追放された聖女はペットと一緒に田舎でスローライフを送る

白雪の雫

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3.ラインハルトサイド-4-

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 余はトレイシア殿に、本当の意味での家族を与えたい。

 だが、どうすれば良いのであろうか?

 国を護る為に結界石に己の魔力を注いだり、孤児院の子供達に文字の読み書きと計算を教えたり、診療所に訪れた・・・特に重傷な患者を優先的に治療したりして疲れてしまったのか、ちょっとやそっとの物音でも目を覚まさないレベルで寝入ってしまっているトレイシア殿の寝顔を見た余は欲求不満が溜まっていた事もあり・・・・・・本来の姿に戻って寝込みを襲う事にした。

 結界と防音と幻惑魔法、トレイシア殿が目覚めないように睡眠魔法をかけた上で、だ。

 聖女という立場など関係なく余はトレイシア殿を気に入っているし、何よりトレイシア殿は余に匹敵する魔力を有している!

 神は余に告げているのだ。





 トレイシア殿との間に子を成しなさい





 ───と。

 勿論、トレイシア殿は生娘であるから最後までしておらぬぞ?

 使ったのは口唇だけだ。

 最後の一線を越えないように気を遣っていたのだが・・・トレイシア殿に触れる度に、日を追う毎に昂りを抑えきれなくなってしまった余は口唇だけではなく手と胸を使うようになってしまったのだ!

 完全とは言えぬが余の欲求不満も解消されるし、トレイシア殿も清楚な中にも色香を感じる雰囲気を纏うようになったのであるから、互いに損はしておらぬ。

 余がトレイシア殿で欲求不満を解消するようになって三ヶ月か四ヶ月が過ぎた頃であったかな?

 レモンチーズケーキ王国の国王が即位して二十周年を祝うパーティーが王宮で催される事になった。

「ワタアメ、私の所にパーティーの招待状が届いたの。結婚出来ない私にしてみればパーティーなんて意味がないのに、聖女だから出席しないといけないなんて・・・」

 王国側としては、聖女としてトレイシア殿に出席して欲しいのであろうな。

「キャンキャン!」

「これも社会人としての勤めだから出席するしかないのよね~」

 溜め息を漏らしながらトレイシア殿は王宮に向かったのだが、二刻も経たぬ内に戻ってきたのだ。

「クゥ~ン?」

 トレイシア殿の話によると、何でも真の聖女であるカメリア=ブラックカフェ公爵令嬢を虐めたという罪で、顔だけが取り柄のレモンチーズケーキ王国の王太子であるリオールとやらに国外追放を言い渡されたらしい。

「ブラック企業の使い捨てでしかない聖女を辞めたかったから国外追放はいい機会だわ。私と一緒に隣国・・・ゴールドフィナンシェ王国に行く?」

「キャン!」

 華やかなドレスから動き易い旅人の服に着替えたトレイシア殿は、育った修道院を捨てて新天地を目指す事にしたのだ。










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