、片手で短剣を振るのは重いような。ふひっ、これもなんかいい。ヤスオは諸刃の脇差を見つけた。」
ダガーを装備した。
「ほほっ。これも教会にあったやつ。ヤスオは革の籠手を見つけた」
レザーガントレットを装備した。
「ふへへ、これカッコいい。ヤスオは革のすね当てを見つけた」
レザーレガースを装備した。
「こんなもんかな。アリアドネ様、装備をお借りします」
手を合わせ祈り、感謝する。
なぜか気分が高揚したヤスオは、昨日買っておいた食パンを頬張ると玄関に向かう。
「さて、行くかー。子供達に会わないよう別の門から出ないと」
などと、誰かに伝える訳ではない独り言をいい、大きい籠を背負った。
籠は薬草を運ぶのに用意したものだ。籠の中には肩かけ鞄が入っている。肩かけ鞄の中身は以前アリアドネが冒険に使っていたもので、ヤスオがそのまま引き継いだ。もちろん着替えなどは、ヤスオ用の物に入れ替えてある。
そうして、陽も昇り始めたので出かけることにした。初日から高揚した気分で張り切っていたヤスオだが、一瞬で萎えた。
「待て、貴様。外に何の用だ。んー?見ない顔だな。身分証を見せろ」
南門の門番である。子供達と会わないように、いつもの北門ではなく南門に来ていたので、門番はヤスオを見た事がなかった。
「薬草採取に行くつもりですが」
門番の威圧的な態度に萎縮し、震える手で身分証を差し出した。
「なんだ、この白い冒険者証は。…貴様、G級ヤスオか?」
──G級ヤスオ?
そういえば、孤児院初日でも門番が同じ事を言っていたが、ひょっとしてこれが名前だと思われている?
「はい。G級冒険者のヤスオです」
「おまえ、今日の門番が俺でよかったな。俺以外の奴なら切りつけられていたぞ」
門番はものすごい形相で睨みつけ、今にでも切りつけてきそうな雰囲気だった。よほど辛抱しているのか、手が震えていた。ヤスオは、ただ立ちすくむ事しかできない。
「一丁前な格好しやがって。行ってよし」
門番は道を開けてくれたので、ヤスオは冒険者証を受け取ると門を通り抜けた。
南門の外は北門の外と、とても似ていて街道の両側面に草原が広がっており、草花が生い茂っていた。ただ、先の方で二手に分かれており、まっすぐ進んだ先には橋が架かっているのが見えた。
ヤスオは適当な場所を見つけ薬草採取を始めた。太陽が真上にきた頃、ヤスオは座り込んで集めた薬草の整理に取りかかる。
(ヤスオは、薬を作らないのかな?)
突然、どこからか声が聞こえて驚き、左右を見渡した。誰もいないので改めて、周囲を見渡した。
周囲は花の香りが心地よく、人はもちろん野生動物すらいない。それどころか景色が綺麗で、そよ風が吹いて気持ちよかった。
少し離れた門から門番が睨んでいたが、女性の声に思えたので違うだろう。以前、似たような経験があるが、その時の声とも違っている。
──うーん?誰もいない。気のせい?風の音かな?
そう思いながらも、一応答えてみた。
「俺、魔力”0”だから、薬はつくれません」
アリアドネ宅に薬に関する書物があったので、読んだことがある。書物によれば、薬を精製するには材料と調薬魔法が必要と書いてあり、諦め落胆した。
(それは、転移当初の話でしょ。今なら多少なりとも回復しているのでは?)
返事が来た。もはや幻聴ではないと確信し、さらに周りを見渡した。やはり誰もいない。声の聞こえ方が、耳からではなく直接頭に届いている感じがする。もしや夢を見ているのかと思ったが、それならそれで楽しもうと結論づけた。
「あなたは誰です。何処にいるのです?それに、俺を知っているのですか」
(私?私は、ヤスオの後ろにいるよ。ヤスオの事はよく知っているよ)
──誰だっけ?
記憶をたどり心当たりを探すが、あるはずない。この世界に来て知り合った女性など、惣菜屋のおばちゃんや福屋のダナエを入れても両手で足りる。孤児院の女の子を入れてやっと足の指まで到達する。
そんな数で忘れるわけない。とりあえず姿をみれば何か分かるだろう。
そう思い振り返ったが、誰もいない。
「はい。しばらくは、組合長の言う通りにします。まだ、自立するにはどうしたらいいか分かりませんが、できる事をやっていればそのうち見えてくると思います。トイ爺さん、院長先生、マイヤさん。今日までありがとうございました。組合長とシンシアさんも、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします」
ヤスオは深々と頭を下げ、その場のみんなに感謝した。
「ヤスオ、明日から来ないの」
院長室の扉が開くと、子供達が入ってきた。
「ああ、そうだよ。でも遊びには来るから、会えないわけじゃないよ」
ヤスオは、両膝を床に付け子供達との目線を合わせると、優しく答えた。
「ヤスオォ」
子供達が泣きながらヤスオの胸に飛びつく。ヤスオも精一杯手を広げ、抱き返した。
「みんな、今までありがとう。世話になったね」
セメレ、マイヤ、シンシアは、涙をもらい受けていた。トイ爺は、ヤスオに歩み寄り肩に手を置き、ウンウンとうなずいている。
「ヤスオ。今回の件は貸しだ。何かあったらいつでも相談してくれ。必ず力になる」
メンガンダルの激励が鼻声であったため、より気持ちが伝わった。
「はい」
ヤスオは満面の笑みで答えた。その後、アイルがヤスオの二つの指を握り締めて離さないので、寝付くまで帰ることができなかった。
月明りから、赤みかかった景色に変わる頃、アリアドネ宅はガサゴソうるさかった。ヤスオが物置を物色していた。
「今日から単独任務。何かいい物ないかなぁ」
アリアドネの趣味だろう。物置にはたくさんの杖や武器、防具が置いてあった。相変わらず、薬草採取しかできないのだが、一人で行動するためトイ爺のように装備を充実させようと考えていた。
「あっ。これ教会の訓練で身に着けていたやつに似ている。テレテレッテッテッテー。ヤスオは革鎧を見つけた。なんてね、あっ!これレベルアップだった」
アイテムを入手した時の音楽、何だったかなと考えながらレザーアーマーを身に着けた。
「おっ。これも教会にあったやつ。ヤスオは革盾を見つけた」
結局、音楽は思い出せず、レザーシールドを左手に装備した。
「となると、片手で短剣を振るのは重いような。ふひっ、これもなんかいい。ヤスオは諸刃の脇差を見つけた。」
ダガーを装備した。
「ほほっ。これも教会にあったやつ。ヤスオは革の籠手を見つけた」
レザーガントレットを装備した。
「ふへへ、これカッコいい。ヤスオは革のすね当てを見つけた」
レザーレガースを装備した。
「こんなもんかな。アリアドネ様、装備をお借りします」
手を合わせ祈り、感謝する。
なぜか気分が高揚したヤスオは、昨日買っておいた食パンを頬張ると玄関に向かう。
「さて、行くかー。子供達に会わないよう別の門から出ないと」
などと、誰かに伝える訳ではない独り言をいい、大きい籠を背負った。
籠は薬草を運ぶのに用意したものだ。籠の中には肩かけ鞄が入っている。肩かけ鞄の中身は以前アリアドネが冒険に使っていたもので、ヤスオがそのまま引き継いだ。もちろん着替えなどは、ヤスオ用の物に入れ替えてある。
そうして、陽も昇り始めたので出かけることにした。初日から高揚した気分で張り切っていたヤスオだが、一瞬で萎えた。
「待て、貴様。外に何の用だ。んー?見ない顔だな。身分証を見せろ」
南門の門番である。子供達と会わないように、いつもの北門ではなく南門に来ていたので、門番はヤスオを見た事がなかった。
「薬草採取に行くつもりですが」
門番の威圧的な態度に萎縮し、震える手で身分証を差し出した。
「なんだ、この白い冒険者証は。…貴様、G級ヤスオか?」
──G級ヤスオ?
そういえば、孤児院初日でも門番が同じ事を言っていたが、ひょっとしてこれが名前だと思われている?
「はい。G級冒険者のヤスオです」
「おまえ、今日の門番が俺でよかったな。俺以外の奴なら切りつけられていたぞ」
門番はものすごい形相で睨みつけ、今にでも切りつけてきそうな雰囲気だった。よほど辛抱しているのか、手が震えていた。ヤスオは、ただ立ちすくむ事しかできない。
「一丁前な格好しやがって。行ってよし」
門番は道を開けてくれたので、ヤスオは冒険者証を受け取ると門を通り抜けた。
南門の外は北門の外と、とても似ていて街道の両側面に草原が広がっており、草花が生い茂っていた。ただ、先の方で二手に分かれており、まっすぐ進んだ先には橋が架かっているのが見えた。
ヤスオは適当な場所を見つけ薬草採取を始めた。太陽が真上にきた頃、ヤスオは座り込んで集めた薬草の整理に取りかかる。
(ヤスオは、薬を作らないのかな?)
突然、どこからか声が聞こえて驚き、左右を見渡した。誰もいないので改めて、周囲を見渡した。
周囲は花の香りが心地よく、人はもちろん野生動物すらいない。それどころか景色が綺麗で、そよ風が吹いて気持ちよかった。
少し離れた門から門番が睨んでいたが、女性の声に思えたので違うだろう。以前、似たような経験があるが、その時の声とも違っている。
──うーん?誰もいない。気のせい?風の音かな?
そう思いながらも、一応答えてみた。
「俺、魔力”0”だから、薬はつくれません」
アリアドネ宅に薬に関する書物があったので、読んだことがある。書物によれば、薬を精製するには材料と調薬魔法が必要と書いてあり、諦め落胆した。
(それは、転移当初の話でしょ。今なら多少なりとも回復しているのでは?)
返事が来た。もはや幻聴ではないと確信し、さらに周りを見渡した。やはり誰もいない。声の聞こえ方が、耳からではなく直接頭に届いている感じがする。もしや夢を見ているのかと思ったが、それならそれで楽しもうと結論づけた。
「あなたは誰です。何処にいるのです?それに、俺を知っているのですか」
(私?私は、ヤスオの後ろにいるよ。ヤスオの事はよく知っているよ)
──誰だっけ?
記憶をたどり心当たりを探すが、あるはずない。この世界に来て知り合った女性など、惣菜屋のおばちゃんや福屋のダナエを入れても両手で足りる。孤児院の女の子を入れてやっと足の指まで到達する。
そんな数で忘れるわけない。とりあえず姿をみれば何か分かるだろう。
そう思い振り返ったが、誰もいない。
35
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
エクセプション
黒蓮
ファンタジー
血筋と才能に縛られた世界で【速度】という、それ単体では役に立たないと言われている〈その他〉に分類される才能を授かったダリア。その才能を伯爵位の貴族である両親は恥ずべき事とし、ダリアの弟が才能を授かったと同時に彼を捨てた。それはダリアが11歳の事だった。
雨の中打ちひしがれて佇んでいたダリアはある師に拾われる。自分を拾った師の最初の言葉は『生きたいか、死にたいか選べ』という言葉だった。それまでの人生を振り返ったダリアの選択肢は生きて復讐したいということだった。彼の選択を受け入れた師は彼にあらゆることを教えていく。
やがて師の元を離れる際にダリアはある紙を受け取り、それと同時に再度の選択肢を投げ掛けられる。彼が選ぶ復讐とは・・・彼が世界に及ぼす影響とは・・・
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる