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第1話 小南 薬をもられる
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私の名前は小南真司。名門私立医大を卒業し、37歳にして小南クリニックの医院長をしている。
子供の頃から成績優秀の私は、医師になってからも名医として活躍し、看護師や患者からも慕われて、小南先生なんて呼ばれている。
こんな話をすると堅物のように思われるかもしれないが、ユーモアのセンスもあり、クリニックは私のジョークでいつも笑いに包まれている。
そんなある日看護師の出したコーヒーを飲むと、急に目の前がクラクラし始め、机で眠ってしまった。誰かが睡眠薬でも入れたのか、私はどうなるんだ!
私の名前は古田麻未。小南クリニックで働く26歳の看護師だ。
私は久しぶりに会った中学時代の親友相原園子が女王様をやっていると聞いて、ある計画を立てた。ナルシストな馬鹿野郎医院長への復讐だ。
その医院長は名前を小南真司と言って、自分のことを「コナン先生」と言っているが、周りの人間は陰で「ゴミナミ(ゴミ並み)」と呼んでいる。
とんでもないセクハラ野郎で、看護師や事務員のお尻を触るのは日常茶飯事。
卑猥な話は平気でするし、私たちの会話に入り込んで、人の体型や年齢、家庭のことをいじってくる。
厄介なのは、それをみんなが笑うから、「ウケた」と勘違いすることだ。笑いと愛想笑いの区別もつかないのかと呆れてしまう。
それに、実はコンプレックスの塊なのか、37にもなって「偏差値が高い俺は、本当は東大でも入れた」と高校時代成績が良かった話を何度もしたり、結婚していないのも「なかなか俺に見合う女がいないから」なんて冗談のように本音を言ったりしている。
だいたい、自分のことを鏡で見たことがあるのだろうか。
背は低くて腹も出てる。
頭髪も薄くなりかけているのに、少し伸ばして、しょっちゅう掻き分けている。
その仕草がまたキモい。
そんな最低野郎に、睡眠薬を飲ませてやった。
いっそ劇薬でも飲ませたかったが、「奴隷として調教する方が面白い」と言う園子の話を信じて、睡眠薬で勘弁してやった。
ゴミナミを眠らせるのは簡単だったが、そこからが大変だった。
看護師3人と事務職1人で、ゴミナミを担架に乗せ、ベッドまで運んだ。
「もうー、何キロあるんだよお。ちっとはダイエットしろってえーの」
ベテラン看護師の桐山さんが担架を下ろしながら言った。
桐山さんは口は悪いが姐御肌でさっぱりとした性格だ。
仕事もテキパキとこなし、ゴミナミにも一目置かれていた。
だからハラスメント被害もあまり受けていなかったはずなのだけど、計画を話すと快く引き受けてくれた。
理由は「奴隷に調教するって、どんなのか知りたい」だった。
ゴミナミをベッドに寝かせると、着ている物を全て脱がせた。
園子から「奴隷は裸で連れてきてね」と言われていたからだ。
「ちっちゃ!」
事務と会計をしている鈴木さんが言った。
鈴木さんは私より2つ上、中学の先輩で、この計画に一番賛同してくれた人だ。
その鈴木さんの言う通り、ゴミナミのペニスはふっくらしたお腹の肉に埋まっているのか、かろうじてその存在が分かる程度の長さしかなかった。
「こんなチ○コ初めて見たよ。短小包茎ってやつだね。これで子供つくれるのかなあ。このせいで結婚できないんじゃないの?それにこの腹!人のことデブデブ言うくせに、完璧にメタボじゃない」
34歳で二児の母親小島さんが、ゴミナミの腹を叩きながら言った。
ゴミナミはちょいぽちゃの小島さんの体重いじりを頻繁にしていた。
一番ゴミナミをいじめたがっていた看護師だ。
この後、私達は小島さんのミニバンにゴミナミを乗せて、園子の家に連れて行った。
子供の頃から成績優秀の私は、医師になってからも名医として活躍し、看護師や患者からも慕われて、小南先生なんて呼ばれている。
こんな話をすると堅物のように思われるかもしれないが、ユーモアのセンスもあり、クリニックは私のジョークでいつも笑いに包まれている。
そんなある日看護師の出したコーヒーを飲むと、急に目の前がクラクラし始め、机で眠ってしまった。誰かが睡眠薬でも入れたのか、私はどうなるんだ!
私の名前は古田麻未。小南クリニックで働く26歳の看護師だ。
私は久しぶりに会った中学時代の親友相原園子が女王様をやっていると聞いて、ある計画を立てた。ナルシストな馬鹿野郎医院長への復讐だ。
その医院長は名前を小南真司と言って、自分のことを「コナン先生」と言っているが、周りの人間は陰で「ゴミナミ(ゴミ並み)」と呼んでいる。
とんでもないセクハラ野郎で、看護師や事務員のお尻を触るのは日常茶飯事。
卑猥な話は平気でするし、私たちの会話に入り込んで、人の体型や年齢、家庭のことをいじってくる。
厄介なのは、それをみんなが笑うから、「ウケた」と勘違いすることだ。笑いと愛想笑いの区別もつかないのかと呆れてしまう。
それに、実はコンプレックスの塊なのか、37にもなって「偏差値が高い俺は、本当は東大でも入れた」と高校時代成績が良かった話を何度もしたり、結婚していないのも「なかなか俺に見合う女がいないから」なんて冗談のように本音を言ったりしている。
だいたい、自分のことを鏡で見たことがあるのだろうか。
背は低くて腹も出てる。
頭髪も薄くなりかけているのに、少し伸ばして、しょっちゅう掻き分けている。
その仕草がまたキモい。
そんな最低野郎に、睡眠薬を飲ませてやった。
いっそ劇薬でも飲ませたかったが、「奴隷として調教する方が面白い」と言う園子の話を信じて、睡眠薬で勘弁してやった。
ゴミナミを眠らせるのは簡単だったが、そこからが大変だった。
看護師3人と事務職1人で、ゴミナミを担架に乗せ、ベッドまで運んだ。
「もうー、何キロあるんだよお。ちっとはダイエットしろってえーの」
ベテラン看護師の桐山さんが担架を下ろしながら言った。
桐山さんは口は悪いが姐御肌でさっぱりとした性格だ。
仕事もテキパキとこなし、ゴミナミにも一目置かれていた。
だからハラスメント被害もあまり受けていなかったはずなのだけど、計画を話すと快く引き受けてくれた。
理由は「奴隷に調教するって、どんなのか知りたい」だった。
ゴミナミをベッドに寝かせると、着ている物を全て脱がせた。
園子から「奴隷は裸で連れてきてね」と言われていたからだ。
「ちっちゃ!」
事務と会計をしている鈴木さんが言った。
鈴木さんは私より2つ上、中学の先輩で、この計画に一番賛同してくれた人だ。
その鈴木さんの言う通り、ゴミナミのペニスはふっくらしたお腹の肉に埋まっているのか、かろうじてその存在が分かる程度の長さしかなかった。
「こんなチ○コ初めて見たよ。短小包茎ってやつだね。これで子供つくれるのかなあ。このせいで結婚できないんじゃないの?それにこの腹!人のことデブデブ言うくせに、完璧にメタボじゃない」
34歳で二児の母親小島さんが、ゴミナミの腹を叩きながら言った。
ゴミナミはちょいぽちゃの小島さんの体重いじりを頻繁にしていた。
一番ゴミナミをいじめたがっていた看護師だ。
この後、私達は小島さんのミニバンにゴミナミを乗せて、園子の家に連れて行った。
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