王女殿下の秘密の鞭打ち刑

残酷な罰が私に言い渡された。目の前がぐにゃりと回る。鼓動が高鳴って息が苦しいほどだ。がくがくと足が震えてへたり込みそうになる。
 そこへレティシアの腕がしっかりと脇から抱えて私を支えた。だが見上げた彼女の瞳に優しさはなかった。冷たい目で私を見つめるだけ。
 無理やり立たされた上に囚人のように木の手枷を嵌められてしまう。人民の頂点たる王族の人間がこんなものを付けられるのは革命が起きた時ぐらいだろう。何と憐れな光景だろうか。
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