5 / 10
5.
しおりを挟む
目を覚ますと病院のベッドに寝ていた。
腕に点滴の針が刺さっている。
「気づいたか?」
ベッドの脇に井雲がいて、伊吹の様子に気づくとホッとした様子で微笑んだ。
「どうして…僕…ここは…」
「あぁ、点滴刺さってるから身体は動かすな。自宅で倒れていたから救急車呼んだ。その…極度のストレスと栄養失調らしい…」
「はぁ…」
まだ頭が朦朧としていた。
僕はどれだけこうしていたんだろう。
「俺のせいだな……その……この間は申し訳なかった。まさか、田中くんが知らないとは思わなかったんだ」
「………いえ、アルファの方には隠したい気持ちなんてわからないでしょうから」
倒れる前の出来事を段々思い出してきた。
謝られたところで、発した言葉は覆らない。
知られたのが田中だからまだ良かったと思うべきか。
この間は突然明らかにされてしまったバース性に、取り繕っていた仮面が剥がれてしまった。
あんなに動揺したのは初めてだったかもしれない。
田中は仕事の付き合いとはいえ、伊吹を気にかけてくれる唯一の存在であり、年の離れた大切な友人でもあった。
田中といると世の中にうまくなじめている気がしてほっとするのだ。
だからこそ知られたくなかった。
「あの…もう、大丈夫なんで一人にしてくれませんか?」
少しずつ頭が働き始めた感覚があるが、さっき見た夢のせいもあってか、人がいると落ち着かない。
身体の中の黒い闇がじわじわと広がり、自分を覆い尽くしそうな感覚。
恐怖で叫びだしてしまいそうな感覚。
そんな姿を人に見られたくなかった。
闇に支配されそうな不安を必死にこらえて、別のことを考える。
田中から来ていた着信を放置していた記憶がある。
まだ仕事を回してもらえるだろうか。
ぼんやり天井を見つめながらそんなことを考えていたが、ますます不安になり、鼻の奥がツンと痛くなってきて、目をつむった。
相変わらず井雲は動かない。
「一人で帰れるから大丈夫ですよ?」
なかなか、帰る気配のない井雲にしびれを切らして少し強い口調になった。
「あ、あぁ、そうだな。だが、すまん。ちょっと救急車呼ぶときに、世木くんの家のドアを壊してしまったんだ。一応、今、応急措置で締めては来てるけど。その…必要なものを持ってくるから、しばらくうちに来てくれないか?」
「……だったら、ホテル泊まるから大丈夫です…」
「いつ直るかわからないし……それに、医者からも体調管理を言われていて…俺のせいでもあるし…」
井雲は体調管理と言葉を濁したが、本当は医者から精神的に不安定になっているから、しばらくは目を離すなと言われていた。
そんなことを知らない伊吹は、すべてを持っているアルファの割に腰の低い人だ、と思った。
もう僕のことなんか放っといてくれて構わないのに。
そして、「アルファだから」「オメガだから」と区別しているのは自分も一緒か、と気づき自嘲気味に笑った。
断る伊吹に、井雲はしつこく食い下がった。
ベータに擬態して生きてきた仮面にヒビが入り、伊吹の心は自分が思う以上に弱っていたのかもしれない。
それともこれがオメガはアルファに逆らえないと言われる所以なのか。
通常であれば、突っぱねていたであろう提案だったが、断ること自体段々面倒になってきた。
「…わかりました」
しばらくのやり取りの後、そう伊吹が返事すると、井雲の顔がほっとしたように笑顔になった。
――――この人はこの人なりにこの間の件を反省しているんだろうな。
井雲が満足するまで、贖罪に付き合ってあげよう。
井雲が伊吹の荷物を取りに一旦出ていった。
必要な物を聞かれ、わずかな着替えと仕事のためのノートパソコン、伊吹の全財産である通帳だけお願いした。
充電が切れていたはずのスマホは枕元にあった。
井雲のものだろうか。伊吹のものとは異なる純正のケーブルで満タンに充電されていた。
田中には連絡しなくては。
これからも仕事を回してくれるかは分からないが、田中は巻き込まれただけだし、突然連絡が取れなくなったことを謝らなくてはいけない。
携帯を再起動させると、田中と登録のない番号からたくさんの着信があった。
登録のないものは、きっと井雲だろう。
携帯の充電がなくなったであろうあたりの日付から3通のメールが届いていた。
メールは伊吹の体調を気遣う田中からのものだった。
田中にコールをすると、直ぐにつながった。
「世木くん、大丈夫か?」
「田中さん…ごめんなさい…その…ご心配おかけしてすみません…」
小さい頃から誰かに心配してもらった経験のない伊吹は、何を言っていいのかわからず、でも田中の気遣い溢れるメールを思い出し少し目が潤んだ。
「副社長から聞いてる。倒れたんだろ?しばらくゆっくり休んで体力つけろ」
「すみません、もう大丈夫なんで、もし…まだ使ってもらえるなら、仕事回してもらえませんか?」
「お前、無理すんな!」
電話の向こうで田中が少しきつい口調で言い、はぁーっと深いため息をついた。
突き放された気がして、血の気が引く。
「いえ、あの、ホントいきなり連絡取れなくなって、本当にご迷惑をおかけしたと思うんですけど…これからはこんなことないように気をつけますので…」
しどろもどろになった。
田中には自分がオメガだとバレた。
今までのように気軽に話すこともできなくなって、言葉尻が濁った。
今までどうやって話していたんだろう。
ベータになりきった自分はどんな風に振る舞っていただろう。
「馬鹿、そういうことじゃねぇよ。今後も仕事は回すけど、まずは体調戻せってことだよ。元気になったら、今回心配させた分もガンガン仕事回すから、覚悟しとけよ」
「田中さん……ありがとう…ございます…」
田中の気遣いに再び涙が出た。
きっと電話の向こうの田中にも、伊吹が泣いていたのがわかっただろう。
最後は田中の声も少し涙声になっていた。
身体の中にあった黒いもやが少し小さくなった気がした。
電話を切ると、伊吹の荷物を持った井雲が現れた。
話が終わるのを待っていたのだろう。
「いこうか?」
退院の手続きをして、井雲の車に乗り込む。
田中と話したことによって少し心が軽くなっていた。
しばらく走ると井雲のマンションに付いた。
ホテルのコンシェルジュのような管理人がいる高級マンションで、井雲がエントランスの自動ドアを入るとすぐににこやかに挨拶をしてきた。
その管理人に「しばらく一緒に住むから」と伊吹を紹介すると、そのマンションの最上階の自分の部屋へと招いた。
◆
それより少し前の話。
伊吹が病院で治療をうけている間に、荷物を取りに行った井雲は、伊吹の部屋に入って戸惑った。
最低限の物しかない生活感のない部屋。
キッチンにはカップラーメンやレトルト食品しかなかった。
頼まれたものをバッグに詰めたら、伊吹が住んでいた痕跡がなくなる。
この部屋には伊吹の孤独が詰まっている気がして、元気になっても戻したくないな、と思った。
頼まれた通帳を引き出しから出す。
通帳と一緒に色あせた写真が1枚入っていた。
男に寄り添い幸せそうに笑う、伊吹に似た顔。
同じ引き出しの中に、伏せらせた遺影が入っていた。
伊吹の過ごしてきた日々を思って、胸が締め付けられた。
腕に点滴の針が刺さっている。
「気づいたか?」
ベッドの脇に井雲がいて、伊吹の様子に気づくとホッとした様子で微笑んだ。
「どうして…僕…ここは…」
「あぁ、点滴刺さってるから身体は動かすな。自宅で倒れていたから救急車呼んだ。その…極度のストレスと栄養失調らしい…」
「はぁ…」
まだ頭が朦朧としていた。
僕はどれだけこうしていたんだろう。
「俺のせいだな……その……この間は申し訳なかった。まさか、田中くんが知らないとは思わなかったんだ」
「………いえ、アルファの方には隠したい気持ちなんてわからないでしょうから」
倒れる前の出来事を段々思い出してきた。
謝られたところで、発した言葉は覆らない。
知られたのが田中だからまだ良かったと思うべきか。
この間は突然明らかにされてしまったバース性に、取り繕っていた仮面が剥がれてしまった。
あんなに動揺したのは初めてだったかもしれない。
田中は仕事の付き合いとはいえ、伊吹を気にかけてくれる唯一の存在であり、年の離れた大切な友人でもあった。
田中といると世の中にうまくなじめている気がしてほっとするのだ。
だからこそ知られたくなかった。
「あの…もう、大丈夫なんで一人にしてくれませんか?」
少しずつ頭が働き始めた感覚があるが、さっき見た夢のせいもあってか、人がいると落ち着かない。
身体の中の黒い闇がじわじわと広がり、自分を覆い尽くしそうな感覚。
恐怖で叫びだしてしまいそうな感覚。
そんな姿を人に見られたくなかった。
闇に支配されそうな不安を必死にこらえて、別のことを考える。
田中から来ていた着信を放置していた記憶がある。
まだ仕事を回してもらえるだろうか。
ぼんやり天井を見つめながらそんなことを考えていたが、ますます不安になり、鼻の奥がツンと痛くなってきて、目をつむった。
相変わらず井雲は動かない。
「一人で帰れるから大丈夫ですよ?」
なかなか、帰る気配のない井雲にしびれを切らして少し強い口調になった。
「あ、あぁ、そうだな。だが、すまん。ちょっと救急車呼ぶときに、世木くんの家のドアを壊してしまったんだ。一応、今、応急措置で締めては来てるけど。その…必要なものを持ってくるから、しばらくうちに来てくれないか?」
「……だったら、ホテル泊まるから大丈夫です…」
「いつ直るかわからないし……それに、医者からも体調管理を言われていて…俺のせいでもあるし…」
井雲は体調管理と言葉を濁したが、本当は医者から精神的に不安定になっているから、しばらくは目を離すなと言われていた。
そんなことを知らない伊吹は、すべてを持っているアルファの割に腰の低い人だ、と思った。
もう僕のことなんか放っといてくれて構わないのに。
そして、「アルファだから」「オメガだから」と区別しているのは自分も一緒か、と気づき自嘲気味に笑った。
断る伊吹に、井雲はしつこく食い下がった。
ベータに擬態して生きてきた仮面にヒビが入り、伊吹の心は自分が思う以上に弱っていたのかもしれない。
それともこれがオメガはアルファに逆らえないと言われる所以なのか。
通常であれば、突っぱねていたであろう提案だったが、断ること自体段々面倒になってきた。
「…わかりました」
しばらくのやり取りの後、そう伊吹が返事すると、井雲の顔がほっとしたように笑顔になった。
――――この人はこの人なりにこの間の件を反省しているんだろうな。
井雲が満足するまで、贖罪に付き合ってあげよう。
井雲が伊吹の荷物を取りに一旦出ていった。
必要な物を聞かれ、わずかな着替えと仕事のためのノートパソコン、伊吹の全財産である通帳だけお願いした。
充電が切れていたはずのスマホは枕元にあった。
井雲のものだろうか。伊吹のものとは異なる純正のケーブルで満タンに充電されていた。
田中には連絡しなくては。
これからも仕事を回してくれるかは分からないが、田中は巻き込まれただけだし、突然連絡が取れなくなったことを謝らなくてはいけない。
携帯を再起動させると、田中と登録のない番号からたくさんの着信があった。
登録のないものは、きっと井雲だろう。
携帯の充電がなくなったであろうあたりの日付から3通のメールが届いていた。
メールは伊吹の体調を気遣う田中からのものだった。
田中にコールをすると、直ぐにつながった。
「世木くん、大丈夫か?」
「田中さん…ごめんなさい…その…ご心配おかけしてすみません…」
小さい頃から誰かに心配してもらった経験のない伊吹は、何を言っていいのかわからず、でも田中の気遣い溢れるメールを思い出し少し目が潤んだ。
「副社長から聞いてる。倒れたんだろ?しばらくゆっくり休んで体力つけろ」
「すみません、もう大丈夫なんで、もし…まだ使ってもらえるなら、仕事回してもらえませんか?」
「お前、無理すんな!」
電話の向こうで田中が少しきつい口調で言い、はぁーっと深いため息をついた。
突き放された気がして、血の気が引く。
「いえ、あの、ホントいきなり連絡取れなくなって、本当にご迷惑をおかけしたと思うんですけど…これからはこんなことないように気をつけますので…」
しどろもどろになった。
田中には自分がオメガだとバレた。
今までのように気軽に話すこともできなくなって、言葉尻が濁った。
今までどうやって話していたんだろう。
ベータになりきった自分はどんな風に振る舞っていただろう。
「馬鹿、そういうことじゃねぇよ。今後も仕事は回すけど、まずは体調戻せってことだよ。元気になったら、今回心配させた分もガンガン仕事回すから、覚悟しとけよ」
「田中さん……ありがとう…ございます…」
田中の気遣いに再び涙が出た。
きっと電話の向こうの田中にも、伊吹が泣いていたのがわかっただろう。
最後は田中の声も少し涙声になっていた。
身体の中にあった黒いもやが少し小さくなった気がした。
電話を切ると、伊吹の荷物を持った井雲が現れた。
話が終わるのを待っていたのだろう。
「いこうか?」
退院の手続きをして、井雲の車に乗り込む。
田中と話したことによって少し心が軽くなっていた。
しばらく走ると井雲のマンションに付いた。
ホテルのコンシェルジュのような管理人がいる高級マンションで、井雲がエントランスの自動ドアを入るとすぐににこやかに挨拶をしてきた。
その管理人に「しばらく一緒に住むから」と伊吹を紹介すると、そのマンションの最上階の自分の部屋へと招いた。
◆
それより少し前の話。
伊吹が病院で治療をうけている間に、荷物を取りに行った井雲は、伊吹の部屋に入って戸惑った。
最低限の物しかない生活感のない部屋。
キッチンにはカップラーメンやレトルト食品しかなかった。
頼まれたものをバッグに詰めたら、伊吹が住んでいた痕跡がなくなる。
この部屋には伊吹の孤独が詰まっている気がして、元気になっても戻したくないな、と思った。
頼まれた通帳を引き出しから出す。
通帳と一緒に色あせた写真が1枚入っていた。
男に寄り添い幸せそうに笑う、伊吹に似た顔。
同じ引き出しの中に、伏せらせた遺影が入っていた。
伊吹の過ごしてきた日々を思って、胸が締め付けられた。
41
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
獣人王と番の寵妃
沖田弥子
BL
オメガの天は舞手として、獣人王の後宮に参内する。だがそれは妃になるためではなく、幼い頃に翡翠の欠片を授けてくれた獣人を捜すためだった。宴で粗相をした天を、エドと名乗るアルファの獣人が庇ってくれた。彼に不埒な真似をされて戸惑うが、後日川辺でふたりは再会を果たす。以来、王以外の獣人と会うことは罪と知りながらも逢瀬を重ねる。エドに灯籠流しの夜に会おうと告げられ、それを最後にしようと決めるが、逢引きが告発されてしまう。天は懲罰として刑務庭送りになり――
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる