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㉜エビマヨのホットサンド-4-
しおりを挟む(でも、陛下は王宮の料理人達が作ったデザートを今後も食べないといけないのよね)
『レイモンド、一つ聞いてもいいかしら?』
『何だ?』
『二者択一の問いをするけど・・・そうね。私が作ったフルーツタルトと王宮の料理人達が作ったフルーツタルト、絶対にどちらかを食べなければいけないとしたら・・・どうする?』
『紗雪が作ったフルーツタルト一択に決まっている!!!というより、どう考えてもさっきの問いは究極の選択以外の何者でもないぞ!!!』
そうだそうだ!
無人島で飢え死にするか、無人島の周囲を泳いでいるサメに食べられるかを聞かれるのと同じレベルの問いかけだぞ!!
レイモンドの答えを後押しするかのように、四人が紗雪にツッコミを入れる。
『紗雪?何故、俺にあのような問いを?』
『お菓子を癒しとしている陛下は、今後も王宮の料理人達が作ったデザートを食べていくって事よね?』
『そ、そうだな・・・』
あっ!
紗雪が言いたい事を察したレイモンドが声を上げた。
異世界の料理を口にした事でロードクロイツ家とシュルツベルク家に出される料理とデザートは改善・・・というか、調味料やスパイスを大量に使わないようになっただけではなく、紗雪が教えた料理をベースに自分達で試行錯誤して新たなメニューを作るようになっている。
その一例が砕いたクッキーや果肉を混ぜたシャーベットであり、ジャガイモやニンジンを使ったポタージュスープだ。
王宮の料理人達は、ディートヘルムが食べられない食材を使った料理やデザートを出さないという配慮はしているだろうが、彼等が作る料理は大量の調味料を使っているはず──・・・。
つまり、王宮の料理人達の意識───調味料やスパイスを大量に使った料理=贅沢であるという考えを変えないと根本的な解決にならないのだ。
『俺達が作った料理とデザートを王宮の料理人達に食べて貰うか、カステラとアフォガートを口にした陛下の反応を直に見て貰うしかないだろうな・・・』
『ええ。でも、陛下の反応を見て貰うという事は陛下を利用する形になるのだから後者の意見は却下ね。やはりここは、王宮の料理人達の頭が私達の作った料理を受け入れるくらいの柔軟である事を祈るしかないのか・・・』
『陛下、カステラは一晩寝かせないといけないので我等は今から作りに『レイモンド殿、サユキ嬢。そなた達が料理人達に試食させる異世界の料理を余も食したい!』
ディートヘルムに便乗する形で、ランスロット達も食べたいと言い出してくる。
『『わ、分かりました・・・』』
(こ、恐い・・・)
(陛下・・・そんな理由で魔王様なオーラを出さないで下さいよ!!)
ガクブル(((ノ)゚Д゚(ヽ))))ガクブル
もし、この場に小さい子供が居たのであれば間違いなく泣き出していただろう。
自分の前に現れた勇者を嘲笑する魔王を思わせる笑みを浮かべつつ、ラスボスなオーラを全身から溢れさせているディートヘルムの姿にgkbrになりながらも彼の為に異世界の料理を作る事を約束するのだった。
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