肥満アラート

東門 大

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第4話 身体測定

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「そのままでいいから、保健室に行きなさい。」

 ぼくは絶対に行くもんかと思っていたけど、他の2人が廊下に向かって歩き出したので、それに付いて行くしかなかった。

 全裸で1人残されるのは、もっと嫌だったからだ。

 でも後悔先に立たず、廊下に出たぼくたちは、全校生徒の視線にさらされることとなった。

 校長室は南校舎の一階で、普通教室は北校舎だったから、廊下の様子は教室から丸見えだった。

 唯一救いなのは、窓から下は見えないということだった。

 ぼくたち3人は、しゃがんで保健室に移動した。


 保健室に入ると、体重と身長の測定をされた。

「気をつけしないと測れないでしょう」

 篠田先生が何度も言うので、ぼくは仕方なく、手を横に置いた。

 篠田先生が一瞬驚き、その後すぐに笑顔になった。

「霧島君、おちんちんもかわいいのね」

 ぼくは真っ赤になって下を向いた。

 他の2人も皮は被っていたが、毛は黒いのが生えていた。

 その2人がぼくのを見て、バカにしているように感じて、少しムカついた。

「次、脂肪図るからね」

 篠田先生は、巨大な洗濯バサミのような器具を出してきた。

「霧島君からね」

 と言われ、ぼくは気をつけの姿勢で、先生の前に立った。

 椅子に座った先生の目の前にぼくの包茎ちんぽがさらされた。

 恥ずかしさでいっぱいのぼくのお腹を、その器具でプニュっと挟んできた。


 どうやら脂肪の厚さを図る器具らしく、その後も色々な肉が挟まれた。

 肥満児のぼくは、コンプレックスを盛大につつかれているようで泣きたくなった。

 しかも最後は太ももの内側、ペニスのそばを挟んできた。

「アッハァン」

 ぼくは人に触られたことのない部分を触られ、自分でも信じられないような声を出してしまった。

「なんていう声を出してるの」

 篠田先生がパチン!とぼくの太ももを叩いて言った。

「でもちょうど良かったわ。霧島君のあそこが大きくなって」

 ぼくは自分でも分からないうちに、勃起していた。

「ちょうどこれも図らなくてはならなかったの。男子はそこを触るとみんな反応するのかな」

 篠田先生は、ぼくのペニスに定規を当ててきた。

「うーん7センチかあ。これもなんとかしないとね」

「次の子来て。…そうねえ霧島君はその辺で待ってて」

 ぼくは、少し下がって、2人が終わるのを待った。早く勃起を鎮めたかったがこの状況では、なすすべがなかった。
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