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72.牛肉のミルク煮-3-
しおりを挟む「その時に教えたのが牛肉のミルク煮だったんだ」
「「「へぇ~・・・」」」
「旦那様は奥様に牛肉のミルク煮以外の料理を教えたのですか?」
「ああ。牛や山羊の乳を使った料理だけではなく、ヨーグルトスープにヨーグルトソース等、ヨーグルトを使った料理を教えたな」
『牛乳で牛肉を煮込むという食べ方もあるのね・・・』
「紗雪にとって牛肉を牛乳で煮込んで食べるという考えはなかったのだろうな」
デザートやスイーツという形で食べるか、肉を柔らかくするのに使うイメージしかない紗雪にしてみれば、ヨーグルトをロードクロイツではスープやソースとして食べる事に驚いたのだと、同時にそれがロードクロイツの食文化なのだと紗雪は学んだのだと、その時の事を思い出すかのように、紗雪に対する愛情に満ちた表情を浮かべて話す。
農業と酪農が中心のロードクロイツでは、裕福な家庭であればチーズや生クリームを加える事でコクや円やかさを出すという工夫をするだろうが、牛肉のミルク煮は普通に食べられる料理なのだ。
レイモンドの話を聞いた三人は気持ちを改めて自分達の前にある料理に目を向ける。
「旦那様が奥様に教えた料理・・・」
「そう思うと食べ慣れている料理が何時もより美味しく感じますね」
レイモンドの話を聞いたメアリアとキャスリンが感慨深い気持ちで牛肉のミルク煮を食べ進めていく。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「まぁま!まんま!」
「待っててね、レオルくん。今からレイモンド・・・パパから教えて貰ったご飯を作るからね」
「ぱぁぱ?」
レイモンドから教えて貰ったロードクロイツの郷土料理を作っていた紗雪はキッチンに入って来たレオルナードに穏やかな笑みを向ける。
※実は
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普通だったら奥さん側の身体に欠点があるという理由で問答無用に離婚になると言い切ったキースに、表面上は冷静な態度を貫いていたけど内心はブチ切れていたレイモンドが、当時はウィスティリア王国が「紗雪は自分達が召喚した異世界の聖女だからウィスティリア王国に返せ!」と、ディートヘルムに当時はロードクロイツ侯爵だったランスロット、そして紗雪の養父である当時はシュルツベルク伯爵だったアルバートに言いがかりをつけていて、自分の事が原因で陛下達の手を煩わせて申し訳ないという思いが心労となり、結果として紗雪に子供を出来にくくさせていたのだと青筋を立てながら言い返すシーンと、仮に自分と紗雪のどちらかに欠点があって子供が望めないのであれば・・・孤児院から養子に迎えようと話し合っていたシーンがあったのですが上手く入れる事が出来なかったのでカットしました。
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