肥満アラート

東門 大

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第5話 新しい制服

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「じゃあ、少し待ってて、今から制服をあげるから」

 篠田先生はそう言うと、保健室を出て行った。


 ぼくはその言葉を聞いて、ホッとした。もしかしてこのまま教室に行かせるのかと思っていたからだ。

 その後すぐ、篠田先生は、教頭と入ってきた。手にはなぜか白いブリーフを3枚持っていた。

「今日からこれがあなたたちの制服です」


 そう言うと、一人一人にブリーフを渡してきた。見ると、前にクラス名と名前、後ろに「BMI28.6 目標体重73キロと書いてあった。

 ぼくはよく分からなかったが、とりあえず全裸は嫌だったので履いた。

 ただ、履くのに苦労するくらいピチピチで、履くとぼくの勃起したおちんちんの先っちょが、少しだけはみ出した。

 他の2人は亀頭が全部はみ出していた。

「よく似合うじゃないか。おデブさんたち」

 教頭がバカにしたように、ニヤつきながら僕たちを見て言った。

「今日からきみたちは登校したら、この保健室でそのブリーフに履き替えて、教室へ行き、授業を受けることになります。教室では毎朝、全員の前で体重測定を受け、0.1キロでも太っていたら、罰を受けます。だから太らないように生活しなくてなりません」


 ぼくはそんなことできるはずがないと言いたかったが、どうやって言い返したら良いのか分からずにいた。

「だけど安心しなさい。ブリーフに書いている週目標を達成したら、制服がグレードアップし、適正体重に達したら、普通の制服に戻れます。ただし、達成できなければ、さらにその子に合った制服になります」
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