カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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69.ブラックソルトとオムライス-2-

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 次の日の朝

 事前に茹でて小さくカットおいたカボチャ・豆腐・塩・胡椒・ターメリック・ジャガイモ澱粉?・米粉を見た紗雪が尋ねる。

「レイモンド、これで目玉焼きを再現するの?」

「ああ」

「俺は黄身の部分を作るから紗雪は白身の部分を作ってくれるか?」

「ええ」

 目玉焼きの白身部分を作る為、紗雪がミキサーに豆腐・水・米粉・ジャガイモ澱粉?を投入した後スイッチを押す。

 時間にして数分

 ミキサーに入っているのは攪拌した事でサラッとなった豆腐だった。

 それをボウルに移しレードルで掬った後、オリーブオイルを入れて温めておいたフライパンで焼いていく。

(こんな感じでいいのかしら?)

 目玉焼きは作った事があっても代替品を作った事がない。

 だがフライパンに乗っているそれは、どこからどう見ても目玉焼きの白身部分だ。

 紗雪は白身部分をフライ返しに乗せたら皿に移す。

「レイモンド、白身部分が出来たわ」

「後はこれを乗せたら完成だな」

 紗雪が白身部分を作っている間に擂り潰しておいたカボチャをスプーンで掬い目玉焼きに見えるように乗せる。

「今からレオルくんを起こしてくるからレイモンドは朝食の準備をお願いね」

「任せとけ」

 朝食の準備をレイモンドに頼んだ紗雪は寝室へと向かった。





「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 おむつを替え、パジャマから普段着に着替えさせたレオルナードを幼児用の椅子に座らせ食事前の祈りを捧げた後、三人は朝食を食べるのだがカボチャと豆腐で作った目玉焼きを口にした途端、何か微妙な表情になる。

「豆腐とカボチャのペーストを食べているような感じね」

「そうだな」

「ぶぅ~」

 口の中に広がるのは豆腐とカボチャの風味だった。

 レオルナードに至っては、目玉焼きだと思っていたのに目玉焼きではなかったという事実に『パパ、ママ。僕を騙したな!』と言わんばかりに顰めた顔で両親を見つめる。

「口に入れたら卵の風味が広がるか、卵の匂いがするスパイスを使えば、卵を食べている気分になると思うのだが・・・」

「市場に行けば卵の風味がするスパイス・・・ブラックソルトが売っているのかしら?」

 メティス王国とは先日の晩餐会を切っ掛けに交流を持つようになり、キルシュブリューテ王国にも茶葉と香辛料を輸出するようになった。

 その関係で、もしかしたら市場でもそのようなスパイスが売られるようになっているのかも知れない。

「レオルくんとのお散歩の帰りに、市場に立ち寄ってブラックソルトが売っているかを確かめてみるわ」

「頼んだぞ、紗雪」











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