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第一章 かずま
第1話 入学式
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2045年、僕たち男子は小学六年生までは女子と同様に扱われるが、中学校へ上がると同時に、男子は女子に奉仕する者、女子の下に付き従う者としてランク付けされることが定められていた。
それは、中学校の入学式から始まる…
入学式の後、男子だけ体育館の外に出された。
「これより、入学生の諸君は女子の皆さんから評定を受けます。呼ばれた子から一人ずつステージに上がり、一分間の自己アピールをしなければなりません。そこで一定の評価が得られれば、晴れてクラスMになれるのです。クラスはAからZまであります。Mはちょうど真ん中ということです。それでは次の指示があるまで、このドアの前に番号順に並んで静かに待ちなさい」
入学式の司会をしていた先生が、ハンドマイクで男子に告げた。僕たちは不安な面持ちでステージに通じるドアの前に整列した。そして十五分くらい経った頃、またあの先生が現れた。
「それでは、これから評定会を始めます。全員着ている物をすべて脱いで、呼ばれるのを待ちなさい」
中二の先輩から聞いていたが、これから僕たちは全裸でステージに上がり、女子全員から評定されるのだ。聞いたときは先輩がからかっているのだと思っていたけど、まさか本当にあるなんて信じられなかった。
「全部って、パンツもですか? 全裸でステージに立つなんて、犯罪じゃないですか。そんなことできません。僕は帰りますよ」
森という、小学校で児童会長をやっていた子だ。彼はそう言うと校門目指して歩きだした。
「帰るのは許されません。もし帰ったら、矯正施設に送られて、もっと辛い目にあいますよ」
先生の声が響き、生徒全員が森を注視した。森は一瞬ためらったように見えたが、そのまま歩いて行った。そして、僕たちは二度と彼に出会うことはなかった。
僕たちは躊躇いながらも全裸になった。
58名の男子が全裸になって、手で股間を隠し、整列している。しかも恥ずかしさからか、勃起している子も何人かいた。なんとも異様な光景だっただろう。
「なあ、ここも評定されるのかなあ」
後ろにいた佐田が小声で話しかけてきた。僕と佐田はお互いのペニスを見た。まだお互い子供のままで、毛も生えてなかった。
「……」
そのうち一番の安達が呼ばれた。
そして二分くらいすると、戻ってきた。どんなだったか、みんな尋ねたかったが、安達の様子を見るだけで、予想以上に辛いことが分かった。だからだれも声をかけられなかった。安達は肩を震わせ、右腕で目を覆い、左手で勃起したペニスを隠すようにして出てきたのだ。
次もそのまた次の子も同じ様子だった。そして気になったのは、その中の数名のお尻が赤くなっていたことだった。
「桜川、入りなさい」
ついに僕の番がきた。
それは、中学校の入学式から始まる…
入学式の後、男子だけ体育館の外に出された。
「これより、入学生の諸君は女子の皆さんから評定を受けます。呼ばれた子から一人ずつステージに上がり、一分間の自己アピールをしなければなりません。そこで一定の評価が得られれば、晴れてクラスMになれるのです。クラスはAからZまであります。Mはちょうど真ん中ということです。それでは次の指示があるまで、このドアの前に番号順に並んで静かに待ちなさい」
入学式の司会をしていた先生が、ハンドマイクで男子に告げた。僕たちは不安な面持ちでステージに通じるドアの前に整列した。そして十五分くらい経った頃、またあの先生が現れた。
「それでは、これから評定会を始めます。全員着ている物をすべて脱いで、呼ばれるのを待ちなさい」
中二の先輩から聞いていたが、これから僕たちは全裸でステージに上がり、女子全員から評定されるのだ。聞いたときは先輩がからかっているのだと思っていたけど、まさか本当にあるなんて信じられなかった。
「全部って、パンツもですか? 全裸でステージに立つなんて、犯罪じゃないですか。そんなことできません。僕は帰りますよ」
森という、小学校で児童会長をやっていた子だ。彼はそう言うと校門目指して歩きだした。
「帰るのは許されません。もし帰ったら、矯正施設に送られて、もっと辛い目にあいますよ」
先生の声が響き、生徒全員が森を注視した。森は一瞬ためらったように見えたが、そのまま歩いて行った。そして、僕たちは二度と彼に出会うことはなかった。
僕たちは躊躇いながらも全裸になった。
58名の男子が全裸になって、手で股間を隠し、整列している。しかも恥ずかしさからか、勃起している子も何人かいた。なんとも異様な光景だっただろう。
「なあ、ここも評定されるのかなあ」
後ろにいた佐田が小声で話しかけてきた。僕と佐田はお互いのペニスを見た。まだお互い子供のままで、毛も生えてなかった。
「……」
そのうち一番の安達が呼ばれた。
そして二分くらいすると、戻ってきた。どんなだったか、みんな尋ねたかったが、安達の様子を見るだけで、予想以上に辛いことが分かった。だからだれも声をかけられなかった。安達は肩を震わせ、右腕で目を覆い、左手で勃起したペニスを隠すようにして出てきたのだ。
次もそのまた次の子も同じ様子だった。そして気になったのは、その中の数名のお尻が赤くなっていたことだった。
「桜川、入りなさい」
ついに僕の番がきた。
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