カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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61.コカトリス肉の照り焼き-2-

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 アウグスタスは樹海の奥にある洞窟に住んでいるが、その樹海は地上に存在しない。

 樹海がある島そのものを己の魔力(?)神力(?)で浮かせているのだ。

 エルフやダークエルフのようにゴーレムを使えば島に到着する事は出来る可能性もないわけではないが、アウグスタスは幻術で迷路を作り洞窟まで辿り着けないようにしている。

 そんな樹海をセイリオスは迷う事なく弟が眠っている洞窟に向かって進んで行く。

 今のセイリオスはメタボ気味なオネエになっているが、本来の身体能力は神竜のものである。だから簡単にアウグスタスが眠る洞窟の奥へと到着する事が出来た。

 「アウグスタスは相変わらずのお寝坊さんね。いい加減起きないと・・・・・・お兄ちゃんが目覚めのチューをしちゃうわよ♡」

 「止めんか!!!」

 何が楽しゅうてオネエに変身している実の兄から目覚めのキスをされないといけないのか。

 瞼を開ければハゲのおっさんがキスを迫っている顔が瞳に飛び込んで来たものだから、焦ったアウグスタスは慌てて飛び退ける。

 「で?兄上は何の目的で俺の島ここまで来たのだ?」

 居住まいを正したアウグスタスはセイリオスに理由を尋ねる。

 うふふ~

 「それはね・・・カフェ・ユグドラシルという店の料理を三人で食べに行きたいからよ~」

 「カフェ・ユグドラシル?・・・ああ、それって確か」

 人間やドワーフ、ダークエルフ、父であるクリュノスを信仰している魔族までもが何度も通っている姿を、夢を通して現代の様子を見ていたアウグスタスは美味い飯を出す店の名前がそうだった事を思い出す。

 話のネタになるだろうと思ったアウグスタスは妖艶な美女タイプのオネエに変身すると、セイリオスと共に末弟のファルネウスが住む海底へと向かった。















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