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紫の章-1-
しおりを挟む次は紫の章について説明するわね。
紫の章は光源氏が療養先の北山で藤壺の女御にそっくりな少女を垣間見た事から始まるの。
彼女の祖母から
『姫は兵部卿の宮と私の娘との間に儲けた娘です』
という事実を聞かされたの。
つまり藤壺の女御の姪である事を知った光源氏は自分が彼女を引き取りたいと言ったのだけど、祖母はそれを本気にしなかったわ。
当然よね?
父親でも兄でもない男に大切な孫娘を預ける祖母なんているはずがないじゃない!
だが、そこは藤壺の女御LOVEな光源氏。
天は俺に味方している!
天命は我にあり!
兵は神速を貴ぶ!
天は俺に告げている!
『藤壺の女御に生き写しの少女を拉致監禁して自分の思うように育てなさい』
と。
祖母という鉄壁のガードマンが居なくなってラッキー♪
そんな事を思いながら少女を自宅の二条邸へと連れて行った光源氏は嬉々として洗脳開始。
しかも藤壺の女御にゆかりのあるという理由で少女を【紫の上】と呼ぶ事にしちゃうのよね~。
・・・・・・・・・・・・光源氏、本気で最低だわ。
父親が死んでからも桐谷 瑞穂としての記憶を思い出さなかったら、何も知らない状態で私が入内してしまったらマザコン+年上キラー+ロリコン+上は婆さんから下は幼女までOKというストライクゾーンが広大な属性を持っているだけではなく、初恋の女性にそっくりな幼女を拉致監禁して洗脳教育。
紫の上は幼い頃から光源氏に洗脳されているから好感度が上がりやすいし、理性のパラメーターも上がりやすいから嫉妬を抑えやすいのよね~。
また光源氏の方も藤壺の女御に瓜二つだからなのか、紫の上に対する好感度が上がりやすいの。
で、自分の理想通りに育った彼女を光源氏は強姦しちゃうのよ。
紫の上にとって自分に対する光源氏の仕打ちは許せないはずなのに、これも洗脳教育の賜物なのでしょうね~。
紫の上は光源氏を許しちゃうのよ!
実はここからが紫の上にとって茨の道の始まりなの。
漫画や小説とかで源氏物語を読んだ事があればだいたい分かると思うけど、紫の章はそれに沿った形で話が進んで行くわ。
だから選択肢が出て来た時に原作通りの行動を取ってしまうと、紫の上の人生は父親が居ない・・・というか後見人が居ない故に光源氏の正妻になれない。(←これに気付くのは女三の宮が降嫁した時である)
明石の上という女性は光源氏の正妻になれないのに夫の子供を産んだ。
どうして!?
私は光源氏の妻なのに、殿の子供を産む事が出来ないの!?
という悩みを生涯に渡って抱き続けるの。
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