【館】 House of Sex Slaves

館 yakata

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episode S . ツグジの場合 / 性奴隷猫を飼う

Tsuguji 010 . Les Trois solitaires

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ササササ、ササササッ

性奴隷収容施設の憩いのスペースにて
鉛筆が紙を擦る音がコギミ良く響いている。

長椅子に寄りかかる美貌の性奴隷 ロセツが和紙製のスケッチブックにクロッキーをしたためている音だ。
真昼に浮かぶ夜のような漆黒の瞳の先には、
ツグジ & ユキ。
ツグジの指先がロセツが以前ツグジに上げた独楽の紐に命を吹き込み空想の蛇に仕立て上げ、ユキがそれにじゃれて転げてる。
小さな前足をお花のようにパァと開き、蛇を捕らえて噛みつく。
ロセツは、この様子を達筆に描きとらえていった。

ササササ…、サ…、
鉛筆が止まる。
やってきた制服姿の職員が、ツグジの前で止まったからだ。
ロセツはユキを片手で掬い上げ、連れて行かれるツグジを見送った。




真っ白な調教室のど真ん中に、
目も覚めるような真っ青な毛布が敷かれた大きなベッドの海が広がっており、
そこで、二人の夫婦性奴隷が泳いでいる。

戸が開き、ブロンドボブの黒縁眼鏡の調教師が颯爽と入って来て
「おはよう。素敵なお二人。相変わらずなかむつまじく素敵なお二人」
と、眼鏡の奥で目を細めた。

次いで、性奴隷のツグジが職員に連行され入室してくる。
シンプルな黒色のOバックビキニ、剥き出しの尻の中央部分にはパール状のアヌススティックを深々と埋め込まれたために、歩き方がくねくねくねくねと覚束ない。
覚束ないのは足取りだけではなく、顔全体が憂鬱の霧で覆われていた。

ベッドまでたどり着いたツグジは、寝そべる二人の性奴隷を恟々して、見た。
二人もホワイトレザーのボンテージハーネス姿でピタリと抱き合い、悠然とした視線をツグジに向けた。

一人は
面長の、締った口元で、段鼻で、なかなか上品な面相だったが、大きな眼が期待で潤んでいる。
もう一人は
大きな、目元に小皺の寄る、豊頰した如何にも愛嬌のある円顔で、形も大柄だったが、何処か円味が有り、一体何を犯してこんなところで性奴隷をしているのだろうか。

「ツグジ、三日後から三日間、xx市郊外の館で肉便器のお勤めが決まりました。この素敵なカップルのぺニスを使ってフェラチオの練習をしましょう。明日と明後日はサロンで体のケアをして、ゆっくりやすみなさい」
調教師が説明を終えるやいなや、ツグジの黒目から涙がはらはら溢れた。

泣き出したツグジを
調教師は、これ、これ、と小さい声で、やさしく呼んだ。
「調教師さま、ユキと三日も離ればなれになるなんて…心配で心配でたまりません」
ツグジは、鼻水混じりの声で必死に訴える。
「三日くらい…、ロセツか誰かに預けておけば面倒を見てくれるでしょう」
調教師の言葉に、ツグジは益々号泣し、仕舞いにはこの純粋な涙にベッドの上で微睡んでいた二人の性奴隷も鼻を啜り出してしまった。
これに観念した調教師は腹を括った。

「よろしい。ツグジ。お前の留守の間、私がユキの面倒を見ます」
三日間、施設内の客室でユキと寝泊まりをする、約束。
調教師の提案。
これで、ツグジは悪夢の覚めたような面になる。
すっかり安心しきり、ベッドへ上がり、青色の毛布に蹲踞すると、
先ずは面長の美しい年上性奴隷の方からと決め、
汲汲とぺニスにむしゃぶりついた。
とても形の良いぺニスを唇の奥まで迎え入れ、
内拡にがり外窄まり愛撫すると、
彼は「あぁ、あぁ~ン」と、身をくねらせ、隣の彼氏の大きな手を握りしめた。

「ツグジ、このお二人は、三日前に館で双頭ぺニスの木馬に繋がれ、旦那さま方に散々苛められました。お前のフェラチオで慰めておやりなさい」
調教師の言い付け通り、
ツグジは、唇でじゅぶじゅぶと、
内ン中の鮑ッ貝、外へ出りゃ蜆ッ貝、
すると、性奴隷は嬉し涙を溢しながら
ようようと二三度鼻声で甘垂れる、
「あぁ…ァァ、気持ちが、イイ」

時々、眼鏡の上からじろりと視めるのが、意味ありそうで、
「性奴隷であることはお前の人生そのもの、つまり生きていくことそのものですから、時間をかけて技術を身につければ、35年後には誰よりも幸せになれますよ」
調教師はなるべく、甘い愛情ゆたかな、綺麗な声で言った。
ツグジはそんな遠い未来のことなどどうでもいい。何も可愛いユキの為だ。
兎に角目の前に顕然とそそり立つぺニスを舐めて見よう。
仕事をしよう。

「あぁ…ァァ、イイ、イイ、」
「ツグジ、イイ子だな、ァァ、気持ちイイ」
夫婦性奴隷たちは
逃尻の、及腰で、海のような毛布を恐る恐る引張りながら、  「ァァ、ァァ、」「ァァ、ァァ、」
ツグジのフェラチオで何度も射精した。

調教師は、何も言わず、
ピンクとグリーンのツートーンカラーがキュートなバイブレーターを、ツグジのビキニのウエストゴムに差し込んだ。
このフェラチオ練習を終えたら、
お風呂で存分に楽しめという意味だ。




其から三日後

きょうは、曇天、日曜である。


Les Trois solitaires (三人の隠者)
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