6 / 19
②精霊達の花嫁-3-
しおりを挟む(父王は低音ボイスのイケオジ、七人の精霊と王子はイケボのイケメンなのに・・・。王子、NPCだけど)
ヒロインを犯す家来が『あれ?この人、どこかで見たような・・・?』的なモブ顔だから印象が薄いのよね~
それなのにストーリー的に見て避けられないイベントだからなのか、家来とスノーホワイトのスチルが一応あったりする。
(でも、父王との接触を避けていたら家来に殺されるヒロインって一体・・・)
某無双系で言えばモブに倒されるPCのようなものだという事実に、スノーホワイトこと鳴海は再び落ち込む。
(父王に調教されていたおかげで助かったスノーホワイトは王妃に見つからないように森の奥へと逃げるのだけど、そこで七人の精霊と出会うのよね~)
『これは・・・家、よね?こんな場所に誰が住んでいるのかしら?』
人が足を踏む入れない森の奥へと走ったスノーホワイトの目の前にログハウスがあった。
盗賊の隠れ家だったらどうしよう?という不安もあったのだが、このまま闇に覆われている森を彷徨っていたら夜行性の動物に襲われてしまう。
事情を話して今夜一晩だけ泊めて欲しい事を家主に告げるべく、スノーホワイトは窓からそっとログハウスの中を覗き込んだ。
『・・・・・・誰も居ないのにテーブルの上には料理とワインが用意している。家主は出掛けていてまだ帰ってきていないという事でいいのかしら?』
主が留守なのに勝手にログハウスに足を踏み入れる行為が無礼である事など百も承知だ。
だが、家来に襲われただけではなく長時間森の中を歩いていた。しかも、昼間と比べて外は寒くなってきている。
それに──・・・今のスノーホワイトにとって、暖かそうな暖炉の火とテーブルの上にある料理は誘惑でしかない。
『お、お腹が空いた・・・』
料理を目にした事でスノーホワイトの腹の虫が鳴った。
『お邪魔します・・・』
扉を開けてログハウスへと足を踏み入れたスノーホワイトは料理を口にしていく。
腹が満たされた事で、そういえば今日の自分は森を歩き回っていたのだった
お風呂に入って疲れを癒したいという思いに駆られたスノーホワイトは、まだ見ぬ家の主に対して『バスルームを使わせていただきます』と断りを入れてから身体を清める。
風呂に入った事で心身共にすっきりしたスノーホワイトを睡魔が襲う。
『・・・今夜一晩だけ、ベッドをお借りします』
睡魔の誘惑に負けてしまったスノーホワイトの身体がベッドに沈むのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
104
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる